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自動車運転方法論  作者: 南風吹太郎
第一章 運転の苦手な方のための運転方法論

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3/13

書き忘れたこと 〜 本論は絶対的に正しいということ 〜

 序説でひとつ、書き忘れていたことがあった。本論は私個人が正しいと思うことではなく、客観的に正しいことを述べるものである、ということだ。

 すべてのことは相対的で、正しいことなどないと一般に思われているようであるが、それは視点をどこかに定めれば話は違ってくる。

『道路交通法を守ることが正しい』という視点から考えれば、極端な話をすれば『道交法を守らないドライバーは死刑に処してもよい』というのが絶対的に正しくなるし、自己中運転も、ムカつくドライバーは怖がらせるような運転も、オッサン運転が正しいという視点からすれば絶対的に正しくなるのである。

 何度も記すようであるが、私は道路交通法の基本理念のみを重要視する視点から論を展開している。道路交通法の基本理念とはつまり、『安全』と『円滑』である。そしてこれも何度も念を押した通り、それは自分一人のではなく交通全体における安全と円滑のことである。

 パースペクティヴィズムの考え方において、本論の視点も数ある視点の中のひとつとすることは出来るであろう。しかし車を運転するにおいて、道路交通法の基本理念よりも大事なことなどあろうか? これも後で詳しく述べるつもりであるが、あり得ないと言える。即ち本論は、道路交通における絶対的正義であると、私は胸を張って言うことが出来る。とりあえずここについては今はツッコミはご遠慮願いたい。


 ここで私は本論が『理想論』や『机上の空論』となることを避けなければならないであろう。「そんなことを言われても現場でみんながあなたの言う通りに運転しないとそんなことは実現できないよ」みたいなことは、まさに理想論でしかないので、言わないようにしたい。

 実際、なんとか出来るのは自分のことだけである。カオスな道路交通の中で、自分がどういう運転をすれば、交通全体に悪影響を与えないかということのみを論じて行きたい。あとは本論をお読みになった方の『気づき』の元になればと願うだけである。

 前項の『合流のしかた』は、そういうつもりで書いている。


 繰り返すが本論は『安全』と『円滑』のみを重要なものとし、それを基準にしてすべてを判断するものである。上手い運転とは全体の安全と円滑を実現する運転、ヘタクソな運転はもちろんその真逆ということになる。


 例え話としてコンピューターゲームで考えてみよう。

 その動きは不規則でカオスであるが、千個ぐらいのブロックがぶつかり合うことはなく動いたり停まったりしている中を、自分のブロックを他のブロックにぶつけないように操作するというパズルゲームのようなものを思い浮かべてみてほしい。

 他のブロックにぶつかったら事故であり、ゲームオーバーである。また、自分のせいで他のブロック同士がぶつかり事故を起こしてもゲームオーバーだ。

 スタート地点からゴールまで無事に行ければクリアである。

 加えて他のブロックの動きに悪影響を与えることが少なければ少ないほどスコアが高くなる。

 ちなみに他のブロックに悪影響を与えてしまうと画面内のカオスがさらにカオスになり、事故が起こりやすくなる。適度にカオスだったものを自分の動きが原因で超カオスにしてしまったらブロック同士の安全と円滑が損なわれ、あっちこっちでコッツンコすることであろう。


 このゲームでいかにハイスコアを出しながらクリア出来るか、本論はそういった主旨のものであるとご理解いただきたい。


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