陰キャ
僕=作者ではありません。
僕はあくまで語り手です。
ただ、作者の価値観も随所に含まれてはいます。
僕は自他ともに認める陰キャだ。
陰キャとは陰キャラ、陰気なキャラクターの略で、ネット生まれの造語である。
対義語は陽キャ、つまり陽気なキャラクターだ。
こんな単語は少し前までは無かったのだが、誰が作ったのやら、最近では定着しつつある。
全く迷惑な話だ。
お陰で何かに付けて陰キャ陰キャ言われるようになり、正直鬱陶しい。
……まあ、自分でも陰気ではあると思っているので、別に腹は立たないけど。
そもそも僕は、陰気であることが悪いとは全く思っていない。
何でも明るければ良いのか?
そうじゃないだろう。
陰気な方が良いことだって、世の中たくさんある。
陽気であるがゆえに、時に馬鹿なことをして炎上したり、捕まっている人も多い。
陰キャだってそういう人いるだろうって?
確かにいるはいるけど、そういう人達は真の陰キャではないと思っている。
盗撮やストーカー行為をする人など、カテゴリ的には陰キャに収まる内容かもしれないが、僕から見れば行動力の塊に見える。
そんな行動力がある時点で、陰キャとは言えないんじゃないだろうか。
まあ、これは僕が思っている陰キャの印象なので、世間一般ではそうじゃないのかもしれないけど。
気に食わないのは、陰キャを治そうとか、中身を変えなきゃ! みたいな風潮があることだ。
正直、余計なお世話である。
中には陰キャであることを気負っている人もいるだろうけど、好んで陰キャをやっている人も結構いるのだ。
それなのに、こうすべきだ! とか、脱却する方法などを書いている書籍やネット記事が多いのがウザい。
大体に、陰キャの特徴によく含まれる『真面目』って何?
真面目の何が悪いの?
他人目線で見ても、真面目な人って信頼できるんだけど……
……少し感情が昂って色々と文句を書いてしまった。
他にも色々と思う所はあるのだが、僕がここで本当に語りたいのは価値観の違いについてだ。
世の中には「普通はこうでしょ?」とか「みんな好きに決まっている」みたいな考え方をしている人が結構多い。
そうやって無意識に押し付けてくる人達に、こんな人間もいるんだということを理解してもらうために、自分と世間一般の価値観の違いについて語りたいと思う。




