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絶対神YHVHの試練

 カタストロフィーインパクトに放ったみゆきと貴之のパワーはキャリアスに防がれた。


「ひょひょひょひょ。今度こそカタストロフィーインパクトで地球を粉々にしてやる」


 絶対神を力にしたキャリアスにはみゆき達は敵わない。そんな時であったサタンとルシファーが「我々がキャリアスを引きつける。その間にまたあのホーリープロフェットの力とイービルプロフェットの力でカタストロフィーインパクトを消滅させるのだ」そうサタンは言ってキャリアスの元へと飛びに戦いに挑んでいった。


 サタンとルシファーはそうまでしてもみゆきと貴之とお母さんが住むこの地球を守れと言うのか、だったらそうさせて貰う。


「姉ちゃん」


「ああ、貴之」


 みゆき達は力を使えば使うほど強いホーリープロフェットとイービルプロフェットを解き放つ事が出来る。みゆきと貴之は負ける訳にはいかない。


「「はあああああああああああああああああああ!!!」」


 今度こそ、カタストロフィーインパクトを防いで見せる。


 サタンとルシファーは戦っている。でも絶対神の力を得たキャリアスの前では敵う相手ではない。二人の犠牲を無駄には出来ない。二人はみゆき達が住むこの地球を守ろうとしてくれているのだ。


 そして先ほどよりも凄いパワーを増したホーリープロフェットとイービルプロフェットの力が完成した。後はこれを合体させてカタストロフィーインパクトを消滅させるだけだ。


「そうはさせるか!」


 そう言ってサタンがみゆきと貴之が放ったホーリープロフェットの力とイービルプロフェットの力をキャリアスは満身創痍のサタンに向けた。だが誤算だったなキャリアス。この私達の力は邪悪な物にしか対応しないのだ。サタンを盾にしてもサタンは心が浄化するだけだ。


 カタストロフィーインパクトに放ったみゆきと貴之の力はサタンを素通りして、絶対神の力を得たキャリアスの手が焼け焦げて無くなった。そしてカタストロフィーインパクトを消滅させることに成功した。


 カタストロフィーインパクトはすさまじい音と共に無くなっていった。


 残念だったなキャリアスお前の野望もこれまでだ。キャリアスは空を飛びみゆき達を見下ろしている。


 そして満身創痍のルシファーとサタン。キャリアスにとってサタンがみゆきと貴之の力に盾としたことは誤算だった。サタンはみゆきと貴之が放ったホーリープロフェットとイービルプロフェットの力で力を増しているだろう。


 みゆきと貴之は空を飛ぶ。サタンとルシファーが戦っているが、サタンとルシファーはキャリアスに圧倒されている。


「貴之、みゆき達も加勢しに行くよ」


「待つのじゃ、お主等、お主等が行っても何も変わりはしない」


 と死神様は言う。


「じゃあ、どうすれば?」


「とにかくもう一度カタストロフィーインパクトを消滅させた時のような力を巻き起こすのじゃ。絶対神に敵う相手などこの世にはおらぬのじゃからな」


「そんな事をして何になるんですか?」


「絶対神を取り込んだキャリアスはその絶対神の魂についてこられぬようになっている」


 空でサタンとルシファーは戦っている。でも絶対神の力を得たキャリアスに勝てる見込みなど無いほど、サタンとルシファーは押されている。


「みゆきにはそんな事微塵も感じないんだけど」


「もうそろそろじゃ」


 そう死神様が言うと、死神様の言うとおりキャリアスはサタンとルシファーに押されるようになった。


「本当だ。サタンとルシファーの方が僅かながらに押している」


「くっどういう事じゃ。我は絶対神の力を手にしたと言うのに」


 キャリアスは神々であるサタンとルシファーに押されている。


「絶対神よ!我に力を!」


 そう言いながらキャリアスは両手を挙げたが何も起こらなかった。


「どういう事じゃ。我は絶対神の力を手にしたと言うのに」


「身の程を知れキャリアスよ。お前の力では絶対神を物には出来なかったのだ。観念しろ、そうすれば魂だけでも助けてやる」


「ならば、もうこの宇宙や冥界や天界や地獄や人間界など、どうでも良い。すべてを無に変えてやる」


 するとキャリアスは巨大化し始めた。


「さあ、二人とも、ホーリープロフェットとイービルプロフェットを使う時じゃ」


 死神様がそう言うとみゆきと貴之は互いに頷き合った。


「「はあああああああああああああああああああああ」」


 今こそホーリープロフェットとイービルプロフェットを奴に喰らわせるのだ。そうすればキャリアスの野望は解ける。


「キャリアス。お前だけは許しはしない」


「俺達を利用して絶対神のパワーに溺れたキャリアスよ!今こそ観念しろ!」


 そしてみゆきと貴之のホーリープロフェットとイービルプロフェットの力を最大限に引き上げてキャリアスに放った。


「ひゃああああああああああああ!!!」


 と言って断末魔をあげるキャリアス。


 そしてキャリアスは消えて無くなった。


「やった。キャリアスを倒すことが出来たぞ。これでみゆき達の作戦も終わったわけだ」


 みゆきと貴之のお母さんをおとりにして、みゆきと貴之をおびき出してキャリアスの長であった魔王を倒すように仕向けて絶対神の力を手にしたキャリアスはいなくなった。みゆき達はお母さんを助けることに成功はしたが、そのお母さんはもはやみゆきと貴之のお母さんではないと思っている。


 みゆきと貴之はお母さんに愛されていなかったのだ。


「お主等まだじゃ。キャリアスは倒しても絶対神は生きておられるぞ」


 と死神様は言う。


 何だ。この絶対神のパワーは?すさまじい気を感じる。これはキャリアスが操っていた絶対神とは違う。


「我の名は絶対神YHVH。我を目覚めさせたのはお主等か?」


 みゆきと貴之はこのYHVHに逆らってはいけないと思って、即座に跪いた。サタンもルシファーも逆らってはいけないと思って跪いている。


 絶対神YHVHは青い顔に頭がつるつるに禿げた形をしている。それに神々しい。


「絶対神様、我は地獄の神のサタンと申します」


「絶対神様。我は天界の神のルシファーでございます」


「なるほど、キャリアスと言う者に、我は操られていたという訳か?」


 絶対神YHVHには何でも知っているみたいだ。


「はい。キャリアスの野望であなた様を操っていた者を排除いたしました」


「その事も知っておるぞ、死神よ」


「ハハッ」


 と死神様も跪く。


「我は絶対神YHVH冥界、人間界、地獄、天界を司る絶対神YHVHキャリアスの野望を食い止めてくれて礼を言う。万物の者たちは我にすがる者がいなければ存在は出来ぬ。我はこの宇宙全体の絶対神、だが本来の我は宇宙の中心にいる。お前達に試練を与える。この僅かな絶対神を倒して見せろ」


「そんな、あなた様を倒すなんてとんでもない。我々にはそんな事は出来ません」


 とサタンは言う。


「これは我が与えた試練だ。私を倒して見ろ」


 すると絶対神YHVHは雄叫びをあげた。その雄叫びは目の前が歪むほどの物だった。そして私と貴之とサタンとルシファーと死神様以外みんな石になってしまった。


 みゆきと貴之は見つめ合い。これが最後の戦いとなるのだと覚悟を決めた。今こそホーリープロフェットとイービルプロフェットとサタンとルシファーと死神様の力が必要だ。そして石になった人間にも力を分けて貰うことにする。それは絶望と希望の力だ。石になった人間達は絶望を感じている。だがその中でも神様を信じる希望の力も感じる。それらをルシファーとサタンの力に還元することが出来る。


 今こそ力を合わせるべきだ。


「我もおるぞ」


 死神様も協力してくれるみたいだ。死神様の力は本来死んだ物たちのパワーを源にしている。そのパワーを譲ってくれるみたいだ。みゆき達は絶対にこの試練を乗り切らなければならない。キャリアスの野望はどうにかなったがみゆき達は絶対神YHVHの試練に勝たなければならない。


 みゆきの聖なる力のホーリープロフェット。


 貴之の邪悪な力のイービルプロフェット。


 サタンの源の絶望。


 ルシファーの源の希望。


 死神様の死んでいった物の魂の力。


 これらの五つの力を今解き放つ時だ。まさか神々の力を使って絶対神YHVHに挑む事になるとは思わなかった。みゆき達以外みんな石に変えられてしまった。もはやみゆきは絶対神の試練に打ち勝つことしか考えていない。これに失敗したら。もう宇宙の万物の者達は絶滅してしまうだろう。


 みゆきは思うんだ。力のある者だからこそ人々を守る事が出来るんだ。


 人の世ほど、切なく。


 人の世ほど、美しく。


 人の世ほど、醜く。


 人の世ほど、おかしく。


 そして人の世ほど愛しい者はない。


 だから、この世は滑稽だけどそれが生き物なのだ。愚かな戦争をしても、人は愛を紡ぎながらよりよい歴史にしようと考える。だからこれがみゆき達に与えられたYHVHの試練なのだろう。


 みゆきと貴之とサタンとルシファーと死神様の力を駆使してこの試練に打ち勝つ。


 これこそが本当のカタストロフィーインパクトなのかもしれない。


 でもみゆき達は負けるわけにはいかないんだ。


 そう冥界の人も地獄の人も天界の人も人間界の人も完璧ではなく皆愚かなのだ。そんな愚かな者達の力をYHVHにとどめを刺すときなんだ。


 キャリアスの魂も浄化されきっと奴は地獄に落ちるのだろう。そこでキャリアスは地獄で勉強して罰を受けて、またリセットされてこの世に生まれてくるのだろう。みゆき達の魂は一人一人神様のような存在なのだ。


 魂は宇宙と同じく終わりも始まりもないのだ。


 そして宇宙も終わりも始まりもないものなのだ。


 この絶対神YHVHの本来の力は無限に等しいのかもしれない。


 だって本当の神様だもん。


 でもみゆき達は負けるわけにはいかない。この五人の力で本来のカタストロフィーインパクトを食い止めるのだ。このカタストロフィーインパクトを破壊しなければ、みゆき達はおろか宇宙中の者達が死んでしまうだろう。本来の神様であるYHVHの試練はまさにこれだ。


 さあ、来いカタストロフィーインパクトよ。みゆき達は絶対にYHVHの試練に打ち勝ってやる。


 これがみゆき達のすべてのパワーだ。笑っても泣いてもこれが最後だ。


 みゆきと貴之とサタンとルシファーと死神様の力を合わせれば何とかなるはずだ。


 YHVHは激しい雄叫びをあげている。でもみゆき達にはそんな攻撃は効かない。みゆき達が発する金色のオーラを放ちそのカタストロフィーインパクトであるYHVHに向けて放つ。キャリアスが出したカタストロフィーインパクトなど、比較にもならないYHVHのカタストロフィーインパクトにみゆき達は負ける気がしない。


「さあ来い。これが最後の戦いだ」


 みゆきがそう言うとみゆき達五人は最大限のパワーを放とうとしている。


 絶対神YHVHは言っていた。これは私達の試練などと。これが千年に一度の絶対神の以前リリィ達が住んでいたアラタトの試練だったのだ。でも千年前アラタトはカタストロフィーインパクトにより神の試練に失敗してしまった。それを利用しようとして地球を壊滅状態にさせようとしたのがキャリアスだった。


 本来これはアラタトの試練なのかもしれない。そんな時リリィを感じた。


『みゆき、リリィ達も力を貸す』


 するとみゆきにこんな力が合ったのかと言うほどの力が増してきた。それだけじゃない。ルシファーやサタンも貴之も死神様も力を増しているのを感じている。


『アラタトのみんなありがとう。今度こそ神々の試練であるカタストロフィーインパクトを消滅させる』


 絶対に。


 絶対神YHVHは雄叫びをあげながらこの地球の地上に落ちようとしている。


 キャリアスが放ったカタストロフィーインパクトはどうやら偽物のようだ。


 神は人に試練を与えるが、脅したり、恐れさせたりはしない。


 みんなの力が集まってからこそのこれは力なのだ。


 神はみゆき達に本当の人間の絆をつぐんでいるか試しているのだ。これが千年に一度の試練だ。その時、千年前の記憶がみゆきによぎった。その時キャリアスは地上を壊滅させようとしてカタストロフィーインパクトを衝突させようとしたみたいだ。


 でももうそのキャリアスはいない。ここにいるのは儚くおかしく愚かでそれでも美しく愛おしい私達五人だ。


 とてつもないパワーがみゆき達に降り注ぐ。


 みゆき達は金色に光っている。この力で本来のカタストロフィーインパクトを消滅させるのだ。これが本当のみゆき達の愚かだけれども美しい者達の物語。


 そしてみゆき達五人は拳をあげて絶対神がみゆき達に与えるカタストロフィーインパクトを消滅させるのだ。


 そしてみゆき達は精神を集中させて五人のメテオストライクを放った。


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