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ゼロのダンジョン、進化中!  作者: 真弓りの
ダンジョン改良

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87/320

メンテナンスします!③

………………………………………


『スライムエニグマ』

*クラスチェンジ条件:

スライム属でレベル50以上。

HP:1000以上。

MP:1000以上。

筋力:500以上。

幸運:500以上。

称号:「臨界突破の実践者」「スライムの星」「スキルマニア」「扇動者」を所持。


*レベルアップ時の追加ステータス補正:

HP+15、MP+15、筋力+5、幸運+10


*自動修得スキル:

「先制」「威圧」「ハッピーシャワー」「???」「???」


*次期通常クラスチェンジ一覧:

「レジェンドスライム」「スライムロード」「???」


………………………………………


「あれ?シークレットが解除されてない部分がある…?」


『条件を満たした場合にのみ解除される項目です。解除出来なかった項目分、600DPは消費されませんでした』


そんな場合もあるのか…。


しかも、クラスチェンジ条件、レベル40じゃなくて50だったし。

種族によって違うのか?


謎は深まるばかりだ。



「う~ん、スラっちのイメージからいったらスライムヒーローだろうけど…。やっぱりエニグマかなぁ」


ゼロは、う~ん…と、考えこんでいる。


確かに、エニグマが一番条件厳しいし、スキルや補正も強力だ。第一、まだシークレット部分もあってそそられるしな。


でも。


「スラっちに選ばせてみるか?ぶっちゃけスライムメイジって数が多いからな。他の進化が見たきゃおいおい何体か進化させてもいいだろうし」


「あ、なるほど!」



早速呼ばれ、説明を聞いたスラっちは、さっきからビカビカと7色に光りまくっている。


気持ちは分かる。俺だって聖龍になれるかも、と分かった時は、むしろ光りたいくらい嬉しかったしな。


「じゃあね、スラっち。なりたいクラスの時にジャンプしてね」


スラっちはプルプルと揺れている。

多分「了解」の意味だろう。


ゼロが、ゆっくりと口を開いた。



「スライムセージ」


飛ばない。



「スライムヒーロー」


これも飛ばない。



「スライムエニグマ」


大ジャ~~~ンプ!!!

天井にあたるかと思った!


何度も何度もジャンプして、一生懸命エニグマへの意思表示をしているスラっち。


可愛過ぎだろう…!


おかしくなって爆笑。スラっちは、エニグマにクラスチェンジする事に決定した。



「えっと…スラっちって、スライムエニグマにクラスチェンジするのに、あとどの条件が足りてない?」


『レベル以外は、全て条件を満たしています』


マジで!?

レベル上げれば、今すぐクラスチェンジ出来るわけ!?


う~~ん…自分で言い出した事だけど…クラスチェンジも先を越されてしまった。ちょっとジェラシーだ。


ゼロがチラっと俺を見る。頷いて同意を示すと、ゼロは早速コアに向かってスラっちのレベルアップを告げた。これで準備は万端だ。


なんか、ドキドキするな。


『スラっちを、スライムエニグマへクラスチェンジしますか?』


「承認!!」


スラっちから、まばゆい光が発っせられ、思わず目を閉じる。


次に目を明けた時、目の前には、また一回り大きくなった、明るい若草色のスライムがいた。


これが…スライムエニグマ…?


早速ゼロがステータスを表示する。



名前:スラっち

LV:1

種族:スライムエニグマ

性別:不明

レア度:8


◆能力値

HP:25435/25435

MP:25435/25435

STR(筋力):25435

VIT(耐久):25435

INT(知力):25435

MIN(精神):25435

DEX(器用):25435

AGI(敏捷):25435

LUK(幸運):25435


スキル:

・中級火魔術 ・中級水魔術

・中級木魔術 ・中級風魔術

・中級土魔術 ・中級氷魔術

・中級雷魔術 ・中級聖魔術

・上級闇魔術 ・不屈の闘志

・開眼

・プルプルボディ

・スライム一斉攻撃

・たゆまぬ努力

・インパクトウェーブ

・百裂拳

・十文字斬り

・トマホーク

・威圧

・ファイアブレス

・先制

・火耐性


称号:

・臨界突破の実践者

・スライムの星

・会得する者

・扇動者

・スキルマニア



うわぁ…。

なんだ、このステータス…。


凄過ぎてむしろヒクんだけど…。


「うわぁ、凄い!凄いよスラっち!レア度も8だって。スキルもステータスも凄いよ~~~!!」


ゼロは素直に大喜び。


スラっちも、もちろん七色に輝いて、飛び跳ねている。あと2回くらいクラスチェンジしたら、魔王になれるんじゃないだろうか…。


意気揚々と(多分)スライム・ロード最深部のボス部屋に帰って行くスラっち。


その後ろ姿には、なんとなく貫禄さえ感じられる。…これが、スキル:威圧、だったりするんだろうか。

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