表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】マジックペンで異世界探訪(たんぽう)~ペンは剣よりも強し  作者: 言納智大
第2部 第1章 ダンジョン都市サラヴィ編
114/226

8 宝箱

 結論とすれば特に問題なく倒すことができた。


 前衛にはシェーラとセフィリア、後衛にはアイリスとケローネである。


 シェーラが剣でセフィリアはフライパンでゴブリンを攻撃する。アイリスとケローネは前衛2人の動きを見ながらタイミングを合わせて魔法を行使した。




「ふむ、やはりパーティーですと楽ですわね」


 ゴブリンが残した魔石を拾いながらセフィリアがそう口にした。


「そういえばダンジョンの入口にはあれだけたくさんの冒険者がいたのに近くにはいませんけどどうしてでしょうか?」


「それは他の方たちは深い階層に行っているからでしょう。このダンジョンでは一度行ったことがある階層には転送石というアイテムを使って瞬時に移動することができますのよ。ただし、浅い階層から深い階層へと一方通行ですけれど」


 自らの疑問が解消されて「へー」と感心するケローネ。


 アイリスはクレアの授業を受けて知識として知っていたがシェーラは知らなかったようだ。


「転送石って高いんですか?」


「ダンジョンの外では何の役にも立ちませんしダンジョンの中でも入手できますのでそこまで高いものではありませんわね」


 ケローネはそれを聞いてほっとした表情を浮かべる。レスティの防衛に参加したことによる褒賞とトーマスから勇馬の護衛依頼を受けたことによる依頼料で冒険者になって今が最も懐具合に余裕がある状態だ。

 とはいえこれまでかつかつの生活をしていたこともあってか染み付いた節約思考は直ぐに失われるものではない。


「ということは1階層にはそんなに人がいないということなのかな?」


「わたくしたちの様な初めてダンジョンに入るパーティーやメンバーに駆け出しがいるパーティーくらいでしょうね」


 パーティーに1人でもその階層を突破していない者がいればパーティー全体で転送石をつかって移動することはできない。


 シェーラの疑問にセフィリアが答えながら通路を進んで行く。

 

 ダンジョンの魔物の強さは階層を進むごとに強くなっていく。

 

 大体5階層くらいまでがEランクの、15階層までがDランクのパーティーの適正レベルと言われている。

 同じEランク冒険者の適正階層とはいえ1階層と5階層とでは出現する魔物の強さは異なる。

 ダンジョンの魔物はダンジョンの外に出ることはないため魔物の討伐のメリットは魔石やドロップアイテムを入手できることに尽きる。そして魔石の質や大きさは基本的には魔物の強さに比例し、それが売却価格も比例する。魔物からときおり得られるドロップアイテムや宝箱の中身も階層が深いほど良い物であると言われていることもあり冒険者たちはとにかく深い階層を目指す。


「とはいえ、競合相手がいないとこういういいこともありますわよ」


 ダンジョン経験者であるセフィリアが誘導して向かった先には4人も入れば狭く感じる小部屋があった。その小部屋の中央には青色の宝箱が鎮座していた。


「「宝箱!」」


「これが……」


 初めて宝箱を見たセフィリア以外の3人が驚きの声を上げた。


「じゃあ、アイリスさん。宝箱を開けて下さいませ」


「……私でいいんですか?」


 アイリスが他の2人の顔に目を向ける。


「ボクたちは護衛だから」


 ケローネもシェーラの言葉に頷いた。


「わかりました。それでは開けます」


 そう言ってアイリスは目の前の青色の宝箱に手を掛けた。


 ここは最新話1個前です。


 次あたりでブックマークをお願いします。


 『少しでも面白い』『続きが気になる』と思われましたら、


  ↓ にあります【☆☆☆☆☆】の☆を★にしていただけましたら今後の励みになります。





【宣伝】


お時間がありましたら別途連載中の拙作をお試し下さい。


『Sランククランを追放された事務職DTおっさん、覚醒して最強の補助職に! ~苦節20年、役立たずと言われたアーティファクトがついに進化して八面六臂の大活躍~』

  https://book1.adouzi.eu.org/n5364gk/

(ポイント評価欄の下あたりからリンクで飛べるようにしています)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ