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夢の中の沢

作者: 聖湾

ビックカメラに行こうと名古屋駅裏を歩いていると道に迷った。古い街並みに迷い込み歩いていると、小さな沢が家の間から見えた。

そちらに向かってみると、小山と、その裾を流れる沢があり、何故か敷き詰めるように多くの男の人たちが沢に足を浸して寛いでいた。小岩がゴロゴロし、男の人たちは小岩に座っていた。男の人たちの後ろを通り、沢を遡っていくと、山の傍に苔むした四角いコンクリートの溜池のようなものがあり、そこから溢れ出す水が沢となっていた。見る桜のない桜見のように、男の人たちは、静かに、けれど賑やかに楽しんでいた。

何なのだろうと溜池を眺めていると眠りから覚めた。

何故だか大切で忘れたくなかったけれど、布団の中でどんどんとその風景を忘れていき、何か残したいと思い、スマホのメモに綴った。

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