おまけ 『キャラの紹介なんてできるはずがない』
第一章ネタバレありです。
ご注意ください。
「ハロー、皆さん! 俺の名前は七瀬沙智、はずれの町でジュエリーの陰謀を見事食い止め、勇者ヤマトに勧誘までされたスーパー異世界人である! 何やら最近後書きに『ステラにAsk!』なるコーナーが出来て某赤毛さんが調子に乗っているようだが……ふふふ、このおまけコーナー、選ばれたのは俺でした!」
選んだのは私、作者です。
ということで、こちらは第一章で活躍したあの子、あの猫、あのおっさんを私と七瀬沙智君で面白おかしく紹介していこうというおまけコーナーでーす!
「いやー、とうとう普通に登場したな、作者よ」
まあまあ。
「まあまあじゃねーよ!」
長話も何ですし、とりあえず紹介始めましょうか。
あ、そうそう、ほとんど沙智君に紹介してもらうけど、沙智君自身の紹介は私がしますね。ただでさえ文字でしか語られない人物なのに、その文字に脚色を加えられると困るから。
「……ごめんなさい」
――キャラ紹介――
〇 七瀬沙智
本作の主人公。基本コミュ障だが、ある程度話せると分かると急に調子に乗り出すよくいる奴。ゲーム好き、頭悪いなど、異世界系主人公の特徴を悉く兼ね備えているものの主人公としての格が足りない中々残念な「おい、あんまりなこと言うな!」
レベル5
種族:人族
個人データ:十八歳の男性
称号:『渡る者』『神の罰を受けし者』
ユニークスキル:『編集』『キャラ依存→第三の目』『Undelivered』『Undelivered』
スキル:『共通語』『呪い看破』『砲撃』
〇 ステラ
通称赤毛さん。宿を探して歩き回っていた時に突然声を掛けられた時は本当に驚いたね。優しくて物知りな印象だったけど、どうもはずれの町の住民には人付き合いが苦手な人だと思われてるみたいだ。事あるごとに俺のアホ毛を引っ張ろうとするのが玉に瑕だな。
レベル不明
種族:人族
個人データ:十八歳の女性
称号:不明
スキル:『初級風魔法』『中級風魔法』『上級風魔法』
〇 トオル
彼女は元々はビエールのところの『奴隷』だったんだ。ま、桑色の髪のお人形みたいな可愛い女の子に奴隷なんて似合わないから俺がぶっ壊してやったけどな、へっ! そう言えばいつの間にかステラの事を呼び捨てにしてたけど……まあ色々あったんだな。
レベル8
種族:人族?
個人データ:十五歳の女性
称号:『トオル』
スキル:『砲撃』『格闘』『探知』
〇 ヤマト
今、この世界には五人の『勇者』がいて、ヤマトはその中でも一番強いらしいぞ。それもそのはず、魔神支配が始まってたった三人しか成し得なかった魔王撃破を達成したんだからな。剣を二本差ししているが、普段は勇者だとバレないように安物の青銅の剣しか使わないそうだ。メイリィさんの教育の賜物である。
レベル42
種族:人族
個人データ:十九歳の男性
称号:『勇者』『アメノハバキリに認められし者』『魔王撃破』
ユニークスキル:『SOS受信』『隔てられぬ言葉の壁』『果て無き剣』
スキル:『初級水魔法』『聖撃』『聖撃砲』『加速』『剣技』
〇 メイリィ
ヤマトのパーティーメンバーで素晴らしくできる人。仲間が集めた情報の整理や伝達、資金の運用など秘書と思えないほど幅広い役割を果たしているようだ。彼女が一番新しい仲間だと聞くが、それ以前はどうしていたのか見当もつかないほどパーティーの要石である。因みに背負っている謎の四角いケース、恐らく紙芝居が入っています。
レベル20
種族:人族
個人データ:二十三歳の女性
スキル:『鑑定』
〇 フィス
ヤマトのパーティーメンバーでおっとりさん。主な担当は情報の伝達らしいけど、本人が非常にマイペースな性格であるため緊急度の高い情報の伝達には明らかに向いていない。ヤマトと同じ村の出身だそうで、旅も二人で始めたらしい。……何やら匂わないか?
レベル24
種族:人族
個人データ:十七歳の女性
ユニークスキル:『テレパシー』
スキル:『特殊魔法ヒール』
〇 デイジー
ヤマトのパーティーメンバーで異常な戦闘凶。事あるごとに勝負だ、勝負だと繰り返す異端児だが、意外と茶目っ気のある人で頼りにもなる。そんな性格だからか、パーティーでは一番に敵陣に乗り込む切り込み隊長だ。因みに彼女の武器の名はアレクサンダーとアイリーン。昔の恋人の名前だそうだが……でもアイリーンって女性名じゃ……あれ?
レベル23
種族:人族
個人データ:二十二歳の女性
スキル:『剣技』『格闘』
〇 アリア
ヤマトのパーティーメンバーで無口さん。質問等すれば一応返事は帰ってくるのだが、基本的には一単語でしか話さないので深く理解することは不可能だ。無類の猫好きらしく、生活費の半分以上をたった一匹の飼い猫ハチ公に当てているらしい。だが何度でも言う、それ犬の名前だから!
レベル19
種族:人族
個人データ:十八歳の女性
称号:『猫飼い』
スキル:『剣技』『舞踏』『探知』
〇 ハチ公
エッヘン、ハチ公ダニャ。好キナモノハ鮎ノ刺身ト猫ジャラシダニャ。飼イ主ノアリアトノ出会イハ本当ニ紆余曲折アッタノニャ。イツカ主役ニナリタイノニャ……え? 子芝居はもういいって?
レベル:当然最大ダニャ。
種族:Domestic cat
個人データ:実ハ王様カモニャ。
称号:私ヲ縛ル物ナド在リハシナイ。猫ハ自由ナノニャ!
スキル:アリアトフィスの翻訳ダニャ!
〇 ジュエリー
はずれの町で暗躍した女で、ヤマト曰く吸血鬼だ。はずれの町に魔神を降臨させることが狙いだったようだがやり方が本当に下種すぎる。ちょっとだけ恩を感じていたのに嫌な奴になったもんだよ。二度と会いたくないもんだ……あれ? これ言ったらまた会いそうな気が……。
レベル:64
種族:魔族
個人データ:年齢不明の女性
スキル:『初級闇魔法』『鑑定』『トランスレーション』
〇 ビエール
はずれの町に売り込みに来た商人だったけど、その正体はジュエリーの協力者。だがデイジー様に見事に破れて死亡し、そのままジュエリーの陰謀に巻き込まれてゾンビになってしまったんだ。ま、それもヤマトに倒されたわけだが……トオルを『奴隷』として操っていた奴が今度はジュエリーの陰謀に操られる、まさに因果応報だな。
レベル32
種族:人族
個人データ:三十九歳の男性
スキル:『召喚』『鑑定』『剣技』
〇 サク
俺を異世界へ送り込んだ張本人で、認めたくはないがどうやら神様らしい。いきなり高所恐怖症の俺を空中に連れていくわ、回りくどい祝福を与えるわ実に厄介な性格をしているが、彼女のお蔭で魔神降臨を防げたのも事実なので大きな声は出せない。次にいつ会えるか分からないけど、これだけは宣言しておくぞ。俺は絶対元の世界に帰るからな!
レベル不明
種族:神族
個人データ:年齢不明の女性
称号:不明
スキル:不明
〇 白犀
俺の天敵。
――キャラ紹介――
「以上が『第一章はずれの町』に登場した愉快なキャラたちでした! さあ、どうだ作者よ。ステラより俺の方が説明上手かったろ、なあなあなあ!」
おい、七瀬沙智君。
君がその手に持っているメモ書きは何かな?
「えっ!? いや、これは別に違うからな! 本当に違うんだぞ! ステラに書かせて、俺だけ楽にお給金貰おうとか思ってた訳じゃないからな!」
にこり。
「ホギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
※加筆・修正しました。
2021年5月21日 沙智のスキル称号の修正




