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20、大量の食材を手に入れました

いつもより短めです。

宴会に引きずり込もうとするギルドメンバーたちの手を掻い潜り、僕たちは今、城へ帰る途中だったりする。


「いやぁ危なかった。両手両足をつかまれたときは本当に帰れる気がしなかったよ。」


「そうですね。四肢ししを摑まれた時のカイト様、必死でしたものね。」


「まぁ向こうも、宴の主役であるカイトがいなくなるのはできる限り避けたかったんじゃろう。」


「そうは言ったって、10人がかりでくるのは普通じゃないと思う。」


そのうち3人がムキムキのマッチョメンだったから、はっきり言って命の危険を感じたよ。


「ま、無事抜け出すことも出来たことだし、約束もあるから、さっさと城に戻るとしますか。」


「ふふ、またカイト様の料理を味わうことができるなんて、楽しみで仕方ありません♪」


「うむ。わしも是非、カイトの料理を食べてみたいのぅ。」


「あはは、腕によりをかけて作るから楽しみにしててね。」


さて、城に着いたら何を作ろうかな?




――――――――――――――――――――――――――


「おお、帰ってきたかカイトよ。さぁさぁ、準備はとうに整ってある。早く料理を作っておくれ。」


城に着いた途端、窓から王様が僕に飛び付いてきた。


『バッ』っていつ音が聞こえてきそうな勢いで飛んできた。


ホント、王様って何者なの?


「ちょ、王様落ち着いて!暑いし苦しい。」


「王様ずるいです。カイト様に抱きついていいのは私とムラマサちゃんだけなんですからね!」


「いやいや、そんな権限与えたつもりないからね僕。あとフィーもムラマサもいまさっきまで抱きついていたでしょうが!!」


せっかく一息つけると思ったのに、余計疲れたよ…




閑話休題



「いやぁすまなかったのぅ。カイトの料理が食べられると思ったらついの。」


「本当に心臓に悪かったよ。そんなに慌てなくてもいいのに…」


窓から飛び降りるとか、料理のためにそこまでする?


ちなみに窓は地上15メートル位の高さに位置していました。


大変危険なので、自分が超人だと信じきっている人も決して真似しないでください。


「まぁいいや。それより、そろそろ調理に取り掛かりたいんだけど、大丈夫かな?」


主に食材が気になる。今回はかなりの人数分を作ることになりそうだからね。


「うむ、そのあたりの準備は抜かりないぞ。食材もばっちりじゃ。」


「それじゃあその食材を見せてもらえるかな?」


食材の種類によって、作れる料理が変わってくるからね。


ちなみにメニューは、食材を見て決める派です。


「うむ、あいわかった。それじゃあさっそく案内しよう。」


そういって王様は自ら、僕らをその食材の在り処へ案内した。


…絶対この人、王様の自覚ないよね。





――――――――――――――――――――――――――




「…こ、これは。」


「…すごいですね。」


「うむ、壮観じゃのう。」


さて、僕らは一体何に驚いているのでしょうか?


「はっはっは、喜んでくれたかの。なにせ世界中から取り寄せた食材たちだからな。」


正解は、そう。王様の言った通り、つまり『食材の山』でした。


え、比喩ひゆなんかじゃないよ。本当に目の前にうず高くありとあらゆる食材が積まれているんだよ。


高さはそうだね…3メートルくらいかな?


あはは…洒落になってない。


「王様、さすがに多すぎじゃない!?」


というかたった半日でどうやってここまで集めたんだ?


「ちなみに作ってもらいたい人数は300人ほどかの。」


僕の素朴な疑問は即座にスルーされた。


「え、そんなに少ないの?僕は城にいる人全員って言ったはずだけど…」


「それが今現在、城にいた兵士たちは皆、魔物討伐のために遠征中でな。城におる人数は少ないのじゃ。」


なるほどね。僕は3000人ほどいるって予想していたから、正直助かった。


「わかった。それじゃあさっそく調理に取り掛かるよ。あ、キッチンは借りるね♪」


「カイト様、頑張ってくださいね。」


「わしもあるじの料理、楽しみにしておるぞ。」


さて、調理開始バトルスタートだ!

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