表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/101

第25話 ゴブリン討伐戦

 ブックマーク&ポイントありがとう御座います。

 ざっと見た感じで、30体以上のゴブリンがいる。


 種類も様々で、まるでゴブリンの見本市だ。

 現在分かっているゴブリンはこいつらだ。



 【種名】ゴブリン   【種別】妖精族(闇)

 【レベル】10(E)

 【スキル】短剣術 :レベル1

      繁殖  :レベル3



 【種名】ホブゴブリン 【種別】妖精族(闇)

 【レベル】17(Ⅾ)

 【スキル】剣術  :レベル2

      槌術  :レベル1

 


 【種名】ホブゴブリンウォーリア【種別】妖精族(闇)

 【レベル】25(D)

 【スキル】剣術   :レベル3

      体術   :レベル2

      筋力強化 :レベル1



 【種名】ゴブリンウィザード【種別】妖精族(闇)

 【レベル】36(D)

 【スキル】火魔法  :レベル3

      知力強化 :レベル2

      魔力操作 :レベル1


 ホブゴブリンウォーリアはオーガよりも少し弱い程度か。ゴブリンウィザードはトロールよりはレベルは高そうだが素質ランクは低い、魔法さえ気を付ければ問題ないだろう。

 ただし後に控えるゴブリンロードには注意が必要だ。レベルはまだ見えないがゴブリンウィザードより低いという事はあり得ないだろう。


 それにもう1つ気になるのがある。それはゴブリンのレベルの高さだ。

 以前、鬼の森で見かけたゴブリンのレベルは6~7、それ以上の個体は1体もいなかった。

 しかし、ここにいるゴブリンはすべてレベル10になっている。

 こんな事が有りえるのだろうか?

 少し見方を変えると他の上位種ゴブリン達も通常のレベルより高いのかもしれない。


『その通りです。おそらくここにいるゴブリンすべてが異常成長種と思われます』


 やっぱりそうか。まぁ、今のところ誤差の範囲内だからいいけど。

 ただゴブリンロードも異常成長種だとさすがにまずいか。

 

 考察はこれくらいにして先ずは奇襲をかけてゴブリンロードが出張って来るまでに出来るだけ数を減らす。

 それからゆっくりゴブリンロードを仕留める。とても作戦とは言えないが所詮はゴブリン、特に問題ないだろう。


「ウイ、ここにいるゴブリン達はどうやら異常成長種のようだ。同じ種類の個体でも1ランク上と思って対応してくれ」

「分かりました。作戦はどうされますか?」

 あっさり異常成長種の事を受け入れ、作戦について聞いてくる。

 

「ああ、作戦だけど、まず俺が先制攻撃で『ファイヤー・ボール』を撃ち込む。その後騒ぎを聞きつけて洞窟から他のゴブリンが出て来たところに再び『ファイヤー・ボール』を撃ち込む。その後は二人で突撃して、生き残っている上位種を中心に叩く。ゴブリンロードは俺が殺るから他を頼むよ。ただし無理はしなくていいからね」

「分かりました。お任せください」

 ウイさん凄い自信だね。まぁ、今のウイの実力なら問題ないだろうけどね。


「レオン様も無理をなされないようにお気をつけて」

「うん、ありがとう、じゃあ、行こうか。小鬼退治だ」


 先ずは俺とウイに【結界魔法】で新たに開発した魔法『フィジックス・スーツ』を付与する。

 この『フィジックス・スーツ』は『フィジックス・シールド』と違い身体に張り付くように展開される結界で、身体が動くたびにその形を変える特性がある。この特性が結界に柔軟性を持たせ『フィジックス・シールド』のように衝撃で割れたりしない特徴がある。その代り打撃攻撃に対する防御力が少し落ちるデメリットもあるが。


 続いて得意の先制攻撃で『ファイヤー・ボール』を多重展開して、ゴブリンが多く集まる所を狙い爆撃する。

 多くのゴブリンが吹き飛び絶命していく。中には上位種も多く含まれている。

 激しい爆発音に気がついたゴブリン達がわらわらと洞窟から出てくる。

 その中には他のゴブリンとは明らかに毛色が違うゴブリンが3体混じっていた。


 1体は3mを超える巨体と分厚い筋肉を持つゴブリン、あと2体は体長2mほどの引き締まった体つきをしたゴブリン。どちらも立派な革鎧をまとっている。

 そしてその顔はまるで猛獣のような鋭い牙と禍々しい形をした角を持ちゴブリンと言うよりオーガを連想させるそんな雰囲気を持っていた。

 

 素早く鑑定すると、


 【種名】ゴブリンジェネラル   【種別】妖精族(闇)

 【レベル】45(C)

 【スキル】剣術     :レベル4

      槌術     :レベル3

      身体能力強化 :レベル3

      剛力     :レベル2  

      超回復    :レベル1



 【種名】ゴブリンロード   【種別】妖精族(闇)

 【レベル】60(B)

 【スキル】剣術     :レベル5

      槌術     :レベル4

      闘神衣    :レベル4

      身体能力強化 :レベル5

      剛力     :レベル3

      鉄壁     :レベル2

      皮膚硬化   :レベル2  

      超回復    :レベル3

 【ユニークスキル】   :狂鬼化


 いよいよ本命の登場だな。

 ゴブリンジェネラルもかなりハイレベルだがそれ以上にゴブリンロードのレベルが高い。

 ゴブリンロードも異常成長種なんだろうか?


『その通りです。通常のゴブリンロードのレベルは51前後になります』

 

 それでも充分レベル高いけどね。


 

 さて、眺めていても仕方ないので、作戦通り再び『ファイヤー・ボール』を多重展開して撃ち込む。

 激しい爆炎の中、ほとんどのザコゴブリンは死に絶えたようだ。



 現在確認出来るゴブリン戦力は、ゴブリンロード1体、ゴブリンジェネラル2体、ゴブリンウィザード1体、ホブゴブリンウォーリア2体だ。


 わずか2回の『ファイヤー・ボール』で殆ど倒せたようだが、肝心のゴブリンロードとゴブリンジェネラルがほぼ無傷で残っている。本当の意味での戦いはこれからだろう。

 


「行くよ!」

「はい!」

 俺達はまだ状況が掴めず混乱しているゴブリン達に突撃を掛ける。

 俺とウイはまず始めにそれぞれがホブゴブリンウォーリアに襲い掛かり一刀の下に斬り倒す。

 そのまま動きを止めず、俺はゴブリンロードの方へ向かい、ウイはゴブリンウィザードに向かう。


 ウイが向かったゴブリンウィザードはすぐさま迎撃する為、魔法を放とうと準備を始める。しかし、ウイは持ち前のスピードを駆使して一気に間合いを詰める。

 何とかゴブリンウィザードは炎の矢を放つが、ウイはギリギリでそれを躱し同時にゴブリンウィザードの首を刎ねた。

 そしてすぐに次の獲物に突撃していく。


◇◇◇

 

 ゴブリンロードに向かった俺の前に、そうはさせないとゴブリンジェネラル1体が立ちはだかる。

 俺は【闘鬼術】の【縮地】を使い一気に加速する。

 急な俺の加速に反応が遅れるゴブリンジェネラルの横をすり抜け、置き土産に首を刎ねる。

 俺はそのまま勢いでゴブリンロードに襲い掛かった。


◇◇◇


 俺がゴブリンロードの襲い掛かった頃、ウイは次の獲物、ゴブリンジェネラルと対峙していた。


 ゴブリンとの戦闘が始まってから、かなりレベルが上がっていたウイはゴブリンジェネラルを圧倒している。

 ゴブリンジェネラルも【剛力】で何とか状況を変えようとしているようだが、ウイのスピードに圧倒され攻撃は単発で終わり、殆ど手も足も出ない状態に追い込まれている。


 ウイは力を失いつつあるゴブリンジェネラルに全く油断する事無く、手数を増やし追い込んでいく。

 やがてゴブリンジェネラルは全身から血を流し崩れるようにその場で倒れた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




第7回【ロラ】先生に聞いてみよう。(不定期開催)

888888888888888

このコーナーはアルカディアの情報・疑問を【ロラ】先生にお答えいただくコーナーです。


謎の男「みなさん、かなりのお久しぶりです。今回の『【ロラ】先生に聞いてみよう』ですが身体強化系のスキルについて【ロラ】先生、お伺いしたいと思います。では先生お願い致します」

ロラ『面倒なので一覧で表示するから見て確認してください』

謎の男「……元に戻りましたね」


身体強化系スキルは大きく3タイプに分かれます。

詳細は下記の通りです。

 

パッシブスキル:常時発動しての身体強化している。

対象スキルは【筋力強化】【耐久力強化】【瞬発力強化】など、上位スキルにすべて合わさった【身体能力強化】等がある。


アクティブスキル(一時発動):発動すると解除するまで強化状態になる。使用中は常にMPを消費する。

対象スキルは【剛衣】【堅衣】【瞬衣】など、上位スキルにすべて合わさった【闘神衣】等がある。


アクティブスキル(武技発動):必要時に瞬時発動。効果は一瞬。使用時にHPを消費する。

対象スキルは【剛力】【鉄壁】【縮地】など


 ※それぞれのタイプを合わせて掛ける事も可能。


以上が身体強化系スキルのタイプになります。


謎の男「強化される度合いは、常時タイプ<一時タイプ<武技タイプの順に増すようです。では今回はここまで、次回まで。アディオス」

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 更に日間7位に上がりました。これも皆々様におかげです。本当にありがとうございます。

 これからも『ご都合能力の冒険者は自重する気は無いようです』をよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ