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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第3章 人と人の繋がりを……

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107話 ムラサキを警戒せよ!……

 セント・ギア【スオウ】と融合し、俺はスオウの目から得ている

獣族の最強の騎士であるダルザニアの姿を見ながら、

 「スオウ! ダルザニアのレベルは?」

『情報でのレベル30より5上がって35ですが、

  此方が敗北する可能性はゼロです』

 レベルを聞いて確信する。俺はレベル60であり、融合により

  レベルが80まで上がるが、融合するまでもなく勝てる相手であり、

王代理の命令とはいえ、虐めのような感じで嫌になる。

 ダルザニアに剣を向けながら、横で剣を構えている

獣族の最強勇者【テルタ】に目線を変えて、

 「クチナの息子は?」

   『情報通りのレベル40です』

     「あの剣は?」

 『情報不足ですが、私のセント・ドラゴン・ソードよりは……

   「魔王の四天王の1人を苦も無く斬った剣だからな」

 『ですが、それは未来の明美さまの……

   「同じだろう……

  戦うのはクチナの息子かと考えていると、ピピィっという音が

 鳴ったので、

  「どうした?」

 目の前に小さなモニターが現れて、エンリーの姿を映して、

   『ロック! 最初の打ち合わせ通りに行くのか?』

 「いや、クチナの息子と……

   『分かった! セント・ギア4体で残りと戦う……

 「融合しないとはいえ、油断するな!」

   『ロックの方もな』

 通信が切れて、クチナ、ムラサキ、べルール、センシーラ、そして

獣族最強の魔導士と言われるアルテイラを見渡して、

 「30に、50に、20か……

   『マスター……

 不安のある声でスオウが言うので、

  「エンリーたちなら、苦も無く勝てる!」

 『勝てると思いますが……

 スオウが思いますと言うので、

   「勝てない理由は?」

  『クチナとムラサキですが、か……

 途中で沈黙したスオウに、

   「どうした?」

  『クチナたちが融合しないのは不利だなっと……

 スオウが変な回答をしたので、改めてダルザニアたちを眺めて、

  「そろそろ4分経つか……

 セント・ギア【ムラサキ】、魔導士たちが魔法の詠唱を始める時間になるが、

  「ムラサキは何の魔法を……

 言い終わる前に、

  「ダルザニア!! クチナの息子テルタ!!……

  発する者が俺の斜め上で、

    「お前らを倒して、我が願望を得る!!」

 黒き羽を出して、右手の人差し指をダルザニアたちに指している

魔王の四天王の1人、ニコールが存在し、

 「陛下!! モルモーラさま!! 何時の間に!!?」

パーセントの叫びに、壇上の方を見ると、神モルモーラとオマケが

 テーブルを出して椅子に座り此方を見ている。

  「スオウ!! どういうことだ!!?」

 『空間の歪は在りません!!』

   「現に居るだろう!!」

    『……ア……』

 「はっきり!! 言え!!!」

   『!!? 空間に歪が!!』

 スオウが急に言うので、

    「どうなってやがる、クッ……

 歪から現れたのは、白き馬に跨る上王陛下が、

  「明美!! ロック側に就くぞ!!」

 上王陛下が俺たちの方に就くと言うが、

  「ツカサ! お前が居なくっても……

戦力が此方が上なので言うと、

 「ロック! よく聞け!!」

 上空から見下ろす上王陛下が怒りながら叫んでいると、

   「つかさ! 邪魔だから……

 微笑みが怖い王代理が上王陛下に言うと同時に、

  「しまった!!……

    上王陛下の後ろに黒い穴が開き、

 「遥!! 食いしばれ!!!」

 上王陛下は叫ぶが、

   「タイム・テレポートで魔素が尽きて……

  白き馬が我々と同じように話すのに驚くが、

    「担任に、よろしく」

 右手を振って、ニッコリと言う王代理に、

  「覚えてろぉぉぉおおお!!!」

  上王陛下は叫びながら、。此の場から消え去った後に、

  「覚えてるよ! 帰還後に、結婚相手って、111人に」

 「そうゆうことじゃないと思うけど……

   神モルモーラがクスクス笑いながら言うので、

    「そう? 今日の夕食は月で……

 「陛下も其処に?」

   ニコールの執事【ヨウケイ】、違う、若い男が王代理に問いかけて、

    「ええ、大宴会よ!!」

 「アケミ!! そこで、ミサトとの結婚式を行わしてもらうぞ!!」

   ニコールが壇上の王代理に言うのを聞いて、

    「結婚? 何だ? スオウ!!」

 『言われても……

   分析をして、状況を聞きたかったが、

    「ニコール!!」

 上空に居るニコールに叫ぶと、

  「スオウ・ロックティラか……

 謁見の間の大理石の床に降り立ち、

    「今から、獣族を皮も身も無く葬り去るぞ!!」

  俺を見るなり言うが、

   「状況が!? こちらに就くとは!!」

 俺以外のセント・ギアに融合した者も集まり、出入り口の方では

騎士や魔導士が集まり、意見を交わしているようだが、

 「獣族を倒す!! だけだ!!!」

   倒すのは良いが、どうしてニコールが居るのかを聞きたいのだが、

 「アケミ!!……

クチナの息子が剣を鞘に入れて、王代理に叫ぶのに続いて、

 「べルール上王妃陛下とダルザニアの戦いのように、

    時を止めていたのでしょうか?」

 アルテイラが王代理に尋ねると、 

   「そうよ! ニコールがロック側に就いて、丁度いいでしょ!」

 微笑んで言う王代理に、クチナの息子が、

  「ツカサは?」

    「クチナ、ムラちゃんが、超本気で参戦しないと……

 「優雅に見るんだったな」

   フッと笑うクチナの息子を見ながら、つかさが上王に即位したので

 べルールも上王妃に立后したが、公にされていないのに、

べルールを上王妃陛下と言うのは、王代理が話したのか、あるいは

 「クチナの息子! 上王妃とべルールが言ったのか?」

 センシーラが、クチナの息子の肩を軽く叩いた後に、

  「西の国境の門の検問所の前で、実の兄の前で喋ったのよ!!」

 セント・ギア【アクア】と融合しているフロージーが、俺の前に出て来て、

  「可笑しいじゃないか! ルベルトたちは崖崩れで……

 クチナの息子を見るベルール、センシーラに、クチナの息子は

困った顔で見返してから、

 「べルールが兄貴たちを殺したが、ダルザニアとべルールとの

   一騎打ちで、ダルザニアが倒された後に、アケミが時間を戻して、

    俺たちが、兄貴たちの馬車に岩を落して、

     あの世に逝ってもらった」

 「本当なのか? 実の兄だろ……

   フロージ達に、元カーディオン王国の勇者隊【勇者突撃団】が

 参加しなかったカーディオン王国【特使団】壊滅作戦の話を

言わないといけないなと思いながら、

 「我々は祖国を捨てたのだ! 実の兄でも……

   俺の言葉を聞いてフロージが、

   「でも、殺すのに躊躇いとか……

 べルールを見るフロージに、

  「あるわけない! 第3王子に嫁げって言われて抹殺よ!!」

 冷たい目で俺たちを見るべルールが言う言葉に、レベルの差が

在るのに冷や汗が出る。

 「大した玉だな。で、天使化をして、ダルザニアと?」

ニコールが言うので、天使化? 美里みたいになるのか、

 疑問に思っていると、

  「ええぇ……完勝だったけど……

 「今は、どうだ!!?」

   べルールのレベルは50で、ダルザニアの35を大きく上回って

  いるので、完勝だろうと思っていると、ベル―ルは壇上に居る王代理を

 見た後に、

  「貴方も知っている通り、アケミの眷属になり、天使化を得ているから……

 ニヤッとしてニコールが、

  「互角か、敗北か……

 「獣族の方が、身体能力が高いから……

   微笑んでダルザニアを見るべルールに、

    「邪道だが、今回で終わりだ!!」

 目を細めて言うダルザニアの威圧に負けそうになるので、

  「スオウ! 奴のステータスを探れ!!」

 『レベル35、HP(生命力)12000……

   スキル系では敏捷Lv5……

    天使化など在りませんが……

  そんなはずはない! つかさと同等の威圧感を、獣族だからか、

 考える時間がいるので、

   「王代理! ニコールと相談しますので!!」

 王代理に叫ぶと、

  「20分後に開始するから……

 王代理が告げたので、出入り口に居る騎士や魔導士も呼んで、

ニコールを中心に作戦会議を行う。

 その間に、クチナ達はテーブルを出して椅子に座り、テーブルの上に

お菓子などを並べて、べルール、センシーラは、

 クチナの息子たちと楽しそうに話をしている。

  壇上でも、パーセントを招いて同じようにしだしているのを

 チラッと見ながら、気になることもあるが、圧倒的優位は、ニコールを

迎えて更に強まっているにも関わらず、

 ピクニック気分になっているのは諦めているからなのか……


 「ニコール! いつ来たか聞いて良いか?」

 誰と戦うのかとセント・ギア【クチナ】の方を見ていた

ニコールに聞くと、俺たちに振り返り、

 「下等な動物に言うことは無いな」

 魔族から見れば、人族など下等に見えるかもしれないが、

レベルは同等であり、下等と言う言葉に怒りが込み上げてくるが、

 「ツカサやミサトに、勝てないお前の方が下等だろ!!」

セント・ギア【ビター】と融合しているコンピーコム王国の

 勇者警備騎士団の団長であるスティーブ・ビート・ファットが

  激しく言うと、

  「お前馬鹿か!」

    「何だと!!!」

  「神族である方たちに、勝てないのは当たり前だ!!」

見下した感じで皮肉っぽく言うニコールが、

 「痛い! 痛い!!」と急に言うので、ニコールの周りを見ると

床に転がっている豆が複数あり、

   「リーウイ!! 仲良くしなさい!!」

 美里の声が謁見の間に響いて、壇上を見ると椅子に座りながら

此方を見ている美里から、

 「賭けに勝っても、結婚しない!!」

   その言葉で、床に正座して、床に手のひらを付けて、

  頭を床に付けて、

 「いい気になってました!! ミサト!! 御免なさい!!!」

見事な土下座での謝り方に、さっきの威勢が嘘のようで、

 騎士、魔導士たちも呆気にとらわれている。

   「ミサトの前じゃ、四天王も形無しだな」

クチナの息子が憐みの眼差しで言うので、

 「クッ! レベル40のお前に言われる……

 床から立ち上がるニコールが言うことに、

  オニギリを食べているクチナの息子は周りを見渡した後に、

 ひと口お茶を飲んでから、

  「日本人には、お米だな!!」

相手にされてないニコールは、

 「弱いお前なんか! あの世行きだ!!」

   啖呵を切るニコールの言う通り、レベル40のクチナの息子は

 俺たちと戦えば、クチナには悪いが死体になるだろう。

  「なぁ、母さん、ロックティラ以外のを相手にするんだったよな」

俺以外をと言うことは、1人で戦うのかレベル40がと考えたが、

 王代理は、クチナの息子に渡した剣の性能を見たい為に、

1人で戦わせるのだと考え直したが、レベル40に無茶なことを言うなぁと

 クチナの息子を見ていると、頬に御飯粒が付いていたので、

クチナが頬の御飯粒を取って、クチナは口に入れた後に、

   「ニコールと輝太が戦えばいいんじゃない?」

 クチナの息子は、もう1個と皿の上のオニギリを手に持って、

   「今日から女に成るから、母さんが戦ってよ!!」

  言い終わった後に、オニギリを食いだしたクチナの息子に、

  「女々しい奴! クチナは、お前より弱いんだぞ!!」

 ニコールの言う通り、クチナはレベル30であり、数か月前の

俺のレベルである。

 「母さんの方が魔法が使える。総合で俺より強い!!」

   確かに獣族最強の勇者と言われているが、魔法が使えないために

 闘気で相手の魔法を打ち破るしかなく、強力な魔法を持っている者が

相手の時には魔道具が必要である。

 剣士である俺も同じである。今はセント・ギア【スオウ】に

融合しているので、火炎系の魔法と、初級の回復系の魔法などは出来るが……

 

 「テルタ! 急激にレベル80になったんだ……

   ダルザニアが稲荷ずしの残りを食べた後に、

    「ミサトに頭が上がらない魔族と戦うのは、

      闘気の使い方など、良い修行になる」

 レベル80? ダルザニアの言葉に、ニコールもハァァ? と言う感じで

クチナの息子を見ていて、俺の周りにいる者も冗談でしょと

 言う顔をしている。

  「あのなぁ、俺はレベル40だって、なぁアケミ?」

 ダルザニアの言ってることは嘘だよと、王代理に確認をするクチナの息子に、

   「なぜ、其処で私に振るの!!」

 「今、ダルザニアが言ったことは……

パーセントがビスケットを手に持ちながら聞いていて、

   「聞いてるでしょ! 獣族と魔族にはレベル20上げの飴を!!」

 「ええ、聞いています。せこい飴のことは……

   今年の初めに行われた降臨の儀で、獣族、魔族にレベルを上げる飴を

    渡したが、人族には渡されなかった。

 理由は、人族には神の剣が渡されたからで、俺たちは美里、つかさ、

キューイルと模擬戦をすることでレベルを上げた。

 簡単にレベルが上がる飴など、セコイことはしないぞと、全員が

誓ったが、飴を貰った魔王の王子たちとの模擬戦では、自分たちの

成長のための取り組みでワザと負けたりしているが、王子たちの飴の効果は

絶大だと感じてしまい、駄目神ソラスに頼もうかと俺は思っている。

 俺以外でも居るだろうが……

  

  「陛下! ダルザニアたちは、何時貰ったんですか?」

 この大陸に来たのは去年であり、

  獣族の大陸で貰ったわけじゃないのは分かるので、

  「ソラスが、おじさま達が此処に来る前にあげたんじゃない?」

 「ほお……魔王と共に旅行で、たまに戻っても、魔族の大陸から来る

   魔道具の入荷数などの調整の会議をして、直ぐ魔王と……

 王代理を睨みながら、ポテトチップスをパチパチと音を出している

パーセントが言うと、

 「その合間じゃないの! そうだよね、輝太君!!」

   「ソラスって……

 クチナの息子は知らない感じだったが、

  「あ、ソラットか! 貰った、貰った!!」

 明らかにワザとらしく言うクチナの息子の行動に、

  「明美ちゃん! 口裏合わせで、念話でするのは……

神モルモーラがニヤッとしながら言うと、

 「念話ですか? 良い物をお持ちで……

   パーセントは言った後に、3枚重ねのポテトチップスを口で割って、

    怒り顔で王代理を睨んでいる。

    「そういえば、その飴って、貴方が……

 「モーちゃん、誰から……

神モルモーラが美里の方に向くと、美里は王代理の後ろに隠れて、

 「喋ったの……

 美里は舌をちょっと口から出した後に、

   「私の旦那様って、自慢したかった、からで……

 王代理は諦めたようで、

  「クチナの要望で、レベル40上げの飴を作ったの!!」

 ニコールはクチナの息子のレベルを指で確認しながら、

  セント・ギアと融合した俺たちより強く、

   フェニックスの鎧を着た光悦と同等であり、

    追加も無くレベル80であることに怒りを覚える。

 「……ニコールと賭けを」

   王代理に聞くパーセントに、

    「美里との結婚ね……

 王代理の言葉に、若い男がクスッと笑っているのが気になるが、

  「我々とも賭けをして貰えませんか?」

 「賭けって?」

   「えぇ……貴方の眷属に」

 パーセントの言葉に、謁見の間に居る者たちは、パーセントを見つめて、

  「苦しみが続く地獄に……

 「そうでしょうか? 貴方と共になら苦痛ではないでしょう」

   「買い被りよ!」

 「ツカサ上王陛下、ミサトさま、タツミさまは十分に楽しんでいます」

   「私もだけど、20年も生きていないわ」

 「そうですか、ローズマリー王女などが、貴方たちに惹かれて

   眷属になっています」

    「化け物じみた力に、惚れただけよ」

  「それだけで、上王陛下に嫁ぐんですか?」

 「そうでしょ! けど、数年すれば別れるわよ!!」

 ニコールは王代理と口論しているが、クチナ達は知らんぷりで

御菓子や太巻き寿司などを食べている。

   昼前なので昼食と言う感じになっている。

 

 パーセントと王代理のやり取りで、つかさと初めて会った時のことを

思い出していた。

 「わぁああああ……

   剣が床に落ちて、剣を手から離した男は床に尻もちをして泣いていた。

「どうだ! 我が国の勇者は?」

  ミューブル王国が召喚した勇者の半年後の成果を、人族の大陸の

各国の騎士団長クラスが勇者を見る為にミューブル王国に集まり、

 闘技場で勇者と剣を交えた俺は、闘技場に設置された

玉座に座るミューブル王を前に跪きながら、

 床に倒れて泣き叫ぶ男をチラッと見た後に、

  「遠慮なく言え!!」

    催促されるので、

 「ミューブル王国が召喚した勇者は……

   各国の騎士団長クラスが俺の後の言葉を待っている。

 「人族最強の騎士【ロックティラ】よ! 我が国の勇者の評価は!!?」

   ミューブル王は語気を強めて言うので、

    「恐れながら、召喚は失敗かと……

 その言葉を放った後、俺は周りを見ると、俺たちと同じだと

安堵していた光景の中で、ミュー・クラッホーン魔導国の最強魔導士

シャドウ・ファイヤ・マクガバンだけが笑わずに男に近づき、

 「さあ! 男でしょ!! 泣くのは……

   「怖い人の中に居るの、嫌!!」  

 泣きながら闘技場を後にしたのを見ながら、

  「魔導士から見て、どう見る?」

 ,ミューブル王が、シャドウに問いかけると、

  「涙が良く出るなと……

    肩を竦めて笑っている。

     弱虫で、泣き虫だから、涙が出るんだと思うんだが……


  俺の剣の動きに合わして、男が剣を放り投げた感じがしたので、

 シャドウに振ってみると、

 「最強の勇者ですよ……

   ミューブル王国が召喚した勇者と自国の勇者と比べての

 雑談の中で、シャドウはクスクス笑いながら闘技場を後にした。

  そして、ミューブル王は落胆の顔を隠さずに闘技場から退場した。



 夜は晩餐会が行われ、ミュー・クラッホーン魔導国の

舞姫【アリス】が、ミューブル王国の王や王子と踊っている。

 俺は、昼間の闘技場での出来事を考えながら窓越しに立っていた。

  「最弱が最強と言うのか…… 

    「ロック! そんなところに立って……

 スタンテッド王国の筆頭騎士のロジャー・エイ・カーメルが

  ワイングラスを片手に近づいて来て、

   「この国の勇者の今後をな…… 

 晩餐会が行われている大広間から、男が1人で出て行くのに

気が付いて、其方を見ながら、

 「近いうちに、王都から出されて、魔物にな……

  ロジャーは笑いながら言うが、レベルは3で、先がないので、

 追い出されるのは仕方がないが、

  「他の世界から無理やり召喚されて……

 「才能がないアイツが悪いのさ」  

   はっきり言うロジャーに、

    「だが……

 「女なら使い道はあるが、男だからな……

   慰め者かと思いながら、ワインを一気に飲み干して、

 床の絨毯を見ながら、最強と言う言葉が思い出されると同時に、

大広間が騒めくので、顔を上げると、舞姫が両手でスカートを

少し持ち上げて、ミューブル王に御辞儀をしてから、

 大広間の出入り口の両扉の方に歩き出したので、

  「どうしたんだ、舞姫は?」

 「お手洗いに行くんだとさ! 恥ずかしくないのかね、大声で」

失笑しているロジャーに、

   「聞こえたのか?」

 「どうしたんだ!? もう耳が遠くなったのか?」

   見下した感じで言うロジャーに何も言わずに、シャドウと

 話をしてからハイヒールを脱いで、舞姫が大広間を出て行くのを

  見ると、「男と違って、我慢の限界か?」

   嘲笑しているロジャーに、

 「笑いすぎだろう」

   「すまない、どう報告するか……笑うしかないだろう」

 ロジャーの言う通り、何日も掛かって来た結果が、ミューブル王国の

勇者召喚は失敗で、特に、女、子供よりも弱い勇者の報告など

剣を交えた俺でさえ躊躇してしまう。

 騒めきが収まり、数組が男女ペアを作り、音楽に合わして踊り出す。

  俺たちの方に、ミューブル王国のリジャッタ王女が近づいて来て、

 「ロックティラさま、私と踊っていただけませんか?」

軽く御辞儀をするが、

 「王女、酔いでふらつくので、風に当たってきます……

一礼をしてから、大広間から中庭へと向かった。

 舞姫の行動が気になったからである。


 1階の回廊から中庭を見渡すと、ベンチに座っている男と舞姫を発見した。 

なぜ、中庭に来たかと言うと、この時間帯だと、自室か中庭のどちらかに

居ると思ったからである。

 俺は気配を消して、2人の声が聞こえるところまで近づいて、

  「人族最強の男は?」

 「弱いね、魔王を倒すのは、勇者待ちかな」

   「ツカサさんが、倒せば?」

 「依頼で、魔王を倒す項目がなかったから……

   「ワームを一瞬で倒すのに!?」

 少し怒った感じで言う舞姫に、

  「ソラスから、ゲーム参加不可って言われてる」

 「ソラスさまが?」

   「俺たちは規格外だから……

 クスクスと舞姫が笑ってから、

  「此処へ来る途中で助けてくれたのは?」

    「助けた時に言っただろ……

 「フフッ、採取でしたね……

   舞姫は手に持つ鉄製?を口に付けて、飲み物が入っているのか

  ごくごく飲んでいる。

   「抜け出して……

 飲み終わったのか男に体を寄せて、

  「ツカサさんの恋人に……

 男は、夜空の星々を見るように顔を上に向けた後に、

    「召喚時に一緒に来た恋人は?」

 「他国に行く時は別行動なのに……

   「仕事柄、召喚された人たちの情報がないとね」

  「仕事なの? したことも?」

 「ええっと、14歳なので意味が……

   舞姫を見ずに、大広間がある2階を見て言っているが、

    「学校でモテるでしょ……

  「厨二病クラスの一員なので……

    「ふぅん、綺麗なお姉さんたちが言っていたけど……

   「何を?」

 動揺する男に、

  「ツカサさんは、モテるのに全部振ってるって!!」

 「後は?」

   「私たちが後押しするから、一夫多妻の世界に導いて!!って」

 頭を抱えながら、

  「あの人たち、はぁ……

 「片思いの女性にアタックして、いつも振られてるんでしょ」

ガタっとベンチからズレ落ちる男に、

 「一夫多妻なら、私も応援するから……

   「今日で2回目なのに、どうして俺に……

 ベンチに肘を着いて舞姫を見る男に、

  「強さもあるけど、一緒に居たいと言う、違う、

    コウジと違う、なんだろう……

 悩んでいる舞姫に、

  「助けた時の感謝の気持ちで、恋に落ちたと感じたとか?」

 舞姫は頭を横に振って

  「……自分の居場所は此処だって」

 急に男は舞姫の体を自分に重ねて、舞姫の頭は男の胸板に収まり、

   「片思いの人がいるって言うと、まだ引きずってるのって言われる」

 「何時から……

   「初等部の1年生から……

     「ませていたんだぁ……

 「天使の笑顔で、天使の絵があるだろ、其処から出て来たような……

   「告白は?」

     「4年生の時で、病室で……

 「そっか……治って、再アタック?」

   「そうだよ……

     「ねぇ、キスしたいなぁ……

  「したことないから……えっ!?」

 男から一旦離れて、男を包み込むように両腕を出して、舞姫は

  体を男に寄せて行きながら目を閉じて、舞姫の唇を男の唇に重ねた。

   

 「今日は子供のキス、次の時は……

   「俺の……

    「怒った?」

  「沙良以外で、する時が来るとは思ったから……

    「そっか、サラって言うんだ……

      「命を懸けて守りたい相手だよ」

 「だったら、私もサラを守るために舞うわ」

   「……ありがとう」 

 男の方から唇を重ねてから、 

    「お迎えが来たみたいだ」

 俺はその言葉を聞いて、2人から距離を取ると、シャドウが

回廊から姿を現して、ベンチに居る2人に近づきながら、

  「密会は終わりましたか、姫」

 「恋人になれたわ」

   「友達の方だな……

     「ひどい!!!」

 シャドウはクスッと笑ってから、

  「キスもしたのに……」

    「タイミングが良いと思ったら、覗いていたな」

 「大広間で、最後に姫の舞を見たいというので……

   「呼びに来たらか?」

     「ええ、そうです。偶然に……

 3人は笑ってから、

  「ありす! 晩餐会で……

    「ツカサさ、ツカサの為に舞って来るわ」

 男から離れて、舞姫は1人で大広間に走って向かった。

  

 「浩二とは?」

   「スポーツですか、出来ないことで無理やり行為をした後に……

     「忘れる為か、フィギュアスケートを……

   「そのような名ですね。我が王が怒りまして……

 「怒る?」

   「商品価値が下がったと」

     「どこかの国に売り飛ばすか?」

 「最近は、獣族の方と頻繁に親書を送っています」

   「人族の大陸なら、手が出ないか……」

 「ツカサさまでも?」

   「あぁ、ゲーム以外では、他の大陸の主要メンバーは倒せない」

     「宮廷魔導士ですが、何処の国に送っているかは……

 「……ありすの親代わりだからな」

  「えぇ、会議にも呼ばれません。姫との同行は無理やり来てますが」

   「となると、獣族とのゲームの最中か?」

 「なぜ、そう思いますか?」

   「シャドウの力や地位を考えるとな……

 シャドウは眉間に皺を寄せて右拳を見ながら、

  「私を排除など、国にとっては損失ですから……

 「人族の大陸では他の国の目もある」

   「と言うと?」

     「獣族の大陸の時になるな……

 「今のところの予定では……

   「獣族の大陸であるな……

 2人は、獣族の大陸の方角をジッと黙って見ていた。

  

  

  「ロックティラ!! あの光の柱が見えた所に!!!」

 慌てる聖女に、

    「タダの小競り合いで……

 先ほど一瞬現れた時に、背中に寒気が走ったが、

  7日間ただ立っているだけでは獣族側はストレスが溜まると

 言われたので、最後の日の日没前の2時間は模擬戦として

戦うことになっている。なので、武器が壊れたりしたら負けで

 魔導士は回復のみと決められている。

  「胸騒ぎがします! お願いします!!」

 聖女の慌てる声を聞いて、聖女にしか分からない気配が

伝わってるのかと考えて、見張り台から獣族と戦っている光悦に、

 「天の勇者!! 一緒に来てくれぇぇえええ!!!!!」

  俺の声に、ウルフ族の青年の剣を盾で受け止めて、

 盾で剣ごとウルフ族の青年を付き飛ばしている光悦が、

  「!? どううした!?」

    俺の方に向くが、次の相手が来るので盾で相手の

   槍の柄の部分に当てて相手の首に剣を軽く当てて、

 「もう少し、鍛錬してこい!!」

偉そうに言っているが、「聖女が何かを感じたらしい!!」

 「ナルエが!? 分かった!!」

   光悦が承諾したので、

 聖女に、「失礼します」と言ってから、聖女の体を両手で持ち上げて、

右腕で背中を、左腕はスカートの上だが太腿に置いて、聖女を抱えて、

 砦の見張り台から飛び降りて、地面に着地した後に、

  「大丈夫でしたか?」

 「はい! 急いで!!」

   聖女は笑顔で言うので、

    「天の勇者!」

 新手と戦っている光悦を呼ぶと、

  「ダイジ! 後は頼む!!」

    バトルアックスを振り回している大二に言うと、

 「手ごたえが無いから大丈夫だ!!」

   はっきり言う大二の言葉で、俺の所に来る光悦を確認しつつ、

 木々が茂っている中で細い道が光の柱が上がったところまで

続いているので、駆け足で俺たちは進む。

 「ロックティラ! ナルエを俺に!!」

 俺に抱っこされている聖女が気になっている光悦が言うが、

  「敵がいるかもしれません! コウエツさんが頼りです」

聖女が言うので、「分かった!!」

 返事をする光悦を、単純な奴と思いながら細い道を進んで行ったが、

  気配を感じたので、俺たちは其の場に止まり、

   「誰も来ないかと安心していたが……

 姿を現したのはリザートマンで、ゲーカイラ神国の聖騎士たちかと

チッっと舌打ちしてから、

  「急いでいる! どいてもらおうか!!?」

 リザートマンに睨みながら言うが、

 「聖女か! 置いていけ! どんな味だろうな?」

舌を出して舐めまわすように動かすリザートマンに、

 「聖職者が、犯すのか!!!?」

   光悦が怒鳴るように叫ぶが、

 三又の槍を見せながら、

  「獣族じゃない! 神は怒らない!!」

 獣族と人族の行為では子など出来ないが、国を維持して行く為には

ウインライム法皇国も結婚は認めているし、聖職者でも妾や愛人がいる。

 だが、強引にするなど許されないと思い、

  「聖女! 一戦をしま……

 「此処は、コウエツに任せて、行きましょう!!」

 聖女の言葉に驚くが、急いでと言う顔をされて、

  「天の勇者! 此処は頼む!!」

 俺は聖女と共に逃げ出した。


  「おい! リザートマンに1人じゃ!!」 

 去っていくロックティラの後に続けとばかりに行こうとすると、

隠れていた2人のリザートマンが俺の行く手を阻むように現れて、

 「お前を殺して、後ろから……

 ニヤニヤしながら言うリザートマンの1人に、

   「ワザとか……

 「どんな体位が良いか、良い声が聞きたいぜ!」

   1人でも勝てるかどうかわからない相手なのに、

  3人もとなると、剣と盾だけの装備では確実に殺されるが、

 「そんなことはさせない! 俺の恋人を!!」

鞘から剣を抜いて、リザートマンに向けて構えると、

   「皇太子じゃなかったのか?」

 3人の内、2人のリザートマンは三又の槍を俺に向けているが、

残りの1人は何も持たずに余裕でいるので、隊長格だと判断して、

隊長格だけを倒せば逃げれると考えて、隊長格に照準を合わして行く。

  「俺を好きだと言ってるが、皇太子のバカが諦め……

 言い終わる前に、余裕でいるリザートマンの隊長格に向けて剣を

  振りかざすが、直ぐ避けて2つの三又の槍が俺に迫って来るので、

 1つは左腕に固定している盾で防ぎ、もう1つは剣で三又の槍の柄を弾くが、

  その合間に、リザートマンの隊長格が俺の腹に

 右拳をぶつけて来るので、モロにくらって、木の方に飛ばされて、

木に背中から当たって地面に崩れるが、意識を集中して、

 剣を離していないので剣を構えるが、

  「俺の拳を受けて、生きてるとはな……

 リザートマンの隊長格が驚いているので、

    「天の勇者の称号は伊達じゃない……

 あばらにヒビが出来てるのか痛いが我慢して立ち上がり、

  口から血が少し流れるが、

   「ナルエを抱くまでは……

 ナルエの顔を思い出さずに、小2の時に引越しした初恋の子を

  思い出しながら言ったのが恥ずかしくなったので下を向くと

   「地獄で待ってるんだな……

 リザートマンの隊長格が不敵に笑いながら言うので、

俺は剣を構えるのが、これ以上は動くことが出来なかったので

 投げて来た三又の槍が俺の太腿に刺さり、俺は痛さでリザートマンの隊長格の

炎の拳を盾で防ぐことが出来たが、リザートマンの隊長格が

 俺に左手の炎の拳を見せて、

  「召喚されて、こんなところで死ぬ運命を呪いながら死ね!!」

確かになと思いながら、死を受け入れるつもりで目を閉じると、

 「「 隊長!!」

  「誰だ!?  俺を!!!」

    「光ちゃんを虐めるなぁああああ!!!!」

 「人族が……あ、あり、え……


 柔らかい何かが俺の唇に触れた後、

  「ナルエたちが戻って来るまで、ぐっすり眠っていてね」

 


 聖女と共に木々の間の細い道を抜けた先の広場から

話す声がしているので、気づかれないように木々の茂みに身を隠して、

  「ホウジョウ・ツカサ! なぜいるの?」

 聖女が驚いているのに驚きながら、

   「知合いですか?」

 「私の婚約者よ! アリスが、なぜ私の者を!!?」

ドス黒いオーラを出す聖女に気が付いた3人から、

   「出て来いよ! 可愛らしい敵さん!!」

 つかさが聖女だと分かって言ってるのに驚くが、

  聖女が出て行くので、俺も出て行き、

  「敵を倒したのは、お前か?」

 リザートマンが10人以上、ありすとシャドウ以外の

  ミュー・クラッホーン魔導国の騎士や魔導士が倒されて

   死んでいるのを確認しながら聞くと、

 「ああ、そうさ! で、お前は?」

   「一応、人族最強のロックティラ・サーバン」

 お披露目で会っているが、つかさは覚えていない感じで、

  「そちらの、おばさんは?」

つかさに対して、頬を膨らまして目を鋭くして見ている聖女が、

    「おばさんって誰のこと!!?」

 「お前のこと、他に誰が居る?」

   聖女は、舞姫を指さして、

    「小学生を、おばさんとは言わないよ」

 舞姫が、「私、ツカサより年上! お姉さん!!」

  詰め寄って言うが、

   「幼く見えるから良いだろ?」

 もうって言う感じで目を閉じるので、つかさは軽く頬にキスをして、

  「さて、迎えが来たし、またな!」

 舞姫から離れて行くが、つかさが俺の方を向いて、

  「ロックティラが、ありすを守ったことにしてくれ!」

 俺たちに手を振って、木の陰に隠れている者の所に行くと、

  つかさは何か話をしてから、この場から姿を消した。


 その後、シャドウと口裏合わせの相談をしていると、舞姫と聖女の

つかさを巡っての口論が開始されたので、呆れながらシャドウと共に、

 眺めていると、隠れて此方を見ている者が数人いるので、

  「失格勇者と言う奴はいないだろうな……

    「そうですね、全員女性みたいで……

 俺は声を出さずにフッと笑った後に、

  「彼奴に養えるのか? 貴族でもない!」

 口論が終わった聖女、舞姫を見ると、お互いの顔を見ていて、

  「母が言ったわ!」  

    「確定じゃないでしょ!? 初めて聞いたけど……

  2人は笑みを見せて、

   「5月にミューブル王国で……

  「ツカサに私たちを……

 言い終わって、抱き合っている2人を見ながら、

  「使い捨ての勇者に、爵位なんか……

 人族最強と言われている俺でも、騎士団長をしている俺でも

  爵位が貰えずに、平民のままである。

   「彼の素性が明らかになれば、国王にする国は出て来るでしょう」

 シャドウが俺の目を真っ直ぐ見て言うので、

  目を逸らして、「あるわけがない……



 『ロック! どうした!?』

エンリーの声で、「少しボッとしていたか……

 『パーセントの賭けが成立した!』

   「そうか……

 つかさと同じ眷属であり、あの圧倒的な力を得ることが出来る。

  「王代理! 負けた場合は?」

 壇上に居る王代理に言うと、

  「聞いてなかった!?」

 「少し考え事をしていたもので……

   王代理が、玉座の前に立ち、

「今から、獣族対ミューブル王国遊撃隊【セント・ヴァンガード】の   

  戦いを始める! 我が国の参謀長官の申し出により、

    我が国が勝てば、私の上位準眷属に、負ければ

     獣族の勇者【テルタ】の護衛騎士団を設立して、

      ロックティラ以外を編入する!!」

 負ければクチナの息子の騎士団に入るとは、パーセントは

負ける可能がないので言い出したのだろう。

 注意するのは、クチナの息子のみで、ニコールと共に

  クチナの息子を叩けば勝ちである。

   ニコールが俺と目が合って、一緒に戦ってくれと

 言う感じだったので、俺は頷き、

 「セント・ヴァンガード! エンジン始動!!」

   王代理の命令に、セント・ギアの背中の翼を展開し、

 翼に内蔵されているノズルから魔素を少しずつ出しながら次の指令を待つ。

  謁見の間の響き渡るセント・ギアからの爆音に、

 王代理たちは耳が痛くなるかと思ったが、壇上には見えない壁で

爆音を遮っているようで、神モルモーラたちは椅子に座りながら

 優雅に見ている。

  此方は、騎士や魔導士にクチナが何かを渡して耳に入れている。

 感謝されているので、何かと考えていると、

  『耳を守るためのプロテクターを渡しています』

 スオウが教えてくれたので、

   「……そうか」

  「此れより指揮権を、セント・ヴァンガードには参謀長官の

 パーセント! 獣族側は私が指揮する!!」

  念話で聞こえて来て、パーセントが「聞こえるか?」と、

念話で聞いてくるので、

 「鮮明に聞こえる!」

   「全員の声がすると、怖いな」

 苦笑いしているようで、確かになと思いつつ、

  「作戦だが、ニコールとロックで……

    後の者は残りを、騎士、魔導士は援護を……

 腰に剣の鞘がある感じで、剣のグリップを握ると、剣が現れて

  抜く感じで抜き、セント・ドラゴン・ソードを輝太に向ける。

   ニコールは冷静にクチナの息子を見ている。

 そして、王代理が此方にも聞こえるように念話で、

  「ダルザニア、べルール、センシーラ、我が秘宝を与えた

    天使の姿になり、セント・ヴァンガードを叩け!!」

 何ぃぃぃ!!!! 俺たちは王代理の言葉でプラチナゴールドの

  毛並みになり翼を展開するダルザニア、べルール、センシーラは

 白き翼を展開し、その姿に驚いていると、

 「これが天使化か! 私が勝てば、勝てば、ハハハハァァァアアア!!!!」

   念話で来るので頭がガンガンして痛いが、

    「お前が貰えるのか!!?」

 「そうだ! アケミと賭けでな!」

   勝てるのか、天使化した奴らに、

 「スオウ! べルール達のレベルは!?」

   『ええっと、この世界のレベル100は超えてますね、ハァ……」

 なんだ、その答え方は、だが、

  「勝てるのか!!?」

    俺の方に振り向いて、

 「だからこそ賭けたのだ! 勝つ可能性が1%でもあるなら」

   知っていながら勝負をする

    「四天王の称号に嘘偽りはないな!」

 フンッと当たり前だと言う感じでクチナの息子の方を見ている

  ニコールに、今は味方で良かったと感じていると、

   「ムラサキ! ダーク・ウォールを詠唱!」

 その言葉にニコールが、俺たちも驚き、

  「スオウ! タツミ、セーイラ様だけではなかったのか!!?」

 『ムラサキは元々アケミさま専用機です。セーイラ様同様に

   全属性を使えます。さすがに、時空次元魔法はアケミさまが

    融合しないと魔素が足らないので出来ませんが……

 上王陛下はムラサキのことを知っていたから加勢すると

  言ったのが分かり、最初から知っていれば、センシーラを

   クチナの息子側には行かせなかったのにと

    「情報は教えてくれ!!」

 スオウに怒鳴ると、 

  『機密事項ですので、今まで言えませんでした』

 それを聞いて、王代理や秋人が、セント・ギアについて

  隠していることがあるのが分かり、この戦いの後に

 全て教えて貰おうと考えて、

  「全機! 開始の合図は無いが、今からムラサキに

    攻撃! 行くぞ!!」

 翼から魔素を大量に噴き出して、

  「ロックが動けば、それが合図で良いよ」

 王代理から念話が届いて、その余裕を無くさせてやると

  剣を槍のように剣先をムラサキに向けて、一斉に

   セント・ギア【ムラサキ】に突撃した。




 ああ、私って人気者!!

襲って来るのに?

 男たちが私を奪うために……

いや、襲って来るんだけど!

 私の美が罪なのね!

ロボットのお前が言うな!!

 次回

  第108話 戦いが終わって……


何時、結婚式を挙げるようか?

 明美と結婚してから……

パクオット、イトウより後になるが……

 何で?

アキトとパクオットは同時だろ! ミサトはパクオットと……

 式は後でも良いんじゃないの?

婚姻届けの順番が……

 拘るところ、リーウイ?

ミサトのことでは一番でいたいから……

 ありがとう チュ!



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