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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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210/218

Lo210.盲目の聖女乱入! そして悪神の仮面の下の正体とは……! いや誰!?

「よく言ったでよ! 流石はうちの妹!」


 そう言って闘技場の扉をバーンと開けて入ってきたのは……そう!


 ほわっとした雰囲気の盲目の聖女。

 私がハルテンで会った冒険者兄妹の妹の方。

 そして、実はイーグレス神聖国の元特級聖女とかいうなんか偉いだった人!


 私は待ってましたとばかりに彼女の名前を呼びます!


「シャイナスさん! 来てくれたんですね!」

「おー、チーちゃん久しぶりでよー。百年ぶり?」

「千年ぶりですよ!!!」


 そう、なんと入ってきたのはシャイナスさんでした!


 ……いや、ガイナスさんが出てきた時点で絶対いると思ってましたけどね?

 でも良いタイミングで来てくれました!!

 丁度苦戦しそうな雰囲気だったんですよ!


 ちなみに誰も突っ込んでくれないのでセルフツッコミしますが、シャイナスさんに会うのは千年ぶりではなく七か月ぶりです。


 エールちゃんは、びっくりしたようにシャイナスさんのことを見てます。


「シャイナス……様? どうしてここに……」

「ふっ、実は普通に半年前からこの国にいたでよー」


 え、半年前からいたんですか!?

 いや確かにまぁ、それくらい行方不明の空白期間がありましたね。

 エールちゃんは、スッとジト目になってシャイナスさんを見ます。


「……じゃあ何で今まで出てこなかったんですか?」

「ごめんねぇ。バレると面倒だから色々と裏工作してたでよー」

「裏工作……?」

「そんなことよりエールちゃん!」


 シャイナスさんは会話とぶっ飛ばして、ずびしっとエールちゃんを指差しました!


「さっき『よく言ったでよ!』とは言ったけど、あれは『とりあえず反論した心意気』を褒めてるのであって、『エールちゃんがこの国の為に頑張ること』は全然褒めてないでよ!!」

「それはどういう……?」

「エールちゃんはエールちゃんの為に、頑張るべきでよ!」

「いえ、貴方から特級聖女の力を受け継いだものとしての役割は……」

「そもそもうち、全然『国の為に』とか思ってなかったでよ?」

「そうだったんですか?」


 シャイナスさんが言い切ります。

 前から思ってたんですけど……この人、本質的に『エンジョイ勢』ですよね。

 この上なく善人ではありますが、ノリで行動指針を決めるタイプです。

 真面目成分はおそらくガイナスさんが持っているからなんとかなってるのでしょう。


「ふっ、感動の再会は後でよ。うちが来たからにはもう安心。とりあえず、なんかボスっぽいのをちょろっとぶっ倒すでよー」


 軽いノリでそんなことを言うシャイナスさん。

 いや、相手は一国を滅ぼす悪神ですよ? どこにそんな余裕があるんでしょうか。

 ノノちゃんが呆れながら言います。


「あれ、はじめてあうが……きいたはなしとちがうな? これがシャイナスなのか。きんちょうかんがない」

「はぁ……そういえばこんな人でした。シャイナス様はいつも適当で大雑把です……記憶の中で美化されてたんでしょうか」

「なるほど……エールさまとにてる」

「似てません」


 いや、たぶん大雑把なのはエールちゃんも一緒だと思います。面倒くさくなったらいつも暴力で解決しようとするじゃないですか。

 まぁ、エールちゃんは適当じゃなくて最速解を得ようとしてそうなってる気もしますが。

 違いがあるとすれば、シャイナスさんはマイペース。エールちゃんはせっかちです。


 空から見下ろす悪神フシイカヅチは、乱入してきたシャイナスさんを睨みつけました。


「……相変わらず、デスねぇ。せっかくワタクシが美しい悲劇を演出しようとしているのに、いつもアナタは悲劇を台無しにスル……」


 苛立ちを隠せない声色で、憎々しげに言うフシイカヅチ。

 というか……いま『相変わらず』って言いませんでした?


「え、シャイナスさんとあの人と会ったことあるんですか?」

「いや。ぜーんぜんしらんでよ。なんか別人と間違えてるでよ?」


 あ、シャイナスさんは知らないみたいです。じゃあ会ったことないんですね。

 フシイカヅチは怒りに肩を震わせるように言います。


「フ……フフ、笑わせてクレる。この顔を見ても、そうと言えるカ!?」


 フシイカヅチは、その髑髏の仮面をバリッと剥がしました! え、剥がすんですかそれ?

 そしてその仮面の下から現れた悪神の衝撃の正体とは……


 いや、誰!?

 誰なんですか!?


 な、なんか威厳のある感じのヒゲのおじさんが出てきましたけど、全然知らない人です!!

 え、男か女か分からない中性的な声してたから期待してたのに、中身おっさんですか!?


「この顔を忘れたとは言わせんぞ……!」


 あ、仮面剥いだら声も渋いオッサンの声に変わりました!

 あの仮面、ボイスチェンジャー機能あるんですね!


 シャイナスさんはその悪神の顔を見て驚いたように声を出します。


「ぜ、全然分からないでよ……! うち、目が見えんから……!」


 ずこー。

 そういえばシャイナスさんは盲目でした!

 仮面剥いだって分かるわけないですよねー。


 代わりにエールちゃんがその正体を言います。


「……あなたは2年前に亡くなったはずです……!」

「え、誰でよ? 誰でよー?」


 黙っててください、シャイナスさん。

 今いい感じにシリアスっぽい雰囲気になってるんですから!


 エールちゃんは憎々しげにその名を呼びます。


「先王……ウーディル……!!」


 そんなまさか……悪神フシイカヅチの正体は、2年前に死んだはずの……!?


「そうだ……余こそ、このイーグレス神聖国の真の王、ウーディル・イーグレス・ホーガンである」


 いや誰ですか貴方!?

 威厳ありげに話してますけど、話し方も急に変わって何なんですか?

 全然話についてこれないんですけど!

さて、チーちゃんがそろそろ設定忘れてそうなので時系列を改めて書いときます。


(時系列)

7年前:エールちゃん3歳。拾われてシャイナスさんの義妹になる。


4年前:エールちゃん6歳。シャイナスさんがエールちゃんの蘇生をすることで力を喪う。力はエールちゃんに受け継がれ、エールちゃんが特級聖女になる。


2年前:エールちゃん8歳。ガイナスさんがキレて反乱起こして先王は死亡。ガイナスさんは王族殺しの罪を負い、シャイナスさんと二人で国外逃亡。エールちゃんはそのまま残る。


現在:エールちゃん10歳。がんばってます。

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― 新着の感想 ―
なるほど 10歳で近接ゴリラなのか〜 人生が悲惨すぎるぞこの幼女
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