ダンジョンアタック再び
ぼちぼちとですが、更新再開したいと思います!
「全然足りない、ルスト」
「そうだね。半分も入ってないか。これは根本的に集め方を変えないといけないな」
今日は私とロアの二人で地下遺跡の奥のダンジョンに来ていた。
開拓部隊の到着が間近に迫り、準備で忙しい中で何とか作った時間。しかしアーリもハルハマー師も予定が合わず、ロアと二人でのダンジョンアタックとなった。
そしてこれは本日七回目のダンジョンアタックとなる。
六回のタイムアップの間に、色々と進展もあった。
そのうちの一つ、そして最たるものが、いま私たち二人の目の前の箱だ。ダンジョン内の建物を探索中に見つけた。とはいっても部屋の真ん中、祭壇のような一段高くなっている場所にどんっと置かれているのだ。部屋に入ってすぐに目につく。明らかに見つけてくれと言わんばかりの置かれ方だ。
その箱をロアが、不思議そうに槍先でツンツンとつついている。
何で出来ているのか不明なのだが、ものすごく薄い素材なのに、ロアの槍で全く傷がつく様子も無い。そして、祭壇から持ち上げようとしても動かない。
その箱の中には、私たちが集めた金貨を入れたところだ。
そして箱の蓋の裏には、半透明のプレートに表示されるのと同じ原初文字が書かれている。
「『宝箱を満たせ。さすれば道は開かれん』か」
私は何度も読んだその文字を再び呟いてしまう。宝箱というのは多分、この目の前の箱の事だろう。ただ、ペラペラの板で出来ていて、見た目がかなり貧相、まるで子供が適当に板を張り合わせただけにも見える。
それなのにあり得ないぐらいの頑丈さ。思わずロアが槍でつつき回してみたくなるのもわかる
「ロア、槍でつつくのはそれぐらいにしときなよ」
「うん。ルスト、そろそろ時間」
ロアのその声と共に七回目のタイムアップの表示が現れる。
ロアはすっかり体感でタイムアップが来るタイミングを覚えてしまったらしい。
地下遺跡に転送される。
「お腹すいた」
「そうだね、今日はダンジョンアタックはこれぐらいにしておこうか。ダンジョンにつき合ってくれたお礼に、夕食、ご馳走するよ」
私は腕によりをかけて、新作メニューでもてなそうと意気込み、ロアを誘ってみる。
「いい。ルストのご飯、美味しくない。姉様と食べる」
意気込みが無駄に終わった私は肩をすくめると、地下遺跡を出たところでロアと別れる。
せっかく疲労回復効果の高いポーションをアレンジした新作メニューを開発したのだが、仕方ない。
味見がてら、本部にいるカゲロ機関の面々への差し入れにするかと決めると、私は自室に使っている竹の部屋へと向かった。




