セイルークへの託宣!!
「『呪いを討ち滅ぼす』」「『聖なる担い手』」「『運命の車輪は七つの輻を持つ』」
タウラの口から語られる託宣。
その指が経典をめくり終わる度に告げられたのは、三つのフレーズだった。
すっとタウラの全身から魔素の光が消えていく。
「聖なる担い手……。運命の車輪の七つの輻、か。これがセイルークへの託宣か。興味深い」
何かを考えている様子のカリーン。
私は、輻って確か車軸からのびている棒の事だったよなと思いながら、疑問点を口に出す。
「呪いを打ち滅ぼすって、セイルークが呪術師を倒すだろうってことだよね。運命の車輪は?」
「それは多分、呪術師を倒す流れに必要な何か、だな」
考え考えそう口にするカリーン。
私はそれで、何となく思い当たる。半透明のプレートに表示される例の読めない文字かなと。
そんな私たちの話をひどく真剣な顔つきで聞いているタウラ。
「しかし、カリーンは何でまたタウラにセイルークへの託宣を頼もうと思ったんだ?」
「結果的には大当たりだったろう? 呪術師はセイルークの事を執拗に狙っているようだしな。そしてセイルークが一回り大きくなったタイミングで現れた敵。それに何よりもタウラのいたアレイスラ教団の教会への襲撃。何か、つながるんじゃないかってな」
「ありがとう、カリーン。これは大きな手がかりだ。しかし、そうか。託宣の力が狙われたのか。生き残ったのが私だったのが悔やまれる、な。教団にはもっと託宣の力の強い者達がいたのに──」
ぎゅっと拳を握りしめるタウラ。
カリーンがそんなタウラに近づくと、そっとその握りしめられた手に、自らの手を重ねる。
「いや、そんな事は無い。生き残ったのがタウラだからこそ、ルストと出会い、今ここにいるんだ。それは間違いないさ」
そのときだった。部屋の隅でうつらうつらしていた話題の主のセイルークが、起きて顔をあげる。
じっと、こちらを見る。
そのタイミングで、私とセイルークの目の前に、半透明のプレートが現れる。
そこには、こう書かれてた。
『契約竜=セイルークが条件を達成。クエストが解放されます。
──ワールドクエスト:運命の車輪を支える七つの輻──
達成2/7。
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契約者の×%℃¥
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管理されし暗黒
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──ワールドアナウンス──
現存するプレイヤー三名に、ワールドクエストの解放がアナウンスされました』
文字の横に描かれた車輪の絵。その七つある輻のうち二つが光っていた。




