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物語は幸せに終わらせる  作者: 成瀬 せらる
アルビレオの瞬き
16/20

(閑話)リビエラと髪

喧嘩させすぎて飽きてしまったので閑話挟みます。リビエラ王女時代→(ローエン視点)のもだもだする話。結婚3-4年目?くらいのリビー→(ローエン視点)のでれでれ話。



いつもより早起きして、侍女に命令して髪を結わせた。いつもと違った、少し凝った編み込みをしてみた。事前に侍女には練習までさせていた。鏡で何度も髪型をチェックしておかしくないかを確かめ、新調したドレスに袖を通す。


「ねえ、変じゃない?」

「とてもお綺麗です」


侍女に訊ねると、びくりと肩を震わせながらそう返答された。そんな答え方では変かどうか、分からないじゃない。


「…おはようございます、殿下」

「おはようローエン」


いつものようにローエンが私の私室に挨拶にやってきた。今日はデズモンドお兄様と2人で勉強をする日だから、お昼休憩の時は一緒に過ごせるし、勉強が終われば夜まで2人で遊べる。ローエンは私の髪型を見ても、なにも言わなかった。やっぱり、思った通り。ドレスも髪型も違うのに、何も言ってくれない。むっとしたけれど、彼に褒めて!とお願いするのはなんだか違う。


(かわいい、って言われたいだけなのになあ)


夜になってもローエンは何も言わなかった。だから髪を結った侍女には暇を出した。私が苛々と髪からピンやリボンを外しながら言うと、びくびく泣きながら侍女は出て行った。ローエンに見られると煩いだろうと思って隠れて言い渡したのに、影からこっそりローエンに見られていた。私が振り返るとローエンとばったり出くわしたから、気付いた。侍女はわざわざローエンにぶつかってから走り去って行った。


「なによ」


私がローエンを睨むと、ローエンは昏い目で私を見下ろした。


「何も」


ローエンは冷たくそう言った。侍女を解雇したのは私のせいじゃない。ローエンに可愛いと思わせるような髪型にできなかった侍女の腕が悪い。気付かなかったローエンが悪い。髪から最後のリボンを解いて、そのリボンでいつもと同じハーフアップにする。自分でしたから綺麗にはできなかったけれど、なんとなく落ち着いた。いつもと同じ。私に間違いなく似合う髪型。ローエンは私が結い終わるのをただ黙って待っていた。


「なによ」


また私が睨み上げると、ローエンはまた昏い目で私を見下ろす。


「…差し支えなければ、僕が直しますが」

「直せるの?」

「…はい」


私はするりとリボンを解いて、ローエンに渡した。ローエンは私を椅子に座らせて、私の髪に指を通す。くすぐったいような、いつもと違う感覚が頭の中に響く。私が軽く身を捩ると、ローエンはゆっくりと手を止めた。


「なに…?」


私が振り返ると、ローエンは珍しく目を瞬いた。


「…綺麗な髪だと思ったので」

「ほんとう?」

「…とても綺麗な金色です」

「嬉しい!」


嘘偽りのない素直な笑顔を浮かべてローエンに向けると、ローエンはこれまた珍しく頬を少しだけ赤く染めた。気分良く前を向くと、ローエンはまた指で髪をすいた。しゅるり、とリボンが結ばれる音がして、ローエンは手を離す。鏡を覗き込むと、いつもと同じように綺麗に整えられた私がいた。


「ありがとう」

「…いいえ、このくらい」

「これからはローエンにしてもらおうかしら」

「…それはちょっと」


鏡にローエンが映って、私の髪をすこし解す。ローエンの真剣な顔が、鏡ごしに私を見ている。どきりと心臓が跳ねた。あまりローエンに見つめられることがないから、ローエンの昏い瞳に私が映っているのがなんだか気恥ずかしくて、うれしくて、どきどきする。


「ああ…やっぱり僕はこの髪型の方が良いと思います」

「気付いていたの?」


ローエンは心外そうに眉を寄せた。


「…気付かないとでも?」

「ええ、全く。でも…こっちのほうが良いと思うなら、これからはもうずっとこれで行くわ」

「…そうですか」

「ね、可愛い?」


聞きたかった言葉を強請ると、ローエンは困ったように唇を薄く開いた。


「可愛い?」


催促すると、観念したようにローエンは目を閉じる。


「…よくお似合いです」

「可愛い?」


それじゃない。私がずいと近寄って距離を縮めると、ローエンは一歩後退した。


「か、わ、い、い?」

「…可愛い」


ローエンはやっとそう言って、目を逸らした。ああ、残念。せっかく私を見てくれたのに。だけど、ローエンから言われた可愛いという言葉は嬉しくて、頬が勝手に熱くなった。ローエンはまたこちらをちらりと見て、私の真っ赤になった頬に手を添えた。一度首を傾げて、直ぐに手を引っ込める。私はローエンに抱きついてやった。


「大好きよ、ローエン!」



-------



リビエラの髪型がいつもと違う。ドレスも見たことがない。それにはすぐに気付いたけれど、褒めるとリビエラが調子にのるのでやめておいた。後で褒めて!と言われるのは目に見えているから、それを待てば良い。


…が、夕方にリビエラの部屋に戻って話をしていると、突然リビエラは不機嫌そうに頬を膨らませて、侍女をひとり伴って隣の部屋にそそくさと立ち去った。

これはよくない兆候だ。リビエラは僕が気付かないことに腹を立てて侍女に当たり散らすつもりなのだ。


案の定、部屋で縮こまる侍女にクビを言い渡すリビエラがいた。侍女は泣きながら僕にぶつかって小走りで部屋を出て行った。後でエリザに言ってフォローさせよう。リビエラの怒りが解けなければ、うちで面倒を見てやるしかない。


「なによ」


リビエラは綺麗に結い上げられていた髪からピンやリボンを取り除きながら言った。僕はリビエラを観察しながら答えた。


「何も」


リビエラはむっと頬を膨らませて、最後のリボンを解いた。長い髪がさらりと背中で揺れる。僕がそれをじいっと見ていると、リビエラはまた僕を睨んだ。多分、僕が気付かないせいだ、私は悪くない、と思っているのだろう。


「なによ」


髪をいつものようにハーフアップにしたリビエラはツンと言った。不器用なリビエラには綺麗に髪を直せていない。リボンもきちんと結べていない。


「…差し支えなければ、僕が直しますが」

「直せるの?」

「…はい」


姉の髪を少々。先ほどの侍女が施していたくらいの髪型なら、できる。

リビエラはするりとリボンを解いて、僕に渡した。リビエラを椅子に座らせて、髪に指を通す。手触りの良い柔らかい髪を撫でる。ああ、リビエラの髪はとても綺麗だ。素晴らしく美しい黄金色。国中どこを探してもリビエラほど綺麗な髪をした人はいない。


「なに…?」


思わずリビエラの髪に口付けしそうになって、自制した。危ない。どうしてそんなことをしようと思ったのか分からなくて、心臓がどきりと跳ねる。平静を装ってリビエラの問いに答えた。


「…綺麗な髪だと思ったので」

「ほんとう?」

「…とても綺麗な金色です」

「嬉しい!」


リビエラは素直な笑顔を浮かべた。何故か今日の笑顔は可愛くて、眩しくて、僕は胸がぎゅっと締め付けられるのを感じた。…よく分からない、これは一体。

リビエラの髪にリボンを結び、完成させた。リビエラは鏡を覗き込み、満足そうにこちらを向いた。


「ありがとう」

「…いいえ、このくらい」

「これからはローエンにしてもらおうかしら」

「…それはちょっと」


また心臓が痛くなるかもしれないから、断りたい。ここはもう少し解したほうが可愛くなるか、と思って鏡に映るリビエラの髪に触れた。リビエラは鏡ごしに僕をじいっと見つめていた。完成したリビエラを見て、僕は思わず言った。


「ああ…やっぱり僕はこの髪型の方が良いと思います」

「気付いていたの?」

「…気付かないとでも?」


僕だってそのくらいは気がつく。


「ええ、全く。でも…こっちのほうが良いと思うなら、これからはもうずっとこれで行くわ」

「…そうですか」

「ね、可愛い?」


リビエラは僕に言葉を強請った。嘘偽りなくいうなら、リビエラは可愛い。陛下が溺愛するだけのことはあると思う。いつもなら可愛いですよ、くらいの言葉はすぐに出るのだけれど、今日に限ってその言葉は出なかった。


「可愛い?」


リビエラは黙り込む僕に催促した。


「…よくお似合いです」

「可愛い?」


言葉を濁すと、リビエラはずいと近寄って距離を縮めた。思わず一歩後退して、背後の壁に背中を打ち付ける。逃げ場がない…


「か、わ、い、い?」


リビエラは上目遣いで僕にそう訊ねた。ああ、これは、勝てない。勝てない問いかけだ。


「…可愛い」


なんとかそう言って、目を逸らした。リビエラはその言葉を聞くと、頬を真っ赤に染めた。ああ、可愛い。可愛いと思う。僕にもし可愛い素直な妹がいたならきっとこんな感じだったのだろう。


(触れてみたい)


僕が整えたリビエラが、無防備に僕に笑顔を振りまいて、しかも頬を染めている。思わず僕はリビエラの真っ赤な頬に触れた。リビエラは無抵抗に、くすぐったそうに僕の手にすり、と頬を寄せた。


(一体僕は、なにを)


我に返って、自分の行動に思わず首を傾げて手を引っ込める。リビエラは僕に飛びついた。


「大好きよ、ローエン!」


(僕も、)


も?

思わず唇から漏れそうになった言葉を封じ込めて、リビエラの背中に腕を回した。リビエラは嬉しそうに笑っていた。



まさかこの数日後から無視されることになるとは思わず、僕は呑気に先ほどの侍女の心配をしていた。



---------------------



ローエンに新しい髪留めを贈られたとエリザに言うと、「せっかくだから髪型を変えて気分を変えてみましょうか」と言われた。でもいつものハーフアップが一番ローエンからも可愛いと思われているのだけど…とは言えず、促されるままにドレッサーの前に座る。エリザが複雑な編み込みをして髪を纏めていくのを、ただおろおろと待つのみだった。


「できました」

「エリザ、上手いのね」


本当にエリザは上手に髪を纏め上げてくれた。こんなに綺麗になるとは思わなかった。最後にローエンがくれた新しい髪留めをつけて、完成。似合うかどうかはともかく、とても綺麗で嬉しくて、思わず鏡に髪を写して眺めてしまった。


その日はローエンも数少ないお休みの日で、屋敷でゆっくり新聞を読んで寛いでいた。私は何気なく、向かいに座る。ローエンはちらりと新聞から目を私に写した。そのまま新聞を適当に折って机に投げ捨て、立ち上がって私の隣に腰を下ろした。


「ろ、ローエン?」


じいっと私の髪を見つめて、ローエンは私の顎を掬い上げた。


「…そんなに可愛くしてどうしたの?」

「ローエンが、新しく…髪飾りをくれたから」


しどろもどろになりながらもなんとかそう言うと、ローエンは珍しく表情を崩して微笑んだ。


「…これ以上夢中にさせるつもり?」

「か、かわいい?」

「可愛い。可愛すぎる。このまま誰にも見せたくない」


ローエンから素直に甘やかされると、変な感じ。嬉しいんだけど、嬉しすぎてなんだか変な感じ…


「髪の色とか、戻ってないから…その、自信がないのだけど」

「…今でも十分綺麗だよ」


ローエンの表情が曇る。ああ、この話題は間違えてしまった。別の髪の色がどうのっていうのは問題ではないのに。ローエンを無駄に責めてしまうだけだ。


「ありがとう」


私が精一杯笑って言うと、ローエンは嬉しそうに微笑んだ。


「いつもの方が良いって言うかと思っていたの」

「…もちろんあれが一番好きだけど、いつもと違うリビーは新鮮でそれもまた良い」

「そう?なら嬉しい」


変化をつけるのは良いこと。ローエンが度々屋敷を模様替えするように、私も飽きられないように変化をつけなきゃいけないのかも…


「…このタイミングで君が暗い顔をするのが僕にはわからない」

「いつも同じ髪型だから、変化がなくて飽きられてしまうかもと思ったのよ」


私がそう言うと、ローエンはぎゅっと私を抱きしめた。


「…僕が君に飽きると思う?」

「わ、わからないわよ」

「…どんな君だって愛してると何百回言っても信じてもらえないらしいね」

「おばあさんになって、皺々になっても?」

「…その頃には僕もおじいさんだけど、もう愛してはくれない?」

「そんなわけないわ!」


おじいさんのローエンもちょっと見てみたい…とか。一緒に年を取るなら、それもそれで素敵かも…なんて。


「どんなローエンだって大好きだし、ローエンがおじいさんになったらきっと渋くて格好良くなるわ!大歓迎よ!…って、なに笑ってるのよ」


ローエンはくっと笑って顔を背けた。なによ、とじとりと睨むと、ローエンはまた笑った。


「…必死な君が面白くて」

「ひどい!」

「…君はおばあさんになっても可愛いだろうなあ」

「そ、そうかな…」

「…だから余計な心配はせずに、そのまま僕を夢中にさせておいて」


こくり、と頷くとローエンは満足そうに私の髪を撫でた。ローエンは私の頬に口付けする。なんとかやり返す言葉を探そうにも、私の乏しい語彙からは良い言葉が見つからなかった。必死で頭の中で言葉を繋げて、ローエンを見上げて言った。


「わ、私だって、誰よりもローエンが一番美しいと思っているし、ずっと側にいたいから、だから、その、もっと夢中にさせるから!覚えておいて!」


ローエンはまた笑った。


「っく、…ごめん。でも君は本当に可愛いな…」

「ろ、ローエンも、」


顔に熱が集まる。頬が熱い。でも言わずにはいられなくて、私は精一杯言葉を吐き出した。


「わ、私のこと、夢中にさせておいてね?…わあっ!」


抱き上げられて膝の上に乗せられて、それからローエンは私に口付けた。何度か軽いキスを贈られて、頭がぼうっとする。そうしていると、今度は息をつく暇もないくらいに深く口付けされた。


「…当然、努力させてもらうよ」

「っはあ」


やっと解放されて、必死で呼吸していると、ローエンに耳元でそう囁かれた。


「次はもっと良い髪留めを贈る」


どうしよう、何だかよく分からないけれど、ローエンに変な炎を灯してしまったらしい。


-------



(ついにラインラルドに汽車が通ったか)


僕は新聞に目を通しながら、珈琲を啜っていた。いつもより用意が遅いリビエラを待ちながら、経済情報の欄を確認する。僕が投資している貿易事業はかなり調子が良い。この調子なら屋敷の改装の費用はすぐに貯まりそうだ。友達のよしみで投資しているマリア嬢の領も汽車が通ったから今後さらなる発展が期待できる。


めぼしい投資先をチェックし、次の目当てを探していると、リビエラがしずしずと部屋に入ってきた。


(あ、)


リビエラがいつもと違う。いつもと違って、髪を上げている。僕は先ほどまでチェックしていた項目なんか忘れて、新聞を半分に折って机に放り投げた。


「ろ、ローエン?」


リビエラの隣に座り、焦るリビエラの顎を掬い上げる。リビエラは狼狽えたように視線を泳がせた。


「…そんなに可愛くしてどうしたの?」

「ローエンが、新しく…髪飾りをくれたから」


かわいい。僕が贈ったものを、すぐに使ってくれたらしい。こんなに嬉しいことがあるだろうか。


「…これ以上夢中にさせるつもり?」

「か、かわいい?」

「可愛い。可愛すぎる。このまま誰にも見せたくない」

「髪の色とか、戻ってないから…その、自信がないのだけど」


リビエラはそう言って、すぐに「しまった」という顔をした。リビエラは僕を責めたいわけではないけれど、どうしても僕は気にしてしまう。それは仕方のないことなのだけれど、僕がここでリビエラに許しを請うても、リビエラは喜ばない。リビエラは僕に、いつものように普通でいてほしいのだろうから。


「…今でも十分綺麗だよ」

「ありがとう」


リビエラははにかんでそう言った。


「いつもの方が良いって言うかと思っていたの」

「…もちろんあれが一番好きだけど、いつもと違うリビーは新鮮でそれもまた良い」

「そう?なら嬉しい」


嬉しいと言いながらリビエラの表情が暗くなった。やっぱりリビエラの考えることはわからない。


「…このタイミングで君が暗い顔をするのが僕にはわからない」

「いつも同じ髪型だから、変化がなくて飽きられてしまうかもと思ったのよ」


どうしてそうなる!…と思ったけれど、僕がここで問い詰めてもリビエラの考えは多分分からない。だからリビエラを不安にさせないようにぎゅっと抱きしめた。


「…僕が君に飽きると思う?」

「わ、わからないわよ」

「…どんな君だって愛してると何百回言っても信じてもらえないらしいね」

「おばあさんになって、皺々になっても?」

「…その頃には僕もおじいさんだけど、もう愛してはくれない?」

「そんなわけないわ!」


リビエラは僕から離れて力強く言った。


「どんなローエンだって大好きだし、ローエンがおじいさんになったらきっと渋くて格好良くなるわ!大歓迎よ!…って、なに笑ってるのよ」


そんなに必死にならなくても、君が僕を心底愛しているのはわかっているのに。


「…必死な君が面白くて」

「ひどい!」

「…君はおばあさんになっても可愛いだろうなあ」

「そ、そうかな…」

「…だから余計な心配はせずに、そのまま僕を夢中にさせておいて」


リビエラはこくり、と頷いた。リビエラの綺麗な髪を撫でて、頬に口付ける。リビエラはくすぐったそうに身を捩った。

そうするとリビエラは、上目遣いで僕を見上げる。


「わ、私だって、誰よりもローエンが一番美しいと思っているし、ずっと側にいたいから、だから、その、もっと夢中にさせるから!覚えておいて!」


…可愛いな。思わず笑ってしまうくらいに可愛い。笑うとリビエラはむっと頬を膨らませた。


「っく、…ごめん。でも君は本当に可愛いな…」

「ろ、ローエンも、」


リビエラはなんとかやり返そうと、僕を見つめながら言葉を紡いだ。


「わ、私のこと、夢中にさせておいてね?…わあっ!」


もう触れずにはいられない。可愛い、可愛すぎる。リビエラは顔を真っ赤にしていた。僕はそんなリビエラを抱き上げて、膝に乗せる。そのまま慌てふためくリビエラの唇を奪った。リビエラは必死で口付けを受け入れつつも、呼吸する隙を探して喘いだ。


「…当然、努力させてもらうよ」

「っはあ」


勿論、君に好きでいてもらうための努力は惜しまない。どんな小さなことでも惜しむつもりはない。僕は君に夢中だ。君のためならどんな苦痛も厭わない。僕をここまでさせるのはリビエラだけだ。


「次はもっと良い髪留めを贈る」


たかが髪留めひとつでそんなに可愛い顔をするなら、惜しむわけがない。





た、たまにはこういうのも、いいよね!!(そのうち喧嘩の続き投稿します…すみません…)

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