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【本編完結】辺境の錬金術師 ~今更予算ゼロの職場に戻るとかもう無理~《コミックス発売!》   作者: 御手々ぽんた
第三章

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新作メニュー!!

「こ、これは素晴らしい!」「ちゃんと美味しい、だと!?」「まさに食べるポーション。みるみる疲労が消えていく。それにお腹も膨れるなんて」「画期的すぎます。さすがルスト師。目のつけどころが違いますね」


 ロアにふられた後に立ち寄った本部で、私は新作のメニューをカゲロ機関の面々に振る舞っていた。

 夕食には少し早い時間だが、もうすぐ定時だしお腹が空いている頃合いだったのだろう。なかなか好評のようだ。多分。

 ガヤガヤと賑やかに私の提供した新作メニューを食べてくれている。


「ふー。ルスト師、美味しかったです。この浮かんでいるプルプルもちもちしたのは、何で出来ているのですか」


 一気に飲み干したシェルルールが手にしたカップを握りしめてたずねてくる。

 私はおかわりをカップに注ぎながら答える。


「これはメインの材料は、ビッグビーツというモンスターの豆の粉を加工したものでね。高い魔素はもちろん高タンパクで栄養価が高いんだ。それに他には植物系モンスターから採れる食材もブレンドして、もちもち感を出してみた。食感も、なかなかだろう?」


「はい、こんなのはじめてですぅ」


 嬉しそうにおかわりに口をつけるシェルルール。手にしたスプーンであっという間にカップに浮かんでいる物を食べると、粘性高めのポーション飲料を再び飲み干してしまった。


 そしてまだ物欲しそうに上目遣いでこちらをみてくるシェルルール。

 私は苦笑いしつつ再びその手のカップにおかわりを注ぐ。


「カロリーも高めだから、これぐらいで終わりにしといた方が良いよ?」


「はいです!」


 元気よくお返事してくるシェルルール。

 他のスタッフでも飲み足りなそうな人らにおかわりを注ぐと、用意した分はあっという間に無くなってしまった。


 私は皆が飲み終わるまでの間に、不在中の進捗を確認しておく。

 どうやら開拓の準備は相変わらず順調なようだ。

 私の裁可を求める書類数枚に、さらさらとサインをし、魔素で簡易的な刻印をする。


「ルスト師、ダンジョンはいかがでしたか?」


「うーん。進展はあったんだけど、難航しててね──」


 私は今日一日のダンジョンアタックの様子をシェルルールに伝える。

 定時を過ぎて人も疎らになった本部で、ふむふむと頷きながら話を聞くシェルルール。


「ルスト師! 是非次はボクもダンジョンに連れてって下さい!」


 話を聞き終わると突然そんなことを言い始めるシェルルール。


「いや、日程が合えば、構わないけど……」


「やった! ありがとうございます! ちょっと試してみたい事があるですー」


 嬉しそうにそんなことを言うシェルルール。その様子から、どうやら何か思い付いた事があるようだった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新ありがとうございます。 [一言] シェルルール「私にいい考えがある」
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