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【本編完結】辺境の錬金術師 ~今更予算ゼロの職場に戻るとかもう無理~《コミックス発売!》   作者: 御手々ぽんた
第五章

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巨大てんとう虫

「これまた切りがいのありそうな敵だなぁ!」


 カリーンが、そう嬉しそうに叫びながら駆ける。足取りが軽やかだ。肩に背負うようにして構えたのは愛用の巨大な隕鉄製の漆黒の剣。その後ろをロアが追随する。

 一方、アーリは私の方へと駆け寄ってくる。


「ルスト師、はやくそこ、どかれた方がよろしいのでは?」


 なぜか冷たい瞳で見下ろしながら伝えてくるアーリ。

 私は覆い被さったままの倒れた女性から素早く身を引く。


「いや、これは飛んでくる破片から──」

「その方は私が。ルスト師はカリーン様の補佐でも、しにいかれたらいかがでしょうか」

「はい──。あ、これ、ポーション」


 ポーションを受け取り懐にしまうと、倒れた女性を器用に担ぎ上げ、背負うアーリ。

 アーリはそのままリリー殿下が待機している後方へと下がっていく。


 その間、カリーンとロアは巨大てんとう虫と切り結んでいた。

 生き生きと剣を振るうカリーン。

 しかし巨大てんとう虫の外骨格は相当硬い様子。カリーンとロアの攻撃で何度も弾き飛ばされるも、巨大てんとう虫に大きな傷をつけられずにいるようだ。


「いいねいいね! これぐらい硬い方が剣の振りがいがあるっ!」


 相変わらず楽しそうなカリーン。ロアはやや後方から槍を伸ばして攻撃し、的確にカリーンの補佐をしているようだ。

 鎧を着ていない重量不足のカリーンが十分な助走距離を取れるように、適宜距離を作る形で。


 その時だった。

 何度目かにロアが錬成獣の槍で弾き飛ばした巨大てんとう虫が、勢いをつけて近づくカリーンに向かって威嚇するかのように、その羽を大きく広げる。


 チリっとした刺激が空間を走る。


「危ない!」


 その浄化の光の高まる気配に私は思わず叫ぶ。

 巨大てんとう虫の広げた羽の、七つある白い斑点に、浄光が集約していく。

 球状になった浄光が、カリーンに向かって断続的に射出されていく。それはまるで浄光の弾丸のようだ。


「なんだこんなことも出来るのかっ! ははっ! 飛び道具を使うなんて無粋だぞ、てんとう虫くんっ!」


 笑いながら、浄光の弾丸の一つ目を旋回するようにかわすカリーン。

 本能的に触れない方が良いことを理解しているのだろう。手にした剣で弾くこともせず、体捌きと立体的な軌道変更で一つ一つかわしていくカリーン。


 ──そういえばカリーンって、いつぞや魔法銃の弾を避けてたな。


 私はそれを見てそんな昔のことを思い出しつつ、本格的にカリーンの補佐に入ろうとスクロールを展開した。


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― 新着の感想 ―
[一言] ついに! 俺たちのカリーン様の戦闘シーンが!! ( ◜‿◝ )b
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