表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼロのダンジョン、進化中!  作者: 真弓りの
ダンジョン改良

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/320

今日は休日!④

「あんた達も閉じこもってないで、これくらい元気に外に出ればいいのよ」


「…外には出てないけど、僕達も結構充実した一日だったよ?魔法も覚えたし、格闘の講師も召喚したし」


ルリのお小言に、不服そうに呟いたゼロ。皆が一斉に「えっ!?」と驚いた。


「格闘の講師、召喚したの!?」



そうか…言ってなかったよな。

紳士然としたグレイについて軽く説明すると、皆揃って見たい、見たいと騒ぎだした。


「お初にお目にかかります。グレイと申します。以後、お見知りおきください」


丁重に頭を下げるグレイ。


「へえ、土龍の龍人か。あんた、なかなか鍛えたクチだろう?強い匂いがプンプンするぜぇ?」


カエンがニヤニヤとツッコむ。


「あなたに比べたら、赤子も同然ですよ。レベルも1に戻っていますからね」


「へえ、相当レベル高かっただろうに、なんで召喚になんか応じたんだ?」


遠慮なしに踏み込むカエンに、グレイは苦笑ぎみに答えた。


「大切にお守りしてきた主と死に別れたもので…またお守り出来る主になる方を探していたのです」


そうか。土龍は忠義に篤いヤツが多い。グレイもきっと、主にずっと尽くして来たんだろう。


「叶うならお側でお世話が出来れば嬉しいんですがね、わが主」


グレイのお願いに、ゼロはあたふたしている。悪いヤツじゃないと思うけど…執事みたいにいつでも側に控えて、生活を牛耳られそうだな。あんまり褒められた生活態度じゃない俺は、ぶっちゃけ気乗りがしない。


「おー!いいじゃねぇか!お前らガキにゃあ丁度いい躾役だ。ちゃんとしたオトナに面倒見て貰え」


カエンが無責任にけしかける。


「ええっ!でも、格闘講師として召喚したんでしょう?講師もして くれないと、あの子達が納得しないわよ」


ルリが慌てた様子で遮ってきた。


ああ、エルフ達ね…。

格闘講師が来て、すげぇ喜んでたもんな。そりゃ納得しないだろう。


「う~ん…じゃあ、基本モニタールームで、午前中だけスキル教室に出勤するようにしようか」


唸った末、ゼロはどっちの気持ちもなんとか汲み取れる折衷案を弾き出す。マスターもまぁまぁ大変だ。


マスタールームのメンツがまた一人増え、俺達は早速一緒にメシを食いながら、色々な話で盛り上がった。


メシの後は各自訓練の時間に充てると聞いて、グレイは軽く驚く。前のマスターは病弱で、1日の大半はベッドにいたそうだ。それに比べたら俺達は活動的だもんな…。


その日は俺はカエンに、ゼロはグレイに、稽古を付けてもらう。


ゼロ、俺のスターセイバー、頼むから忘れないでくれよ…?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【作者の先日完結作品】こっちもオススメ♪

ここをポチッと押してね(^-^)

『魔法学校の無敵の首席騎士様は、ちょっとコミュ障、大型わんこ系でした』

先日完結しました。首席騎士様が強いのにカワイイとの感想を多数いただいております(笑)

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ