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覚醒  作者: 星野☆明美
8/10

4課

兄貴は十六人を四人ずつ四班にわけた。

兄貴は1課。リサ師匠は2課、鉄男は3課、僕は4課。見事にみんなバラバラだけど、兄貴の意図はよくわからない。

僕はリサ師匠と気安く話せなくなった。

安住重工という会社が立ち上げたレイバー開発プロジェクト。

僕らはいわゆる『人型』を目の当たりにした。

「あれに乗って操縦するの?」と口々に話していると、

「最終的にはそうなるけれど、段階を踏んで訓練していく」と兄貴が言った。

僕は親に承諾書を書いてもらってきたんだけど、両親はなにかの冗談だと思っているらしかった。

僕は今、えらいことに巻き込まれている。と、人型ロボットを見上げて思った。

VRだったら、ダメージはそれほど喰わないが、実際に操縦?できるのか?この僕に。

悶々としていると、リサ師匠と鉄男が何か話しているのが見えた。僕は躊躇なくそっちに行った。

「シュート、シューティングゲームをまずクリアして!鉄男にも言っていたところよ」

リサ師匠がそう言った。気のせいかよそよそしかった。

「シュート、女のケツばっか追っかけてんな」

「うるせー」

「人はつまるところ独りだぜ。他人にばっかり頼るな。そんな甘ちゃんだと置いてきぼりになるぜ」

鉄男が言った。僕はこの時意地悪を言われてると思っていたが、その後だいぶ経ってから、とてもいい忠告をくれていたんだと気づいた。

ゲームセンターに行くつもりだったら、シューティングゲームの機械をこちらの研究所に何台か導入してくれていた。僕は鉄男には負けたくなかった。さっそくシューティングゲーム機にかじりついた。

「VRの内容をレイバーに直結したものを開発中です」

「よろしくお願いします」

研究員と兄貴が話しているのを聞いた。

「4課は予備班」

と、鉄男が言うので僕はますます負けん気を奮い起こした。

見てろよ!

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