表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼロのダンジョン、進化中!  作者: 真弓りの
ダンジョン改良

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/320

クラスチェンジの希望

これまでは、戦闘なんて最終的に勝って、生き残ればそれでいいと思ってた。でも、ダンジョンのプレオープンとこの5日間を経て、ボス戦はやっぱり、戦闘の面白みが重要だと確信した!


クラスチェンジすれば、新たなスキルもゲット出来るかもしれない。


今選べるクラスは3つある。

しかもそれぞれ更に2つずつ、もっと上位のクラスがあるみたいだ。レベルが上がるか何かで、またクラスチェンジのタイミングが来るんだろう。


…ただ、カタログの情報は修得スキルやステータスモデル、その先のクラスなど、見たい部分に限って「?」マークで隠されている。


なんだよ、このもどかしい感じ!


コアに情報の開示条件とか聞けるんじゃないだろうか。イライラしながらゼロが戻るのを待つ。



自分で言うのもなんだが、気が長い方じゃない。気になって他の事も手につかないし、10分も経つと、ダンジョンまで迎えに行こうかとまで思い始めた。



「ただいま~」


「遅ぇよ!」


呑気に帰ってきたゼロに、思わず八つ当たり。当たり前だが、ゼロはビックリした顔でこちらを見ている。


「……悪ぃ。でも、凄ぇ待ってたから、つい」


「何かあった?」


さすがに分かったらしい。

簡単にこのもどかしい状況を説明すると、ゼロはすぐさまカタログにかじりついた。


「本当だ。肝心のところがシークレットになってる。しかもこれ、どのクラスになるにも何か条件があるんだね」


「その条件もシークレットだしな。ゼロが戻れば、コアに情報の開放条件聞けるんじゃねぇかと思ってさ」


「聞いてみる!」


速攻でコアに向かうゼロ。


『情報1つにつき、200ポイントで開示できます』


高っ!


ちょっと待てよ?

シークレットの数、いくつなんだ。


数えていくと、なんと36箇所もあった。


7200ポイント…。


い…痛すぎる出費だな。


でも、クラスチェンジは今後の成長も強さも、さらにはこの先到達できるクラスにまで影響を及ぼすものだ。


背に腹は変えられない。

俺は苦渋の決断をした。


「…俺の貯金ポイントから、7200ポイント出してくれ」


変化のピアスも大事だが、今はまず、クラスチェンジ情報の方が欲しい。


ゼロが目を輝かせて、コアに向かう。


『ハクのクラスチェンジ情報のシークレット部分を全て解除します』


表示された内容を、二人して真剣に吟味。


………………………………………


『癒しの龍幼体』

*クラスチェンジ条件:

白龍の龍人で、レベル40以上。

MP:2500以上。


*レベルアップ時の追加ステータス補正:

MP+15、知力+10、幸運+5


*自動修得スキル:

「上級白魔術」「上級聖魔術」


*次期通常クラスチェンジ一覧:

「白龍」「慈愛の白龍」


………………………………………


『庇護の龍幼体』

*クラスチェンジ条件:

白龍の龍人、レベル40以上。

筋力:1500以上。

スキル:剣、槍、格闘のいずれかを所持。


*レベルアップ時の追加ステータス補正:

HP+15、筋力+10、耐久+5、敏捷+3、幸運+5


*自動修得スキル:

「上級白魔術」「カウンター」「かばう」


*次期通常クラスチェンジ一覧:

「白龍」「守護の白龍」


………………………………………


『聖なる龍幼体』

*クラスチェンジ条件:

白龍の龍人、レベル40以上。

聖魔力の使用:合計50000MP以上。

MP:2500以上。

筋力1500以上。

称号:主の忠臣を所持。

称号:ナイトを所持。

スキル:聖魔法スターセイバーを所持。


*レベルアップ時の追加ステータス補正:

HP+10、MP+10、全ステータス+5


*自動修得スキル:

「上級白魔術」「上級聖魔術」「先制」「絶対守護」「天破一閃」「自動回復(弱)」


*次期通常クラスチェンジ一覧:

「守護の白龍」「聖なる龍成体」


………………………………………


どうしよう。

ドキドキしている。


他でもない。最後の最後に記載されている、次期通常クラスチェンジの欄に、「聖なる龍成体」と書かれていたからだ。



察するに、多分最初の『癒しの龍幼体』が、白龍に至る普通のクラスチェンジで、魔法に特化した成長になるんだな。他の二つは、俺が後天的に獲得した条件によって、目指す事が可能になったクラスだと思う。


ただ、俺の目には最早、最後のクラス『聖なる龍幼体』しか映っていない。



「ゼロ、頼む!俺、絶対に『聖なる龍幼体』が良い!これを目指させてくれ!」


ブラウやレイを見習って、土下座してもいい!絶対これだ!


多分「聖なる龍幼体」は、聖龍に至るクラスだ。


白龍の龍人の中でも、ごく稀に、白龍のさらに上位である「聖龍」に至るヤツがいるって、聞いた事がある。でも聖龍なんて、俺も見た事ないし、どうやって至るのかは、周りのヤツも誰も知らなかった。


今ここに、謎だった聖龍に至る道が開示されてるなら、目指してみたいのが人情だろう!



「いいよ。獲得スキルも成長率もそれが一番いいし」


事情を知らないゼロは、軽~く答える。


「でも、このクラスチェンジ条件、満たせるのかな?」


……それなんだよな。

明らかに厳しい条件だし、名前も知らない魔法もあるし。答えに詰まる俺を見て、ゼロはコアに今の条件到達度合いを確認してくれた。


結果はこうだ。

レベル、MP、筋力は、レベル40時点で獲得出来ると確認出来た。

称号はナイトも、主の忠臣も獲得済み。


問題がありそうなのは、2つの項目だけだった。



*聖魔力の使用:合計50000MP以上(現状32280MP)


*スキル:聖魔法スターセイバーを所持(未所持)



「聖魔力の使用…?」


ゼロが首を傾げる。そこそこ消費されているのが不思議なんだろうが…失礼なヤツだ。俺はこのダンジョンで最も毎日魔力を放出している。


『戦闘においての使用記録はありません。ダンジョンコアに、毎日聖魔法で魔力を注入した合計値が、32280MPとなります』


コアの情報を聞いてゼロは、はぁ~…ハク、頑張ったんだね…と、今さら感心している。


カエンに言われて以来、俺はずっと毎晩寝る前に、余った魔力を全部コアに注入してから寝てるんだ。抱っこして寝るだけで、コアに属性がついてたまるか。


でもまさか、こんなところで、役立つとは思わなかった。


本来進化の行き着く先が白龍の筈の個体が「聖龍」に分岐するには、よほど聖への属性特化が必要だって事なんだろうな…。


まぁあれでちゃんとカウントされるなら、今まで通り注入すればいいワケだ。楽勝だな。



問題は「スターセイバー」の方だ。

見当がつかない。


スキルとしては中級聖魔術が使えるんだが、自動的に覚えるのは、全体回復魔法のスターヒール1つだけだ。


後は自分で覚えるしかない。


「ゼロ、コアにスターセイバーはどうやったら覚えられるか聞いてくれ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【作者の先日完結作品】こっちもオススメ♪

ここをポチッと押してね(^-^)

『魔法学校の無敵の首席騎士様は、ちょっとコミュ障、大型わんこ系でした』

先日完結しました。首席騎士様が強いのにカワイイとの感想を多数いただいております(笑)

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ