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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第4章 それぞれの願い、帰還、結婚なんて聞いてないぞ!

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110話 王女と婚約者……

 ミューブル王国の新王【ロックティラ・サーバン】の戴冠式まで

1週間を切る時期に、コンピーコム王国の王都【リシャール】に

数台の馬車が入都して、冬場に住居する王宮【リザベラ】の前園に入り、

王宮の玄関で止まり、馬車から数人が降りてきて、王宮を守る兵の1人が、

 「おかえりなさいませ、陛下」

   深々とお辞儀をすると、もう1人の兵も同じようにするが、

    「今すぐ、執務室にリザベラとリンゼンを呼べ!!」

 私が言うと、

  「陛下! まだ日が昇った……

    「叩き起こせ!!」

 兵に威嚇して、兵の1人が王宮を管理する家令のクレイマーの

部屋に向かったはずで、メイドたちによって妻と娘は起こされるだろう。

 そして、

  「ウインライム法皇国からの長旅で疲れているだろう。

    全員に1週間の休暇を取らせる。体を休めろ!!」

 馬車の前で待機している護衛騎士たちに向けて言うと、

  「陛下! 我々はミューブル王国にも」

 隊長のカミングスが言い出すが、

  「道中の雪道、魔物の襲来で良く働いた!

    第3近衛騎士団のブリンを隊長とする護衛騎士隊を

     編成して行く!! 休め!!」

 私が怒りながら言うが、

  「我々は何もしていません! 

     ただ、馬に、馬車に乗っていただけ!!」

 カミングスが私の命に反対意見を言うのも分かる。

  ウインライム法皇国から此処までの間、我々はミューブル王国の

隠密部隊によって守られ、王都に我々が入るのを確認後、ミューブル王国に

帰還している。

 「だが、休め! 命令だ!!」

   カミングス達は敬礼をして、  

    「「「「「 分かりました! 」」」」」と、告げたので

 王宮の扉を兵が開けると、急ぎ王宮に入り、目の前のエレベーターに

入るためにボタンを押すが、押すが、再度押すが、

 「なぜ開かない!!」 

   横にある台の魔素量がゼロを表示しているので、

    「魔導士は、何をやっているの!!」

 叫びが響くが、誰も出てこない。

  日が昇ったばかりでも、危機管理がなっていないなと

溜息してから、横の階段を見ながら、

 「5階まで行くのか……

   覚悟を決めて、走りにくい服の裾を手で持ち上げて、

 階段を駆け上がって行く。

  妻たちが来ないうちに、余裕で椅子に座っていなければ……

 

 執務室に到着して、扉を開けて中に入って行く。

カーテンから日が差しているので、部屋は明るく、まずはカーテンを開けて

部屋全体を更に明るくしてから、机に向かい、机の上には書類が

無いことを確認して、椅子に腰かける。

  「ふぅう……ミューブル王国か……

 昨年の5月に開催された人族対魔族の戦いで、ミューブル王国は

神の使いを投入した。そして、双方が無傷で人族側が勝利をした。

 だが、各王、王子、各勇者隊の団長は記憶を変えられて

自国に戻って行った。

 勇者隊は壊滅、ロックティラ率いる神の剣を持った勇者隊が活躍して

最終的に、1対1の大将同士の戦いになり、ミューブル王国が新たに

召喚した勇者が深手を負ったが、相手が死亡したので、人族側の勝利を

告げた10分後に、勇者は力尽きて亡くなった。

   「残った勇者と言えば、無能、最弱か……

 椅子の背もたれに背中を着けて天井を見ながら、

  「噂で聞いた時は、在り得ない……

 騙されたよなぁっと思いながら、

   「勇者隊に娘を入れていれば……

 スタンテッド王国は、つかさに娘を嫁がせて、ミューブル王国に

スタンテッド王の側近を送り、ミューブル王国の政に関わらせている。

 「今からでも、遅くは……

 つかさに対して、スタンテッド王国は王位に就いてほしいと言ったが、

つかさが拒否したので、つかさが王位に就くと言えば、直ぐに王位に

就くことが出来る制度を導入している。

 ミューブル王国は上王制度を作り、つかさを上王にしている。

  つかさは最初は拒否したが、神ソラスに説得されて就いている。

   「ベルローズ王国は……

 ローズマリー王女は似た人扱いで、フフフッと笑っていると、

扉が叩かれて、扉が開かれたので、妻と娘が来たようだ。

 私は姿勢を正して、扉の方を向くと、

  「あなた……

 「お父様! 何事ですか?」

 妻は寝巻用のドレスにカーディガンを羽織り、娘は寝巻用のドレスの上に

ガウンを着ている。

 「今からミューブル王国に行くので、ウインライム法皇国に行く前に

    話をした通り、平民の格好をするように」

 淡々と言うと、

  「お父様! 戴冠式は、私の婚約者のジェイクさまが……

 「その通りだが……

   娘の目が怖いのだが、目を逸らさずにいると、

    「行商から聞きました! 平民のロック何とかが……

 騎士団、娘の侍女長、王宮に仕える者などに、本当のことを

言わないようにと釘を刺していたが、王宮に出入りしている

行商からとは迂闊だったなと思いながら、

 「婚約解消はしていない! 同行してもらうぞ!!」

 ドンと強く言うと、娘は険しい顔をしたが、

  「王に成らなければ価値がありません! 婚約解消を!!」

 「リンゼン……

   妻は娘に寄り添い悲しい顔をするので、

    「解消して、どうする!!?」

  妻と娘が私を見ながら、

   「どうするの?」 

 「お父様! 何処の国でも構いません! 王に成る男を!!」

   それは難しい注文だなと苦笑いしながら、

    「側室か、愛人か、何処の国も相手が……

 「王妃として、お父様の孫が王に成るために!!」

   最初はそういう計画でしたよ! 私は頭を抱えて、

    「あなた……

 「お父様??

   妻と娘が机に近づくので、ため息してから、

    「109人の女性を娶った男がいる……

 私の発言に動くのを止める妻と娘に、

  「全員、后扱いだ! お前が良ければ紹介するが?」

 つかさの子で私の孫なら、すぐ第1王子のカミングを

蹴落として王にするが、

 「あの……何を?」 

   言っている意味が分からないと言う顔をする娘に、

    「何をって、王に成る男がいいのだろう?」

 「すでに、109人いるんですよね」

   妻が確認するように言うので、

    「聖女、舞姫、ローズマリー王女に、サヴェンコフ王女など

      全員で109人だ!」

 まだ2人いるが、結婚していなので入れていない。

自分で言っていて腹が立つ! それだけの女性を養える財力があると

 示しているのだから、娘の方を見ると驚いているので、

  「どうした?」

 「いえ、あの、ローズマリー以外……

其処は行商などから聞いていないのかと思いながら、

  「嘘だよ! その男の妻になるために死んだことになっている」

 妻と娘は驚き、目を大きく開けている。

「我が国の勇者隊、他の国の勇者隊も全員亡くなったことに

  なっているが生きている」

 妻と娘は更に驚きつつ、

   「29か国がミューブル王国に……

 「お父様! 攻め込むのに、婚約破棄をしなったですよね……

   生きている理由を聞かないのかと、咳払いをしてから、

    「その件か……

 脂汗を流しながら、連合軍として参加しなければならなかったので、

出陣する前に、参加する騎士団に29か国が敗北することを告げた。

 王の殆どが記憶を変えられたにもかかわらず、私だけ記憶はそのままで、

ダーク・ウォールや使徒同士の戦いを見届けて、ミューブル王国と戦うと

言うことは、神と戦うと言うことで、準備しても無理だと騎士団の前で

告げて、全員顔色が青かった。娘の友人も知人も参加していたので、

言い残すことはあるなら手紙にと言って、出陣を命じたが行きたくないと

王の勅命だと更に言ったが、ようは死んで来いと言うことで揉めた。

 公爵の息子も、侯爵の息子も、伯爵の息子も、辺境伯の息子も、平民から

徴兵された男性も、志願兵も、私1人だけで出ろと言いだして、更に揉めた。

 最終的にどうしたかというと、最後の手段を使った。

  ミューブル王国の勇者【タツミ】によって、私の純情な奴隷兵として、

出陣して行った。その代わり転生希望を書いてもらい、娘の子に

なりたいとか色々と書いて来て、全て承諾した。

 少しでも罪滅ぼしが出来ればと……

  29か国の戦いの後、報告を聞いて、正式に裏同盟を結ぶために

 ミューブル王と謁見をして、今に至っている。

  「国境沿いの崖を崩して、卑劣な手で……

 妻には本当のことを話していない。

   「そんな国と同盟を!!?」

 娘も知らないので、怒り顔で詰め寄って来るので、

  「お前の子が王に成り、我が国の一部にして……

 「王に成らないんですよね!!」

   娘の発言で、戻ったなと思いながら、この流れを止める

  何かが欲しいと思っていると、扉が叩かれて、

家令のクレイマーが執務室に入って来て、

  「陛下! 予定よりも遅く……

 妻、娘との話を中断して、

  「雪道が思った以上にな……

 手に持っていた書類を私に渡して、

  「ミューブル王国についての報告です」

 クレイマーが言うので、

  「どんな報告ですか?」

 妻がクレイマーに聞くので、

    「時間が無い! 娘に関することで聞こうか?」

 娘の方に顔を向けた後に、

  「第1王子が公爵に格下げで……

 第2王子、第3王子のような待遇になるのは普通なので、

  「ロックティラが王に成るのだから当然だな」

 娘は不満顔で床を見ている。

「それで、ミューブル王国にある離島を公爵領として開発していくと」

  無人島など無数あるが、人族の大陸の周りにある島々は共通財産として

勝手に自国の領土としない取り決めがあるが、2か国の承認があれば

認められるので、スタンテッド王国と我が国が認めれば問題ない。

 その代わり税金は3分の1ずつに分けられる。

  「それで……

 「その為に、 獣族最強の騎士【ダルザニア】の下で体を鍛えるそうです」

 何時の間に、獣族最強をミューブル王国が招き入れたのか、ミューブル王国の

隠密部隊から聞いていない話で驚いているが、顔には出さずに、

 「騎士としてか? 私は指揮するだけで、剣を持たないのに…… 

 剣術は多少はするが、騎士には遠く及ばず、王族なので指揮する側であり、

傍から見れば、騎士たちに文句を言うだけの指揮官と思われている。

  「で、鍛えて自ら開拓か?」

 「詳細は分かりませんが、最終的に国になるようで……

渡された書類の何枚かに書いてあったので、声を出さずに読んだ後に、

  「ミューブル王国の属国と言う立場だが、王に成れるぞ!」

 娘に言うと、何よそれって言う顔をしているので、

   「ミューブ王国に行って、確かめるしかないな」

 「あなた! ロックティラは確か39歳! その間は、外から

   国を見ると言うことでしょうか?」

 ミューブル王国の法律で運営されるはずで、属国からミューブル王国の

王に成るのはあるかもしれないが、ロックティラには息子がいるが、

 ロックティラとミューブル王国の第1王女の間に息子が産まれれば、

その子だろうが、

 「……継承権はどうなっている?」

 クレイマーに聞くと、

  「書類には書いてありますので」

 書類を見ると言いたくないなぁと思いながら、

  「あなた! 第1王子のジェイクが次ですか?」

 王位に就いているのは長くても20年くらいなので、その間、我慢をすれば、

ミューブル王国の王に成れるのではと思って言ってるのだろうが、

 仕方が無いなと、

  「上王、上王妃、王、遊撃隊隊長、王太子(ロックティラの息子)、

    参謀長官、ミューブル王国家令(宰相)、港町摂政」

 位のみ言ったが、もちろん名前も書いてある。

  「ロックティラと同等と言うことだな」

 婚約破棄はしたくないので言うと、

 「上王とか……

   妻が聞いてくるが、詳しく話せないので、

   「ミューブル王に聞くしかないな」

 上王は、つかさのことで、王が政をする案などの最終決定権がある

立場で、ミューブル王国は、つかさの国と言うことである。

 勇者隊に娘たちを入れていれば、ローズマリー王女の勇者隊のように

つかさに全員が嫁いだはずである。

 ローズマリーの勇者隊は、表向きは全員亡くなったと

言うことになっているが、両親たちには真実を話していて、両親たちは

 娘の亡くなった国で骨をとか言って、ミューブル王国に移民している。

  他の国の勇者隊の女性たちの両親がミューブル王国に移民という

話は聞いていないので、ローズマリー王女の所のみであるようだ。

 だが、つかさの結婚者は109人で、婚約者が2人、そのうちの1人は

高齢で、本人が後1年と言っているので、枠が空くので、

 ダメもとで娘を紹介するかと考えていると、

  「お父様! 上王とは誰ですか?」

 やはり、そこが気になるのかと思いながら、

  「現ミューブル王のことだろうな」 

 目を逸らして言う私を疑いの目で見ている娘に、

  「リンゼン! どうするか行って決めること!!」

 不満そうな顔だが私の指示にしたかって、廊下に待機している

侍女たちと共に衣装を着替えに向かった。

 そして、妻も着替えに向かった。

  「陛下、行けば嘘が……

 クレイマーが私に言うので、

 「ミューブル王国に行けば、そのまま嫁がせる予定だ!」

   「王子ですか? それとも……

 誰に嫁がせるんですかと圧力顔で聞いてくるので、

  「メルウララ修道院の修道女たちのように……

 修道女は100人以上いるので、つかさは結婚者プラス修道女で

200人以上の女性を抱えている。

 娘がその気になれば……

  「本人次第だな」

 私は椅子から立ち上がると、

  「国の生末に関わることです。 陛下が決めないと!!?」

 クレイマーが言い出すので

    「ミューブル王国と共に行くことは変わらん!!」

  先程の継承権は、つかさ、つかさの嫁たち、ロックティラ、

ダルザニア、ロックティラの息子、パーセント、ニコールの父親、

 ニコールと、ロックティラ、ロックティラの息子以外は、

全員が神の眷属であり、第1王子が王位に就く可能性は

ゼロなので、新たに国を建国すると言うことらしいが、書類だけでは

分からないので、ミューブル王に聞く内容を、執務室から衣装部屋へと、

 クレイマーと共に考えながら向かった。

  

 王宮の玄関の前に幌馬車が数台止まり、商人風、護衛の剣士などに扮して

私たちを待つ護衛騎士隊の中で、

 「カミングス! 休めと言っただろう!!」

剣を腰からぶら下げているのを左手に持ちながら、

 「馬車の中で休みますので……

   言い出したら聞かないということは困るが、

  私のことを思ってのことなので、

 「私の従者としてだ! 護衛はブリンに任せる!!」

ブリンの方に顔を向けると、

 「御意!」 

   私に礼をした後に

    「カミングスは、ずっと寝ていていいぞ!」

ブリンが、カミングスに向けて言った言葉に、

 「飯の時は起こしてくれよ!」

   「食事が浮くので、寝ててくれ!! フフッ……

 ブリンは笑い出して、カミングス、私も、兵たちも笑っていると、

玄関から妻と娘が出て来て、格好は、足までノースリーブのワンピースに

 長袖のチュニックを下に着て、顔はスカーフで覆って、スカーフの両端が

胸を強調するように形つくっている。靴は皮靴を履いている。

 「行商の妻、娘には見えないな」  

   私が言うと、

    「陛下は、何処から見ても行商人ですな」

 クレイマーが言うので、

  「貴族の娘を貰った、王より偉い行商人と言うさ!」

 妻や娘はクスクス笑い、妻、娘の従女たちも、私から見えないように

笑っている。太っていた方が貫禄があると思って、チュニックの下に

綿を詰め込んでいるので、笑いたければ笑えば良いと口を尖らせていると、

 何時の間にか前園の門の所に、

  「気が利くことで……

 サイレントか人払いの魔法を使っていたのか、王都内では音がすると

騒がれるので、密かにミューブル王国から来たのだろう。

 「陛下?……

門のところを見ている私に不審に思ったのか、カミングスが心配そうに

 呟くので、

  「門のところに……見えないのか?」

 「あなた?」

   「お父様?」

 妻、娘も門のところには門番兵しかいないのに、じっと見る私を

心配そうに見ているので、

 「セント・ギア【ビター】が、我々を迎えに来たようだ」

   私の言葉を待っていたように、私以外の者にも姿を現して、

 門番兵は驚くが、直ぐに味方であると分かり、門番兵は冷静になり

門の外を見つめている。

 「あなた! あれは何処の?」

   「庭を掃除しているゴーレムとは?」

 妻や娘が叫ぶが、騎士たちはビターの方に駆け寄って行くので、

  「ミューブル王国が密かに所有する最強の兵器、

    セント・ギアだ!」

 「セント・ギア?」

   名前を言いながら冷や汗を書いている妻と

   「えっ!? 光出して……

 身長が縮み出したビターに驚きながら声を出している娘を見ながら、

  ビターは、スティーブとの融合を解いたようで、スティーブが、

カミングス達と話をしながら此方に来るようだ。

 「あなた! 説明を!!」

   妻が言い出すので、

    「魔王が友好の証に、ミューブル王国に贈った物だ!」

 もちろん嘘だが、話がややこしくなるので此のまま行く。

  「庭に居る掃除ゴーレムも、魔王からミューブル王から貴方に

    贈られた物ですよね」

 王妃と言う目ではなく、かつて私の守護騎士隊の1人であった時の目で

私を見て来るので、

  「同盟を結んだ時にな」

 目を逸らして言う私に、

  「なぜ! その時にアレを欲しいと!!」

 セント・ギアをアレ呼ばわりには困ったものだが、我が国はレンガなども

使われるが、コンクリ―トを使用した建物がほとんどである。

良質なコンクリ―トを使用しているが、より耐久性があり、強度がある

コンクリートを望んだら、魔族の大陸で使用されている掃除ゴーレムを

勧められた。

 その掃除ゴーレムを改良してもらい、ゴミからコンクリートに

変えるようになっている。

  固まったコンクリートは使えないだろうと思うだろうが、

掃除ゴーレムから出される時には箱に入って出されるので、箱の中に

ある間はぺースト状のままである。これにより、建物の負荷が高くかかる

場所に使用して、建物の耐久性が増している。 

 王宮の立て直しの時は、鉄筋と此のコンクリートを使用した建物に

なる予定である。

  「魔導士が少しでも軽くなるのが良いかと……

 「私でも分かります! アレがあるだけで、戦況が変わります!!」

お母さまが怖いと言う感じでいる娘を心配しながら、

  「まあ、待て! よく見ろ! お前も良く知っている人物だろ」

 落ち着いて見ろと言う私の言葉に、カミングス達と一緒に此方に着いて、

私に対して跪く男を見下ろして、声を出さずに驚いている。

 「陛下、お久しぶりです。ミューブル王より王都までの護衛を

   任じられ、陛下の所に馳せ参じました」

 スティーブが告げるのを見る妻と娘が、

  「亡くなったのでは?」

    「それでは先程、お父様が……

 困惑している妻と娘に、

  「他の国のこともあり、亡くなったことにした」

 私が告げると、

  「それでは、勇者隊は?」

 私にきつい目で聞く妻に、

  「全ての勇者隊が生きている。さすがにポーション系などの

    勇者隊のメンバーは、帰国しているのは知っているだろ」

 「でも、ローズマリー以外は……

   娘が言うので、

    「女性陣は、全て1人の男の所に嫁いだ!!」

 ローズマリー王女のことは、話がややこしくなるので省く。

  騎士たちがクスクス笑っているので、

   「ファット卿! 陛下が告げたことに嘘は?」

 妻がスティーブに聞くと、

  「嘘ではありません! 私以下、勇者警備騎士団の全員が

    陛下の許しの元、ミューブル王国の遊撃隊に

     所属しています」

 「で、ミカたち勇者は?」

   妻が更に聞くと、私の方にスティーブが顔を向けるので、

    「1人の男に嫁いだ!」

 妻と娘が私を見て来るので、ブリンが、

  「陛下! ミューブル王国の上王陛下に、

    私を会わしてくれませんか?」

 長い髪を揺らしながら真剣な目で見て来るブリンに

  「会って、どうする?」

 モジモジし出すブリンに、スティーブたちは、此奴もかと言う顔をして、

明後日の方を見ている中で、

  「テアトルたちのようにですね、あ、あの……

 赤面しながら言うブリンの動向から、

  「貴方よりも年上の、ミューブル王に嫁ごうと言うのですか?」

 執務室で、上王は現ミューブル王だと私が言ったことで

  妻は激怒している。

 ブリンは20歳で、騎士団長を任されれる程に強い女性なので、

男性としてはプライドが傷つくのか、結婚を申し込んでくる

男性はいない。

 つかさは複数の女性と結婚しているので、1人増えても

良いのではという気持ちなのだろう。

 「面識はないだろう。テアトルたちの両親たちも

   生きているとは知らないからな」

 生きていると知っているのは、騎士団と数人のみで

議会に出る貴族たちにも告げていない。

 生きていることを知れば、テアトルたち奪還のために軍を出せと

言うか、裏同盟を破棄しろと言い出すだろう。

 つかさのことを知れば、同盟維持のために娘を、私のように

言うかもしれないが、上王なので娶らずに、上王妃たちの面倒を

見る係りに就かせるのだろうか。私の娘は王女なので、

 娶る可能性はちょっとあるかも。

  「この前の野球大会に参加しまして……

 「あぁ、ソラスさまが開催してる催しか?」

 頷くブリンに、妻、娘は興味深く見ている中で、

  私に対して、お辞儀をして立ち上がるスティーブは、

カミングス達と集まり、幌馬車を前園の門の所に動かして、 

 最終チェックをし出して、ビターを馬の代わりに幌車に繋いでいる。

  逃げれる奴は良いよなと思いながら、

「ミューブル王国との対戦もあるから、其処で会ったのか?」

 「はい、それで、ミカたちがツ……

名前を言いだしたので、ブリンの口を手で塞いで、小声で

 ちょっと向こうで話そうかと怒りマークを額に浮かべながら

妻、娘、クライマーたちから離れて、

 「ツカサの嫁になりたいのか?」 

   「愛人で、その、未来予知で109人以上は結婚しないそうで……

 「そうか、修道院の方も、それで落ち着いたと聞いているが……

   私をチラッと見てから、

    「はい、帰還後に2人増えるそうで……

 頬をピクピクしながら、まだ増えるのか、

  「そういえば、此の世界に戻れるはずだな、

      ミューブル王国の上王だから」

頬を染めて頷いた後に、

 「そこで、正式に妻の1人になれれば良いかなって……

 乙女モードで可愛い声で言うブリンに、

  「彼奴の何処が良いんだ?」

 「え、あ、強い所と、統率力と、あれだけ居るのに平等に扱って、

    これ見て下さい!!」

 つかさ達が使っているスマートフォンと言う魔道具で、

  国境の兵たちがミューブル王国と連絡するために所有している物である。

私も持っていないスマートフォンをブリンが見せてくる画面には、

 「魔族? 王子と……

 つかさは上半身は裸で、鍛え上げられた背中から写されている向こう側に

いる人物は、魔王の息子で第4王子のファインダーロペスが立っている。

 ファインダーロペスは正装をしている感じだが、ブリンの指が画面に

触れると、つかさが動き出して、水しぶきを上げながら、

ファインダーロペスの顔近くまで飛んで行き、左足でファインダーロペスの

右頬に当てて、ファインダーロペスは吹き飛ばされて水の中に潜って

しまった後に、ミカの顔が出て来て、

 「私たちの旦那様のような方に巡り合えると良いね」

   その声の裏で、「ワザと負けるなよ!!」

 「誰が!!! 動きが見えたのに……

   「勝った方が、全員に奢るってないだろう!!」

 「普通じゃ! 全員に回復系の指輪を!!」

   「食い物系だろ!! キューイル!」

 主要部分は隠している聖女たちが映って来るので目を逸らして、

  「友達、辞めた方が……

 嫌がらせで送って来たなと思いながら呟いていると、

 「お父様! 魔族を蹴った男は?」

   何時の間にか妻、娘、騎士団の者が集まっていて、

 「ミューブル王国の魔族の街の奴じゃないかな、ハハハァ…… 

   乾いた笑いをしながら答えると、

   「ファット卿! この男は誰ですか!!?」

 完全に昔に戻った感じの妻が、スティーブに質問すると、

  「魔王の従者では? 吹き飛ばされているのは、

    一度見たことがある王子でしょう」

 妻から目を逸らして言うので、

  「この箱の中の人物が止まっていますが、さっきのように

    動かせますか? エリール卿!!」

 ブリンは慌てて後ろにスマートフォンを隠して、

  「嫌です! 私の旦那様になる方ですから……

 嫌そうに妻を見るので、

  「命令です! 見せなさい!!」

    口調を強めて言う妻に、

 「神ソラスさまが、相手がいない可哀そうなブリンの為に

   渡した魔道具だ! ブリンが好む男が魔王の従者に居たので

    人族に加工している。実在しない男だ、そうだ、なぁ!!」

 言い終わった後に、片目をウインクしてブリンを見る私に、

  「はい、そうです。今は此れが恋人です」

 右手で持っているスマートフォンを見せながら言うと、

  「名前は何と付けたんですか?」

 「名前ですか?」

   「名前が無いと、困るでしょ?」

 まぁ、そうだが、私をチラチラと見て来るブリンを見てから、

  「言いたくないのだろう。そろそろ出発するぞ!」

 「は、はい!!」

   戸惑いながら言うブリンに

    「私の妻の振りをしてくれ!!」

 驚くブリンに、「バレた時に、リザベラたちを逃がしやすいからな」

  「わ、分かりました」

 妻、娘に振り向いて、

  「コーレムが繋がれた幌馬車に乗るように、一番安全だからな」

 「分かりました、休憩時に聞きますから」

   不満顔で言う妻が、ビターの方に歩き出して行き、

    「実在しな人を思うなんて、可愛そうね」

 ビターの方に歩きながら、ブリンの前を通る時に、

   嫌味っぽく言う娘が過ぎ去っていったので、

   「実際は、どうなんだ?」

 「相手いない11人衆と呼ばれていた私たちですが……

   「20歳過ぎで結婚していないのは、お前たちだけだったからな」

 人族対魔族の時の勇者隊は、ミューブル王国が自国で開催されるにも

関わらず参加しなかったので、ゲーム後の利益を見込んで、勇者10人、

騎士団20人を送り込んだ。

 魔族側がゴブリンを1万突入することが分かった後に、

いくら弱いと言っても1万、こちらも相当の犠牲者が出ることは

分かっていたので、志願兵を募り、その中で、テアトルたちは

婚約者も許嫁もいなかったので、私たちの死に場所ですと言いだして志願した。

 もっと兵を出せばと言う意見も出たが、ミューブル王国に対して

29か国が攻め込む案も出ていたので出せずにいた。

 戦場から増援をという話も来たが、29か国とミューブル王国の

戦いが重要と言うことで兵を出せなかった。

 私は、勇者隊の死を見届けるために、ゲームを観覧しに行った。

  ブリンも勇者隊に志願していたが、人数が多いので

   参加を認めなかった。

 ゲーム後、帰国した私に多くの兵が詳細を聞きに来て、

全員死亡を告げて、泣き崩れる兵たちの中でブリンだけを

王都にある私の隠れ家(パン屋)に来るように告げて、

 本当のことを話した。

  騎士団の者には、29か国とミューブル王国の戦いの後に

   本当のことを告げた。

 「羨ましかったです。神の眷属の方と……

頬を両手で隠しながら言うので、

   「109人は、フッ、多すぎだが」

 「でも、私のことも気にしてくれて……

   「そうか……

 娘を見る感じでブリンを見ながら呟くと、

  「それで、予知の関係で……

 婚約者が2人いて、帰ると更に2人の結婚者でいて、

その予知は、109人じゃなく、109人以上が

 嫁ぐという予知だろう。

  修道女たちのように愛人枠もある感じで、

幌馬車に乗り込むリンゼンを見ながら、

 「リンゼンは入れそうか?」

   悩むブリンから、

 「守られる側は好きじゃないみたいで……

   「テアトルから聞いたのか?」

    「は、はい……

 確かに、行動する女ばかりで、娘は騎士、魔導士では無いので

興味を持たないか。なぜか妻、側近共に騎士、魔導士は生まれなかった。

 そして……

  「リザベラの方が合うのか?」

 幌馬車に乗り込む妻を見ながら言うと、

  「多分……

 ブリンの横顔を見ながら、亡くなった母親に似ているな。

  娘はやはり、

   「第1王子に嫁がせることに専念するか」

 ブリンの肩に右手を添えて体を寄せて、

  「強行軍だ! ツカサに会う前にくたばるなよ!!」

 「体は丈夫です! 陛下の方がくたばらないように!!!」

   笑顔で言うブリンに向けて、

 「新年から、ずっと強行軍だ!!」

   フッと笑って言うと、

    「孫の顔を見るまでは、死なないでくださいね」

 笑顔を見せて言うブリンに、

  「約束はできないな。だが、道中言うなよ」

 「はい、お父様……

   ブリンは隠し子である。養老村で働いていたレイルに

    惚れて、密会を重ねて子を宿したレイムは出産後

     体が不調を来して、魔導士の力でもどうしようもなかった。

  ブリンは騎士の力が強く、レベル18で、騎士団の中でも

 強力な騎士である。

  常に私が気に出来るように騎士団長に任命した。

   ブリンは、自分が私の子なのを知った後も、私の子とは言わずに

  騎士として振舞っていた。

 なので、妻や側室、息子たち、娘たちは、ブリンが私の子と

  言うことを知らない。


 幌馬車が並ぶ場所に着いて、周りにいる者に対して、

  「普通は1週間以上かける工程だが、夜を通して走る! 

    4日後にミューブル王国の王都に着く!!」

 

  私たちは、ミューブル王国の王都に向けて出発した。

  


  

 お父さまと田舎騎士、怪しいですわ

何がですか?

 お母さまは、何か感じませんか?

いえ

 ゴーレムは?

  私ですか? さぁ……

 愛人とか?

  無いでしょう、親子ほどの年齢の差がありますよ

 親子? まさか……

   似てませんよ! 陛下と……

  (念話で)気づかれるだろ! 要らないこと言うな!! 

次回

 第111話 出会いと、竜巳……


 久しぶりの出番か!!

炊事担当で……

 まぁな、コウエツたちにも会えるか?

ロックティラの戴冠式で……

 平民の出の者が王って凄いよな!!

でも、ミューブル王国って、軍事を強化してるのは……

 サンシロウ! その頃には……

平和な日本に帰れますね

 せっかくの勇者の力を……

料理の腕前が上がる方が、何倍も素敵ですよ

 そうだな、片思いだったチャーリーに俺の料理を!!!!

ツカサさんの奥さんですね

 1人くらいくれぇぇえええ!!!


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