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第八十八話 魔王フルーレ

 マスケットに会うため、蛇に会うためにこの砂漠へ来たが思わぬ展開が待っていた。

 大きな四角い石の真ん中に、四角い穴が口を開ける。

 中に入るととても暗い。埃と黴の臭いに咽た。

 魔術で小さな明りを出して見ると、本当に倉庫のような部屋が私を迎えてくれた。


 まず多いのは本。書物の類が雑多に収められた本棚が壁一面に並んでいる。その本棚の前には蓋の閉まらない木箱がいくつか置かれ、中からギターのネックのようなものがはみ出ている。紙キレが丸まったまま床を転がり、拾い上げて広げるとレシプロエンジンの設計図が画かれていた。他にも蒸気機関の設計図や何かの電気回路図。本棚には調合や錬金の知識を纏めたものやインフラ整備による経済流通効果の予想なんて手書きタイトルの背表紙もある。ギターが顔を出す箱を見ると野球道具やトランプカード、髭眼鏡にアフロ、電源の入らないスマートフォン、成田山のお守り、週刊少年○ャンプ、私にとっても懐かしいものが溢れるほどに詰められていた。

 ここには、千年前の地球人たちの、オレラと名乗った奴らたちの全てが収められている。

 白の国で女王が保管していたあの人をおちょくったような手紙とは違う。オレラの知識も全てここにあるのだろう。飛行機も、鉄砲も、ここにある設計図を見れば作り出すことが出来る。


 魔王がこれを残したのか。 

 こんなカビ臭い場所でお世辞にも保存状態がいいとは言えないのに、千年も前の紙キレが綺麗なものだ。女王の持っていた手紙もそうだったが、保存の魔術か何かが付与されているのかもしれない。


 そしてカビ臭い部屋の真ん中の机に、小さな封筒が置かれていた。

 表に日本語で「召喚された地球の方へ」と書かれている。

 魔王からの、手紙。

 手に取り、指で封蝋を破った。





「…………およそ、千年か」





 明りが消える。

 部屋に暗闇が戻る。

 同時にその暗闇で声がして、ぼう…と淡い光が部屋中に灯っていく。

 声は、私と同じ声だった。



「この私と同じ顔か。憐れな剣め。何を考えた?」



 弱い灯りに照らし出された少女は、私と同じ顔。

 髪だけが白く、切り揃えられておかっぱだ。

 それ以外は私と同じ姿だ。闇色のクロークに身を包み、疲れたような瞳で私を睨んでいる。


「蛇から聞いているだろうが、まずは名乗ろう。

 私はフルーレ。もしかしたら千年経った今も『魔王』として語られているのかもしれないな」

「………魔王」

「驚いた顔だな。思念魔術が珍しいか?」


 暗闇の部屋。プラネタリウムのような無数の小さな灯り。

 封筒の開封と同時に現れた私と同じ顔の少女は、意思を持つ手紙だった。

 魔素の揺らぎが複雑過ぎて解読出来ない。私の知るどんな魔術もこんな動作をすることは在り得ない。固定された思念を条件によって開放する魔術だと思うのだが、そんなことが可能なのか。


「これはただ私の思念を保存しているに過ぎない。ここに私は居ない。私自身はとうに死んでいる人間のはずだ。

 しかし君には、私に言いたいことがあるだろう。聞きたい事でも、遠慮なく言ってくれ」


 ………魔王フルーレ。

 千年前に剣を造り、地球から百人の人間を召喚し、この世界の全てを敵にして、魔王などと呼ばれ、最後には処刑された。


「君はあの剣に召喚されたのだろう? 召喚魔術には欠陥がある。人が人のまま召喚されるにはあの剣の魔力が必要だ。

 その剣を造ったのはこの私である。文句のひとつも甘んじて受けよう」


 私と同じ顔で、私と同じ声で言葉を並べる少女。

 その口調は大人びているようでいて、無理に背伸びをしているようにも聞こえてしまう。

 こんな子供が、魔王。


「何で、私と同じ姿なんだ?」

「ふむ。偶然、ということはないだろうな。

 あの剣が私に似た者を召喚したのか、もしくは剣に姿を変えられるようなことはなかったか?」

「…………魔王と同じ姿に、私を?」


 私のこの姿は、サイの願いによるものだ。

 小さな女の子に変えておくれ。そうサイは剣に願った。

 サイが魔王を知るはずはない。願い事で変えられる私の姿をグラディウスが決めた? 何のために?


「あの剣が何を思いそんなことをするのか、私にもわからない。

 剣に心を与えたのは私だが、あの剣が何を考えているのか、最後までわからなかった。

 剣自身に聞いてみることだな。………いま剣はどこにある?」

「…………ここには無い」

「……そうか。結局、剣は世に放たれたのか」


 剣は今、マスケットが持っている。その願いで年端も行かない少女を王にした。

 私が剣を抜いたから。封印された奇跡が世に放たれた。

 でもそれは、剣が私を召喚したからだ。グラディウスは自分で自分の願いを叶えた。

 そしてサイのアホの願いの所為で私は姿を変えられ、すぐに元の世界に帰れなかった。

 元の姿に戻り、元の世界に帰る。

 あの剣は願いを二つも叶えてくれない。


「あれの奇跡は本物だ。たった一度でも願えば、どんな結果になるかは予測もつかない」

「いくらでも叶えて貰える奇跡を、一人一度に制限したのは?」

「…………それも知っているか。

 あの剣がまだ何度でも願いを叶えられたとき、由美が死んだんだ。百人もいる仲間たちはバラバラだったが、由美はそれを纏めた私たちのリーダーだった。彼女が死んだとき、剣を使って生き返らせた。

 その時からだ。みんなの意識が変わったのを感じたよ。どこの誰が犠牲になろうと、誰が死のうと嘆こうと、剣の奇跡でどうとでもなるのだ。

 人が死ぬのを止めたくてみんなを召喚したのに、みんなが人の死を前提に折り込み始めた。私は何よりそれが恐かった。奇跡の数を制限する必要があった」


 グラディウスは言っていた。前は何度でも無制限に願いを叶えられたらしい。

 けど無限の奇跡などあってはならない。

 全ての願いが叶うなら全ての望みが絶たれても帳尻が合ってしまう。

 だから叶う奇跡には限りが無いといけない。


「剣が願いを叶えられる数も、制限した」

「そうだ。どこの誰でも手に持つだけでたった一度だけ奇跡を振るえる。奇跡の脅威など一人に一度で十分だ。たとえどんな禍々しい願いを持つ者に剣を奪われたとしても、剣はそれを叶えるのだからな。

 あの剣がある限り世界は奇跡に塗り潰される。だが消し去ることも出来ない。私の生み出した奇跡を制御する魔術式はすでに人に知れていた。さらにあの剣の消滅は困難で、欠片でも残れば奇跡の再現が可能だからだ。

 だから無限に願いを叶える呪いの道具に終わりを設定した。あれの魔力を108の欠片に分けて、願えば必ず一つずつ消えるようにできた。すでに叶えた願いは100を超えているはずだ」


 そうだ。

 この世界に来て、サイに身体を変えられて、

 あの時グラディウスは確かに言った。最初に聞いていたことだった。

 私を小さな女の子にしたサイの願いが103番目だと。


「108番目の願いが叶えられたとき、あの剣はどうなる?」

「魔力を失う。中身が消滅するのだ。剣としては魔力切れでヒビ割れ折れるだろうな」


 それで奇跡は消えて無くなる。

 奇跡を齎す魔王の魔術は残ったとしても、それを可能とする魔力が失われる。

 無尽蔵の魔力を消失させる細工。

 グラディウスを殺す仕掛け。


「ふざけんなよ。何で壊すつもりの剣に心を与えたんだ?」

「あの剣は言葉通りにしか願いを叶えなかった。例えば大量の金貨が欲しいと願ったとしよう。剣は金貨を百か千ほどは出しただろう。確かに大量だ。しかし願ったのは万を超える数の金貨だった。だとすれば願いは正しく叶えられなかったということになる。

 私の願いを剣が叶えられないのは、そういう齟齬が生まれる所為だと考えた。

 その願いが本当の意味で叶うには、それを叶える剣が願う者の望みを正しく理解する必要があったのだ。そのためにはまず心が無くてはならない。

 私が剣に心を与えたのは、剣の機能を十全とするためだ」

「あの剣は自分の封印を解くために私を召喚したんだぞ。千年我慢しても本当は自由になりたかったんだ。それがわかってたんだろ?」

「………………」


 それがわかっているから、こんな手の込んだ思念魔術とやらで手紙を残したはずだ。

 魔王の思念だという少女の像。

 今聞いただけでも私が概念すら到底思い付かない数々の魔術を操る、天才魔道師。

 バジリスクはいつか剣が私のような人間を召喚する事を、魔王が予想していたと言っていた。

 そんな天才魔道師は思いつめたように俯き、床を見ながら「わからなかった」と呟いた。


「私はわからなかった。道具に心を与える意味を。

 由美たちが剣を封印すると言って去ったときも、私はもう何も言えなかった」

「………その仲間たちは、剣を殺さなかったんだな」


 願いを無為に消費させることも出来ただろう。

 それをしなかったのは、剣が心を持っているから。

 それは剣を殺すことだからか。


「道具に人の心を与えておいて、その道具が悲しいとも寂しいとも思うとは、私は考えもしなかった。剣に人の心を理解させようとして、人の心がわからなかったのは私の方だった。

 剣に終わりを設定して、剣を壊すことを考えた私をみんなが非難していた。剣の奇跡がそんなに惜しいのかと、疑うことしか、私は考えられなかった。

 自分の立場が危ぶめばすぐに余裕を失くし仲間をすら疑った。私は少し魔術が上手なだけの、そんなこともわからない子供だった」

「……………」


 仲間たちは、剣を殺してしまうことを躊躇した。

 あの剣は生きているのだ。だから、殺したくなかった。

 一時的に封印されていても、実際に剣は私を召喚して封印を解かせた。剣が自分でその力を使えるなら、剣の自由がある。人と同じ心を持って、生きているのだ。その生命を奪うことがどうしても出来なかった。

 その由美という人や生き残った仲間の人たちは、そう考えたのだ。


「あの剣は……」


 私は思う。

 そもそもあの剣は何なのか。

 心を与えられた魔道具。たぶんそれだけじゃない。バジリスクが言っていた。

 蜥蜴、火、馬、烏賊、鷲頭の獅子、花、蛇、剣、その8匹に分けられた。

 あの剣が、

 グラディウスが、8匹目の魔物。


「あの剣は、魔物なのか?」

「……………あれは発見されたときからただ剣の形をした金属片だった。内部に膨大な魔力を持っていることがわかって、それを奇跡の魔道具に改造した」


 ただの魔道具。

 そのはずだった。

 剣が心を持つまでは。


「この砂漠で蛇に出会い、初めてわかった。魔物は人の心を持っている。私が心を与えたあの剣も、人の心がわかるように人の心を持たせたのだ。

 そして心を持つ魔物は、寂しさに狂う」


 千年封印されて私を召喚したグラディウス。この砂漠で五千年も一人ぼっちのバジリスク。

 アルラウネは、蛇が狂っていると言っていた。

 私はそうは思えないが、砂漠の入り口には夥しい数の石像が並んでいる。今まで出会った魔物を思い出すと、人里に台風をもたらすグリフォンはどうだっただろうか? 海の魔物を食らい尽くすクラーケンは狂っていないと言えただろうか?

 みんな、一人ぼっちで寂しかったんじゃないのか?


「私はそれまで、剣をただの道具としか考えていなかった。だが蛇を見てわかったのだ。人間でなくたって悲しみに心を裂かれる。

 そして魔物は狂う。人間の魔術など、意味を失う」

「……………」

「問題はあの剣がすでに心を持っていて、それが狂えば私の魔術の枷が外れるということ。必ず封印を解く者を召喚するということだ。あの剣は異世界から、また関係の無い人を召喚する。そして現実に君は現れた」

「そこまでわかって、なんで…」

「わかったときにはもう遅かった。全て私が悪いのに、もう私には何も出来なかった。君にはすまないと思っているが、本当に私には出来ることがない。

 だからこの手紙を書いた。この思念魔術を手紙として残し、私は自分で処刑台に向かう。それでせめて生き残った仲間たちの命だけは、助けてもらえると思う」


 こんなつもりじゃなかった。

 どうしてこうなってしまったのだ。

 本当に、

 ごめんなさい。


 とうの昔に死んでいる魔王は、そういって今も泣いている。

 私が来なければ、この手紙の中でずっと泣いていたのだろうか。


「………………くない」

「…………」

「死にたくない。死にたくないよぅ……」


 魔術で残された思念となっても、死にたくないと泣く少女。背伸びをしたような大人びた口調も崩れてしまった。

 でも、もうどうしようもない。魔王は千年も前にすでに死んでいる。


「何でこんなことになっちゃうんだよ。私はただ、みんなが幸せに、、幸せになれるって信じて、、み、みんな、わたしの魔術を、、ほめてくれたのに、みんな、、みんな、しんじゃった……」


 堰を切ったようにぼろぼろと涙を零して、嗚咽を漏らして泣き出した。


 これが、

 こんな小さな女の子が、魔王の正体なのか。

 こんな子を殺すために、人は魔王を追い立てたのか。魔王と罵り討伐したのか。

 召喚された百人は、この子を守って。


「魔王……、いや、フルーレ」

「………すまない。君には関係の無いことなのに、私が泣いてはいけないな。私は自業自得なんだ。君や魔物たちの不遇よりマシだ。

 この思念魔術はただの手紙。伝えるべきことを伝えよう。

 あの剣の奇跡でも、私の願いはとうとう叶わなかった。私は何が間違いかもわからない馬鹿だ。だから異世界の知識を頼った。

 そして今も、何も出来ない私はやはり異世界の知識に頼るしかないのだ。みんなと同じ世界から来た君のな」


 背伸びの口調を戻し涙を拭う魔王の指が、暗い部屋の中空に円を描いた。すると部屋の照明が戻り、さっきのように室内が明るく照らされた。雑然と詰め込まれ、魔王と魔族たちの全てが、明るみに照らされてここに在る。


「ここにあるのは、私たちの思い出の品ばかりだ。どれもこの世界には無い知識で出来ている。君になら使い方もわかるだろう。

 だが燃やしてもらっても構わない。適切に利用して金を稼ぐことも出来るだろう。好きに使って欲しい」


 数々の兵器を造り出し、この世界の魔法使いたちに対抗した魔族の知識。

 この部屋には、書物の類が雑多に収められた本棚が壁一面に並んでいる。紙キレが丸まったまま床を転がり、拾い上げて広げるとレシプロエンジンの設計図が画かれていた。他にも蒸気機関の設計図や何かの電気回路図。本棚には調合や錬金の知識を纏めたものやインフラ整備による経済流通効果の予想なんてタイトルの背表紙もある。


 私が作れない火薬や武器の作り方も、ここにある。

 ここにあるものを利用するだけで、どれだけの『力』に成り得るのかわからない。それこそ巨万の富を得ることも容易いだろう。


「君が剣を持っていないというならなおさらだ。君は故郷へ帰れないのだろう? この世界で生きなければならない君にとって、ここにあるものが役に立つはずだ。

 そのかわりと言っては何だが……」


 魔王はこれらを、燃やしてもいいと言う。

 玩具やパーティー用品のようなものもある。これは魔王と魔族たちの思い出だ。

 それを、前払いの報酬として私にくれる。


「どうか君の持てる知識を使って、あの剣を助けてやってくれないか。

 厚かましい願いだとはわかっている。だが私にはどうすればいいのかわからない。心を持った道具が、どうなれば救われるのかわからない。

 でも、助けてやってほしい。せめて終わらせてやってくれ。ここにあるものと、君の知識で」


 気付くと明るくなった部屋の中で、魔王の姿が透けていた。

 どんどんと薄くなって、このまま消えてしまいそうだ。


「ここから脱出する方法も用意してある。この手紙の封筒と、机の下の床を調べる…がいい……」


 もう魔王の姿は、目を凝らしても見ることも出来ない。

 声も遠くなり、聞き取り難くなってきた。


「……蛇…もう……てしまって…るだろうが、寂しい…けなのだ。許してやっ…ほしい。出来ることな…蛇も…他の魔物も……救って………」


 そうしてとうとう、声すらも消えて、

 魔王フルーレの残滓は、この世界から無くなった。


 後には魔王と魔族たちの思い出が詰まった部屋と、私。

 魔王は封筒と机の下を調べろと言っていたな。ここにあるものをどう使うかはともかく、とりあえず言われた通り封筒の中身を見てみた。

 中には八面体の宝石が入っていた。幾何学的な模様が掘り込まれていて魔力が感じられる。魔道具のようだ。が、起動させても特に何も起こらない。魔素も揺らぐ素振りも見せない。何だこれ?

 とりあえずポケットに仕舞って、次に机の下を調べた。埃に覆われて見えなかったが魔法式が刻まれている。こちらからも魔力を感じる。一回だけ使用できるようになってるのか。ウルミさんに教えてもらった中身を移動させる古代魔術に似ているな。たぶん移動魔術だ。解読できそう。

 えーと……、だいぶ遠くまで飛ばされてしまう魔術のようだ。砂漠の入り口でサイとウルミさんも待ってるし、とりあえず外のバジリスクを呼んで……、


 そこでやっと気が付いた。



 部屋に入ってきた入り口が、閉じられていた。






 地球から来た人間に 手紙を渡した


 フルーレに似た者に 約束の手紙を


 これで約束は 果たされた




 これで


 これでやっと


 フルーレのココロは オレのモノ


 フルーレのぬくもりは オレのモノだ


 オレは スベてをテにイれた




 ああ


 ああああああ




 フルーレの ココロ ぬくもり


 どうして


 ネツを カンじない




 ああ


 わかっていた


 フルーレは もうイないのだ




 フルーレのココロは オレのモノ


 でも


 フルーレのぬくもりは もう ドコにもナい




 ウシナわれたモノは もうドコにもナいのだ


 もうあのぬくもりは オレのモノにはならない




 わかっていた


 わかっていたさ




 だが タシかにフルーレのココロは オレのモノだ


 もうぬくもりはナくても


 フルーレのココロは イシにはならない




 イマから カわりを テにイれればいいのだ


 オレは スベてを テにイれられる




 このヨのスベては オレのモノ


 オレのモノとは このヨそのもの




 そうだ オレはダイジョウブ


 フルーレのココロは タシかにオレのモノだから


 フルーレのココロは イシにはならないから


 ナンド クルっても ダイジョウブ




 もう オレは ニドとネツをカンじることはデキないだろう


 オレは スベてをイシにしてしまう


 フルーレのジュツも キえてしまった


 それでも


 ホしくて ホしくて タマらない




 スベてをテにイれにイこう


 まずは そこにいるモノから


 フルーレによくニた ニンゲン




 おマエも イシになってしまうか


 おマエのココロは アタタかいか


 スベて オレのモノだ


 イシに なれ


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