メンテナンスします!③
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『スライムエニグマ』
*クラスチェンジ条件:
スライム属でレベル50以上。
HP:1000以上。
MP:1000以上。
筋力:500以上。
幸運:500以上。
称号:「臨界突破の実践者」「スライムの星」「スキルマニア」「扇動者」を所持。
*レベルアップ時の追加ステータス補正:
HP+15、MP+15、筋力+5、幸運+10
*自動修得スキル:
「先制」「威圧」「ハッピーシャワー」「???」「???」
*次期通常クラスチェンジ一覧:
「レジェンドスライム」「スライムロード」「???」
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「あれ?シークレットが解除されてない部分がある…?」
『条件を満たした場合にのみ解除される項目です。解除出来なかった項目分、600DPは消費されませんでした』
そんな場合もあるのか…。
しかも、クラスチェンジ条件、レベル40じゃなくて50だったし。
種族によって違うのか?
謎は深まるばかりだ。
「う~ん、スラっちのイメージからいったらスライムヒーローだろうけど…。やっぱりエニグマかなぁ」
ゼロは、う~ん…と、考えこんでいる。
確かに、エニグマが一番条件厳しいし、スキルや補正も強力だ。第一、まだシークレット部分もあってそそられるしな。
でも。
「スラっちに選ばせてみるか?ぶっちゃけスライムメイジって数が多いからな。他の進化が見たきゃおいおい何体か進化させてもいいだろうし」
「あ、なるほど!」
早速呼ばれ、説明を聞いたスラっちは、さっきからビカビカと7色に光りまくっている。
気持ちは分かる。俺だって聖龍になれるかも、と分かった時は、むしろ光りたいくらい嬉しかったしな。
「じゃあね、スラっち。なりたいクラスの時にジャンプしてね」
スラっちはプルプルと揺れている。
多分「了解」の意味だろう。
ゼロが、ゆっくりと口を開いた。
「スライムセージ」
飛ばない。
「スライムヒーロー」
これも飛ばない。
「スライムエニグマ」
大ジャ~~~ンプ!!!
天井にあたるかと思った!
何度も何度もジャンプして、一生懸命エニグマへの意思表示をしているスラっち。
可愛過ぎだろう…!
おかしくなって爆笑。スラっちは、エニグマにクラスチェンジする事に決定した。
「えっと…スラっちって、スライムエニグマにクラスチェンジするのに、あとどの条件が足りてない?」
『レベル以外は、全て条件を満たしています』
マジで!?
レベル上げれば、今すぐクラスチェンジ出来るわけ!?
う~~ん…自分で言い出した事だけど…クラスチェンジも先を越されてしまった。ちょっとジェラシーだ。
ゼロがチラっと俺を見る。頷いて同意を示すと、ゼロは早速コアに向かってスラっちのレベルアップを告げた。これで準備は万端だ。
なんか、ドキドキするな。
『スラっちを、スライムエニグマへクラスチェンジしますか?』
「承認!!」
スラっちから、まばゆい光が発っせられ、思わず目を閉じる。
次に目を明けた時、目の前には、また一回り大きくなった、明るい若草色のスライムがいた。
これが…スライムエニグマ…?
早速ゼロがステータスを表示する。
名前:スラっち
LV:1
種族:スライムエニグマ
性別:不明
レア度:8
◆能力値
HP:25435/25435
MP:25435/25435
STR(筋力):25435
VIT(耐久):25435
INT(知力):25435
MIN(精神):25435
DEX(器用):25435
AGI(敏捷):25435
LUK(幸運):25435
スキル:
・中級火魔術 ・中級水魔術
・中級木魔術 ・中級風魔術
・中級土魔術 ・中級氷魔術
・中級雷魔術 ・中級聖魔術
・上級闇魔術 ・不屈の闘志
・開眼
・プルプルボディ
・スライム一斉攻撃
・たゆまぬ努力
・インパクトウェーブ
・百裂拳
・十文字斬り
・トマホーク
・威圧
・ファイアブレス
・先制
・火耐性
称号:
・臨界突破の実践者
・スライムの星
・会得する者
・扇動者
・スキルマニア
うわぁ…。
なんだ、このステータス…。
凄過ぎてむしろヒクんだけど…。
「うわぁ、凄い!凄いよスラっち!レア度も8だって。スキルもステータスも凄いよ~~~!!」
ゼロは素直に大喜び。
スラっちも、もちろん七色に輝いて、飛び跳ねている。あと2回くらいクラスチェンジしたら、魔王になれるんじゃないだろうか…。
意気揚々と(多分)スライム・ロード最深部のボス部屋に帰って行くスラっち。
その後ろ姿には、なんとなく貫禄さえ感じられる。…これが、スキル:威圧、だったりするんだろうか。




