【天から】/【幻と共に】
#リプされた宝石の石言葉で小説書く
言葉を使わずにテーマとしておりまぜ伝えることにチャレンジです。
【天から】
最期の時を迎えてつくづく思う。
良い人生だったって。
天井から蜘蛛が糸を垂れゆっくりと眼前に降りてくる。
糸を陽の光に煌めかせてまるでモビールかベッドメリーみたいだ。
私の命は余すところなく膿むことなく舐めとるように生かされた。
指先一つ自由が効かなくても、思い残すことはもう何も無い。
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エメラルド
田中桔梗さんから https://mypage.syosetu.com/697203/
石言葉
◆「幸福」「幸運」
この話のどの辺が石言葉にマッチしているのかわからない気もするんだけど、満足って最高に幸せだってことだと思う。
一人で、蜘蛛が降りてくるようなあばら屋で死んでいく、おばさんのイメージなんだけどね。
【幻と共に】
重なる吸気を合図に僕らの連弾は始まる。
指が踊り音が波のように呼応して、この時だけは君のほんとうが剥き出しになった。
ずっと君の隣で華やかな結実の時に包まれていたい。
音が止まり息を吐いた。
呼気は一つ。
もう重ならない。
「逝くんだね」
喝采を浴びて透明な顔で頷き君は霧のように姿を消した。
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ガーネット
橘塔子さんからhttp://mypage.syosetu.com/191255/
石言葉
◆「真実」「情熱」「友愛」「繁栄」「実り」
友愛ってこうただ隣でいる感じがする。
どの辺が繁栄か??
えーっと、僕は君亡き後素晴らしい演奏家として成功しているという表現になったかしら??




