表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【本編完結】辺境の錬金術師 ~今更予算ゼロの職場に戻るとかもう無理~《コミックス発売!》   作者: 御手々ぽんた
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

159/462

再び王城へ!!

「ルスト、返事が来たぞ」


 カリーンがヒラヒラと手にした手紙を振って見せてくる。


 タウラが戻ってきてから数日後の昼下がりだった。夜会の方も、行かないといけない会にはおおかた参加し終わった。それもあり、ここ数日は久しぶりにゆっくりと過ごしていた。


 黒い立方体探しをするためリリー殿下へお話を聞きに行く用事がなければ、ハーバフルトンに戻れていただろう。そう考えると、なかなか複雑な気分だ。


 その、リリー殿下からの返事。むげにされることはないとは思うが、万が一あてが外れた場合には別の手だてを探さないといけない。


 その方が気楽かも、と思いながら私は手紙を受け取り、目を通していく。


「それで、リリー殿下からは何て書いてある?」


 にやにやしながらたずねてくるカリーン。


「……王城へ招待された。しかも、またしても今日だ」


「それはそれは。だいぶ熱烈じゃないか! 流石に求婚されただけはあるな」


「カリーン、もうそういうのはいいから」


「はは、すまんすまん。で、誰をつれていく?

 一人で来いとは書いてないのだろう?」


「……ないな」


 私は手紙を読み返すがそんな記述は見当たらない。


「であれば慣例的に二人は随行しても問題無い。で、誰を選ぶんだ」


 再びニヤニヤとするカリーン。何故か私が誰を選ぶかが面白いようだ。

 私は黒い立方体の探索の成功率を上げることを念頭に、二人の名前を告げた。


 ◆◇


「タウラもシェルルールも、急に連れ出してしまって済まないな」


 私たち三人と、セイルークは王城の控え室にいた。ここでリリー殿下からの呼び出しを待っているように言われた。


「いや、そもそも私の呪術師への復讐が根底にあるのだ。今回のことも含めて、ルストにはかなりの労力を使わせてしまっているだろう。本当に感謝している」


 真剣な顔でお礼を言ってくるタウラ。

 そんな私たちの顔を交互に見て、おずおずと話しかけてくるシェルルール。


「あの、ついてくるの、本当にボクで良かったんでしょうか……」


「ああ、シェルルールの錬金術師としての仕事ぶりを見ていたけど、かなり思考が柔軟に感じたし、着眼点も鋭い。だから、シェルルールは普段通りにしていてくれ。あまり気負わずに、気がついた事があったら教えてくれたら良いから」


「ルスト師──! わかりました! ご期待に添えるよう、全力を尽くします!」


 何故か、感極まった様子を見せるシェルルール。

 何故か、呆れたように私とシェルルールのやり取りを見ているタウラ。


「ルスト、ほどほどにしておいた方が良いぞ」


「……何のことだ?」


「いや、何でもない」


 すっかりご機嫌な様子のシェルルールは、張り切って、このあとの私たちとリリー殿下の話しを記録するため、準備を始める。

 書記役をしてくれるようだ。


 セイルークはそんな私たちのやり取りなどどこ吹く風といった感じで、私の肩の上でうつらうつらしている。

 どうも体が大きくなってから、前より寝ていることが多い気がする。


 そんな中、ついにリリー殿下からお呼びがかかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新ありがとうございます。 これが天然のタラシか!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ