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これは俺が勇者になるための物語  作者: 七瀬 桜雲
第二章 ジェムニ神国
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第十八話  『エロで世界を救いたい』

「魔力には引き合う性質があるんだ。だからコンパスみたいなこともできる。まあこのスキルが使える俺がすげえっていうか――」


 現在、ジャンブルドストリートを再北上しながら、俺は『探知』スキルについて詳しい説明を受けているところなのだが、マルコの話は合間合間に自慢が入って妙にうざったかったので、俺が聞いた内容を簡単にまとめてみることにする。


 自分の手元にある「魔力」と、物や人に付着させた「魔力」――この二つの引き合う性質を利用して、所在の分からない物や人を探すことができるというのが、この『探知』スキル最大の活用法らしい。くの字の金属探知機をイメージすると分かりやすいだろうか。あれを魔力でやるのが『探知』スキルだそうだ。


 具体的な例を二つ挙げよう。


 その一「ソフィーの鞄」。対象がそもそも魔力を持たない物体の場合、自分の魔力を付着させてマーカーにするそうだ。鞄がどこか遠くへ行っても、今手元に出せる自分の魔力を探知機代わりに見つけ出すことができる。勿論、鞄に付着させた魔力は時間経過とともに消滅するので、それまでに頑張って見つけることだ。

 その二「人間」。対象が魔力を持つ人間だった場合、上述の方法の他に、その人の魔力を借りて探知機に使うという方法もある。例えばザキが自分の魔力を付着させた剣をマルコに渡したとする。この時マルコは、剣に付着したザキの魔力を辿って、ザキ本人を見つけることができるのだ。


 これが『探知』スキルの概略である。


 そして大事なのは、これが普通スキルに分類されているということだ。一見魔法らしくも見える『探知』だが、無から火や水を生み出すような奇跡ではなく、基本的には「匂いを頼りに物を探す」ようなことの延長線ということで、普通スキルに分類されている。大事なので繰り返そう。これは普通スキルなのだ。

 普通スキルは魔法スキルと違って、習得したいと願った人が、嫌味な店主にされるように適性がないからと門前払いを食らうことはない。


 つまり、俺でも習得できる可能性があるということだ。


 ――さすが普通スキルさんです!


 俺の漏れそうな笑みに気付かずマルコは説明を続ける。


「つっても万能って訳じゃねえぜ。探したい物が遠すぎたら反応しねえ。俺みたいに才覚溢れる奴が使えば別だけど」


「どうやったら習得できるんだ?」


「ここに四つの絵柄のカードがある。それを当てるゲームだ」


「俺がめっちゃ苦手なやつじゃん」


「勘じゃなくて魔力で当てるんだ」


 なるほどと俺は頷いた。例えば予めダイヤのスートのカードに魔力を付着させておいて、それを感じろという訳だ。やってやろう。

 この世界のスキルは楽しく覚えられるから素敵である。


 上機嫌に微笑む俺に、マルコはふと思い出したように。


「にしても詫び貰う権利を使ってスキルを教えてくれたあな。変な奴。俺だったら絶対金銭要求してやんのによ」


「百万トピアとかか?」


「いいや一億万トピアだね!」


 俺は「一億万って子供みたいな」と呆れながら、マルコの疑問には苦笑だけ返してはぐらかした。


 ――スキルを教えてくれ――


 俺は、確信しているんだ。

 彼らが見せた幾つかのスキルを。

 それらを。

 それらを組み合わせれば。


 とんでもないことができるって。


 その内容を明かすのはまだ早い。

 そもそもスキルを全部覚えられなければ机上の空論だ。


「好きなもの頼んでいいからね、ソフィーちゃん」

「ん!」

「やっと限定バーガー食べれるでい」

「予算を考えて食べてくれたら嬉しいっぽ」


 ようやくカフェ『憩いのグラース』が見えてくる。


 瓦屋根の端にある折れ曲がった雨樋の丁度真下辺りで、マルコはくるっと振り向いて俺に挑発的な視線を向けた。


「さあカード当てゲームの時間だ。ちなみに俺はすげえから七回目で習得した。これ以上かかったなら、てめえは今日から俺の舎弟だ!」


「マルコは十二回も掛かってたっぽ」

「見栄張るなでい」

「何でホントの回数言えないのお?」

「人間としての器が小さいからかな」


「てめえらまとめて殴んぞ!?」


 総攻撃を受けるマルコ。

 さすがに可愛そうなので俺はフォローしておくことにした。


「俺の方が習得早かったら兄貴って呼びたまえよ、金ぴか不細工君」


「誰が金ぴか不細工だああああ!」


 これが一つ目のスキル習得へ続くプロローグである。


【クエスト①】スキル名『探知』を習得しよう!

【スキル概要】人や物の位置情報を掴める

【難易度】★☆☆☆☆

【リザルト】習得成功

【補足事項】六回目で成功。マルコは泣いた。





§§§





「トリプルエルバーガー三つ追加で~い!」


「ご注文ありがとうございます」


 カフェに戻ってきた俺たちは再びテーブル席を囲んでいた。マルコの試練を難なく突破した次は、ザキの試練である。

 彼から教わるのは思考加速のスキル。

 スキル名は『遅延視』というらしい。


 ザキは鳩みたいに鳴きながら説明してくれた。


「このスキルを使うと見るもの全部がスローになるっぽ。達人の放つ居合もちょっとだけ遅く見えるようになるっぽ。注意して欲しいのは、だからと言って自分が素早く動ける訳じゃないということっぽ。あくまで迫ってくる刃にどう対処するか考える猶予を作るためのスキルなんだっぽ」


「了解でありますっぽ!」


「さあ、このスキルを覚えて沙智殿もがっぽがっぽっぽ!」


「がっぽがっぽっぽ!」


 このスキルも普通スキルの一つに分類されており、具体的には「視覚情報の処理速度向上」の延長線に当たるらしい。


 ザキはこのスキルを使って敵の位置情報や次の行動を一早く把握し、パーティーの仲間に指示を出す「司令塔」の役割が得意だという。

 ここでいう敵とは大抵は魔獣のことを指す。

 魔獣を狩って、その素材で生計を立てる、そんな冒険者生活において、ザキのスキルと指示能力はまさに縁の下の力持ちということか。


 ――「がっぽがっぽ」もあながち嘘じゃないのか。


 そう思うと何だか恨めしく思ってしまう。

 俺は六百トピア稼ぐのでさえ死に物狂いだったのに。


「どうしたナナセ。俺らが稼いでるって聞いて妬いたか?」


「俺のことは兄貴と呼びたまえ」


「うるせえ。呼ばねえっつってんだろ!」


 マルコをあしらうなど蠅を払うより容易いことだ。

 メルが「すぐ調子に乗るんだから」と肩を竦める。


「アタシたちが怪奇現象の波に呑まれてないのは、リーダーが割の良いクエストを拾ってきてくれたお陰でしょうが」


「ぐぬぬぬ!」


「他に稼ぐ手段があったのかな?」


「ぐおおお!」


 ここで「だっさあ」とソフィーが無邪気な追撃。マルコは死んだ。さすがに哀れなので合掌しておく。南無。


 メルの言った怪奇現象とは何なのか気になったので尋ねてみると、何でもジェムニ神国周辺で魔獣がなぜか激減しているらしい。俺たち一般人からすれば朗報意外の何者でもないのだが、魔獣を狩って稼いでいる冒険者からすれば「向かい風」ということらしい。実際、彼女らは普段は北部のテスル地区を拠点にしているそうだが、魔獣がいないとのことで、ここベスル地区までやってきたそうだ。


 まあ、俺には関係ない話なので「ふーん」と終わらせる。


「それより『遅延視』スキルな。どうやって覚えるっぽ?」


「カップシャッフルをやるっぽ!」


「カップのどれにコインが入ってるか見極めるゲーム?」


「それっぽ。難しいから覚悟するっぽ~!」


 テレビゲームで動体視力を鍛えていた俺には造作もなかった。


【クエスト②】スキル名『遅延視』を習得しよう!

【スキル概略】物の動きをスローモーションで見ることができる

【難易度】★★★★☆

【リザルト】習得成功

【補足事項】鳩を見るとザキを思い出すようになった。





§§§





 繰り返しになるが普通スキルを覚えるのに才能はいらない。適性がなければ習得不可能な魔法と違って門戸は常に開かれている。魔法の才能がない者にとって、普通スキルは俺たちが手を伸ばせる小さな箱庭なのだ。


 でも、忘れてはならないことがある。


 門戸は開かれているだけだ。望んだ者が必ずスキルを獲得できるなんて甘い話はこの世のどこにも存在しないのだ。

 習得の過程に才能はいらない。

 だがセンスが必要になることは多々ある。


 そして時に、それは強大な壁となって目の前に立ちはだかる――。


「最後はアタシね!」


 メルが杖を構えてあざとくポーズを決める。


「最初に言うよ。今から教える『認識阻害』はとっても覚えるのが難しいの。ずばり君にセンスがあるかどうかよ!」


「ウチワならあるんだが!」


「残念ね。ウチワはかさばるわ!」


「おのれコンパクトさで負けたか!」


 俺もメルも結構楽しんでいた。のりのりである。


「このスキルはね、相手が自分の顔や背丈みたいな特徴を上手く認識させないようにするって効果があるの。ついでに自分に掛けられた『探知』を無効化できちゃうところも強みかな。でも近くで見られたらバレちゃうし、服装で間接的にバレちゃう可能性もあるから大丈夫だって慢心しないこと!」


「マルコみたいに頭空っぽにするなってことだな!」


 テーブルを挟んだ対角線上で赤パーカーがわちゃわちゃ動いているが気にしたら負けだ。あれはそういう生き物と思え。


 このスキルの習得法は「物真似グランプリ」だ。当然お題は「犬」「猫」などという簡単なものではない。「影が薄い人または物」という曖昧なものを模倣してみろと言われてしまった。ちなみにグランプリと銘打っているが、上手い下手で採点はされない。スキルが習得できるかどうかが基準である。


 しかし、この挑戦が実に困難を極めた。難しいのだ。


 俺は「仮面やローブでがちがちに正体を隠した怪盗」をイメージして、自分の周囲に魔力の壁を作ることを意識してみた。

 ところが、メルの評価は不評も不評、大不評である。


「境界を作るんじゃなくて曖昧にするの。ふわっと!」

「魔力で自分の輪郭を掻き消して。グラデーション!」


 俺は苦笑いを浮かべた。

 的確なアドバイスの後ろにつく、その直情的な表現は何なのか。


 だが言いたいことは理解できた。


 本を箱に囲って隠すのではなく、本棚に並べて隠してしまえと、つまりはそういう感じのことだろう。

 なら、今のイメージでは駄目だ。


 もっとイメージしやすいものに置き換える必要性がある。


「うーん」


 ――そうだ。例えば春。桜舞う季節。


 俺は「高校二年生の男子生徒」だ。学年が上がって、新しいクラスには、見慣れない顔ぶれが並んでいる。去年同じクラスだった生徒が、別のクラスだった生徒とすでに親しげに話しているのが不思議だった。羨ましかった訳ではない。会話に混じりたい訳ではなかった。ただ、楽しそうに「よろしく」と語らっている彼らを見ると、誰にも喋りかけようとせず、一人机に座っている自分が、とても悪いことをしているように思えるのだ。私たちは、クラスが変わったら、初めて顔を合わせる人に挨拶をしに行くのが当たり前なんだ。そう咎められている気がした。その気まずさから目を逸らすように、俺は机に突っ伏す。教室に溶け込もうとする。俺はここにいない。だから放っておいてくれと、そう、存在感を消すように――。


「お、ちゃんと消えたね」


「――――」


「何でそんな悲しそうな顔してるの?」


「いや気にしないでくれ」


 ダメージは大きいが、無事に習得成功である。


 ついでに俺のメニューには何やら『認識外の存在』なる称号も増えていた。メルが言うには、『認識阻害』を獲得した人が稀に手に入れられる称号で、これをアクティブ(メニューから操作可能)にしておけば、魔力を使わずとも『認識阻害』と同じ効果が得られるらしい。つまり『認識阻害』の上位互換ということだ。

 メルは頻りに「沙智君すごい!」「天才なのかな!」と喜んでくれたが、俺としては微妙な気持ちである。


 ――これって不名誉?


 まあ、貰えるものは素直に貰っておくけれども。


【クエスト③】スキル名『認識阻害』を習得しよう!

【スキル概略】存在感を薄めて相手に認識されにくくできる

【難易度】★★★★★

【リザルト】習得成功

【補足事項】嫌なことを思い出してちょっとブルーになった。





§§§





【クエスト】三つのスキルを習得しよう!

【リザルト】オールクリア!


【補足事項】これで準備は整った――!!





§§§





 まさか教えたスキルを全て習得できるとは思っていなかったのだろう。メルたちはすっかりお祝いムードになっていた。

 そんな中、当然の疑問が湧いてくる。


 どうして俺はスキルを全て習得できたのかと――。


「で、そろそろ教えろやあ」


「何を?」


 シックスセンスのお蔭?

 ゲームで動体視力を鍛えていたのが功を奏した?

 自称コミュ障が良い方向に作用した?


「この三つのスキルを覚えたかった理由っぽ」


 それとも、神が哀れに思って慈悲をくれた?


「ちょっとこっちに」


 まさか、そのどれでもない。


「な、何だよ?」

「どうしたんだっぽ?」


 俺は特に興味がありそうだったマルコとザキの二人を、女性陣のいるテーブル席から丁度死角のトイレ前通路へ連れ出した。 

 怪訝そうな顔の二人。

 その二人の隣り合う肩を俺はぐっと掴む。


 そして、遂に切り出した。


「俺はナゾノヒカリ突破作戦を一度失敗している」


「――――!」

「――――!」


 さすが男の子だ。目つきが変わった。

 俺の言わんとしていることが理解できたらしい。


「失敗したんだ」


 あの夜のことはしっかり覚えている。


 ステラのちょっぴりエッチな姿を見たかったのだ。

 トオルは、まあ恥じらう姿を見たかった。

 でも見つかった。

 見つかってしょっぴかれた。


 結果、名に冠されたのは「画竜点睛を欠く」――。


「だけどな」


 あの敗北をそのままにしておけようか。否だ。


「俺はお前らのスキルに光明を見た」


「――――」


 息を飲む二人に俺はまず人差し指を立ててみせる。


「メルから教わった『認識阻害』を使えば、我々がターゲットに発見されるリスクは極限まで減らせる。迷彩服を着た戦士よりずっとリスクは低いはずだ。仮にミスをして物音を立ててしまっても大丈夫だ。このスキルのお蔭で遠くから我々の顔が認識されることはない。安全な離脱が可能となる!」


「――――」


 声は静かだ。しかし確かに熱を帯びていく。

 俺は前のめりになって、次に中指を立てた。


「逆に我々は、マルコから教わった『探知』を使えば、ターゲットが位置情報をどこからでも把握しておくことができる。この利点は無視できないぞ。ターゲットがいつ脱衣所に入るか、浴場に入るか、シャワーを浴びるか、その全てを怪しまれない場所から知ることができるんだ。見つかるリスクのある行動を極限まで減らしてピンポイントでその瞬間に立ち会うことができる!」


「――お、おおお」


 マルコとザキの唇が震え出した。だがまだだ。

 この計画の神髄は三本目に立てる薬指にある。


「そうして待ちに待った『その時』がやってくる。ターゲットは我々が作戦遂行中だなんて露にも思わない。我々が作戦遂行中とはつゆ知らず無防備に晒される白い肌。伝う水。ナゾノヒカリを越えた先に広がる桃源郷がばあっと視界に広がる。まさに、そのタイミングで、ザキから教わった『遅延視』を使えば――!」


「――あ、あああ」


 この場のボルテージが最大まで膨れ上がったその時、俺は両手を、自分の胸の前で弧を描くように動かした。


「た ゆ ん た ゆ ん」

「ぷ る ん ぷ る ん」


「ぐあはあああああああああああああああ!!」


 理性の限界だった。話している俺も、聞いている二人も、とうとう興奮を抑え切れなくなってばさりと崩れ落ちる。


 これはいけない。

 これはいけない。


 これを思いついてしまった俺自身が恐ろしい。


 今こそ答えよう。


 どうして俺はスキルを全て習得できたのかを。


「いいか、お前ら。エロは世界を救うんだよ!」


「――――!!」





§§§





 こそこそ話を終えて戻ってくると、真っ先にソフィーの純朴な眼差しが。


「お帰りい。三人で何を話してたのお?」


「ぐあああ!」


 痛い。心が痛い。


 その黄色の瞳は、俺たちが猥談帰りだなんて欠片も想像していないみたいに澄んでいた。穢れを知らないピュアな瞳。ただ興味本位で投げかけた無垢な問い。ソフィーという少女の在り様の全てがクリティカルだった。

 俺は、無邪気な天使の微笑みで冷静さを取り戻した。


 ――何やってたんだろう?


 あまりに天才的なアイデアを閃いてしまったがために、少しばかりテンションがバグっていたかもしれない。


「兄貴に諭されたんだ。メル。俺たちはもう夢を諦めねえ。茨の道ってこたあ分かってるんだ。でもその先の景色を見てえ!」


「私もマルコと同じ気持ちっぽ!」


「――えっと?」


「だから俺たちにもう一度だけ!」

「『認識阻害』教えてくれっぽ!」


 対するマルコとザキの二人は、未だに穢れの中にいた。


「あんたら一年前に教えた時は投げ出したじゃん!」


「今ならできるっぽ!」

「世界を救うんだよ!」


「意味分かんないんだけど!」


 俺の話に目を輝かせた二人は即座に互いのスキルを教え合うことで合意。マルコに至っては「兄貴なんて呼ばねえ」宣言も撤回した。全ては「夢」(女湯を覗き見る)のため。全ては「その先の景色」(一糸纏わぬ姿)のため。女友達の柔らかな肌を拝むためには、その女友達にスキルを乞うことすら厭わない。

 煩悩。欲望。彼らの頭の中にはピンク色の妄想しかなかった。今だって、鼻血を漏らさないように必死に鼻孔に力を入れているのである。


 彼らの姿を醜いとは言うまい。


 代わりに言いたいことがあるなら、それは一つだけだ。


 ――メルへの覗きは多分成功しないぞ?


 認識を阻害できる相手をどうやったら覗けるのか。

 二人のエロガキに、プランはきっとないのである。


「――トリプルエルハンバーガー四つ追加で~い!」


【ナゾノヒカリ】

沙智「眩しすぎる光は闇と何も変わらない」

沙智「見たいものを覆い隠してしまう」

沙智「湯気が隠すならまだ分かる」

沙智「アヒルが隠すのも認めてやろう」

沙智「だけど、その光は」

沙智「不自然に煌めいて」

沙智「いつもピンポイントで邪魔をする」


沙智「ナゾノヒカリ」


沙智「ステラの胸を隠すんじゃねええ!」

ステラ「沙智のえっち!」



※2022年6月27日

加筆修正しました


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