【あまりにもあっさりと】/【不実】
#リプされた花の花言葉で小説書く
紫陽花の花言葉
「移り気」「浮気」「無常」
お題:萩尾滋さん
【あまりにもあっさりと】
「好きだって言ってたからさ」
贈り物を受け取った彼女はなぜか唇を尖らせた。
「えーこんなのもう興味ないよ。今はこれ❤️」
苦労して手に入れた限定のテディを突き返し雑誌のピアスを指さす。
「樹が買ってくれるって」
「は? 何で樹」
「わかるでしょ。そういうことなの」
じゃあ、と彼女は手を振った。
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典型的悪女!
典型と個性と。ぽやっと考えました。
うまく典型を使うと説明過多にならずにすみそうだなとかとか。
秋茱萸の花言葉
「心の純潔」「用心深い」「野生美」
お題:観月さん
【不実】
「ゴムつけてね」
彼女は首に手をかけ耳元で囁く。
「いいのかよ」
彼女の腰を掴み押し入りながら口先だけの確認をとる。
「関係ないわ。何をしても彼への気持ちは変わらない」
言葉とは裏腹に上目遣いの瞳は小鹿のように怯えている。
「そう簡単に割り切れるのかよ」
濡れた目尻に俺は気付かぬふりをした。
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悪女シリーズになっちゃった。
頑なな心と身体は別物な彼女。
彼女にとって俺が何かって考えたら虚しくなるほかないけど。




