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第3話 覚醒

 朝目覚めると俺は身体に違和感を覚えた。


 今日、俺は15歳の誕生日を迎えた。

 エルセン・シティまで後、半日の距離のドルト村まで来て今までにない感覚を全身から感じている。


 決して体調が悪い訳ではない。むしろ今までに無いくらい体中から力が漲ってくる感じだ。たまに魔物を倒した後に、これに近い感覚を感じることが在るが、それとは比較にならないほど力が溢れてくる。


 俺の身体どうなったんだ?


『マスターの身体は15歳となり加護の封印が解かれた為、その加護の力により身体能力が大幅に向上しました』


 ん? なんだ、今の? 急に声が聞こえた? でもここ宿屋の個室だぞ?


「誰か、誰かいるのか?」

やや大き目な声で何処ともなく無く声を掛ける。


『私は【神賢】、あなたのスキルです』


 スキル? いやスキルは分かるが話すスキルなんて聞いたことないぞ?


『私のように会話が出来るスキルは今の所、私以外存在致しません。その為、知るものがいなくて当然でしょう』


 なるほど、なのか?

 取りあえず、まぁ、いいや。


「ところで加護の封印が解かれたって言っていたけど、どう言うことだ?」


『マスターには【創造神の加護】が与えられております。この加護は今まで封印されておりました。そして【創造神の加護】の封印は、マスターの年齢が15歳になることが封印解除の鍵となっておりました』

 ん~あんまり要領を得ないけど【創造神の加護】っていったい何なのだ?

 

『【創造神の加護】についてお答え致します。


創造神の加護:創造神より与えられし加護。

  ①ステータス能力値の素質ランクがGSになる。

  ②得られる獲得経験値が32倍される。

  ③必要と感じたスキルの取得、創造を自由に行える。

  ④MPが大幅上昇する。

  ⑤【神眼】が付与される。

  ⑥【神倉】が付与される。

  ⑦【神賢】が付与される。

  ⑧眷属に加護(下位)を与える』


 えっと、ステータスとか経験値とかよくわからない言葉がいっぱいなのですが。


『ではそれらのご説明の前にまずステータスと心の中で唱えてください』

 ん? よく分からないけど、取り敢えず『ステータス!』と、



 【名前】 レオンハルト  【年齢】 15歳

 【種族】 人族      【職種】 自由民


 【レベル】10 (GS)

 【HP】395/395 

 【MP】3916/3916

 【筋力】305 (GS)

 【耐久】303 (GS)

 【俊敏】303 (GS)

 【器用】301 (GS)

 【知力】301 (GS)

 【魔力】301 (GS)

 【幸運】304 (GS)


 【加護】創造神の加護


 【装備】鉄の剣  鉄のバックラー  革鎧  布服  布ズボン 革ブーツ


 こんな感じで、頭の中に突然数字と文字の羅列が現れた。



『こちらがステータスでございます』



 ん~と、なんとなく分かった気がする。

 ステータスとは俺の能力を数値化したものらしい。ただ、この能力が高いのか低いのか、いまいち分からないけど。

 後はレベル10となっているけどレベルってなんだろう?


『レベルとは生物の強さの段階を表す数値です。様々な行動で経験値を得る事により、その経験値が一定値に達するとレベルが上昇します』


 なるほど、でも今までレベルってものなんて聞いたことないけど冒険者では当たり前の事なのだろうか?

『レベルに関して知る者は、世界の真理へと近づいた者だけです。歴史上でも数える程しかおりません』


 ……、俺、世界の真理に近づいた記憶なんてないのだけど?

『私にも情報はありません』

 

 何でもかんでも知っている訳ではないのね。

『私が分かるのは、秘匿とされない知識や常識、マスターの能力詳細でございます。またマスターのスキル運用補佐の能力も担っております』


 おぉ、中々便利そうだな。

 そういえばいつの間にか声に出して無いのに会話になっているぞ!

 

『私はマスターのスキルです。マスターが疑問に思うだけでその疑問にお答えすることが出来ます』

 ん~それはずっと見られているみたいで嫌だな。

『ご安心下さい。私には意思や感情は存在しません。言葉を理解する本のようなものとご理解下さい』


 そうなのか、でもなんか微妙だ……、まぁ、慣れるしかないか。

 取り敢えず了解したよ。


 じゃ、次の質問だけど【神眼】や【神倉】ってのは、何だ?


『それでしたら一度スキルと唱えて下さい』

 おっ! スキルか。よし『スキル!』



究極スキル(アルティメットスキル)】 

   :神眼 

    神倉

    神器

    神賢

特殊スキル(ユニークスキル)】    

   :なし


上位スキル(エクストラスキル)】  

   :なし


通常スキル(ノーマルスキル)】   

   :剣術    レベル 3

    短剣術   レベル 1

    投擲    レベル 1

    生活魔法  レベル 2

    採取    レベル 3

 

 

 なんじゃこりゃ~!!!!!!


 【究極スキル(アルティメットスキル)】なんて伝説のスキルランクじゃね~か。なんで俺4つも持っているんだ? いやいや、そうだ【創造神の加護】か!! あっ! でも【神器】なんて【創造神の加護】の中になかったけどな。


『はい、【神器】はマスターが生まれ持ったスキルになります』

 マジか!! 俺元々【究極スキル(アルティメットスキル)】持っていたってことなのか!


 それぞれどんな能力なのだろう?


『では【神眼】からご説明致します。


 【神眼】:【万物鑑定】【マップ】【千里眼】の機能を有する。

  【万物鑑定】:目に触れたものの詳細情報を知ることが出来る

  【マップ】 :周辺地図の表示。他のスキルとリンクすることにより機能拡張

         が可能。地図の表示範囲はレベル依存する。

  【千里眼】 :視野拡張、視野延長、透視機能を有する。またマーキングした

         周辺の視認が可能。見える範囲・距離はレベルに依存する。

         また特殊視系スキル(【暗視】【魔力視】【精霊視】等)と

         同等の能力を要する』


 なんと行ったらいいか、流石【究極スキル(アルティメットスキル)】だな。

 使いこなせるか分からないが使いこなせたら冒険者としてこれほど有用なスキルはないかも。


 ここで少し【万物鑑定】を使ってみる。

 取りあえず俺が普段装備している剣を鑑定してみよう。

 え~と、鑑定ってどうするのだ。考えながら剣を見ていると


 【名称】 鉄の剣     

 【ランク】一般品(ノーマル) 

 【付与】 無し


 おっ! 出た。なるほどこうやって出すのか。

取りあえず鑑定したいって思えば簡単に出来るようだ、覚えておこう。


ちなみに【千里眼】にあったマーキングとは【マップ】の機能で、一度行った所なら任意で設定できるらしい。もちろん設定するには現地に行かなければならないが。あとマーキング出来る数はレベルに依存するらしい。


 『続いて【神倉】についてご説明致します。


 【神倉】:生物以外あらゆる物を無限に収納可能

  その他機能 ①収納アイテムごとに時間の経過設定『停止・通常・加速等』

         が変更可能。(デフォルトは時間停止)

        ②収納品の解体。

        ③収納品の修復、浄化。』


 すごっ!! さっき【神眼】を冒険者としてこれほど有用なスキルは無いみたいなこと言ったが、これも恐ろしく有用なスキルなのは間違い無い。無限収納に時間設定ってレアスキル【空間魔法】がショボく見えてくるよ。


『では最後に【神器】についてご説明致します。


【神器】:あらゆるものを受け入れる身体を持つ。

  詳細:状態異常・精神異常及びその他心身異常ダメージの無効化

     プラス・マイナス問わず巨大なエネルギーを受け入れることが可能』


 ほぉ、”状態異常・精神異常及びその他心身異常ダメージの無効化”て中々凄いスキルだとは思うが前2つが凄すぎたから、なんか少し微妙な感じになってしまった。しかしよく分からん”プラス・マイナス問わず巨大なエネルギーを受け入れることが可能”がもしかしたら凄いのかもしれない。


『マスター、その通りです』

 なんか【神賢】が急に説明しだしたぞ!!

『マスターのお持ちの【創造神の加護】は本来人の身で受け入れることが出来ないほど巨大なエネルギーを有します。もしマスターに【神器】が無かった場合、1分と経たずこの世から消滅したでしょう。いえ、それ以前に神竜の血を浴びたり、神竜の肉を食した時点で即死だったでしょう』


 ん? “神竜の肉を食した”って、マジか! あのドラゴン、神竜だったのか。それより、即死って、そんなもん俺に食わせたのか……

 俺に【神器】が無かったら肉食う前に血浴びて死んでいたのだろうけど。それでも普通即死肉食わさんだろ……。


 はぁ、生きているしもういいや、次会ったら絶対文句だけは言ってやるがな(嘘です。ごめんなさい)。


 後、スキルに関して気になるのは【通常スキル(ノーマルスキル)】の後ろの付いているレベルだよな。スキルにレベルが在るなんて初めて知ったぞ。


『はい、スキルにもレベルが存在します。スキルレベルは1~7まであり、レベルが上がるごとにその基本技能が上昇します。またレベルが存在するのは【通常スキル(ノーマルスキル)】と【上位スキル(エクストラスキル)】のみとなっております』


 なるほど、スキルレベルも知っているやつは、ステータスのレベルと同じで世界の真理へと近づいた者だけってやつなのか?


『その通りです』


 一応了解した。はぁ、なんか少し疲れたけど。


 スキルについてはこんなこれくらいかな。後はあっ! とんでもスキルで忘れていたけど【創造神の加護】の中にまだ2つ気になるのが在ったのだった。


次はそれを確認するかな。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本日夕方にもう一話投稿したいと思います。

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