レリルVSデネブ 狂戦士達の狂宴2
今回も血生臭いですが、もうそろそろ終わります。
批評御座いましたら甘んじて受け入れさせて頂きます。
久々に見た。
自分の血を。
久々に感じた。
痛みを。
久々に感じた。
相手への恐怖を。
久々に感じた。
死を覚悟する戦いの愉しさを。
「女王様‼」
引っ込んでいた者達が私に近寄ろうとする。
「来るなと言った!次来たら貴様も肉だ!」
これは私の獲物だ。
私の戦いだ。
私のものだ。
「邪魔をするな!」
それに、貴様らが来た所で何にも成らない。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■‼‼」
あの怪物を相手に出来るのは私だけ。
私の血を爪から滴らせ、眼は何を見ているのだろうか、血走り、血涙を流し、身体を痙攣させつつこちらを見ている怪物。
先程とは見違えた。
肉体に武器を刺したまま戦う輩など初めて見た。
私に自身の爪で傷を付ける輩等最早居ないと思っていた。
嗚呼、満たされる。
一方的でない、互いが互いの命を狙う殺し合い。
この時を待っていた。
『狂戦士の魂:解放(バーサーカーソウル:オープン)』
肉体の痛みを麻痺させ、筋力を爆発的に強化させる事で限界を越えた動きを可能にするアマゾネスの秘技。
「行くぞ!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■‼‼」
正面から黒爪を叩きつける。
狂戦士はそれに対して刀を引き抜くわけでも無く拳で応えた。
ガキッ
拳に爪が食い込み、爪が骨を捉えた。
普通ならここで怯む。しかし、相手は理性無き狂戦士。
狂戦士は蹴りを喰らわせて爪を引き抜くと再度アマゾネスへと襲い掛かる。
「舐めるな。」
黒爪を構えて
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
『百獣滅葬』
限界を越えた百の爪。
自身にも認識できない百の攻撃を喰らって目の前の狂戦士は只の血肉の塊に
成らなかった。
鎧は切り裂かれ、肉体は露わになった。
しかし、その肉体に血は走らず、刀が刺さっているのみ。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■‼‼」
腕が膨張を始めた。
ブチブチと音を立てつつ肥大化する。
筋肉の破壊と超速再生による肥大化。
その腕で体に刺さった刀を抜き、レリル目掛けて振り下ろす。
「お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」
肥大化した腕から放たれる一撃。
躱せないと解ったレリルは黒爪を構えてそれを防ぐ。
しかし、衝撃自体は残る上、狂戦士はそのまま刀を押すのを止めず、そのまま押し出されるようにレリルを後ろに下がらせていく。
「舐…める、な!」
バキバキと手足が音を立てるが関係ない。
引き摺られる足を踏ん張り押しとどめる。
「がぁ゛!」
足を砕かんばかりの蹴り。
メシリと音が鳴る。
バキリと足から届く音。
吹き飛ぶデネブ。
上がる土煙。
しかし狂戦士は立ち上がる。
土煙から飛び出すとレリル目掛けて無造作に斬りかかる。
単純な、無造作な斬撃。しかし、こちらの攻撃をお構いなしに、痛みなど無い様に斬りかかる為に女王は押される。
「お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■‼‼」
レリルの爪が切り裂く
デネブの一刀が骨を折る
レリルの蹴りが砕き、砕ける
デネブの一刀が吹き飛ばす
レリルの血が飛び散る
デネブの傷が塞がる
デネブの傷が………開いた。
遂に回復のエネルギーを使い果たして来た。
互いの血肉躍り、折れる音がする。
「お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■‼‼」
一閃 二閃 三閃 四閃 五閃 六閃 七閃 八閃 九閃 十閃 『獣王葬爪』
『獣殺鏖殺』
衝撃波で爆発が起きる。
二人共傷だらけ。
一寸先、相手の顔も見えない。
「■■■■■■■■‼」
煙を切り裂いてデネブの手が迫る。
迫るは女王の喉。
最早躱す隙も無い。
今、デネブの爪が女王の喉を………………………………………………………………
読んで下さる皆さま。有り難う御座います。
次話も頑張って作っていきます。
なお、他にも色々書いているので他の 黒銘菓 の作品も宜しくお願いします。
(今連載中なのは『異世界最強の武器!それはガラケーだ!(令和元年特別逆行企画)』です。)
感想、評価、レビュー等を聞かせて頂けたら幸いです。宜しくお願いします。
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厳しい評価、お待ちしています。




