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幼女ヒロインは女の子を攻略しました ……どうしてこうなった?  作者: 九條葉月
第六章 悪役令嬢編

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閑話 とある男の物語(???視点)


 



 俺が15の時のこと。

 実家の領地がドラゴンに襲われた。

 蒼い蒼い鱗をした、いわゆるブルードラゴンだ。


 凍えるブレスはあらゆるものを凍り付かせた。俺の実家を、両親を、兄弟の時間を止めた。


 寒かった。

 死にたくなかった。

 身体が震えた。


 ――殺してやりたかった。


 家族の仇を討ちたかった。

 使用人たちの仇を討ちたかった。

 領民たちの仇を討ちたかった。


 厳しくも優しかった両親。喧嘩することも多かったがそれでも仲の良かった兄と弟。魔力のほとんどなかった俺を優しく見守ってくれた使用人たち。貴族と平民という身分を越えた交流をしてきた街の皆……。


 みんな、みんな、死んでしまった。


 みんな、みんな、殺されてしまった。


 ドラゴンに。


 蒼いドラゴンに。


 殺された。


 殺してやりたかった。


 その首を落として晒してやりたかった。


 でも、俺には何の力もなくて……。



「――悔しいですか?」



 ドラゴンを倒したのは、一人の少女だった。



「――悔しいのなら、強くなりましょう」



 蒼いドラゴンよりもなお蒼い、蒼い髪。

 人のものとは信じられぬ魔力総量。



「――強く。強く。ドラゴンを倒せるほどに、強く」



 わずか10歳で勇者ガルドに見いだされ、勇者パーティの一員となった天才。女だてらに騎士となった異端児。


 マリア・ヒュンスター。


 のちにヒュンスター侯爵となる少女との、それが出会いだった。









 強くなろうと思った。


 強くなって、誰かを守れるような存在になろうと思った。


 強く。


 強く。


 彼女のように。


 皆を守れる存在に――


 ――騎士に。


 騎士になろうと誓った。


 騎士になって、皆を守ろうと誓った。




 そしていつか、あの蒼い髪の少女に……。





切りのいいところで区切ったら短すぎたので、また明日(12日)投稿します。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] この男ってまさか… !Σ( ̄□ ̄;) ネタバレになりそうなので何も書けない!! ( ̄▽ ̄;) [一言] 私の予想通りならばこの男の人生は悲劇ですね…
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