【戻ってきてね】/【もう戻らない】

#リプされた花の花言葉で小説書く

　桔梗の花言葉

「気品」「永遠の愛」

お題：桔梗さん

【戻ってきてね】

きゅっと口を真一文字に結びキャンバスに向かう君の横顔を見るのが好きだった。

矢を放つ瞬間みたいな、たった一人で深淵を覗き込んでいるような尊い瞬間。

一緒に飲もうと入れたお茶は覚めてしまったけど、多分今君の中に僕はいないけど、ふとそこから戻った時僕がいると知っていてくれるなら嬉しい。

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地の文のみのツイノベ久々かも。

これが愛かどうかって言ったらよくわからないんだけど。

ハルジオンの花言葉

「追想の愛」

お題：星影さん

【もう戻らない】

しわくちゃのティシュからシーグラスを取りだし陽に透かせると甲高い葵の声が聞こえた。

「何が入ってるか？」

得意げな顔。

「あげる！すっごいきれいだよ」

開くのを待ちきれなくて跳ねる姿。

「パパ聞いて！」

「パパなんか嫌い」

パパ、パパ……。

もう世界のどこにもいない小さな葵。

もう一度会えたなら。

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描きながら恐ろしくなりました。

こういう苦しみって想像を軽く超えてのしかかってくるんだと思うから。

花言葉って「〜〜の愛」というのがたくさんあるんだね。

愛情って難しいけどそれぞれを思い浮かべるとなんらかつかめそうな気もしました。