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これは俺が勇者になるための物語  作者: 七瀬 桜雲
第二章 ジェムニ神国
35/193

第八話   『電子モニターでニュースを見たい』

※※※





 これは二時間ほど前の話。ジェムニ教二階図書館でステラの魔法講座が始まってすぐの出来事である。

 キッカケは確かこんなやり取りだった。


「――色の称号が?」


「そうだよ。ある魔法属性を世界で一番極めた人には、それに対応する色の称号が送られるの。有名どころだと冒険者ノエルかな。彼はすごい水魔法の使い手で水魔法を極めた証である称号『青』を持ってるんだ」


「何それ格好いい!」


 魔神の称号システムにあまり良い印象を持っていなかった俺だが、色の称号のセンスには思わず感嘆したのを覚えている。


 するとどうだろうか。受付の仕事に戻ろうとしたオーウェンが足を止めて、不思議そうな表情で俺を見つめ始めたのだ。

 異世界人であるが故の無知。それを彼の前で不用心に晒してしまったと気付いた次の瞬間にはもう彼の口は動いていた。


「七瀬さん、ニュースはお嫌いですか?」


「し、新聞なら読んでますけど?」


 やせ我慢して答える俺にオーウェンはゆるゆる首を振った。


「――いえ、『モニターニュース』です」


 このまま会話を続けるのはマズい。すぐに悟った俺はトオルにアイコンタクトをしてからステラの傍へ駆け込んだ。背後から聞こえるトオルの「お兄さんは辺境出身ですからアホ毛の作り方しか知りませんよ」という謎の弁解に眉を顰めながら俺はいつものように促した。


「ステラ先生」


「はいはい」


 ステラの話を要約するとこうだった。


 今から百年前にある魔法使いがジェムニ神国を始めとする各国に現れた。自身の魔力を伝導できる特殊なプレートを彼女は設置し、そこに午前九時と午後六時の二回に渡ってその日のニュースを映し始めたのだ。プレートは「電子モニター」というらしく、そこから「モニタ―ニュース」呼ばれているらしい。

 その魔法使いについては詳しく知られていないそうだ。分かっていることは「長命種の女性」であり、そのモニターニュースの配信が「ユニークスキル」によって成り立っているということだけだそうだ。

 勇者寄りの人物とはされているそうだが。


「――まあ帰りに実物を見るのが早いよ」





※※※





 そうして空が夜の混じった薄紫色を呈する現在。


「――意外と人が集まってるんだな」


 俺たちはジェムニ教会から帰る途中で案内所に寄った。理由は勿論ここにある電子モニターでニュースを見るためだ。


 簡単に立地を説明しておくと、この案内所は丁度ジャンブルドストリートの中心にある角地の建物だ。ここと文具屋に挟まれた路地を東に十分ほど進むと俺たちが宿泊している旅館があるのだ。

 案内所の前には数列ほど石のベンチが設置されており、慌ただしい通りの中で小さな休息所のような雰囲気を醸し出している。ベンチはニュースを見に来た人たちでほぼ満席だ。この通りに店を構える方々は勿論、近所の子供からお年寄りまでたくさんの人々が会話に花を咲かせているのだ。中には緑色のベレー帽が特徴的なジェムニの軍人さんまでいるようだ。


「あそこにニュースが映るんだよな?」


 俺は案内所外壁に埋め込まれた黒いディスプレイを指差す。

 その僅かに綻んだ口元を見てトオルがニヤリと微笑んだ。


「『オーブ』と交換できるようなニュースが流れるといいですね。魔法が使いたくて仕方ない可愛いお兄さん」


「何でバレた!?」


「ああそういう魂胆だったんだ」


 ステラまでニヤリと笑って俺を見る。居た堪れなくなった俺はそそくさと二人から離れることにした。


 モニターにニュースが映るまであと数分という時間になると、案内所前には更に人が集まってきた。一度はステラとトオルの下に戻った俺だが、こうも人が多くなってくると船酔いしたみたいな感覚に陥るので再び避難した。案内所の照明が作り出す大きなスポットライトから外れていく俺を、ステラが少し羨ましそうに見ていたのが面白かった。そんな俺たちとは対照的に社交的だったのがトオルである。あの桑色髪の少女は人々の井戸端会議に颯爽と混じりに行くのである。

 末恐ろしいと俺が戦慄したのは言うまでもない。


「――――」


 トオルが「楽しいですよ」と俺に手招きしてくる。

 あんな人混みでよく酔わないでいられるものだ。


「――――」


 俺は彼女の誘いに断固として首を振り、文具屋前の防災スピーカーに背を預けてモニターの起動を静かに待ち続けた。


 そうだ。静かに待ち続けた。


 別に話し相手がいないから沈黙していた訳ではない。

 寧ろいる。隣にいる。先程から気まずくてならない。


 ――はあ、何でわざわざ隣に。


 手を伸ばせば届くような距離に、深くフードを被った少女が一人。

 呪いたい気分だった。なんちゃってコミュ障の精神に従って、談笑の中心から逃れてきたというのに、この少女は俺に並ぶように近寄ってきたのだ。

 流し目で見たところ、俺に用があったという様子ではない。

 人混みから離れたここが薄暗いことに加え、少女自身、深くフードを被り込んでいることも相まって、先客がいることに気付かなかったのだろう。

 要するに、意図して俺の隣に来た訳ではないということだ。


 ――どうしたもんか。


 心の中でうんと唸る俺。


 いきなり離れるのは駄目だ。離れる俺に気付いた少女がショックを受ける恐れがある。電車に空席を見つけて喜んで座ったら、すぐ隣に座っていた人がいそいそと立ち去って行った、みたいなショックを。

 だが俺から話しかける勇気もない。伊達にコミュ障を謳っちゃいないのだ。「こんばんは」のハードルの高さは承知済み。

 じゃあこのままか。いや、それも辛い。


「――――」


 そんなこんなで、気まずい空間の出来上がりである。


 そうして、ここは奇しくも静寂となった。

 四日前と同じ。お面屋の前で演奏会が行われた時と同じ。

 たとえ意図しないものであっても静寂は舞台を準備した。

 ここはもう「彼」の劇場だ。


『ギッコンガッコン嘘が匂ウ』

『ギッコンガッコン嘘が匂ウ』


 ――ほら、空気の抜けた音色が聞こえてきた。


「――――ッ!」


 心臓が跳ね上がるかのような寒気が背筋を走る。


 後ろだ。俺とフードの少女のすぐ後ろにいる。チロル帽を被った枝のように細い男がすぐ後ろで壊れたアコーディオンを弾いている。怖くて振り向いて確認することはできなかったが、そこにアイツがいることだけは確信できた。

 トオル曰く、嘘をついている人間の前にだけ現れるという謎の存在。ジェムニ神国に入国した日に出くわして以来見なかったので、お面屋で見た彼は幻か何かだったと思い込もうとしたのだが、今こうして現れてしまった。

 壊れたアコーディオンをスポスポ鳴らして現れてしまった。


「――――」


 声を出してはいけないと思った。絶対に。

 動いてはいけないと思った。微動だにも。


 額に冷汗を浮かべながら、俺は下唇を噛んで、道端に地蔵になりきる。もう少し俺が賢ければステラたちに助けを求めるという選択肢も取れたろうが、今はともかくやり過ごすことで頭が一杯だったのだ。

 そんな俺の心中を知ってか知らずか、壊れた演奏家は悍ましさを交えたパフォーマンスに余念がない。抑揚のある特徴的なリズムと一緒に、俺と少女の合間を縫ってすっと何かを伸ばした。


 包帯まみれの腕だ。


 叫びたくなる気持ちを必死に我慢する俺の視界で、演奏家はそっと、細い枝のような人差し指で人を示す。


『ギッコンガッコン嘘が匂ウ』

『ギッコンガッコン嘘が匂ウ』


 そして、また不気味なリズムを。


 ――ステラが、何なんだ?


 分からない。だが演奏家が指差したのはあの赤毛の少女だった。

 困惑する俺を置き去りに、演奏家は次のパフォーマンスに移る。


『ギッコンガッコン嘘が匂ウ』

『ギッコンガッコン嘘が匂ウ』


 手を引っ込める。そして不気味な唄を繰り返しながら、今度はその掌を、偶然相席になった隣の少女の左肩に乗せた。可哀そうなことに「ひい」と小さな悲鳴が上がったが、演奏家は観客の反応など気にしない。

 不気味な唄を、不気味に、変調させる。


『怪しい舌は抉リ貫コウ』

『嘘が口から出ヌように』


 それまでと異なる歌詞。それを合図に、アコーディオンから空気が漏れるあの音色が徐々に小さくなっていった。

 そしてある時を境にすっと音が消える。

 得体のしれない何かがいる。そんな感覚と一緒に。


 振り向く。そこには誰の姿もなかった。


「――ふう、行ったか」


「な、何だったんだろお?」


「さあ俺にも分からん」


 フードで分かり辛いが、この少女も相当怖かったようだ。だが気丈なことにすぐに俺を心配してくれる。


「汗がすごいよお?」


「え?」


「怖かったもんねえ。このハンカチ使ってえ」


「あ、ありがとう」


 ――なんて良い子!


 こんな小さな子に心配されるとはと、ちょっぴり情けなさを感じながら「ありがとう」とお礼を言う。すると少女は、ハンカチを取り出すために開いた鞄を閉じながら、可愛い声で「どういたしましてえ」とはにかんだ。

 ヤツの不気味な音色で乱された心が一気に癒される。


 俺も負けていられないと、頑張って大人ぶってみた。


「さっきのはあれだ。河童や座敷童と一緒だと思え!」


「わ、分かったあ!」


 ふんすと少女は拳を作ると、「あれはオバケえあれはオバケえ」と必死に自分に言い聞かせ始める。

 大変可愛らしい反応だが当人は真面目である。

 それが分かるので、俺も茶化したりはしない。


 少女が落ち着いてきた、そんな頃合いだった。


 ――奇跡の風が吹いた。


「わあ!」


「え」


 奇跡の風と言ってもエッチな風ではない。捲ったのはスカートではなく少女が被り込んでいた灰色のフードだ。驚く少女。溢れ出したのはキャロルよりも黄色味の強い滑らかで長い金髪。そして想像通り可愛らしい女の子の顔。

 想像と違っていたのはただ一点だけだった。


 鋭く尖った、長い耳。


「エルフ!?」


「えーっとお」


 少女は風で飛ばされたフードを慌てて被り直して、それからそっと窺うように俺の顔を見た。やがて俺がただ驚いているだけだと分かったようで、小さく安堵の息を吐くと、そのまま路地の暗闇へ。

 ただ最後にくるりと振り向いて。


「――ナイショお!」


 可愛らしく人差し指を立てて去って行く。


 そうか。この世界にはエルフもいるのか。あまりの衝撃で呆けていた俺はプツという電子モニターの起動音でふと我に返った。


「おいニュース見に来たんじゃないのか!?」


 叫んだ時には少女の背中はもう遠い彼方だった。 





『あの商品が今なら何と最大半額で!』

『ジェムニ神国国軍はずれの町から完全撤退へ。騒がれる陰謀論に迫る』

『青の国王子、赤の国の伝統ある祭りへ出席の意向』

『十五日の満月はスーパームーン?』

『壊れた演奏家は実在するのか。専門家に聞いてみた』

『ウィルヘン草原の魔獣が消えた!?』





「――ほうほう。本当にテレビみたいだな」


 午後六時を過ぎる。真っ黒だったプレートには様々な色が躍り、綺麗な映像や簡潔なテキストが浮かび上がっている。基本的には静止画。それが十数秒毎で次の映像へ切り替わっている。内容は世界情勢のようなものから、バラエティのようなものまで多岐に渡り、モニタープレートを前に人々は、映し出されるニュースに一喜一憂して大層盛り上がっていた。


 尤も俺はイベント続きで疲れてしまったので騒がないが。


「さっきのエルフの子はどれが気になってたんだろ?」


 ――分かれば次に会った時に伝えられるのになあ。


 そう言えばハンカチも返し忘れてしまった。俺は手にある淡いタンポポ色のハンカチを見下ろして溜息を吐いた。

 そんなところにステラがやってくる。


「これがモニタ―ニュースだけど分かった?」


「ああ、そういやそんな趣旨だったな」


「思い通りにいかなくて残念だったね」


「放っとけ」


 ニュースの中からそれっぽい情報を見つけ出して、魔法の素『オーブ』と交換してもらうという浅はかな夢は散った。

 やはり簡単にはいかないようだ。

 しかし諦めきれない魔法使いの夢。


 ステラの首元に目が行って、俺はふと思う。


「そう言えばそれもアイテムだよな?」


「どれ?」


「首からぶら下げてるの」


「ああ『秘密の首飾り』のことか」


 俺の確認にステラは柔和な笑みを浮かべると、赤い髪を片耳に掛け、ベージュ色のシャツの襟元からペンダントの紐を摘み上げた。現れたのは、黄昏を封じ込めたような金色の、綺麗な、それは綺麗な琥珀。古代のシダの葉が一欠けら、その結晶化した歴史の中で眠っていた。


 俺はごくりと唾を呑み込む。


「レベルとか称号とかを隠せるアイテムだったっけ?」


「よく覚えてました!」


「それと『オーブ』を交換してもら――」


「絶対にダメ!!」


 ステラは皆まで言わせず即答して、あっという間にペンダントを元あった服の中に隠してしまった。


 俺は「ああ!」と手を伸ばして、がっくり項垂れた。これほど芸術性と機能性を兼ね備えたアイテムならば、交換材料として申し分ないと思ったのだが、ステラガードが鉄のように固そうだ。これは崩せまい。

 それは仕方ないとして、妙なのはステラだ。


 ――何で過剰な反応?


 気になったので尋ねてみる。


「っていうかステラはそれで何隠してるの?」


「ひえ!?」


 今まで聞いたこともない悲鳴が出た。


「隠したいのはレベルじゃないよな。それは単純に意地悪で隠されてる匂いがぷんぷんする。だとしたら称号? 何? 『食いしん坊』みたいな、見られたら恥ずかしい称号でも持ってんの?」


「まあいいじゃない!」


 両手を大袈裟に振って話のシャッターを下ろそうとするステラ。らしからぬ反応だったが追及はここまでにした。

 この先はまだ俺の立ち入れる領域じゃない。

 そんな風に悟って何も言えなくなったのだ。


 ――だって。


 静寂の世界。気まずい静寂。そこへ足音がした。一瞬また壊れた演奏家かと警戒したが、来たのはトオルだった。


「お兄さんもステラもどうしたんです? そんな変な顔で見つめ合って、睨めっこでもしてるんですか?」


「あ、いや」

「違うけど」


「まあ何でもいいですよ」


 どこか挙動不審な俺とステラの様子をトオルは不思議そうにしつつ、外壁の電子モニターを指差して言う。


「それより物騒なニュースがあるみたいなので早めに帰りましょう」


「分かった。そうしよう」


 それから旅館に戻るまでステラとの会話は特になかった。ステラはどうか知らないが、俺にはそれなりに「やっちゃった感」があったのである。

 ステラとの距離感を誤った。

 ならば少し大人しくしておくべきか。


 ――だって。


 まだ、俺たちは友達と呼べるほどの関係を築けていないから。





◇◇  ステラ





 ――ドキリとした。


 それが正直な感想だ。旅館に戻ってすぐ温泉へ向かっていく沙智の背中を見送る私は少し複雑な気分だった。

 私にある称号のこと。

 今回は誤魔化せたけれど。


「――はあ」


 考えても仕方がないことだと分かってる。

 こんな時は気分を紛らわせるに限るんだ。


「トオル、それ何読んでるの?」


「星の本です。あと五日で満月ですからね」


「トオルって星好きなんだっけ?」


「綺麗な色が好きなんですよ」


 ロビーの分厚いソファーに座って、ジェムニ教会図書館から借りてきた本の見開きを可愛らしく見せてくれるトオル。

 丁度良いタイミングと思ったから、私は鞄から、ここ数日密かに作っていたサプライズプレゼントを渡すことにした。


「なら、こんなのはどう?」


 布の色は深い青色。落ち着いた雰囲気のトオルにはこの色だと思って選んだんだけど、彼女がこの色にぴったりな青目族だと知った時には本当に驚いた。何せ青目族は能力を使わなければ人族と変わらない見た目だもん。

 気に入ってくれるかな。少し心がドキドキする。


 そっと渡した。


「へえ、お守りですか」


 白い花模様をなぞってトオルが頬を緩める。


「たまに一人でコソコソしてるなと思ってたらこんなもの作ってたんですね。とても素敵な色です。ありがとうございます」


「持ち手の紐がなくてごめんね」


「構いませんよ。お財布に大事に入れておきます」


 絶対になくさない場所を考えて財布の中を選んだのかな。そういうところは本当にトオルの几帳面なところが出ていると思う。これが沙智だとズボンのポケットの中に適当に放り込んでいそうだ。


 勝手に想像して微笑んでいるとトオルも彼のことを話題にした。


「お兄さんへの分も作ったんでしょう?」


「まあ一応ね」


「何色にしたんですか?」


「紅色だよ」


 正直、沙智のイメージカラーは黄色だ。それもどちらかと言うと蛍光色寄りの黄色である。だけど実際に惹かれたのは紅い布地だった。

 あいつは女の子っぽい色だって煙たがるだろうか。


 トオルがニヤリと笑う。


「ふふ、可愛い恋色ってやつですか」


「ただの友達、ううん、腐れ縁だよ」


 私は咄嗟に「友達」という言葉を喉の奥に戻してしまった。


 おこがましいと思ってしまったんだ。二人は心を開いてくれているのに、私はずっと大事なことを隠している。私にはヒミツがある。それも、隠していることでいつか二人を傷つけてしまうかもしれないヒミツが。

 そんな私に「友達」なんて言葉を使う資格はない。

 どころか、本当のことを知れば、二人だって――。


 二人だって、きっと――。


「ステラ」


 不意にトオルの声が柔らかくなったのを感じた。

 こちらを向く少女の栗色の瞳は少し寂しそうで。


「ステラも素直に人を好きになれるといいですね」


 ――また、ドキリとした。


【モニタ―ニュース】

沙智「この世界でのテレビみたいなもんか」

ステラ「日に二回、モニタープレートに映し出されるんだ」

沙智「テレビ局みたいなのあるの?」

ステラ「ううん。一人のユニークスキルで成立してるらしいよ」

沙智「歩く電波塔だと!?」

ステラ「――――」

沙智「歩く受信機だと!?」

トオル「自分で言いましたね」

ステラ「前回叫んでたから気を遣ったのに」



※2022年1月19日

加筆

・ステラとトオルのやり取り(ステラ視点)


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