120話 出来レース……
コロッセオの観客たちは、ダルザニアと
ファインダーロペスの天使化に驚いている。
「馬鹿な! ローズマリー達だけじゃなかったのか?」
なぜか、俺とアーシーリヴァの間に座って
2人の姿に驚いているアーシーリヴァの兄のダバルトが
吠えているが、
「最初から全開か?」
「ミュージック・ハンマーも鳴っておりますので」
俺とアルテイラが、ダルザニアとファインダーロペスの
状態を見ながら言っていると、
「テルタ! なぜ、魔族が、獣族が!!?」
「あぁ! うるさい!!」
ダバルトが煩く言うので、片耳を手で塞いでいると、
「レベル20上げの飴がソラスから貰えなかったので
見た目も良い天使化を与えたと嘘を言えたのだが……
俺たちの後ろに座っているコンピーコム王が
独り言のように言うので、
「貴方は知っているのか?」
椅子から立ち上がり、コンピーコム王に振り向いて言うので、
「もちろん! 私の妻、娘も天使化できるからね」
衝撃の事実に驚くダバルトが、コンピーコム王の両脇に居る
女性を見ながら、
「女性のみなのか? 魔族、獣族は!!」
天使化しても御互いを睨んでいる
ダルザニアとファインダーロペスは男性で、
人族は女性のみなので、男性はと聞くダバルトに
「選ばれた者だけが得られる。天の勇者みたいにね」
フェニックスの鎧も同じだと言うコンピーコム王に
「あれもそうなのか? どうやって?」
「さあ? 神の気まぐれだからね」
貰える方法を聞くダバルトに、本当のことを
誤魔化して言っているコンピーコム王の言葉を聞いて、
「神ソラスさまに頼めば……
「そう言えば、天の勇者さまは、神の使徒で
王代理、魔王の妻は神ソラスさま、
ローズマリー殿下たちは、此の地に居るから
神の力を得られたと思いますが、
どう思います? コンピーコム陛下?」
ダバルトの言葉を遮るようにアーシーリヴァが
コンピーコム王に聞くと
「ミューブル王国はソラスの友人の国。
先程の戴冠式で他国を攻めないが
他国は強力な国が多い。
友人として助けたいと思うかもね」
「神は平等でなくてはならないのに」
アーシーリヴァが1国のみに神が肩入れするのは
不公平と言うので、
「攻めることを禁止している」
その見返りに、他国への侵攻を禁止していることを
コンピーコム王が告げると、
「貴方の后たちは!!!」
ダバルトがコンピーコム王に叫び言うと、
「同盟国だからね。裏から侵略するつもりだけど」
神の力を得られるために同盟国となり、ミューブル王国を
ジワジワと侵略すると、周りに他国の王子たちが居るのに
堂々と言うコンピーコム王の話に
「それで、婚約も解消しなかったんですね」
髪を伸ばし、顎髭も伸ばしてワイルド感を出している
人族の大陸の何処かの王子が尋ねると
「最初わね……
スタンテッド王が座っているスタンド椅子の方に目を向けて
フッと笑って言うコンピーコム王に気が付いた
スタンテッド王がコンピーコム王に目でチラッと
見てから、
「上空に飛んでいるが、凄まじいな……
ダルザニアとファインダーロペスが天使化後に
上空に上がり、お互いの距離を開けつつ
最初の一撃で決着をつける感じで睨んでいる。
「どちらも消滅すると良いけど、アオイは?」
先程の何処かの王子が横に座っている
肩を露わにして胸に星のマークが描かれているバッジを付けている
ミニスカワンピースのキャラのコスプレをしている蒼に聞くと、
嫌そうに
「ダンク殿下が……
「僕が? リオーダン王国を背負っていく男だよ」
蒼の肩に手を乗せて言う何処の国の王子から
蒼は嫌ッという感じで離れて、
「私が女になったのは、ダンク殿下の為ではありません!!」
蒼が何処かの王子に啖呵を切るのを聞いて
別の戦いが始まったなと、上空に居るダルザニアを
見ながら思っていた。
ダルザニアのミュージック・ハンマーが今まで以上に
光出して、ピピピ、ピピンピピ……音量が大きくなって来ている。
ファインダーロペスも両腕が光り輝いて、
ダルザニアに向けてファイティングポーズをとっている。
「俺の為じゃないのか? 前から君を后にしたかった!」
蒼を口説き始めた何処かの王子に、
こんな所でするのかと呆れていたが、アーシーリヴァの
兄のダバルトも応援するような目で見ていた。
他の王子も同じである。
「なる気はありません!!」
何処かの王子はスタンド椅子から立ち上がり、
「君は勘違いをしているな!」
蒼を見下して言うと
「勘違い?」
俺も蒼と同様に思っていると、
「君は我が国に召喚された物だ!
物が主人に対して言う権利はない!!」
その言葉を聞いて、蒼は天使の翼を展開して
フィールドの方に逃げたが、見えない壁にぶつかり
蒼は落下してスタンドの椅子にぶつかると思ったが、
蒼の仲間の裕也が蒼をキャッチしたので、
「良くやった! ユウヤ! わが妻を……
「俺の女だ! お前には渡さん!!」
格好良く言う裕也に、
「君も我が国の物だ! 物は主人の言うことを聞け!!」
「何を!!」
裕也は蒼を抱きしめたまま、何処かの王子に言われた物扱いに
怒りを込めて何処かの王子に威圧を向けて言葉を返すが、
王の風格を持つ何処の王子には効かなかったようで、
「蒼は私の好みなのだ! 男で諦めていたが女になった!!
魔王が死ぬまでに4、5年はある。
それまでに、私の子を機械のように産め!!」
裕也の隣に来た勉は鞘から剣を抜いていて、
俺も今の発言に腹が立っている。
だが、王子たちは何処かの王子に賛同するように
拍手をしている。
売り子をしているローズマリー達も剣を抜いているのかと
思ったが、スタンドの観客たちを非難させている。
その行動が分からない俺は、
「アルテイラ!」
名前を叫んで、アルテイラの方に向くと、
「テルタ殿、2人がぶつかれば、このコロッセオが……
その言葉に、俺は上空を見渡して、
確かにヤバいが、アーシーリヴァが俺を見つめているのに
気が付いて、アーシーリヴァに蒼がぶつかった見えない壁が
あるので大丈夫と笑みを見せると安心して上空を見ている。
王子たちは裕也、勉との争いに夢中で気が付いていない。
よく見ると、王子たちの周りに壁がある?
周りの光景が見えてないのは、その為か?
何処かの王子、他の王子も天使の力を持った
蒼を、つかさの妻たちを帰国させる手段として
何処かの王子がしているのを参考にするために
見ている感じだ。
「俺たちは、血が通った人間だ!
お前らの物じゃない!!」
勉が啖呵を切るが、
「何処の国も民は物だ! 我々のための道具!
そうでしょ、コンピーコム陛下」
何処の王子がコンピーコム王に尋ねるので、
「違うな、民は宝だ! 民の為に
国を豊かにしていくのが
頂点に立つ者の使命だ!!」
「民など!!……
何処かの王子が言い終わる前に、
俺はスタンド椅子から立ち上がり、見えない壁が
ダルザニアとファインダーロペスが衝突した衝撃波で
持たないと明美から念話が来たので、俺は見せたくなかったが、
アーシーリヴァを守るために……
ダルザニアとファインダーロペスが起こした衝撃波は、
格闘台を崩壊、フィールドの土が盛り上がり粉々になり
空へと巻き上がった。
見えない壁の一部が破れて、衝撃波が俺たちに襲い掛かった。
つかさが12柱の1人のアフロディーテから、つかさとの
結婚記念で天使化が贈られていた。
どうやら、明美の関係者に……
贈られた天使化は、新規に発売された物ではなく
明美がスキルポイントで購入した時の物であった。
明美の上位準眷属の俺は、明美のレベル750の80%の
レベル600。だが、余りに強大な力だったので、
今のレベル80の3倍にしてもらった。
つかさも俺と同じようにした。
その力で、アーシーリヴァを衝撃波から守り通した。
ダルザニアとファインダーロペスの戦いは続いているが、
先程のように衝撃波が来ていない。
見えない壁が強固になり、俺たちを守っているようである。
観客たちも戻って来て、2人の戦いを観戦し出している。
俺たちが居る観客スタンドは、ダルザニアと
ファインダーロペスの戦いの前には
魔族は居なくなり、人族専用みたいになっていた。
コロッセオの被害が俺たちの所だけだったので、
魔族にとって人族の死など関心が無いので
ファインダーロペスを応援している。
スタンテッド王、コンピーコム王が座っている後ろの
スタンド椅子から外に向けてコロッセオの一部が崩壊していて、
王子たち、御付きの者たちは姿を消していた。
アーシーリヴァの兄のダバルトは呆然と立っていて、
王子たちが一瞬で居なくなっているのが
信じられないようである。
「テルタさん? その姿……
「あぁ、ダルザニアと一緒さ! 神から貰った」
天使の翼を展開して、アーシーリヴァたちを守るために
防御結界を張って衝撃波を受け止めた。
スタンテッド王、コンピーコム王の方は、
コンピーコム王の后が天使化して守り、
コンピーコム王の娘は天使化して、
蒼たちを守ってくれたようである。
どうやら、明美はワザと見えない壁の一部を解いて
王子たちを葬ったようである。
あの発言はキレても可笑しくないので、
口は災いの元だなと
明美の前では気を付けようと思う。
母さんが、オタク館(3号店)を出す為の
調査を兼ねて仮店舗を王都に開いている。
蒼は其処でアルバイトをしている。
そこに何処かの王子が絡んで来たので、母さんは
トラブル回避のために、蒼と一緒にコロッセオに赴くことを
何処かの王子に許可を出したが、
先程の暴言で亡くなってしまった。
ついでに、賛同していた王子たちも道連れに……
明美の未来視で蒼が其のまま何処かの王子に
部屋に連れ込まれて犯されるビジョンが浮かび、
此処で見た方がベストポジションという暗示のような感じで
明美は王子たちを集めて成り行きを見ていた。
ダルザニアたちの戦いの終了後に
ダルザニアに聞いたら、明美から何処かの王子の
動向が気になるので、もう一度、開始の合図を送るから
待っていてほしいと言われていたらしい。
俺はトーナメント表を見た時に、アーシーリヴァの
兄のダバルトが優勝の出来レースだと確信している。
その為に、今回はダバルトは死なずに済んだが、
トーナメントで優勝したら、
つかさにダバルトが殺される可能性が高い。
その前に、つかさの力量を見極めて降参してほしいと願う。
ダルザニアとファインダーロペスの戦いは激しさを増して行く。
ダルザニアのミュージック・ハンマーでの攻撃に、
ファインダーロペスは両手を光らせながら受け止めて、
直ぐ離れて、拳圧をダルザニアに放っているのを
ミュージック・ハンマーで掻き消しながら
ファインダーロペスに突進するが、回避されて
両者は距離を置いて睨んでいる。
その間も俺はダバルトに質問攻めにされていた。
「どうやって得た!!?」
「何度も言うなよ! 朝起きたらステータスに
在ったから分からない!!」
天使化の凄まじさは、目の前で展開されているダルザニアたちで
十分に分かっている。
俺が天使化して衝撃波を防いだので、俺が天使化のスキルを
どの様に得られたのか知りたいようで聞いてくるが、
教えることが出来ないので、分からないと言っているが、
「男性で私が知っているのは3人!
人族には居ないのか?」
魔族、獣族、俺は獣族の勇者なので獣族に入るようで
人族にはと質問してくるので、
「知らないって! 駄目神が、女の子は
か弱いから上げたんじゃないのか!!」
「神ソラスさまを!!」
ソラスは魔王の嫁で、最近は魔王と旅行に行っていた。
ソラスは仕事をアルテイラに任せてばかりで、
配下の天使たちを扱き使い、ソラスは母さんと
オタク館で遊んでいる。たまに魔王と居るが
一緒に飲み食いをしてるだけ。
最近じゃ、ソラス信仰から明美の御姉さんのアキナさん
信仰が広がり、王都ではアキナ信者が多くなっている。
アキナさんは、何でも屋の女将をしているので、
午後4時からのアキナさん出会いの時間前に、何でも屋の前に
長者の列が出来て、今日会える人数分の整理券を受け取った人だけが
アキナさんとカウンター越しに会うことが出来る。
ブロンドの髪に隻眼の可愛らしいアキナさんに
信者は愚痴や相談を話すのである。
アキナさんは微笑んで聞いてくれている姿に
信者はメロメロになって行くのである。
相談で受けた依頼は、つかさ達が動いて解決していく。
この状態のソラスを見ているので、
コンピーコム王は、神ソラスさまと言わずにソラスと言い、
つかさや俺たちは、駄目神と言っている。
本来は世界を傍観しないといけないのに
娘たちの為だけに動いて世界を混乱させている。
「俺にとってはダメ人間!!
俺が押す女神は、アキナさんだ!!」
「アキナさまか!?
3女神は一緒と言っていたな……
「頬染めて……
明美の御姉さんのアキナさんを神として拝むと
ダバルトも賛同して頬を染めるので指摘すると、
「いや、アキナさまなら、人族の大陸の
新たな神でも良い!」
新たな神を見つけたりという顔をするので
「神様と信じるの?」
「戴冠式のは嘘っぽいが、アキナさまなら……
アキナさんを神として知っているのは
港町【ロブシェリル】と王都くらいで
俺も最初は疑ったが、母さんが言うので
間違いがない。
ダバルトの話を聞いて、戴冠式で降臨した神ミューラも
神とは信じていないようだ。
此の世界では3女神以外は存在しないので、
他の女神が居る事など信じることが出来ないのも無理はない。
ミューブル王国では、ソラスが商業ギルドのマスターを
していて、村などの相談を聞いているうちに神ソラスと
認識している者が多い。
ダバルトの言葉から、アキナさんは神として
認識しているようで、どうしてと思っていると、
「お兄さま、どうしてですか?」
アーシーリヴァがダバルトに尋ねると、
「話していて、神に懺悔している感じで、
全てを許してくれるように心が洗われる……
恋するように頬を染めて言うダバルトに、
光悦と一緒の時のアキナさんは、光悦とイチャイチャしていて、
傍から見ると恋人のようで、旦那が居るのに良いのかと
思うくらいであると伝えたい。
どうして知っているかと言うと、朝食は、何でも屋で
俺は食事をしているから。
母さん、アルテイラと共に……
朝食の準備は、アキナさん、明美が行っている。
母さんが、俺と一緒に食事をしたいと言うので、
光悦の食事を用意するついでに良いわよと
アキナさんが言ったので……
ダルザニアは、つかさ達と朝稽古をしているので
つかさ達と朝食を共に取っている。
光悦がアキナさんと朝食をしているのを
知っている者の多くは、光悦が武闘大会に出ると知って、
魔族に負けろ! 死んでくれ!! と思っている者が
多いことを付け加えておこう。
「アキナさんに天使化を頼んだら?」
ダバルトに提案すると
「そうだな……
神さまと断言できないが、アキナさんを神のように
見ているダバルトが考えていると、
「俺にもくれるのか?」
スタンテッド王の隣の席に座っている勇者の名を剥奪されて
魚釣りをしている卓が聞いてくるので、
「さぁ? 聞いて見たら?」
「あぁ聞くさ! アケミにね」
答えると明美にと言うので、最近だと、
ファインダーロペスの婚約者を上位準眷属にしたが、
母さんに聞くと、ファインダーロペス繋がりで
上位準眷属にしたらしい。
オジサン趣味の明美にしては珍しいことである。
卓も何でも屋で聞いて、自分も眷属にと
思っているのだろう。
だが、明美は眷属にはしないだろう。
するなら、圭一たちも望んでいるので、
眷属になっているはずだが、眷属になっていない。
眷属になれば、目の前で展開されているダルザニアたちのように
世界を獲れるくらいの強さを得られる。
だけどね、普段の生活には必要が無いので、
力の制御に困るんですよ。男性だと、ボタンやベルトが
レベルダウンのアイテムなので常に着けるんですよ。
天使化で壊れたようで神界に買いに行かないといけない。
俺たちが喋っていると、
「確実な方法がありますわ」
アーシーリヴァが言い出すので
「……確実?」
「お兄さま! 優勝して、此の国の
最低勇者に勝てばいいんです」
ダバルトがアーシーリヴァに振り向いて聞くと、
優勝して、最強勇者に勝てば何でも聞き入れると言う
ミューブル王の褒美を言うので、
「ゴーレムと……
「お兄さま! 天使化ならゴーレム以上かと」
つかさに勝てればの話だが、スオウ達を欲しがっていたのか。
「私は戦争では前には出ないで、後方で指揮をすることになる」
「でも……
「指揮官は、どっしりと構えて戦局を見る必要がある。
先頭に立って戦うのは賭けの時か、敗走する時に
先に兵を逃す時くらいだよ」
ダバルトの説明に、コンピーコム王がアーシーリヴァに
付け加えて言った後に、
「私の息子……
コンピーコム王がスタンテッド王の方をチラッと見てから、
「先頭に立つのが好きみたいで困っているけど」
フッと笑って言うと、
「戦局を変えるだけの力があるからな」
スタンテッド王も笑いながら言うと、
「私も感じます。どうやら……
アルテイラも稽古などで見ているので
つかさに関して同意見と言った後に、
ダルザニアの方を見ながら、
ダルザニアとファインダーロペスの戦いが
終わりを見せて来たので注目という感じで言うので、
俺たちも見ると、フィールドは凸凹で足場が悪く、格闘台の
大きさを示すラインが光っていて、そこから出ると負けのようだが
ダルザニアはミュージック・ハンマーを捨てて、
素手でファインダーロペスと戦っている。
ファインダーロペスの方は、光を纏っていた両腕は
光が失われた状態になっていて、ダルザニアと素手で戦っている。
両者共に天使の翼は展開しているが、天使化は解除しているようで
先程までのスピードもなく地味な展開になっている。
懐に入ってファインダーロペスを背中に乗せて投げ飛ばす
ダルザニアに対して、空中で止まり急降下で両足を揃えて
ダルザニアに向かうが、ダルザニアは両手でファインダーロペスの
両足を掴んで格闘台の外に投げ飛ばすが、
空中でファインダーロペスは止まり、ダルザニアに向けて行くが、
ダルザニアを狙わずに越えていく勢いだったが、
ファインダーロペスが急に止まり、その場で回転して
左足をダルザニアに叩き込むと、ダルザニアは吹き飛ばされて
格闘台の外に向かうが此方も空中で止まり、ダルザニアは頭から
ファインダーロペスに向かうのを、ファインダーロペスは両手を揃えて
ダルザニアの攻撃に耐えてた直後に少し後方に下がり、
両手を合わしてダルザニアの背中に打撃を加えると、
ダルザニアは凸凹の地面に落ちて……
ファインダーロペスはフラフラの状態でダルザニアを見ていると
ダルザニアはファインダーロペスに向けて顔を少し上げて
「ま、参った! これ以上は動けん!!」
宣言すると、コロッセオの観客スタンドから
ファインダーロペスの勝利に歓喜の声が上がった。
「いい試合でしたが、殆ど話していて見ていなかったですな」
「別の戦いが在ったからね……
アルテイラに指摘されて苦笑いして言った後に、
ダバルトに向けて、
「決勝まで行けよ!」
「優勝する!」
声援を送ると、笑顔で返して控室に向かった。
「優勝できますか?」
「出来レースだから……
卓の隣に座る参四郎に聞かれたので答えると、
「天の勇者、魔族の王子が居るんだぞ!!」
護衛も着けずに来ているスタンテッド王が
出来レースなど無理だと言うが、
「本当に?」
苦笑いをするスタンテッド王は分かっているようだが
卓と参四郎は分からないようで、
「魔族の方が!!」
「そうです! 予選は運がよかったですが」
2人が言うのを聞いて、釣りが御似合いだなと思いながら、
「さすがだな、獣族最強の勇者!」
コンピーコム王が俺に言うと、
コンピーコム王の后と娘はクスッと笑っていて、
「10分で終わります? 1000人も居て……
予選7組、8組、9組、10組は、開始10分で
終了しているので、そんな偶然は可笑しいでしょうと
指摘すると、
「そうなのか?」
「え、え、嘘でしょ!!」
卓と参四郎が言うので、観客目線で見てるから
気が付かないんだよと思いながら、
「ダバルトが最強勇者と戦うが、
死ぬぞ! 止める気なら一緒に行くが!?」
アーシーリヴァに向けて言うと、
「此の国の最強勇者は、最弱勇者ですよ!
負けるのですか?」
目を真っ直ぐ俺に向けながら言うので、
「ツカサは強い! 俺よりも!!」
「お兄さまは、貴方よりも強いんですよ!!」
「天使化した俺よりも?」
「バカァァア!! 人間の時で!!!」
つかさの強さを言うと、俺より強いと言うので、
天使化した時のレベル240よりもと言うと
スタンド椅子から立ち上がり俺に罵声を浴びせて
スタンド裏の道に掛けて行ったので俺は追いかけて行った。
「最強勇者が最弱勇者に?」
卓がスタンテッド王に聞くと、
「ミューブル王国の勇者は、最低勇者、最弱勇者しかいないからな。
本当の力を知っている者など皆無だ!!」
卓と参四郎は納得して頷いた後に
コンピーコム王の后が、優勝者と戦う最強勇者の名を聞いた
卓、参四郎、アルテイラは口を開けて呆然としたらしい。
その間に、予選7組、予選8組の勝者が戦う本選2戦目は
予選8組の勝者が勝ち、予選9組と予選10組の勝者が戦う
本選3戦目は予選10組の勝者ダバルトが勝った。
タバルトはポーションを飲んですぐに、本選2戦目の勝者と
本選4戦目が行われて、タバルトは相手のファイヤーボールを
防御壁で防いで、相手の心臓に剣を刺して勝利を収めた。
光悦とファインダーロペスの本選5戦目が次に行われた。
ファインダーロペスの攻撃で光悦のフェニックスの鎧は
破損するが、直ぐ修復して反撃に移る光悦。
ファインダーロペスは天使化をしているが
完全回復には至っていないようで、ダルザニアとの
戦いの時よりも動きが鈍い感じだ。
光悦は全身を燃え上がらせて、ファインダーロペスに
突撃して、ファインダーロペスの体を貫く感じだったが
両手で止めるファインダーロペスによって地面に叩き落された
光悦は片膝を付いて肩で息をしている。
フェニックスの鎧は修復されずにボロボロの状態で
魔素が尽きかけているようだ。
ファインダーロペスも天使化を解除している。
長時間の天使化は体に負担が掛かるのだろうか?
同じ主同士の天使化で、敵対して戦うことなど
考えられないことであり、全開状態で長時間の戦いなど
想定されていないので、つかさと天使化同士の戦いで
何分戦えるか調べないといけないなと、
光悦たちが戦っているフイールドを
コロッセオの中の通路から見ながら考えていた。
そして、光悦は天の制裁を発動させて、コロッセオのフィールド大の
隕石をフィールドに落して、ファインダーロペスを隕石の下敷きにした。
光悦自身も巻き込まれたが、フェニックスの鎧の防御壁で回避して
ボロボロながら姿を現した光悦は勝利を受けた。
隕石を撤去後、ファインダーロペスは気絶をしているだけで
生きてることが分かり、観客から安堵の声が聞こえた。
ファインダーロペスが負けたことにより、魔族たちは
帰り支度に入り、コロッセオを後にする者が多かった。
俺はと言うと、アーシーリヴァがトイレから出てこないので
ずっと待っていた。
ようやく出て来たアーシーリヴァに
「他にしていたの?」
「えぇ、化粧直しを……
聞かないでほしいなという感じで返されてから、
「決勝は30分後だから、少し話さないか?」
「良いですけど……
アーシーリヴァのことで、
ずっと気になることがあったので、
光悦とアーシーリヴァの兄のタバルトの決勝が
始まる時まで話さないかと聞くと、
アーシーリヴァは渋々承諾してくれたので、
俺たちはコロッセオの中にあるフードコートに足を運んで、
俺はバニラシェークを、アーシーリヴァは抹茶シェークを注文した。
俺たちはフードコート内にあるテーブルの1つに向かい、
テーブル椅子に座ると、注文したシェークを乗せたトレイを
運んで来たウェイトレスがトレイをテーブルに置いてくれたので
俺はチップをウェイトレスに渡した。
俺たちは少し飲んでから、
「か、クチナの適合者だったんだな」
俺の言葉にニコッと笑ってから、
「いつから?」
アーシーリヴァは探るように聞くので、
「何でも屋で、美味しそうにオムレツカレーを食ってるから」
「それくらいで?」
何でも屋の食堂で食べているアーシーリヴァを思い出しながら
毎食オムレツカレーが夢なの!
埼玉は夏休みに制覇できるわ!!
此の世界の人が初めて食う感じではなかったし、
なぜか日本の地名が出て来てたので、明美や母さんが
俺にアーシーリヴァの護衛をさせたのかもわかった。
アーシーリヴァの転生者が母さんとシンクロして、
俺と行為をすることで、俺とアーシーリヴァの転生者=母さんが
無事に子供を授かることが出来れば母さんの夢がかなう。
「あぁ、本当に好きなんだな! あそこの御店は味が!
卵が! って、言いまくっていたから」
「食べ物で釣って、私の正体を!!」
俺を睨んで言うアーシーリヴァに
「いや、自分で暴露したんでしょ! 他に知ってる奴は?」
食べ物に夢中になって俺に言っていたのが悪いと言った後に
俺以外でと聞くと
「牢屋に入っている浩二さんのグループと、光悦さんのグループ、
明美さま達くらいよ」
謁見の間でロックティラと俺たちの戦いを
光悦たちは賭けの対象にして、賭けに負けた浩二たちは、
王都の周りを裸で走った罪で牢屋に入っている。
「そうか……兄貴を止める気は無いのか?」
「無いわ! 運命だから……
タバルドが光悦に勝利した後に、つかさと戦って負けるのが
此れからの筋書きであるのでアーシーリヴァに聞くと、
運命と言うので、
「兄貴に力を分け与えてるアーシーも……
「そうね、知っていたのね!」
タバルトの驚異的な力の源になっているのは
双子のアーシーリヴァの力がタバルトに流れている為であり、
アーシーリヴァが肯定するので、
「兄貴が戦っている時はずっと目を閉じていたからな、
トイレでもしてたんだろ?」
分かった理由を言うと、
俺にニコッと笑ってから、
「そうよ、今日で私は死ぬわ!
転生して、貴方と共に……
まだ残っている抹茶シェークをテーブルに置いたまま
テーブル椅子から立ち上がり、
「転生した私って知ってる?」
突然言うので、思い浮かぶ女性は居ないので
「さぁね、転生させないって言う選択は?」
「会ってるから無理よ!」
既に会っていると言うので、近所のおばちゃんかと
一瞬思ったが、
アーシーリヴァがフードコートから出て行こうとしたので、
「今の御前はどっちだ!!」
俺に振り返って
「両方よ! あなた!!」
そう言われて頬を染めているのを俺は感じながら
アーシーリヴァが逃げれないように、
俺の目の前から消えないように、
俺はテーブル椅子から立ち上がり、
アーシーリヴァの目の前に立ちはだかって、
アーシーリヴァの両肩に手を置いて、
アーシーリヴァの顔を見ながら
「此処で、キスをすれば、俺の……
つかさがキスをコンピーコム王の王妃にしたら
つかさの眷属に王妃がなったのを聞いているので、
俺にだって出来るはずと叫ぶと、
「転生した私を消さないで!!」
涙を貯めて潤ます目を見せながら言われたので
両肩から手を放してアーシーリヴァがフードコートから
出て行くのを黙って見ることしか出来なかった。
俺はアーシーリヴァが残した抹茶シェークが勿体ないので
そう、勿体ないので飲んでいた。
アーシーリヴァに恋をしていたのに気が付いた……
変身系って、どう思います?
フン! 自身の力ではないからな
今回は……
相手も使うから仕方なく
ミュージック・ハンマーが効かないなんて想定外!
炎は消滅させていたから……
魔素を使い切って只のハンマーに!
そうだな、次期魔王は伊達じゃなかったと
うん! 隕石くらい押し戻さないと!
あれは……
魔法なんて不可にすれば勝てたのに!!
お前の炎のガントレットは魔法だろ?
闘気で、魔法ではない!!
魔法です
アケミが言っているが……
次回! 第121話 白き竜……
竜って、蛇型、4本足型とか色々あるね
そうね
シルヴィアは4本足で前足は手にもなるな
そう、其れでカメラを持って!
修羅場を撮影ね
聖龍を使って何をやるんだか
勝人も興味あるでしょ! 友人だから
それでは行ってきて!!
ピピピ!!!
快斗と女4人の戦いよ!
恭子もノリノリ!!
明美もな……
これで、ネットに流せば……
美里! それは!!
顔は隠すし、声も変えるから
でもな……
興味あるでしょ!
そりゃ……
フフッ、よくあるネタよ!
私としては、此処で乱交に!!
それは行かんだろ! 止めに行くからな!!
何で?
え、それは……
自分が出来ないからでしょ!
そんなこと……一緒に来ればよかった!!
恭子は見せられて……
え!? 私……
まだでしょ
悪かったわね!
9月の召喚時に、勇太とね
バラすな!!
快斗が逃げ出そうとしてる
誰が1番かって!!
全員と言え!!
仲間が欲しいのね
でも、私たちの周りって、ハーレム、逆ハーレムが多いわね
魅力あるから1人に絞れないのよ!!
うんうん
俺は1人に絞っていたのに……
その1人が、此の方たちも一緒にねって
そんな話あるかぁぁあああ!!!!
妹たちと弟をよろしく!!!




