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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第4章 それぞれの願い、帰還、結婚なんて聞いてないぞ!

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118話 天の勇者の実力……

 ミューラ宮殿の前園に出た私は、

参謀教官【パーセント】、遊撃隊副隊長【エンリー】たちが

馬車の前で整列して馬車への道を作っている。

 私の斜め左後方に、カーディオン王国で結婚をしたメディナが

私が王太子になったばかりに不慣れなドレスを着て、

ゆっくりとハイヒールを履いて歩いて来ている。

 斜め右後方にミューブル王国の第1王女で、

私の第2王太子妃としてメディナを気にしながら、

メディナに合わして私に付いて来ている。

 その後ろに我が息子【ウェルカー】が、私を見ながら堂々と

歩いて来ている。

 更に後方からパーセントの息子の

サークレット・フライル・パーセントが付いて来ている。

 そして、サークレットの妻、ウェルカーに泣かされた娘が

付いて来ている。

 ウェルカーに嫌われた感じだが、その目は諦めていない感じで

ウェルカーを見ながら歩いている。

 サークレットは、リ・フレタ王国の王の側近の1人として

円卓会議にも出席している。

 王よりも強い発言力を有して、

  王、円卓会議に出ている貴族たちを

   黙らせて国政を仕切っている。

 何を考えているのか、ミューブル王国と同盟を結んだことを

1月の半ばに発表してしまった。

 コンピーコム王国、スタンテッド王国は、コンバルド王国の王

ブラストゥ・フル・ロジャー・コンバルド・フォン・カレンが

ミューブル王国と共に生きることを国民に、貴族に説得できたかを

確認後に、ミューブル王国との同盟を発表する予定であった。

 リ・フレタ王国は、コンピーコム王国、ベルローズ王国、

ビレット王国、スカージット王国に囲まれた国で、

今は各王がウインライム法皇国から戻って来ていない為に

バード・メールで遣り取りをしていても様子見だろう。

 その代わりにミューブル王国に各国の王子を派遣して、

今後の対策をするのだろう。

 だが、巡回兵からビレット王国の王子が、ムラサキによって

倒された連絡があったので、

 「敵対国だからって……

   ビレット王国に王子が亡くなった報告を

  どのように手紙に書くかで、パーセントは頭を抱えていた。

 リ・フレタ王国がビレット王国に攻め込まれる可能性がある為である。

  私が乗る馬車の後ろに止まっている馬車に乗り込む

 サークレットは、「攻め込んで来たら、師匠よろしく」

  簡単に言うので頭が痛い。

   私は馬車に乗り込み、妻2人、息子も乗り込んだので

 馬車の扉が閉められて、王都の中央に聳え立つ時計台に向けて

馬車は動き出した。時計台の時計は10時前を指していて、

予定より30分遅れていた。


 王都の中央から南に下がる商業エリアにあるミューラ宮殿の

次に大きな敷地を有している何でも屋の食堂で、

ミューラ宮殿から出発する馬車をモニターから見ていた

 「行くぞ! 妻たちよ!!」

   魔王ことメガーデスティー・ギルツ・ラッタクリームが

  私、イサベラーサ、ツリーナ、そして、エリスーノに声を掛けて

 テーブル椅子から立ち上がり、食堂の入口に向かう間に、

  「どちらが戴冠式に出るか分かりませんね」

 アキナがカウンターのキッチンから声を掛けるので、

   「ロックティラより衣装が派手なのは致し方ありません」

 2ピース風のロングのワンピースには金、銀の糸が使われた刺繍が

施され、これぞ王と言う風貌で、マントをイサベラーサから

背中に掛けられて、王冠を頭に着けていないので、此れから

貰いに行く感じの夫がアキナに言うので、

 「そのまま、ミューブルの王に成ったら良いのでは?」

イサベラーサがフフッと笑いながら薦めるので、

 「1年後に死ぬ奴が王に成っても仕方がないだろう!!」

赤井圭一が私たちに言うのを

 「転生後も来れるんでしょ?」

   「眷属になるから、問題なしよ」」 

  ツリーナが私に聞くので答えると、

   「転生後は、つかさをナルエに近づけないようにする方に!

     ミューブルの王に成って、息子たちの邪魔をする気は無い!!」

 夫が転生後の話をするので、

  「俺たちと共闘して、つかさを亡き者に!!」

 上条のぼるが、ありすからカツ丼を受け取りながら

  夫に物騒なことを言うと、

   「ナルエの夫に相応しい男へと毎日虐めるだけだ!

     奪われた女くらい自分でやれ!!」

 「つかさも、パクオットの沙良への恋心を失わせる旅に行くけど」

   仁美が頭のワンポイントの花柄のヘヤピンを見せながら言うと

    「お義父さま、ツカサも似た者同士ね、フフッ……

 ありすも言うので、

  「彼奴とが違う!! 女と見ると直ぐ恋人にする奴とは!!」

「そうですよ!! 友人だったのに、女になったら俺たちを捨てて!!!」

  反論するように夫が言うと、つかさに進次郎君を奪われた

 のぼるが涙を流しながら訴えると、

  「俺もだ! 牢に入っている浩二もそうだ!

    金だけの男に!! 俺の真の愛に気が付いて戻って来る!!!」

 圭一が続けて言うと、「上辺だけの愛は要らない……

  ありすがボソッと言って厨房に戻って行くのを

   「アリス! 死んでもレイを守るくらい愛がある!!」

 厨房に入りながら圭一が言った後に、御盆で額を叩かれた反動で

食堂の方の床に尻もちをついた圭一に、

  「ツカサなら死んでもなんて言わない! 

    共に生きるとか、世界を敵にしても、もも……

     言えなぁい……

 言っていて恥ずかしくなったのか、其れ以上は言えない感じで、

  「フッ、家で小説を書いていたら、春奈が私と結婚してって……

 夫が前世の時に私が押しかけた時のことを言い出すので、

   「貴方の小説、愛のこもった文章が並んで、あぁ此の人と

     一緒になりたいと……

  うっとりしながら私が言うと、

   「も、もう、行くぞ!!」

 夫は食堂の扉を開けて出て行くので、私たちも付いて行く間に

小説を読みたいとイサベラーサたちが言うので、

 売れない小説家だったからとか、私が持っているとか言うと

見せるな! 恥ずかしいからと、魔王も形無しで可愛いです。

 

 何でも屋の食堂を出てから厩舎のあるグラウンドの方に歩き出して、

グラウンドにある南の門から時計台まで歩いて行く。

 その門の前にはナルエが独り、いえ、つかさの妻の1人べルールと

同じく妻の1人センシーラがナルエの護衛の為に

ナルエの両側に立っている。

 ナルエの後方には戴冠式に興味を持った他国の諜報員、商人

剣士、魔導士が集まり、魔族の大陸から魔王の息子が武闘大会に

出ることを聞きつけた貴族、護衛の者が集まり、時計台までの道を

塞いでいた。

 時計台の南にある大広場では収まり切れないほどの人が

集まっている為に、此処まで人が溢れているのでしょう。

 そして、誰もが港町【ロブシェリル】に居ると思っていた魔王が

后たちを連れて現れたことに驚きの声が上がる中で、

 「お父様、私も御一緒させてくれませんか?」

   門の所に来た私たちにナルエが言うので、

  「ツカサは?」

 「巡回です」

   夫とナルエの会話に驚く者たちに

  「いい機会だ」

   夫はナルエを抱き寄せて、「お父さん、恥ずかしい」

 頬を染めて言うナルエを無視して、

  「我の前にいる者たちよ!!」

 夫を見ている者たちに喋り出すと、ザワザワしていたのが静まり、

  「我は数年で此の世からいなくなる」

 その言葉に騒めくが、私に目で此方にと合図するので、

夫の左側に並んで、

 「この女性は神ゾウラスト、我の妻である」

   私のことを紹介するので御辞儀をすると

 なぜ人族の姿? 神が魔王と? まさか聖女は……等と

声が上がるので、

 「キューイルは神ゾウラストと我の娘!

   ナルエは、此の世界で亡き後に転生した

    我と神ゾウラストの娘である!!」

  夫が高らかに叫び話すと、 

 魔族から歓喜の声が上がり、人族側は驚き、嘘だろうと

声を上げている。

 「キューイルは良いですけど……

   ツリーナが夫に苦言を言うと、

 「心配するな、ツカサがナルエを守る!」

   「お父さん、意地悪!!」

 夫の発言で、何人かが此の場から離れて行ったのを確認した。

ナルエがウインライム法皇国の次期法皇に任命された理由が

分かった者ということである。

 聖女として神の声を聞ける女性であり、降臨の間以外でも

私に直接会うことが出来る女性である。法皇は降臨の間以外では

私に会うことが出来ない。

 夫が亡くなるのに数年、それまでにナルエと誰かを結婚させて

神の子の血筋を自国に入れることにより神とのパイプが強くなる。

 聖女の時よりも……

  兄妹だが、ファインダーロペス、エルタンスが

キューイルと結婚を考えたことと同じである。

 特にウインライム法皇国が、ナルエをミューブル王国が

不当に拉致したので帰還させるようにと圧力を掛けて来るだろう。

 つかさ君が度の様に対処するかを楽しみたい夫に対して

ナルエが言うと、

 「意地悪? 私が亡くなれば帰るのだろう。

   その期間だけだ! 出来るはずだろ? ナルエの旦那は」

 つかさ君をナルエの旦那と、夫がワザワザ言うので、

  「うん、私も皆も守るわ……

 ナルエは恥ずかしそうに言ってから、上目遣いで

  「国ごと消せばいいんだから、旦那様の力なら」

 物騒なことを口走るナルエに

  「……力技じゃなく、策略で相手をだな」

 べルールとセンシーラと話し込むナルエには届かずに

  「行きましょうか? 貴方」

 エリスーノが夫に言うので、

  「そうだな……

    ナルエたちを見ながら、ナルエの育て方を

     考えないといけないなぁと思いながら

      悲しそうに言う夫に

 「最後の手段でしょ、貴方も使ってるわよ」

  イサベラーサが私たちの娘の育て方は間違ってはいませんよと

 言う感じで夫に言うと、

  「お手並みを見せてもらうか?」

 フッと笑ってから私たちに喋った後に街道を見渡すと

  混雑しているので

   「べルール! センシーラ! 先導を頼む!!」

 2人に言うと、

  「「 お義父さま!! 」」

    ナルエから離れて2人は天使化を発動させて、

 白き翼を展開して、   

  「道を開けよ! 我が父、母たちが通る!!」

    「邪魔する者は排除する!!」

 べルールが、センシーラが街道にいる者に告げると、

2人の姿に

 「人族が? 「べルール生きて、へぇ!?

   「カレム殿下に!!

     「神の力を? 「センシーラ……

 「魔族の神の力を得たと? 「人族が魔王様の娘? 

   様々な声が上がる中で、私たちを先導するべルール、

センシーラの神々しい輝きにより街道を埋め尽くす人達が

怯えるように時計台に続く道を開けて行く中を、

ゆっくりと私たちは歩いて行く。

 ロックティラの戴冠式を見に来ただけのはずが、

武闘大会を見に来たはずが、冷やかしに来ただけのはずが

夫と私、イサベラーサたちの関係、ナルエとの関係、

べルールとセンシーラと魔王との関係と私との関係が

結び付かない者たちが戸惑いながら私たちを見ている。

 大広場に出ると、ロックティラが乗っている馬車も到着して

夫は馬車に乗っているロックティラを見据えて、

 「孫に衣装だな」

   呟く夫に、ナルエはクスクス笑い、私たちも笑っていると、

 馬車からロックティラ達が降りてきて、夫の方を見つめて、

  「魔王! 何しに来た!!」

 「平民の御前が王になる、その男を見に、武闘大会に参加する

   魔族の大陸の者が多い、力量をな」

 ロックティラが問いかけると夫は低く重く話すと

  「暇な奴……ゲームの時は御前の首を俺が獲る!」

 ロックティラは夫を睨みつけながら喋ると、

  「……今やってもいいが」

    「お前を今やると人族の大陸が消滅する」

 夫がニヤッとして笑い、ロックティラは夫の所に歩み寄り

  「フフッ……

    「フフッ、ハハハハァァアアア!!!!!」

 夫とロックティラは高笑いし出して、

周りにいる者たちは呆気に囚われている中で、

 「衣装に負けているぞ!!」

   「娘が護衛か?」

     「ナルエの護衛だ!!」

  「一番弱い御前じゃないのか!!」

 「融合しないと強くない御前が言うな!!」

   和気あいあいと喋る夫とロックティラの前に、魔族の大陸から

  ミューブル王国の王都に来た貴族の者の中から

   「魔王陛下! 魔族統治議会の議長を務めるヘンクリック!!

     人族と友人のような……

 夫とロックティラに跪きながら言うと、

  「友人だ! 一緒にツカサの愚痴を言う仲だ!!」

 「……そうですか」

   人族だけでなく魔族もいる中で堂々と言う夫に呆れながら

  肩を落としたが顔を夫に向けて、

   「キューイル殿下の結婚について聞きたいことがあります!!」

 目の細いヘンクリックが目を大きく開けて直訴するので、

  「此処でか?」

    「そうです! キューイル殿下は其処に居られる人族、

      神ゾウラストさまの娘と魔王陛下は先程いわれました」

 「それで……

   「人族の女性と恋仲などの噂を聞きます。

     人族の女性など不釣り合い! 即刻! 別れさせて

      キューイル殿下に相応しい方を魔族の大陸の者で!!」

  その内容を聞いた夫は空を見ながら

   「空は、まだ書かれていないか?」

  セント・ギアによる空中曲芸が始まっていないことを呟く間に、

 センシーラの剣がヘンクリックの心臓を貫いていて、

  「ま、魔王……

    「新しい議長は、タツミにしよう」

 夫が次の議長を言った後に、剣を抜かれて

血を噴き出しながら地面に倒れたヘンクリックに

 「我が若ければ嫁にしたいほどの男だ!!」

   ロックティラが本当かと夫に聞いたりしている間に

 ゴミ箱型ゴーレムが死体を片付けていた。

  ロックティアの息子、パーセントの孫娘、ロックティラの

 妻たちは呆然と立っていて、周りも同様に夫とロックティラの

語らいを見ていた。

 べルール、センシーラ、私たちは話しながらセント・ギアの

空中曲芸を待っていた。


 

 コロッセオに到着した俺は、予想以上の人で

  「もっと早く出れば……

 後悔していた。

  「武闘大会に出るなら、西のゲートって」

 ムラサキが立て看板を見ながら言うので、

  「昨日まで南だって……

 明美から聞いていた話と違っているので苦言を言うと、

  「予定は未定だから」 

 「10時からのオープニングセレモニーも遅れてるが、

   お前居て良いの?」

  変わることもあるでしょうと言うので、

 少し怒りながらムラサキが俺と共にコロッセオまで

来ていることを告げると、

  「光ちゃんが闘技場に入らないと始まらないって」

 ハァッとなってから

 「さっきはロックティラが馬車にって……

   ムラサキに言うと首を傾げて、

 「そんなこと言った?」

   惚けるので、此の怒りを武闘大会でぶつけたると思いながら、

 天使化をしてコロッセオに入る人の整理をしているフランカに

  「武闘大会の参加者は西のゲートか?」

 確認の為に聞くと、

  「遅いな、何をやっていた?」

 10時半を過ぎているので怒られても仕方が無いが、

  「アキナさんとこで朝食後、ケイイチたちに捕まって

    ツカサから元恋人を奪う計画に参加させられて、

     仁美たちが来たから逃げて、西の門のところで

      一悶着、其れから歩いて……

 「飛んでこれば良いだろう」

   ごもっともな意見ですが、

    「手の内は見せれないさ、その格好は?」

  出来ないことを言うと頷くので、気になった

   天使化のことを聞くと

 「この姿でないと魔族に舐められる。それに王子たちが

   戻れと煩かったから……

 元カレンガールド国の騎士でブラウンのロングの髪が

フランカの美しさを引き立てている感じで、ローズマリーとは違った

美しい女性である。

 「生きてると分かれば……

   「此の国の勇者と結婚をしたと言ったが……

  「晩餐会には?」

 出ていれば、つかさが最強騎士であることを聞いているはずだが、

  「出なかったそうだ! 平民の顔など見たくないとな」

 フランカの言葉を聞いてフッと笑った後に、

  「ツカサも大変だ!」

 対応に苦労する姿を思い浮かべながら言った言葉は、

  つかさの妻たちは神の力を手に入れた者たちで、

 各国は其の力を手に入れたい為にミューブル王国に

帰還要求を突き付けてくるはず。

 それに応じなければ人族の大陸で孤立してしまうが、

 「心配無用! 王、王子、父、母、姉、兄を……

   そうなったら叩くと言うフランカに

 「おぅ、怖いな、それじゃ」

   笑みを見せて言ってから、西のゲートに向けて

  ムラサキと共に歩きながら、

    「予想以上に混んでるな」

 「コロッセオの観客スタンドには入れませんね」

   人族、魔族が多いことに驚いていると、コロッセオの

  観客席の数より多いので、南のゲートに並んでいる最後尾の

 人達は無理だろうと言うムラサキの言葉を聞きながら、

テントが並ぶ向こうに魔族の大陸で運送、運搬、送迎に使用される

ボールド・イーグルが10羽以上が餌を与えなれながら

大人しく留まっているのを見て、魔王の息子のファインダーロペスが

武闘大会に出ることを聞きつけて来ているのだろう。

 それに、人族の各国の王子たちがミューブル王国に行くとなれば

私設の騎士団を持つ貴族が付いて来てるはずである。

 そして、商人、行商も何時も以上に来ているはずである。

  「死亡すれば、武器はオークションに出る!

     ミューブルに来ない武器が手に入る!!」

 大声で叫んでいるコンピーコム王国で商いをしている

ロバート・レイモンド・ド・アイアンの声が聞こえて来たので、

 「俺の武器を欲しがるな」

   クスッと笑って言うと

    「死ぬんですか?」

 縁起でもないことをムラサキが言うので、

  「アケミが死なせてくれるかって!!」

 「惚気ますね」

   何を言ってるんだと思いながら

  ムラサキの言葉を無視して

 西のゲートに並ぶ最後尾に着くと、武闘大会に参加する者が

俺を含めて10名が受付がまだのようである。

 受付係りは、アドラー、勇太、進次郎の3人である。

  俺は進次郎の前で武闘大会の名簿に俺の名が乗っているので

 チェックの印を羽ペンで入れて、

  「注意事項は?」

 「死亡すれば所有武器の没収、降参するか闘技場に設置された

   格闘台から降りたら負けになります」

 可愛い声で言う進次郎に

  「すっかり女の子だな」

    「何が言いたい!!」

 コートの前が開いていているのでチラッと見てから

  「ツカサに揉まれて立派になったなぁと……

 「……アケミは貧乳だな」

   進次郎から目を逸らして言うと

 明美の胸の大きさを言うので、

  「彼奴は13歳、此れから俺がもめ……

 反論しようとしたが、ハッとなって言うのを止めた光景を

アドラーは何の会話をしてるんだと呆れながら俺を見ていた。

 勇太は誰かを思い出したのか「昔、ワイも……

  呟いている。

   「ナルエは諦めたのか?」

 進次郎がニヤッとして聞くので、

  「優勝して……

 周りにアドラー、勇太以外居ないことを確認して、

  「キューイルに勝ってナルエを要求する」

    宣言すると、ムラサキに頭を叩かれて、

 「勝ってはダメでしょう!!」

   詰め寄られて言われたので、

    「分かってるって!!」

  小声で言って、勇太が持っている抽選箱から

 最後の1枚を掴んで取ると1組と書かれていて、

  勇太たちに見せると、

   「1組の看板が置いてあるところで待機してください」

 進次郎に言われてコロッセオの中に行こうとすると、

  「手を抜けよ!!」

 アドラーから注意されて、俺は右手で分かったと合図をして

  ムラサキと共にフィールドに向かった。


 コロッセオの観客スタンドは満席で、空中には魔法によって

形成されたモニターが浮かんでいる。

 コロッセオの外でも歓声が上がっているのはモニターが

俺がコロッセオに入った後に現れたためだろう。

 闘技場に集まっている参加者1万人を映して、

賭けも行われているので、賭けをした人物が映ると

応援の言葉が放たれている。

 魔王の息子【ファインダーロペス】が映ると歓声が更に大きいので

賭けをしている者が多いのだろう。

 優勝者に賭けた者には完全回復ポーション1年分が贈られる。

  「お前も行けよ」

 ムラサキに言うと、

  「今日最後の明美さま……

    俺に抱き着いて補充している光景に、周りは何をやっているんだと

   思ったり、ムラサキを見て驚いたりして俺を見ていたので

 それに気が付いた格闘台に居る明美が、

  「最後の選手が、我がミューブル王国が誇る神から贈られた

    ゴーレムと共に入って来ました…・…

 俺の紹介をし出すが、お前って王代理で時計台の方に居ないと

いけないだろうにと思っていると、ムラサキから紙を渡させて見ると

本日の進行表が書かれていて、俺の参加する予選1組が終わってから

戴冠式スタートとなっている。

 予定では同時だったのにと思っていると

  明美から、光ちゃんの勝つところ見てから……

   甘ったるい声の念話が聞こえて来るので、

    「すぐ終わる……

 呟くと、「1分はもってほしいなぁ……

  「なるべくするよ」

    明美が直ぐは嫌っというので善処すると言って

  格闘台に居るセント・ギア6体にムラサキが向かっている

向こうに居る明美に笑みを見せると、

 明美も笑顔で返してくれてから

  「最後に入って来た選手を皆さんジックリ見ましたね……

 モニターには俺が映っていて、観客スタンドから色々な声が出ている。

  「彼こそが、人族最強の勇者である光ちゃんです!!」

 明美が俺の方に左手を向けて言うが、光ちゃんは止めてほしいと

  ガクッとなっていると、

   「魔族の強者が大勢参加してますので、予選を通れるか

     期待したいところです」

 1組の魔族たちが俺を見て勝ったなと言う顔をして見ているが、

  レベル30と偽装しているので此の反応は想定済み。

   「さて、今から神から贈られたゴーレムたちのアクロバットを

     始めます」

 明美がセント・ギアに向けて合図をすると、背中のスラスターから

魔素を噴出して空へと飛んで行く。

 それを見た観客たちから

  「翼が無いのに……  「ミューブルだけ……

 「投入されたら…… 「神になった者たちも居るのに……

   様々な声が上がる中で、

 「神ソラスさまは、ミューブル王国は人口が1番少ない国。

   獣族対人族の戦いに赴くミューブル王国を心配して、

    ゴーレムを贈られました。

     そのゴーレムは防衛のみに使うことに限定されています。

      他国に攻め込むための使用は禁止です。

       レベル30ですので魔族の者たちと戦うのは

        厳しいです。魔素の消費量が激しいので

         飛行は20分が限度です」

  明美が嘘を言っている間に、空にミューブル王国の国旗、

 国章を描いて行く。

  それ以外にも空中に様々な絵を描いていく。

 それを見た観客たちから歓声が上がっている。

  最後にオリンピックの五輪マークを描いてからコロッセオに

   設置されている格闘台に着地をして、

    美里、美里親衛隊からカメラを受け取り、

     格闘台を映すための所定の位置に向かった。

  

  「予選1組目の方、格闘台に!!」

 明美から変わって、セント・ギア【スオウ】が、

1組の待機エリアに居る俺たちを呼ぶので、それぞれ武器を

持って格闘台に上る。

 俺は襟付きのシャツにパンツに皮靴を履いて

鞘に入った剣を腰から下げているだけの格好で、

魔族や人族たちは軽装な鎧を身に纏い、武器も手に持って

開始と同時に動くようにしている。

 1000人くらいが格闘台に上り、最後の1人になるまで

戦いは終わらない。

 それを10回行われて、決勝トーナメントに10人が進む。

  ここで、俺が1組になるのは最初から決まっている。

そして、アーシーリヴァの兄貴の所には、兄貴より同等か弱い者が

集まるように仕向けている。そして、兄貴の特殊能力を使えば

楽勝でしょうと……

 そう、クジ引きはヤラセである。


 どうやら、俺が剣を構えていないので、最初の標的と決めた

格闘台の皆様。

 スオウの開始の言葉を待つ間に、闘気を魔法を準備している皆様。

  アーシーリヴァの兄貴にはワザと負けないといけないので、

最初から全開で行く。

 スオウが俺の準備を待っているので、

  「炎を纏うし宇宙を駆ける不死鳥よ! 

    我のもとに来て、鎧となり、我を守れ!!! 」

 俺は空に向かって大声で叫ぶと、不死鳥のカレンが姿を現して

観客スタンド、格闘台に居る者たちが声も出せずに見守る中で

カレンは鳥の形を崩して、俺の体に纏わりつくように炎の形で

俺を覆いつくして炎が収まると、俺は紅の鎧を纏い、背中の翼を広げて

 「スオウ! 合図だ!!」

   俺が言い切る前に俺の姿に怯えた者が開始の合図の前に

 攻撃を仕掛けて来るが、俺の前に現れた炎の壁に足が止まり、

魔法弾も炎の壁の前に消えて行く。

 「もうすぐ……

   明美に言われた1分が近づいて来たので、

  俺は格闘台の4隅の1つに陣取っているので、

 後ろから来るものは居ない。

  俺を倒せないと思った者は弱そうな相手と戦い始めている。

   頃合いだなと、フェニックスの鎧を着たことにより、

  炎系の魔法が使えるようになり一瞬で終わらせるために

   魔素を両手に集めていく。

 スオウがデジタル表示の時計を俺に見せていて、1分まで10秒を

  切ったので、次の人生は良い人生でと願って

   「フェニックス・バースト!!!」

 両手を胸のあたりから羽を広げるように天に向けて上げると同時に

魔法の名を叫んで、俺の居る場所以外は格闘台ごと炎の息吹で

跡形もなく吹き飛んでいた。

 観客スタンド、コロッセオの周りに居る者たち、時計台のモニターで

見ている者たちは一瞬で1000人近くが居なくなって、俺1人が

居ることに言葉を無くした。

 「本選進出おめでとうございます」

   スオウが俺の所に駆け寄って来て祝辞を言うので

    「ありがとう、格闘台を……

 消滅した格闘台のことも言うと、

  「今から、新しい格闘台を設置します。

    その間、控室で戴冠式を……

  新たに設置するので気にしないでと言われて、

   ロックティラの戴冠式をモニターでと言われて

 格闘場から控室がある方向に向かうと明美が出入口で立っていて、

  「約束、ありがとう」

 さっき言われた1分を守ったことに感謝されて、

  「早い男は嫌いというので、頑張りました」

 俺がクスッと笑って言うと、明美は俺と腕組みをしてから

  「今度は2分!」

    「長いなぁ……

 勘弁と言うとクスクス笑ってから、

  「戴冠式、一緒に……

 「俺も?」

明美が言い出すので、なぜと聞くと

   「お兄さまも居ないし……

 「任命するだけだろ」

   秋人にいちゃん達は、極楽温泉ツアーを開催した

 借金で、神界のギルドで多くの依頼を受けて飛び回っているので

寂しいと言うが、ロックティラに今日から王ねと言うだけで

お前なら大丈夫と言う気持ちを込めて言うが、

   「でも、一緒に……

     「横に居たら……

 それでも言うので、

  「恋人に見えるから?」

    「眷属だとバレる」 

 天の勇者が明美の隣にいるのかと疑問に思われて

ナルエを魔の手から守るのに支障が出るから並びたくないことを

含めて言うが、

 「バレてもいいでしょ?」

   「ツカサみたいに誰でもじゃない」

 先程、派手に行いましたが、俺が神の眷属として面が割れて

つかさみたいに私と一緒にと女性がわんさかと来て貰っては

困るし、つかさみたいに100人以上を愛するなんて無理と

含みを込めて言うと、

 「フフッ、ナルエ以外は近づけないから」

 美里、沙良、明美、サラウェルの中に入れるのは

ナルエだけと言うので、

 俺たちは控室に向かう廊下の途中で立ち止まり、

  お互いを見つめて、唇を重ねてから、

   「時計台に向けてゲートを……

 俺が告げると明美は魔法を詠唱して目の前の空間に歪が

起こっているので、2人で入る前に、

 「勝利のキスが……

   「さっきしたよ!」

 俺が要求すると、先ほどしたのでと言うので、

  「守ったお礼だろ」

 腕組をする前に明美とキスをしたが、

それは1分って言われたのを守ったキスと俺が言うと

 「しょうがない、旦那様ね」

   結婚もしてないのに言われたけど、良い心地よさで

    「妻からのキスは何回も欲しいさ」

 照れながら言うと、目を閉じて待っているので、

  抱き寄せて顎を少し右手で上げて、俺の唇を明美の唇に重ねた。

 終わろうとしても、まだと言う感じで重ねて、ようやく離れた明美は

頬を染めて

 「光ちゃんが王代理で……

   言うので、女性が王代理より男性の方がスムーズに進行するだろうが

    「神なんだから……

 「だって、6月に魔族の大陸の……

   魔族の大陸の貴族たちが当初は人族を嫌って来ないと思っていたが、

 魔王の滞在、王子たちの滞在、武闘大会に出る魔族たちの観戦などで

人族の大陸にあるミューブル王国に来ている。

 魔族の大陸の勇者として召喚予定の明美が神であることは

此れだけ露出していても隠す必要がある。

 今の所、魔族たちは只の人族の貴族と思っているくらいか

ミューブル王に仕える者くらいしか思っていないだろう。

 「6月まで(神界)で待っていろよ」

   「おじさまの活躍、光ちゃんの危機もあったから

     1人で家で待つのは……

 時間軸も違うし、直ぐだろうと思ったが、

  「男ぽかった明美が……

 「昔から女ぽかったです!!」

   しおらしく言う明美に、

    「アキト兄ちゃんが居なければなぁ……

 「そこは譲れない!!」

   抱きたいけどなぁと言うと、順番は守れと言うので

  「15歳になってないから……

 此の世界の成人年齢を言うと、明美がスマートフォンを出して

  「だったら、19歳に!!」

 成長アプリを作動しようとするので、

  「どっちなんだ!!」

    頭を軽く叩いて、

 「添い寝で我慢!!」

   明美が頬を膨らまして言うので、

    「分かった!」

 もう一度、お互いの唇を重ねて歪の中に入っていった。

  

 明美は、秋人にいちゃんと約束している14歳の誕生日に

上げると言っているが、秋人にいちゃんは逃げている。

 血の繋がりは戸籍上無いので問題ないが、同じ親から

生まれているので、秋人にいちゃんは妹として見ている。

 異世界に冒険に行くと14歳など何回も迎えている明美は

その度にしてと言っているらしいが、秋人にいちゃんは

俺たちの世界でと言って、明美と添い寝くらいはしているが

一線を越えていない。

 だが、俺たちの世界で明美は14歳を迎える。

  セーイラさんが秋人にいちゃんに逃げるなと言って

   約束させているので無事に終えるのだろう。

  その1年半後に結婚式である。

 そして、未来のパクオットと戦った時に明美のことを

好きだと言ってしまったので、正式に俺は明美の婚約者となって

明美の旦那の1人として10年以内に結婚予定である。

  その俺に体を寄せて、秋人にいちゃんと出来ない寂しさを

紛らわせている。

 明美が無理難題を言っても出来る範囲で叶えようと思っている。

  頼まれた王代理として戴冠式に臨むつもりだ。

   ゲートの中で、ロックティラに言うセリフ、進行などは

    明美から念話で聞くことを決めて、ロックティラが、

     魔王が、時計台の大広間に入るのを待つ。


 戴冠式後の予選2組目は、全員棄権して終わった。

  予選2組目は予選1組目の勝者の俺と

   本選の第1試合で当たる。

    誰も俺に勝つことが出来ないと分かった為である。



 ナルエを諦めたか?

好きでもないと言う割に……

 どう見ても恋人、いや夫婦だな

私たちは?

  周りから見ればハーレムだから

だから?

 気にすることはないよ

貴方……

   ハーレム男は、私のこと諦めた?

 沙良! 俺は!!

振られるのに

  たまに振られるのも良い薬よ!!

次回

  第119話 ダルザニアと……


 お兄さまがいよいよ……

ダルザニアと稽古したし、トーナメントのくじ運もいいし

 テルタさん

コウエツたちが消耗してくれれば勝てるさ

 そうですね

飽きないね

 えぇ、オムレツカレーは私の生命線!!

何時も同じで……

 此れだけあれば他は要らないです

結婚したら俺には毎回違う物を!!!

 結婚? え、えぇ、え……

どうしたの?

 今……

あぁ、オムレツカレーなんて此の世界にあるかよ!!

 魔族の大陸に

行ったことないだろ!!?

 ……何時から

会った時から、誰に転生するんだ?

 えぇっとキスしてくれたら

キスは帰ったら、それまではしない!!

 ケチ! 

  なぜ、私の周りにはバカップルが多いのでしょうか……

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