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第15話 盗賊討伐報酬とランクアップ

ブックマーク&ポイントありがとう御座います。

 翌日9時過ぎに起きて1階の食堂で遅めの朝食をとる。

 

 その後は昨日の疲れを癒す為、のんびり過ごす。11時が過ぎた頃、一度冒険者ギルドに赴き、昨日魔法に実験台で倒した魔物の討伐報告と素材売却を行った。

エレーラさんから流石に今日は少ないですね。と言われてしまった。それでも普通の人より大量に持ち込んだのだけどね。


 冒険者ギルドを出て、近くの飯屋で昼食をとった後、屯所に向かう。



「すみません。冒険者のレオンハルトと言いますが、ルッツさんはお見えですか?」

 屯所に着いた俺はルッツさんを呼んでもらう。

 

「君がレオンハルト君か、話は聞いている。こっちだ、ついてきてくれ」

 衛兵に案内されるままについて行くと、応接室と書かれた部屋に通された。

「ここでしばらく待っていてくれ」

 それだけ言うと衛兵は去っていった。


 応接室はテーブルと一人掛けソファーが4脚置いてあるだけの簡素な部屋だったが、清潔感があり居心地の良さを感じる空間だ。


 15分ほど待っていると扉をノックする音が聞こえ、ルッツさんが入って来た。

 「すまん。待たせたな」

「いえ、こちらこそお忙しい時にお邪魔してすみません」

 俺はそんなに待ったつもりは無かったが、ルッツさんが申し訳なさそうにしている。

 昨日から帰っていないのか目の下にはクマがあり表情からも疲れがにじみ出ている。


「そうか、そう言ってもらえると助かる」

 そう言うと頭を下げる。

 この人を鑑定で見ると、【職種】欄にエルセン第二守備隊隊長とあったので相応に偉い人だと思うのだが、冒険者相手でも意外に丁寧な対応してくれるな。

などと思っていると。

「今日は報奨金の件だな」

 と早速本題に入る。俺は1つ頷くと、それを見てルッツさんは話を始める。


「報奨金だが、まず盗賊の討伐報酬が1人金貨3枚だ。34人いたから全部で金貨102枚になる。更に今回討伐した盗賊団が『鬼森の梟』だったのだがその団長バルドには賞金、金貨15枚が懸けられていた。更に幹部が3人、こちらもそれぞれに賞金、金貨8枚が懸けられていた。全て捕らえているので懸賞金だけで金貨39枚になる。今回支払われるのは報奨金と懸賞金を合わせて金貨141枚になる。確認してくれ」

 そう言うと2つの革袋を出してきた。

 中を見ると大量の金貨が入っている。どうやら報奨金と懸賞金が別々に入れられているようだ。


 ある程度計算はしていたが、改めて見るとすごい金額だ。たった一晩で盗賊からの戦利品と討伐報酬だけで200万コルドを超える収入になってしまった。冒険者になってたった4日で200万コルドを稼げてしまうとは。これからもちょくちょく盗賊狩りをしようかな。

 

「ありがとうございます。あと、盗賊からの戦利品は俺が貰っても問題なかったですよね?」

 【ロラ】から聞いて分かってはいたが、念の為聞いておく。

「もちろん君の物だ。君が望まない限り公表もしないし、元の持ち主が押しかけてくることもないから安心してもらっていい」

 よし、ちゃんと問題ないようだ。


 話は一通り済んだので、ルッツさんにお礼を言って屯所を後にした。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 屯所から出た後はまだ昼も早い時間だったので森で魔物狩りをすることにした。


 ちなみのこの森だが、ルッツさんの話で『鬼の森』と呼ばれていることが判明、どうやらオーガやオーク、ゴブリンといった、鬼的な魔物が多く生息している為つけられた名前らしい。どうでもいいことだが俺が潰した盗賊団の名前『鬼森の梟』もこの鬼の森を拠点にしている事が名前の由来らしい。


 【転移魔法】で森に転移した後は、オーガやアーリータイガーなど高レベルの魔物を中心に探索しつつレベル上げにいそしむ。

オーガやアーリータイガーだけでなく、索敵中に見つけた他の魔物も出会った先から瞬殺して【神倉】に回収していく。

 夕方になり街に戻る頃にはレベルも2つ上がっていた。


 ちなみに今日の成果はオーガ5体、アーリータイガー3体、オーク6体、ゴブリン10体、ブラックウルフ8体。まさに大量である。

 どうやら【探知術】のレベルが上がり索敵範囲がかなり広くなったことが要因だろう。


 ちなみに今までは数までは把握出来なかったがレベルが上がった為、数まで正確に把握出来るようになったらしい。



 エルセンに戻ると、討伐報告と素材売却をする為冒険者ギルドに寄った。


 相変わらずエレーラさんは俺の討伐数と素材の量に顔を引きつらせている。

 そろそろ慣れて欲しいものだな。


 査定でしばらく待っているとエレーラさんに呼ばれ、いきなり

「おめでとうございます」と満面の笑みでお祝いの言葉を伝えてくる。

 何が? 状況が掴めず戸惑う俺に、その反応が面白いのかクスクス笑いながらエレーラさんが話し始める。

「今回の討伐報告でレオンハルトさんのギルドランクは【シルバー】ランクに昇格致しました。エルセンで登録された冒険者の中で最速記録を更新されました」

 そして戸惑う俺に【シルバー】ランクに上がった新しいギルドカードを素晴らしい笑顔で渡してくる。

「おめでとうございます」

「あ、ありがとう」

 再びお祝いの言葉をいただき何とかお礼を返す。


 その後は討伐報酬と素材代8万コルドを受け取り最後まで戸惑いながら冒険者ギルドを後にした。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 ギルドランクが【シルバー】ランクに上がった事に驚いたが、上を目指すのだから丁度いい。

 思った以上に早すぎてちょっと動揺してしまったが、これはこれで自信になる。

 今日も順調にレベルが上がったし、もっと上を目指そう。


 宿屋に帰った俺は早速ステータス確認をすることにした。



 【名前】 レオンハルト  【年齢】 15歳

 【種族】 人族      【職種】 冒険者 【ランク】シルバー


 【レベル】26(GS)

 【HP】1395/1395

 【MP】13993/13993

 【筋力】786 (GS)

 【耐久】782 (GS)

 【俊敏】782 (GS)

 【器用】781 (GS)

 【知力】783 (GS)

 【魔力】784 (GS)

 【幸運】784 (GS)


 【加護】創造神の加護


 【装備】鋼のバスタード+1  鉄のバックラー  革鎧  布服  布ズボン 革ブーツ 力の指輪


 うん、順調と言っていいだろう。おそらく既に実力的には【ゴールド】ランクの冒険者にも勝てるんじゃないかな。

『既にマスターは【ミスリル】ランクでも上位クラスの実力があります』

 【ロラ】さんから俺の実力について訂正コメントがきました。


 マジか! どうやら俺は既に【ミスリル】ランクの実力があるらしい。このままいけば1ヶ月後にはマティアスに追いついているかもな。

 まぁ、流石にそこまでは無理だろうけどな。



 では次はスキルだな。


 【究極スキル(アルティメットスキル)】 

    :神眼 

     神倉

     神器

     神賢

 【特殊スキル(ユニークスキル)】    

    :偽装者

     武の神才

     闘の神才

     魔の神才

     補の神才

     探の神才

     隠の神才

     耐の神才


 【上位スキル(エクストラスキル)】  

    :武装術    レベル 4

     闘鬼術    レベル 3(UP)

     魔道術    レベル 3(UP)

     探知術    レベル 4(UP)

     隠密術    レベル 3(UP)

     七元魔法   レベル 3(UP)

     結界魔法   レベル 2(UP)

     空間魔法   レベル 2(UP)

     転移魔法   レベル 2(UP)

     付与魔法   レベル 2(UP)

     精神魔法   レベル 2(UP)

     死霊魔法   レベル 2(UP)

     召喚魔法   レベル 1

     七元耐性   レベル 1

     混合魔法耐性 レベル 1

     物理攻撃耐性 レベル 1


 【通常スキル(ノーマルスキル)】   

    :生活魔法   レベル 2  

     採取     レベル 3


 全体的に順調に上がってきていて充分満足いく成長度合いだが、耐性系がどれひとつ上がっていない。まぁ、攻撃を殆ど食らうことが無いから仕方ないんだけど、何か成長を促進する方法を考えないとな。特に魔法耐性系は物理耐性系より重要だろうし、出来るだけ早く方法を考えよう。


 しかし、ステータスにしてもスキルにしてもたった4日でここまで成長してしまうとは、我ながら恐ろしい。

 取り敢えずこれなら明日、トロール討伐に挑んでも特に問題ないだろう。

 そうと決まればとっとと晩飯を食べて早く寝るかな。

 

 こうして、俺は明日の巨鬼退治の為、早々に眠りに就くのであった。

 レベルも早く上がりそうだから今から楽しみだ。




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第6回【ロラ】先生に聞いてみよう。(不定期開催)

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 このコーナーはアルカディアの情報・疑問を【ロラ】先生にお答えいただくコーナーです。


謎の男「みなさんお久しぶりです。今回の『【ロラ】先生に聞いてみよう』ですが少し趣向を変えて、レオンハルト君にスポット当ててみたいと思います。【ロラ】先生、レオンハルト君について教えて下さい。

ロラ『畏まりました。尊崇するマスターについて不肖ながらこのロラがご説明させていただきます』

謎の男「なんか今回は明らかに反応が違いますね」


ロラ『尊崇するマスターの容姿についてご説明いたします。

 身長178cm(現在成長中) 体重65kg 細身ながら引き締まった体格をしておられます。

 髪はルビーの様な魅惑的な赤毛、瞳はロイヤルブルーサファイヤを思わせる深いブルー。

 街を歩けば多くの女性が振り返る端正な顔立ちをされておられます。


 性格は普段とても温厚で言葉使いもとても丁寧でいらっしゃいますが、ひとたび敵意を見せた者には容赦は御座いません』


謎の男「どうやらレオンハルト君はかなりの美男子の様ですね。

しかし今回は【ロラ】先生は口が滑らかでした、次回もこれくらい話していただけると嬉しい

 のですが。では今回はここまで、次回まで。アディオス」

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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[一言] いくら力が圧倒的で低ランクに置けないのはわかるが依頼も受けてない人間をポンポン上げていいのか甚だ疑問だがね。
2020/01/24 12:23 退会済み
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