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ゼロのダンジョン、進化中!  作者: 真弓りの
ダンジョン改良

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70/320

新たなるスライム達③

名前:ノーネーム

LV:1

種族:スーパースライム

性別:不明

レア度:5


◆能力値

HP:800/800

MP:450/450

STR(筋力):95

VIT(耐久):100

INT(知力):95

MIN(精神):105

DEX(器用):95

AGI(敏捷):70

LUK(幸運):150


スキル:

・《NEW》プレス、

・《NEW》突進、

・《NEW》下級火魔術、

・《NEW》火焔の息、

・《NEW》きっとできる

・《NEW》団結


称号:

・《NEW》夢追い人

・《NEW》伝説に挑む者



▽スキル詳細。


《プレス》。重たい体で相手を押しつぶす事が出来る。


《突進》。体当たりで相手を弾き飛ばす事が出来る。


《下級火魔術》。下級の火属性魔術を扱う事が出来る。


《火焔の息》。激しい炎のブレスを吐く事が出来る。


《きっとできる》。己を信じる強い意志。常に前向き。幸運+50。


《団結》。仲間との絆を力に変える。仲間が近くに居る場合、全ステータス+10。



▽称号詳細


《夢追い人》。夢を追い続けるロマンティストに贈られる称号。


《伝説に挑む者》。伝説とされる技、スキルなどに飽くなき探究心で挑み続ける者に贈られる称号。精神+10。



おおっ!さすがスーパー!!

初っぱなからスキルと称号が盛りだくさんだ。


見た目が単にデカいスライムっぽいから、戦ってみるとギャップがデカそうなのもいい。


しかし…火焔の息とかって、やっぱカエンが関係してるのか?


俺の属性の影響は受けてないみたいなのに、腑に落ちない。これが完成した「ドラゴン」と、まだ「龍人」の格の違いなんだろうか…。


地味に落ち込むな…。



「おっ!何だよお前、火焔の息なんか習得してんじゃねぇか!さては俺様の影響受けてんのかぁ?」


俺の気持ちも知らず、カエンはまんざらでもなさそうだ。


すっかり気に入った様子で、ぽよんぽよん押してみたり、クッションよろしく寄りかかったりしている。


「錬金も面白ぇなぁ。他にもやんねぇのかぁ?」


すっかり面白がっているカエン。

ゼロはちょっとだけ、呆れ顔だ。


軽くため息をついて、ゼロはルリとユキに声をかける。


「どう?もう素材決めたの?」


「ええ、なかなか面白いラインナップよ?」


「えー…と、あれ?カタログから頼むのは意外と少ないんだね」


ゼロの疑問に、ユキがしっぽを軽くフリフリしながら、答える。


「あのね、ドワーフのおじいちゃんが持って来てくれた武器とか防具がね、人気があったんだよ?」


ゼロは嬉しそうに頷くと、カタログから選ばれた分だけを召喚した。


元々は、この5体のスライム達が、ゼロに直訴に来たのが発端の、このスライム合成祭だ。この5体こそ、凄いスライムに進化させてやりたいよな…。


その思いを込めて、1体1体、大切に合成する。新たに誕生した5体は、とてもバラエティに富んでいた。


黄色のスライムは、雷神の盾が素材だ。鉄壁の防御力と、雷系の魔法を使いこなす、攻守に優れた逸材!


ショッキングピンクのスライムは、エリクサーが素材だ。HP、MP、状態異常をフルで回復する、回復系のスペシャリストになった。


青くて金平糖みたいに丸いトゲトゲがついたスライムは、コスモスターという名前の、トゲトゲがついた鉄球が素材だ。攻撃する時は、トゲトゲがシャキッとするらしい。


真っ黒なスライムは、不思議玉という、謎のアイテムが素材だ。ステータスを見ても、全ての項目に「???」が表示されていて、スキルすら謎だ。


そして最後は真っ赤なスライム。

実はこいつが一番面白い。カタログの中から選んだのは「加熱水蒸気オーブンレンジ」という、俺にとっては未知の機械だった。


ゼロはどんな機械か分かっているらしく「もしかしたら、凄いスキルがつくかも!」って、目をキラキラさせていた。


よく分からないが、期待を込めてスキルを見てみる。


…確かに凄い!


蒸気噴射、ミスト、熱風、光線、サーチ、分解…聞いただけでも凄そうなスキルのオンパレードだ。 ゼロは真っ赤なスライムを抱えあげ、凄い、凄いと連呼している。


それにしても、この色とりどりの5色のスライム達。本当に面白い戦いを見せてくれそうだ。スライム・ロードの完成が凄く楽しみになってきた!


スライム合成祭りが一段落ついたところで、すっかり遅くなってしまった晩メシを食う。 香辛料が効いた辛口カレーを頬張りながら、互いに情報交換だ。


「エルフ達に、どんな講師が必要かは、聞いてきたわよ」


そうか、ルリはそれを聞きに、スキル教室に行ってたんだっけ。スライム達に振り回され過ぎて、忘れてた。

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