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サラマンダ―転生は続く!?


 シュタ―ゼン国を占領していた、五大貴族の一つブルー家のマリオンは、第三皇女:ニム=シュタ―ゼンとその側近ユウ=サンダー、アイス姉妹や勇猛果敢な戦士たちによって捕えられた。


 敵の大将が捕えられ、更に自慢の竜騎兵隊に八体のイフリートを失ったマリオン軍は総崩れを起こし、ニム達に王都を開け渡さざるを得なかった。

 王都を奪還し、身うちである王や王女をニムは助け出し、マリオンの短い天下は終わりを告げたのだった。


「シュターゼン国の永久の平穏を! 炎の精霊サラマンダー様のご加護を!」


 未だ復旧中に城に代わって、王都の中央広場に設けられた壇上で煌びやかな鎧姿のニムの勇ましい宣言が響き渡る。

 国を上げて開催されている戦勝のお祭りは、炎のように益々活気づく。

 そんなニムの様子をトカゲ形態の俺を肩に乗せた杏奈は、近くの塔から見下ろしていたのだった。


「杏奈、良いの? 君もあそこに立てるんだよ?」


 俺がそう聞くと杏奈は首を横に振る。


「別にいい。恥ずかしいし。トカゲも嫌でしょ?」

「良くわかったね。でも、マリオンを倒した時はノリノリだったよね?」

「あ、あれは、ついテンションが上がっちゃって……」


 思い出すと相当恥ずかしいのか、杏奈は顔を真っ赤に染めて、体温を急上昇させる。


 お互いに目立つのはあまり好きじゃない。こういうところも一緒だから、俺は杏奈の傍にいて凄く安心できるんだと改めて思う。

ふと、後ろに気配を感じて、杏奈が振り返る。

そこには、老婆姿の大魔導師、杏奈のお師匠さまがいた。


「お師匠さま? 何か用?」

「炎の巫女……いや、焔 杏奈よ。この先、お主はどうする? お主の役目は終わった。じゃから、元の世界に戻ろうと思えば戻れる。だからこれからどうしたいのかを聞きたいのじゃ」

「そうなんだ。トカゲはどうなるの?」

「えーっと、俺は……」


 杏奈は転移者だから帰れるが、俺はたぶん転生のようなので帰れそうもない。

まぁ、別に俺は帰ったところで待ってる人も、何もないからどうでもいいのだけど

だけど杏奈にはきっと家族や友達、帰る家があると思う。

寂しいって思うのは俺の我がままだし、帰るべき場所が杏奈にあるのならそうした方が良い。


「お師匠様、まだここにいちゃダメ?」


 杏奈の意外な言葉に俺は驚くが、お師匠様は特に驚いた様子を見せず、


「ほう? して?」

「だって、あっちに帰ってもだれも私のこと待っていないから。あっちの世界の私はないないだから……」


 少しくらい杏奈の声に、胸が痛む。だけど杏奈はすぐに優しい笑顔を浮かべて、俺を見た。


「でもこっちにはお師匠様や、アイス姉妹、ユウさん、ニム……そしてトカゲが一緒。もう少しこっちに居たい! みんなと一緒に居たい!」


 杏奈は肩に乗っかっている小さな俺を、そっとつまんで掌の上に乗せた。


「もう少し一緒に居てくれる? サラマンダー?」

「勿論だよ! 杏奈さえ良ければいつまでも!」


 合図することなく、俺は尻尾を、杏奈は手を掲げてハイタッチ。

 パチンッ! と軽快な音が響き渡った。


「ほれ、ツンデレ姫。主の大好きな杏奈ちゃんはまだこっちにいるそうじゃぞ?」

「ば、婆様! べ、別に大好きなんかじゃ……」


 おずおずとニムが現われ、杏奈はにやりと微笑み、


「何? ニム私のこと好き? 私が大好きなのはトカゲだよ?」

「わ、私だってそうよ! なんでアンタなんか!」

「それがツン? ニムってツンデレ?」

「ち、ちがうってぇ! ばかぁ! てかツンデレって何よ! わっけわかんないんだからぁ!」

「はぁはぁ! 姫様、その真っ赤なお顔超可愛いですよ! ぐふふ!」


 何故かこの国最強の戦士の一人であるユウ団長は鼻息を荒くして、ニムを見ていた


(ああ、腹減った……)


 唐突にそう思った俺は杏奈の掌から飛び降りて、筋骨隆々なリザ―ドマンへ変身した。そして仲良く口げんかしている杏奈とニム、二人の肩をそっと抱いた。


「とりあえず腹が減った! 二人のカレーをお願いしたい!」

「わかった! 美味しいの作る!」

「はい、精霊様! 今度は杏奈に負けないくらい美味しいの作ります!」



 両手に花の俺。とてもうれしいこの現実に感謝感激。


(サラマンダ―転生って最高ッ!!)


ここまでありがとうございました!

二章までは確実にやります。掲載予定は来月半ばか、年明け頃を予定しています。


もし二章にもご期待頂けるのでしたら、是非ブックマークや評価など、よろしくお願いいたします!


ではまた~

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