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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第4章 それぞれの願い、帰還、結婚なんて聞いてないぞ!

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113話 振られたの何回目? 覚えてません……

 魔族との会食も終わり、後片付けをしている俺は、

魔導士が魔法で桶の中に水を入れてくれたのを使いながら、

まな板に散らばる魚の血などを洗い流している。

 「魔法で水か! 俺に在れば!!」

フッと笑いながら言っていると、

 「タクさん! 残った魚は皮袋に!!」

参四郎が俺に言うので、

   「分かった! 便利だよな」

 参四郎の腰にある皮袋を見ながら言うと、

  「神界のアイテムボックス、

    元の世界に帰ると没収されるそうですが」

 つかさの話では、此の世界で得た物は、元の世界に

持っていけない。

 しかし、皮袋を持って帰れば、手ぶらで学校に

行けるのにと思いながら、

 「魔法も、レベルも何もかもリセットか……

「平和が一番ですよ! 普通が!!」

  元の世界でも魔法など使えれば便利だし、

 一財産を得ることも出来るのになぁっと思いながら、

  「ツカサは元の世界では平凡だが、神の眷属で、

    異世界に行けば、能力も復活して……

 つかさは、神の眷属になった為に、神からの依頼で

異世界に飛んで行き、依頼を達成して、元の世界に帰ることを

繰り返しているとは聞いたが、どうも嘘のような感じである。

 つかさとは、魚釣りの帰りにメルウララ修道院の前を通ると

正門の掃除などで会う時には雑談をして、つかさが隠していることを

聞こうとしているが、ボロを出さないので、最初に会った時の

話以上のことは分かっていない。

 今回、久しぶりに光悦たちと会うので、元の世界に

返ったらどうなるかを聞きたいと思っている。

 俺は剣士であるので、水を使えるようになった参四郎を

俺の家の水道にしたいと思っている。

 なので、つかさの言ってることが嘘であってほしいと思っている。

 「僕は、人を殺すようなものは嫌なので、異世界はコリゴリです」

俺たちは神の眷属では無いので、何回も異世界に行くことは無いし、

 人を殺すようなものは異世界に置いていくから、参四郎は

普通人として元の生活に戻れる。

 俺は、此の力が保持出来れば、警察官や自衛隊に入り、人の助けや

救助に此の力を使いたいと思っている。

 皮袋に、バケツに入っている魚ごと入れていると、

食堂のテントの入り口から、大勢の人が此方に入って来た。

  

  「嫌な奴が来たな」

 俺は片づけを終わらして、スタンテッド王国の王

グレック・サイロン・ホットン・レイ・スタンテッドの後ろの

テーブル席に移動して椅子に座る。

 参四郎、ロジャー、クラット達が俺の左右に座り、

テントに入って来た女性たちは、王の向い側のテーブルの方の

椅子に座り、嫌な奴、つかさと俺の片思いの女性が

王と同じテーブルの向い側の椅子に座る前に、王に礼をして、

椅子に座った。

 「我が息子よ! 娘はどうだ!」

つかさに笑みを見せながら王が聞くので、

   「どう……とは?」 

 つかさは、困った感じで聞き返すと、

  「体の相性、膣の具合、何回も抱いたのだろう?」

 つかさは、頭を抱えながらテーブルに顔を向けていると、

  「お父様! 大勢の前で……

 つかさの隣に居るチャーリー・ロータス・スタインが赤面しながら

父である王に苦言を言うと、

 「天の勇者、知らぬ者も居るが、此処に居る女性たちは、

   我が息子の嫁ではないか!」

 おっさん! 俺たちの存在を無視してるのかと

言い出しそうになると、ロジャーに制られて、

 「何が言いたいんですか? 父上」

つかさが義理の父である王に聞くと、

 「早く子を作れと言っているのだが……

   つかさ、チャーリー、ローズマリー達は、隣同士で

  顔を見合していて、

   「1000年後に、レールに乗せたくないので!!」

 つかさは、王を睨んで言うと、

  「お前は、王に成る気は無い! だったら子だろ?」

 「俺は、ただの平凡な男です! 子も平凡ですよ」

つかさは王の器ではないし、生まれてくる子もそうだと言うが、

   「ミューブル王国の上王に! 来る前に聞いたが……

 俺は聞いていないことを言う王に戸惑い、ロジャーたちと

顔を見合した後に、クラットが顎髭を触ってから、

 「陛下! 失格勇者の烙印を押された此奴がですか!!?」

 語気を強めて言ったが、

   「そうだ! ツカサ! 我が国の王になれ!!」

 王は目を細めて、つかさに呪いの言葉のように言うと、

  「神ソラスとのパイプ役でなっただけです!

    俺は飾りですよ」

 つかさは、跳ね返すように言うが、

  「嘘を言うな! お前の活躍は調べている。

    我が国でも、お前の存在は大きくなっている。

     王に成っても反対する者は居ないぞ!」 

 王は、ベルローズ王国の王妃との間に生まれた娘【チャーリー】を

見ながら、

 「我が娘を娶り、聖女を娶り、舞姫を娶り、父違いの

   ベルローズ王国の王女を娶った。

    平凡な男が出来ることではない!」

 そして、話をしながら、つかさの方に顔を向けて、

  「この会合で、お前を我が国の王にするために開いた」

 つかさは困った感じで、

  「チャーリーが、久しぶりに会いたいから承諾したが、

    断れば良かったよ」

 その言葉を聞いて、チャーリーが、小声で「ごめんね」と

言って、つかさに謝っている。

 「兄や姉は反対するだろう?」

   「反対すれば、殺すまでだ!!」

 つかさの問いに答えた王に、子供に手を掛けるのかと

参四郎が立ち上がって、

 「貴方は! 自分の子を!!!」

   王に向かって叫ぶと、

    「国民の未来にとって、考えたことだ!!」

 その言葉に戦慄が走るが、

  「俺は無能だ! 国を潰すぞ!!」

 つかさは王に対して脅すと、

  「構わない! それが運命ならな」

 王が重い言葉で言うと、

    「分かった! 何時、戴冠式を?」

 王は立ち上がり、王はテーブルに掛けていた剣が入っている鞘を

手に取り、つかさの前に持っていくと、

 「我が国の宝剣! エンペラーだ!!」

   つかさは鞘を掴んで、

 「こ、これは……

   「我が国が建国した時に、神ソラスさまから贈られた剣だ!」

 俺は、神剣がスタンテッド王国にあるなど初めて知ったが、

ロジャー達も知らなかったようで、

 「陛下! 我が国に神の剣があるとは……

   震えながらロジャーが言うのを無視して、

    「魔石からか……

 つかさが鞘に入れたままの剣を見ながら言うと、

  「その状態で分かるか、切れ味も紙のように斬る」

 王が誇らしげに言うが、

  「ダメ剣か……明美!!」

鞘に入った剣のまま、後方に光悦と一緒に居る少女の方に投げると、

 「投げないでくれる、これ、兄弟子の剣なんだけど……

俺も、王も、ロジャー達も驚いて少女を見ると、

 つかさから投げられた鞘を軽く受け取った少女に、

  「やはりか、ケルファーか?」

 鞘から剣を抜いて、黒く光る剣を持つ少女に、

  「どうだね、神の少女よ!!」

 王が少女に言うと、光悦が親しげに

  「俺の剣よりは劣るな」

 少女に言うと、光悦の頬にキスをしていて、

  慌てて光悦は、横に座っている聖女に、

   「俺はナルエ一筋だから……

 少女に向き直して、「軽くするなぁ!!!」

  光悦は叫んでいるが、

   「褒めてくれたから……

 「事実だから……ミサト、睨むな」

   自分にもと少女を睨んでいる美里に光悦が言うと、

  少女は椅子から立ち上がり、美里にも頬にキスをしていたので、

 わぁっとなっている美里に寄り添う魔族の女性にも頬にキスをしていて、

  つかさに対して聖女たちが私たちにと、何これ、甘い感じの

 此の場に、居たくないなぁと思いながら、

  つかさが突然立ち上がり、

 「父よ! フェイスから電話が掛かって来たので……

 席から離れるので、つかさに、あなたと心配そうに見る

チャーリーに心配するなって言う顔をしてから、スマートフォンを

出して、つかさが相手と話し込んでいたのを終えて、

 「サヴェンコフ!! 一緒に! 美里! ゲート!!」

ローズマリーの横に居る女性に声をかけると、女性は立ち上がり、

 「あなた、私に?」

   「弟が、嫁と揉めてるとさ!!」

 つかさは呆れた感じで言うので、

  「相思相愛なのに?」  

    女性も困った顔をして言うと、

     「だから、ダメ押しをな、俺に!!」

 つかさは肩を竦めて言った後に、王を見下ろして、

  「用事が出来ました、光悦と剣の雑談でもしていてください」

 言った後に、王に礼をしてから、女性と共に此の場を離れた。


  光悦がチャーリーの横に座り、王の剣をテーブルに置いて、

 「明美! タブレット出して?」

光悦の隣の椅子に座る少女が、

 タブレットを出して何かを見ているので光悦が聞くと、

   「え、気になるでしょ……

 笑みを見せる少女が言うので、

  「好きだな……

 頷く少女のタブレットを見ながら、

  「廊下にフェイスが居て、メイドが驚いている……

 光悦が言うので、

  「ちょっと、面白い展開になりそう……

 少女の言葉に、チャーリーも不思議に思っていると、

  「その板に何が映っている? 神の少女よ!」

 王が聞くので、

  「知らなくっていいこと!!」

 クスッと言う少女が、ムスッとする王を無視して、

  「光ちゃん! 屋敷までナルエとデートして!!」

 その言葉に、

  「此処から、ダブルデート……

 「つかさの新たな嫁さんが出来そうだから、お手伝い!!」

   その言葉に、全員が驚いていて、

    「ナルエを口説くチャンスが!!」

 右手をグッと握っているのを見ながら、

  こいつブレないなと思っていると、

   「落とせたら、アキナ義姉(ねえ)さまと、私と、

     4人で風呂に入ろうね」

 少女は立ち上がって、美里に何かを告げて立ち去って行く間に、

  「落とされません!! ツカサ命ですから!!」

 聖女が激しく叫ぶと、「落とす気ないから、光ちゃんは!」

  少女は笑って消えて行った後に、

   「明美! 俺は落とす気、満々だからな!!」

 息巻いている光悦に、

  「神の少女との関係を教えて貰おうかな、天の勇者よ!!」

 王が言うので、改めて座り直した光悦が、俺たちが見たことも無い

鞘に入った剣をテーブルに置いた後に、

  「フェニックスの剣をくれた神ですよ、再調整しましたから」

 紅の剣だったが、神々しさが増していたので、見たことが無いと

思ったが、よく見ると見たことのある剣で、

 「答えになってないな」

   王が怪訝そうに言うので、光悦は諦めたのか、

  「召喚される前からの幼馴染で、俺の嫁になる予定です」

 俺たちは驚いて、聖女は喜んでいる。

  「神を娶るか、凄いな」

 「別に、普通の少女です! 貴方も眷属に娶らせたじゃないですか」

 光悦が言うので、そうだったなと納得した王を見ながら、

  俺たちの世界に神が住んでいる。幻とかでなく、

   「元の世界で、此の力を使えるか!? 光悦!!」

 俺が叫ぶので、俺に注目が集まり、

  「お前は無理だが……

 光悦が言いかけて、右薬指に前は無かったはずの指輪を外すと、

  「何ぃぃいい!? 「お前……

 「神の眷属か……ツカサなど……

   王が怯えて言うと、

 「靡いてくれませんが、使えるが、使えば、世界は終わりだな」

「その力を、何時得たんです!!?」

  光悦の言葉に参四郎が怯えて言うと、

   「小さい時にな! 美里なんか得た時に、地球を破壊したよな」

 冷や汗を掻きながら参四郎が光悦を睨んでいると、

  「今は、制御出来てるのですか!!」

 指輪を嵌め直している光悦が、

   「そうだな、地球には神様が多くいるが、

     俺たちのような力を持つ者は居ないから

      安心しろ、参四郎」

 光悦が言うのを、聖女たち、片思いだったチャーリーも

笑っていて、つかさの影響か、光悦の威圧にも平気でいる。

 「私たちは使えるんでしょ! コウエツ!」

釣り上がった目がキラッと輝く仁美が言うと、

 「知っていて、言うな!」

   「サンシロウは使えないから良かったわね」

 光悦が言った後に、片思いだった仁美が言った言葉で、

  「そうですね、国が野放しにしてるのは……

 参四郎が歯を食いしばって辛そうに言う言葉は、

あの時の光景を浮かべたからの発言だろう。

  国が知っている。危険な奴らを知っていた。

 大地震の影響で、原発に大波が襲い掛かったが、大波が突然

其処に壁があるかのように上空に舞い上がり、原発を大波から防いだ

映像が流れたが、暫くして誤報と出ていた。

 俺も参四郎も修学旅行で訪れたが、地震の影響と津波の影響で

家が、学校が壊れ、流された光景を見ながら、自然の驚異に

人間は対抗できないことを学んだが、原発施設を訪れると、

本当に地震があったのかと思うほどで、係りの人の説明で、

噂になっている話は、防波堤の高さを高くする作業が

偶然、終わっていたからで、噂は噂だと納得したが、

ネット上では、その時の映像は流れるが、フェイク映像と言うのが

政府の回答であり、どの党からも政府への追及は無かった。

 だが、政府は全ての原発を停止にして、新たな基準での

検査をすることになり、再活動をする原発は少ない。

 鎌をかけて見るかと、

  「コウエツ、奇跡の壁って知ってるか?」

召喚された参四郎たちは分かるが、他の者たちは分からない様子で、

 「東北全ての原発を守った光の壁か?」

   1つじゃなく、複数なのと思いながら、

     「あっさり認めるんだな」

 俺を見ながら、「この前、聞いたからな、だが……

  参四郎を見ながら、

   「力は本来使えない! その為に並行世界が出来た!」

 「並行世界……

   参四郎が光悦に疑問のように聞くと、

    「メルトダウンした影響で、地震の被害が少ない地域も

      避難をした世界が産まれた」

 「それでは、君たちを召喚できないでいる世界もあるのか?」

光悦の言葉を受けて発言をする王に、

  「それは無いです。ソラスは並行世界が好きでは無いので」

 光悦は言いながら立ち上がり、

    「今からデートですので……

 聖女も嫌々ながら立ち上がり、ロングスカートを手でゴミを払うよな

仕草をして、周りに居る女性たちに声をかけている。

 「並行世界ごとに、お前が居れば軍隊が出来るな」

   俺が嫌味のように言うと、

 「それは無いな!」

   「どうして?」

参四郎が聞くので、

 「眷属になった時点で、他の並行世界には存在しない」

   光悦の発言に仁美たちが騒めき、彼女らは、

  どうやら知らなかったようだ。

 「良かったな! 複数いて……

王に挨拶をしてから、美里に近づいて、何やら話した後に、

 光悦の頬にキスをした美里に、

  「俺は、ナルエだけだ!! 行こう!!」

聖女を連れて、テントから出て行った。

 今度は、ローズマリーがチャーリーの横に座り、

美里たちはモニターなどを設置し始めている。

 此処で、先ほど会っていた魔族と魔族の婚約者とのバトルを

見ることになる。

 王は、水を飲みながら2人と雑談をしている。

  俺たちは昼食は取らずに、魔王の別荘でパーティーが

 開かれるのに参加するので、昼食、夜食を兼ねて

豪華なディナーを堪能する予定である。

 

 

 漁港の門を、ナルエと一緒に出る俺は、

  「初めてだな、2人は……

 ナルエ用の御付きか、エンリー達と共に城下町を

歩いたことはあるが、横に並ぶ襟付きのシャツに薄手のジャケット、

ロングスカート、髪留めで段差を付けて流しているセミロングの髪型。

  少し化粧をしているが、つかさと付き合い出して、美人度が

 更にアップしているのは気に食わないが、

  「アキナさまが、変な賭けをしなければ……

 少し怒り気味で言うナルエに、

  「アキナさんの裸が見えなかったのは、断念だけどね」

 「もう、男って!!」

   ナルエは頬を膨らまして言うので、

    「負けていたら、俺もだけど…… 

 フッと笑って言うと、

  「賭けに勝って、良かったわ……

 引きつりながら言うナルエに、

    「屋敷までだ! エスコートと思えばいいさ」

 「コウエツ、私のこと好きじゃないでしょう」

   突然言うので、

    「好きな女性と居られる、アケミに感謝さ!!」

 「前から思っていたから言うけど……

   俺を下から見上げるように見るナルエが言うので、

    「前から?」

 「私に告白してるようで、アケミさまにしてるでしょう!!」

   ズキッと左胸に刺さる言葉に、

 「記憶はなかった! 召喚された時に出会って……

   スキル獲得部屋で駄目神と会って、ナルエと会って、

  仁美と共に紹介した時に、

   「そこで、一目ぼれさ!」

 「夫にする人を決めていたから、失恋決定!!」

哀れな俺と言う感じで言うナルエに、

 「魔王の妻たちから写真を見せられただけで、恋に落ちるか?」

「お見合い写真と一緒!」

  そうだけど、空を見上げるナルエを見ると、

   「運命ね! だが、変えて見せる!!」

 遠くの方から何か来る感じだが、知らんぷりをして、

ナルエの肩を俺の体に寄せようと、左手をナルエの肩に……

 「ダメですよ! 光ちゃんに体を寄せるのは私!!」

俺の左腕を持って言うムラサキに、

 「何時わいた! 居なかっただろう!!」

俺の言葉でムラサキを見るナルエが、

 「コウエツに触られるとキモイから、ありがとう!!」

   その言葉を受けて、

  「光ちゃんをゴキブリのような感じで見ている嫌な女ですね!」

 ムラサキが言うので、ナルエは其処まで言っていないと言う顔をしている。

  「ツカサ以外は触られたくないんだろ!」

 「光ちゃんは言ってますが……

   「そうよ! この体に触って良いのは、旦那様だけ!!」

 胸の前で両手を合わして言うナルエに向けて、

  「今日から、俺が触ってやろう!!」

 その声に振り向いた俺たちの前には魔族が数人立っていて、

  「魔王のゴーレムか? ミューブルの貴族か?」

 頭から立派な角を生やしている男が俺たちに聞くので、

  「ただの兵だ! ゴーレムと共に聖女を護衛中だ!!」

 俺の言葉に、ナルエを見る魔族から逃げるように、ナルエがムラサキの後ろに

隠れながら、俺に素性をばらすのとナルエが聞くので、

ムラサキは、ミューブル王へ魔王から贈られたゴーレムであり、

港町【ロブシェリル】に居ること自体が可笑しいので、

ナルエの警護と言った方が説得力があると思ったからと

説明して、魔族を睨んでいると、

 「任務失敗! 聖女の体に纏わりつく精液を流して、

   俺のをベッタリと……

 ニヤニヤしながら言う魔族に、キモイと小声で言うナルエに、

  「よくわかりますね!」

 ムラサキが言うので、「嗅覚は特別さ!!」

  魔族が自慢するように言うので、魔族の取り巻きも

「屁の臭いや…… 「残りかす……

  言い出すので、魔族が黙れと取り巻きに言って

 シュンとなっている中で、

  「部屋が見ていた記憶を呼び起こして、映像に残して……

 独り言を言っているムラサキに気が付いて、

  「つかさとした回数は知っているけど、匂いか……

 考え込むムラサキに、

   「聖女と言う割に、やりまくってる感じだが、何回だ!!」

 魔族がムラサキに聞くので、俺も気になるが、ナルエは

顔を真っ赤にしていて、

 「聖なる光よ! 悪しき心を浄化せよ!

   セント! バット・ピュアリフィケイション!!!」

 魔族に、ムラサキに、俺は気が付いて攻撃範囲から逃げられたが、

「僕は、聖女さまに、何て言うことを……

  泣き出す魔族に、ムラサキは、

   「回数、教えますけど」

 魔法が効かなかったみたいで、

  「ムラサキはダメだったか……

    ナルエは言いながら、

 「聖女さま、嫌な気持ちをさせてすみません!!

 取り巻きには無事に魔法は掛かっていたのを見た後に、

  「女性に対して、嫌な言葉を言わないように!!」

 「僕、もう言わない!」

 魔族がナルエに告げると、「隠れて言う分には、悪じゃないですよ」

  ムラサキが要らないことを言うので、

   「隠れて、聖女様は、やりまくりと言いますね」

 魔族が言うのでキレたナルエが、

  「ムラサキ! 性転換の薬ある!!?」

    「進次郎用に、この前、買ったのが残ってますけど」

 墓穴掘ったよなぁと、空を見ながら、進次郎に用意された部屋に

ワザと置いてあった男の娘セットを着てしまった進次郎に

詰め寄ったクチナ達に降参して、男でいるより、女でいる方が

幸せだなって思いましたと告げて飲んだ後の姿が、

美人だったなぁ。ナルエが居なかったら、アプローチをかけるが、

 この魔族はどうなるか。

 「女性になって、私の苦しみを味わいなさい!!」

ナルエが魔族に渡して、

 「聖女様の気持ちを知るために……

   飲んだが、外見より内面を見てくれる方が現れないと

  無理なので、ニコールに今後のことを相談するようにと

 告げて、此の場を去りながら、

  「武闘大会に出る予定だったんだろうな」

 「生け花大会にでも出れば良いわ」

   俺の言葉に返すナルエのドス黒さが怖いんだが、

    「……そうだな」

 屋台などを眺めながら、

  イモリの串焼きかと、のれんを見ながら、

   「食べようか?」

 「イモリ……

嫌そうな感じで言うナルエを他所に、

 「2本下さい!」

   「デートかい?」

 おやじが言うが、

  「護衛です。旦那が居ますから……

 言いたくないけどな、まぁ此処は我慢して言うと、

  「そうか、お似合いかと……

    嬉しい言葉を言ってくれたので機嫌よくしていると、

 「お待ち! 雄と雌にしといたからな」

   嬉しいことをしてくれるので、鉄硬貨を3枚渡して、

 「兄ちゃん! 2クス(200円)! 多いって!!」

 おやじが困惑するので、

  「チップさ! 遠慮なく」

 2本の串を持って、ナルエたちの方に行く間に、

  「あ、ありがとう、兄ちゃん、夜がんばれよ!!」

 おやじの言葉に苦笑いしながら、1本をナルエに渡すと、

  「否定しなさいよ!!」

 「おやじの気持ちを壊しくない! 

   聖女だろ、それくらい汲み取れ!!」

 言い終わって、少しずつ食べながら歩き出すと、

  「なぜ! 私には!!」

 意外とフランクフルトを食ってる感じで、身もあるし、

  以前、召喚前に兄貴と一緒に食べたが不味かった。

 名前が一緒でも違うなぁと、

  「ムラサキ君! ロボットは食事をしない!!」

 「そうですか、光ちゃんの息子を食べましょう」

   重い言葉で言うムラサキの目がマジなので、

 「買ってこい! 1クスでいいだろ」

   鉄硬貨を渡すと、一目散に先程の屋台に行って、

 「100本くれい!!」

   言い出すので、「50本しかないけど……

 勢いに負けた、おやじが恐る恐る言うと、

  「構いません! 直ぐ焼いてください!!」

 「分かったよ! 魔王陛下のゴーレムは食べるんかい!!」

   おやじはムラサキが食べることに驚きながら、

 炭焼き器に串に刺したイモリを並べて行くのを見ている

ムラサキに、「お金は?」

 「自分で出します!!」

   「先に行くからな!!」

 俺はムラサキに告げて歩き出すと、

  「50本、1人で食べるのかしら?」

    ナルエが聞くので、

 「アケミ、ミサトもいるし、皮袋に入れれば、

   何時でも美味しいまま、大丈夫だろ」

 そうかと頷くナルエは完食していて、串を手に持ちながらいるので、

丁度、ゴミ箱型ゴーレムが来たので、ゴミ型ゴーレムに渡して  

 屋敷までのデートの再開である。


 上空から、先程から此方を見ていた物が降りてきて、

周りは驚いているが、そんなことなど気しない、

 幼馴染の明美が、

  「光ちゃん! 乗って!!」

 気軽に言うので、

    「見ていただろ、今はナルエとデートだ!……

 「乗りましょう!!」

   ナルエが速攻で言うので、エッとなる俺に、

    「何回目? 振られたの?」

 御者席に座っているアレタが容赦なく言うので、

  「歩きが、馬車に変わっただけ……

    こいつと思いながら言う間に、馬車の扉がスライドして

 つかさは居るのは分かるが、魔族の女性が乗っていて、

  「私、ツカサの妻になりました

    エリエーラ・リル・キャンサー・ラル・ウラゴです」

 俺たちに丁寧に御辞儀するが、つかさを見ると、

  俺知らないと言う顔をしている。

 まだ増えるのかと顔を引き付きながら、

 「ナルエ! 2人の愛の語りが終わっていないようだ!

   やはり……

 「私は、ツカサの妻の1人、

 ナルエ・ツゥ・ホウジョウ・フォン・スガタ・トゥ・ソラス・ト・サンライト

  です。貴方をツカサの妻の1人として歓迎しますわ」

   馬車に入り、お互いに握手をするナルエとエリエーラを

    苦笑いで見ていると、

 「何回目? 振られたの、コウエツお兄さん!」

   アレタが言うので、

 「良いか! アレタ! 振られても、振られても、

   最後に一緒になれば良いんだ!!」

 叫ぶと、周りから拍手が上がっていて、

  ウイング・ホースの遥と彼方は無理だろうねと言う顔を

 俺に向けているので、

  「武闘大会に出て、勇者にも勝ち!!

    ナルエとの結婚を賞品にする!!」

 高らかに宣言すると、

  「ある人物に当たったら、負ける計画だ……

 明美がアレタの口を手で塞いで、俺を睨む明美に気が付いて、

  忘れていたと右手で謝って、

   「強い魔族も出て来るから、簡単じゃないから宣言するの!!」

 フォローのように言って、周りから声援が受けながら、

  「行こうか、俺が手綱を持つ!!」

 明美は御者席から降りて、俺が御者席に乗ろうとすると

  「優勝させたいけど……

 小声で言うので、

   「アーシーの件がある。転生者が此の世界にいるからな……

 御者席の真ん中に座って、明美も俺の右側に座ると、俺の右頬に

キスをするので、おおぉ!! と、周りから歓声が上がるので、

 「周りが見るので、居ないところで……

   赤面しながら言うと、クスッと笑う明美が、

    「恋人! 見てる中でもするのが恋人!!」

 アハハっと口を半開きしながら笑った後に、

  「アレタ! こんな女になるなよ!!」

 アレタにキツク言うと、

  「ア、アケミお姉さまのようになるのが……

 怯えるように言うアレタに、

    「良いところは参考にな」

 頷くアレタを見た後に、

  「それじゃ行きますので、道を開けて下さい!!」

 集まっていた人たちが馬車の前を開けるのを見計らって、

  「遥、彼方! 翼をたため!! 此のまま屋敷まで!!」

 手綱を動かすと、馬車は動き出して、

  「神の馬車か…… 「この前、乗せてもらった!!

 「間違いない! 聖女が……

    「あの馬車は、誰の!!?

   「ソラスさまの娘の旦那様の馬車だよ

  「荷車は良く見るが、馬車か……

    「あの馬車は何処に……

 「屋敷だね、魔王陛下の娘だから、会いに行くんだろう?

   「聖女が……

     「アレタ様が、人族と……

 「……等と、魔族の大陸から来た貴族たちが言ってますが」

明美に振ると、

 「バレても良いんじゃない!」

   軽く言う明美に、

    「ニコールが発狂するだろうな」

 フッと笑って言うと、

  「どうして?」

 アレタが聞いてくるので、

   「説明が大変だから」

 「どうして?」

   「ナルエの説明、駄目神の説明だろ、魔王が人族と

     仲良く喧嘩してるっていう説明かな」

   「仲良く喧嘩って?」

 不思議そうにアレタが聞くので、

  「友達と、たまに喧嘩するだろ」 

 頷くアレタに、

  「直ぐ仲直りするだろ、それが仲良く喧嘩!」

 分かったと言うアレタに、クスクス笑う明美に、

    「説明は難しいんだけど……

 合ってるかどうかは知らないが、説明にはなったかなと言うと、

  「今度、そういう感じのアニメがあるから、見ようか?」

    「見る! 魔法少女もの飽きたから!!」

 変身願望がある女の子は多いだろうし、新作は出ているし、

  飽きるほど見たのかと、

   「全部、見たのか?」

 「歌からマジックから戦いとか、戦いはパターンが一緒で!!」

   お約束があるから見れるのであって、30分アニメでは

    パターンを変えるのは難しいんだよと、

     姉貴や兄貴の聞いた話を思い浮かべながら考えていると、

   「パターン破りの元祖も見ようか?」

 「どんなの?」

   「ロボット物で、主人公機が2機で、途中で変わるの」

 それは、この前、アキナさんと映画版を見たなぁと思っていると、

  「おぉ! 手書き? セル?」

    アレタが聞くので、

 「もちろん! デジタルの良さもあるけど、

   セルアニメだよ!」

  「80年代? 90年代?」

 「82年だよ!」

   「おい! アレタを、アニメ信者にするなよ!!」

 お父さんから注意が入ったぞと笑っていると、

  「お兄ちゃん! 僕は将来、アニメーターか声優になります!」

 つかさのお嫁さんじゃなかったのかと思いながら、

  「アニメーターは安月給、声優を長い間やれる人は少ない世界だ!

    俺の世界に行くのなら諦めろ!!」

 お父さんから、きつく言われて、

  「絵の力や声優さんの力で、感動する物が出来るの!!

    僕の絵や声で、見てる人に感動を与えたいの!!」

 俺の場合、塾通いでアニメなど見てる余裕がなかったから、

  そんな気持ちには成らなかったが、

   立派な考えだと思うが、

    「感動させるものは、他にもある!!」

 確かにあるが、

  「大丈夫よ! 来年か再来年に会社を立てるから、

    そこで、アニメ部門、声優部門など部署を作るから」

 「立てるのですか? スゴイです!!」

   アレタは感動しているが、

    「アレタは、小学校1年生として行くんだぞ!

      就職なんか、まだまだ先だぞ!!」

 「そうなの?」

   つかさの発言で、涙目になっているアレタに、

    「大丈夫よ! 修行だと思えば長くないわ」

 明美がフォローすると、パッと明るくなるアレタに、

  「私たちの動画サイトがあるから、其処で修行よ!!」

 「アケミお姉さまの! 見ました! 悪いドラゴンから

   村人を守ったアニメは凄かったです!」

 感動しているのに水を差すが、異世界で起こった物を動画にして

CG加工してアニメ風にしているだけで、アレタが好むセルでない。

 「ありがとう……

明美は嬉しそうに言った後に、

  「俺も声を当ててるし、明美のは参加して良いが、

    剣の修行で、レベル200は目指すから良いな!!」

 つかさが言うと、

  「お兄ちゃんのサポート出来るように頑張る! 声優も、絵も!!」

    アレタが宣言するが、

 「俺のお嫁さんが抜けてるぞ!!」

   つかさが指摘すると、

    「それが一番です!!」

 慌てて言ったアレタの言葉に、俺たちは笑い、馬車の中では、

  アレタもって言う話が聞かれたり、明美が俺に寄り添ったり、

 アレタがスマートフォンを出して、感動したリストを出して

見せてくれたりして、屋敷を見上げる場所まで来ると、

 第4王子、第9王子に会うために来ていた婚約者の馬車と合流した。





 せっかくのデートを!!

お邪魔でした?

 当たり前だ!!

クラッカー食べます?

 なんで?

知らないんですか!!

 だから、何を!!?

ほんのり塩味があって……

 教えろ!!

次回

 第114話 相手は俺ではない……


 どうしたの?

沙良か……

 疲れてるね!

なぜ、モテる?

 女の子に優しいところとか……

優しいか? 沙良にだけは優しくと……

 直ぐ、助けたりするじゃない!

そうか、巨人が出たときは、沙良の屋敷で……

 嘘! 散歩行くって、何処いったの?

ちょっと山の方に、明美とトイレに……

 行きたかったなぁ、対策会議に出ないと……

川でしようとか、彼奴は少しは女らしく……

 で、連れションした?

するわけないだろ、明美に制裁しまくったよ!!

 ありがとう、私の婚約者を……

何を言った? 小声で……

 明美と遊んでいいなぁって!

彼奴とはコリゴリだ! 沙良の屋敷でゴロゴロするよ!!

 剣の稽古でもする?

しないって! 沙良の膝枕で……

 巨人を倒したら考えようかな?

 


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