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激流下りとむにゅむにゅぽいんぽいん


「さぁ、行くわよー!」

「それー!」


シャギとオウバがグイっと全力で押し込み、


「わわ!」


 俺は杏奈が落っこちないように肩を抱く。


 シャギとオウバが魔力で作り出した四人乗りの”ゴムボート”のようなものが水の上を滑りだす。


 海底神殿の中には、迅速な移動をするための、多数の水路があるらしい。

その一つに乗って俺たちは、一気に最深部を目指して行く。

 船頭を買って出たシャギの持つ、ガロンドから借りた青い水晶玉が光った。


「そこを左よ!」


 どうやら水晶玉には案内機能があるらしくシャギが指示を出し、


「アンちゃん、サラマンドラさん!」

「うん! トカゲ!」

「はいよー!」


 俺と杏奈はオウバと一緒に、これまた魔力で形作ったオールを激流の中へ突っ込んだ。

三人で力を合わせて激しい水面を描けば、俺達を乗せたボートがぐいんと曲がって、左の水路へ滑りこむ。

 道順が合っているかどうかはわからないが、やたらと進むよりも良いのかもしれない。


「ギョ―!!」


 すると水面から、複数のサハギンが飛び出してきた。

シャギは水晶玉へ視線を落とし、忌々しい様子で舌打ちする。

 正直こういう時のシャギって結構怖い。


 と、そんな俺たちへサハギンはナイフのように鋭い腕のヒレを闇の中に輝かせながら飛んでくる。


「させるかぁ!」


 すかさず俺はボートから飛び出して爪を振った。

 鋭い爪がサハギンを綺麗に三枚に下ろし撃退する。

しかし水流が早く、俺の下でボートが先に進んでしまった。構マズイ。


「トカゲ! 今いく!」」

「アンちゃん!?」


 杏奈はオウバの静止も聞かずに飛び出した。

幸い、俺のバフの影響下にあった杏奈は超人的な脚力で飛び、見事俺の腕をキャッチ。


「ありがとう!」

「あとはよろしく!」

「よろしくされたぁ!」


 俺は形態変化で小さなトカゲに戻った。

 蜥蜴の俺を杏奈は優しく掴むと、胸の谷間に挟みこむ。

脇をきゅっと締めれば、立派なメロンは小さな俺にとっての安全器具となった。


「GAA!」


 小さな口から激しい炎を吐き出すと、今の俺よりも遥かに大きな杏奈の身体が、ビュンと飛び出す。

 そうしてボートには戻れたのだが、


「きゃ!」

「ご、ごめん、オウバ!」


 杏奈はプリンとしたお尻で、オウバへダイブ。


「あひゃ~!」


 その勢いで俺は杏奈の胸の谷間から飛び出してしまった。 

 そのまま激流の中へ真っ逆さまと覚悟を決めたが、またまたぷりんとした感触が俺の身体を優しく包み込む。


「オウバ大丈夫?」

「う、うん。なんとか……」


 杏奈はオウバを起こしていて、なんと! 丁度俺は杏奈とオウバのJKカップの間に挟まっていたではないか!


「二人とも伏せて!」


 シャギの凛とした声が聞こえて、杏奈はオウバを押し倒す。

刹那、ビュンと硬そうな石造りの天井がビュンと掠める。

 水路の天井が低くなっていた。


「杏奈、右に!」

「うん!」


 杏奈はオウバを押し倒した姿勢のまま、シャギの指示に従って体重を右に傾ける。ボートが右に曲がって障害物を回避し、密着し合ったオウバと杏奈のJKカップがむにゅんと潰れる。


「は、はぁ……ア、アンちゃん! もっ、もっと静かに動い……んっ!」

「ごめん! ちょっと我慢して!」

「そ、そこ……き、気持……あっ! いやぁ~……!」」


 オウバは杏奈のKカップにJカップをむにゅむにゅされて、顔を真っ赤に染めていた。

不規則に身体をびくびくさせて、なんだか呼吸も荒い。


「次、左右よ! ワンツーのリズム!」

「んっ! んっ!」

「あっ! くっ……やんっ……!!」


(な、なんて状況だ……! て、天国……いや、安全地帯!!)


 と、杏奈とオウバの胸に挟まれながら、あられもない声を聞き続ける俺。

むにむに柔らかいくて暖かいJKカップの間にいる俺は、むんとする女の子の匂いに包まれて、頭がクラクラし始めている。


「しっかり掴まってて! 抜けるわよ!」

「んっ! オウバ頑張る! あと少し!」


 シャギの指示で杏奈が更に強くオウバを押し倒した。  


「や、やああぁぁぁ~! ウィンドくぅーん―――!!」


 オウバの絶叫と同時に、ボートが天井の低い水路を抜けた。

そして出口にあった石壁の残骸に引っかかって、ボートががくんと傾く。


「「「「わー!!」」」


 俺たちは滝口でボートから投げ出されてしまった。


 目下には泉みたいのが見えるけど、正直この高さで素直に落っこちるのは非常にマズイ。

 だけど、ラッキーなことに俺だけはボートの上へぺたりと戻る事ができた。

 間一髪ギリギリセーフ。


「オ、オウバ!」

「はい! グ、グラビトン!」


 オウバはJカップをぽいんと揺らしながら、腕を振って魔力を発する。

すると三人の落下速度が緩やかになったようにみえた。


「重力低減の魔法よ! ほんの少しの間だから、早くボートに!」

「アンちゃん!」


 シャギとオウバは空を泳ぐように掻き分けて、杏奈もそれに習う。


(おーい! 早くこーい!)


 俺は尻尾をふりふりして、みんなが来るのを待つ。

そうしてシャギの手がボートの淵を掴んだ時のこと。

 重力低減の魔法効果が切れたようだった。


「「「「わー!!」」」」


 ボートと俺たちは重力に激しく引かれて真っ逆さまに落ちて行く。


 やがてバシャンと周りに水しぶきが上がって、同時にシャギの薄い布一枚の綺麗なお尻が頭上から迫ってくる。


 もうこれまでか! 俺のサラマンダ―としての一生は、シャギのお尻によって終わってしまうのか! サラマンダ―転生、完! 次回作をお楽しみに――にはならなかった。


 ちょっと硬くて、圧力は感じるけど、でもふにふに柔らかい感触。

俺はちょうどぴったし、シャギのお尻の間に挟まれていた。

 もう正直、今の自分がどうなっていようと構わない。


「シャギ、トカゲがいない!!」

「うそ!? でもさっきボートの上に……あっ!」


 シャギの綺麗なお尻が退いて、残念ながら柔らかい圧力から解放されてしまった俺。


「トカゲ! 生きてる!? 潰れてない!?」

「あはは~おしりむ~に、むに。あはは~、胸がぽいんぽいんっと~。この世は天国~あはは」


 まだ夢見心地な俺は、小さな腕を押したり引いたりして、柔らかさの余韻を楽しんでいた。


「むぅ~……トカゲのバカ」


 そんなおバカな俺をそうは言いつつも優しい杏奈は優しく俺を拾い上げてくれる。


 あとで杏奈にこっぴどく叱られたのは言うまでもない。


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