【それぞれの道と末路】/【それぞれの正義】
気まぐれに「#物書き即興力テスト」にチャレンジしてみました。
勝手に「お題の言葉を使わずに表現、文字数は指定数ではなくワンツイート縛り(改行含まず)」でやっています。
※今日は文頭文末お題の診断メーカーを使ったので2ツイートのが入っています。
6月14日
にけさんには「ぬくもりを半分こした」で始まり、「君はきっと泣くだろう」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば2ツイート以内でお願いします。
被ったので今日はこれ。2ツイートで。
【それぞれの道と末路】@NikeNilce
温もりを半分こした僕らは背を向けて歩き出した。
凍てつく夜も陽を浴びているようにポカポカだ。
その半分が君のものだと思うと心まで温かかった。
道中干からびかけたミミズみたいにしょぼくれた男を見た。
力無い皮膚の内側にはもう熱を産み出す能力もないらしい。
男は僕に温もりを半分くれと要求した。
この温もりは僕だけのものじゃない。
宝物を護るように自らを抱き締める。
施しは相手の為だけに行うのではない。
いつかは何倍もに膨らみ返ってくるものさ。
唆す言葉に耳を向けた瞬間彼は僕の胸に手を捩じ込んだ。
僕は彼になった。
干からびたのは僕。
温もりは全て彼のものだ。
君はきっと泣くだろう。
*****
干からびた僕は誰かの温もりを奪うでしょうか。それとも朽ちるでしょうか。
6月15日
今日のにけさんのお題は『刀、約束、色違い』です。100字以内で書いてください。
#物書き即興力テスト
1ツイートで。
【それぞれの正義】@NikeNilce
刃を重ね我々は正義の為に己が命を賭けようと誓った。
まさか旗の色を違え相見える日が来るとは考えもせずに。
「目を覚ませ」
我ながら無茶を言うと自嘲する。
彼の家族は彼の勢力の手の内だ。
「侵略者はそちらだ」
彼の目に映るのは義の心。
正義は立場によって翻る。
私は自分の足元が崩れる音を聞いた。
*****
人生はそういうことの繰り返しだねぇ




