ラウレーリン=マクファウスト5
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「それで? ポーションを作っていればいいってのは解ったんだが、他に貴族として、しないといけないことはあるのか? こういうのはなんだが、全く貴族らしくは無いと思う訳なんだよ」
貴族では無かったんだから、当然の話なんだが、貴族らしくしていろと言われても、無理だからな。貴族って何だろうって所から始まってしまっているからな。
貴族って、税金を取って、その税金で生活をしている人って認識しか無いんだよな。そりゃまあ、都市の発展に寄与するのも、貴族の務めなんだろうが、都市の発展って言ってもな?
今の都市で困っている事があるのかと言われたら、特に無いんだよな。俺に関してはって話ではあるんだけど。もう少し食べ物屋が増えてくれると嬉しいかなって程度なんだよ。
「そうですわね。特にやって貰う事はありませんわね。やって貰う事としては、ポーションの増産についての事くらいかしら? それさえやっておいてもらえれば、特に問題はありませんわね」
「……それってさ、今までと何か変わるのか? いや、人材を多く育てろって事なんだろうけどさ。それは、こっちでやる事だから、それは置いておくとしてだな。他にやることは無いのか?」
「そもそも貴族とはという所から説明しないといけませんわね。貴族とは、どういう人の事を差すと思われますか? 主観的なもので構いませんわよ?」
「そうだな。まずは税金で生活をしているって所だな。税金を取って、そこから、生活費を出しているって感覚だな。それと後は、都市の発展に税金を使って何かをするってのが、仕事だと思っている。その位か? イメージだとその位なんだが」
「凡そ間違ってはいませんわね。税金を頂き、それを運用する。それが貴族の仕事の1つですわ。民からの税金を無駄に使っているようにも見えるのも否定はしません。そういうものも居ますから」
「いるよな。絶対に居るとは思っているんだよ。私腹を肥やしている奴が一定数は居ると思うんだよ。その感覚は抜けないかな。俺はそんな事をしようとは思わないけど」
「殆どの貴族がそう言う事はしていますわね。マクファウスト家では、そう言う事はしておりませんが。領地を見て貰えれば、解る話なのですが、ハインリッヒは外に出たことは無いんでしたか?」
「無いな。生まれも育ちもこの都市だ。良い所だとは思うし、整備するところもしっかりとしていて、住みやすいとは感じているな。後は、魔境にも近くて、ポーションの売れ行きが良い」
「マクファウスト家の領地は殆どこんな感じですわよ? 税金も無駄には使わない。質素剛健な所が売りの貴族ですから。その辺の木っ端の貴族と一緒にされては困りますわね」
ちょっと抜けているところもあるが、良い貴族だと言うのは、否定しない。この都市の至る所でその兆候は見て取れる。しっかりと管理されている土地が多い事からも伺える。
昔の住んでいた貴族家とは違うとは思っているよ。あそこの貴族は、如何にして金を搾り取るのかって言うのを考えていた貴族だったからな。それとは違うと言うのは解っているつもりだ。
だが、俺が貴族になったとして、何が出来るんだよって話ではあるんだよな。何も出来やしないぞ? 俺に出来ることは、ポーションを作る事くらいだ。その位しか出来ないんだよ。
「一緒にするつもりは無い。無いが、俺が貴族になって、何が出来るのかって話になってくるだろう? ポーションを作る事しか出来ないぞ? それでもいいのか?」
「良いも何も、それが一番のメインのお話ですのよ? ポーションを作ると言う事が、どのくらい大切なのかは、錬金術師ですもの、解っておいでだとは思いますが?」
「ポーションなくしては、魔境に潜れないからな。そりゃあ大切な事だろうとは思う。だが、錬金術師の仕事であって、貴族の仕事ではないだろう? そう言う気がするんだが」
「いえ、ポーションを作ると言うのも、貴族の立派な仕事ですわ。というよりも、貴族の仕事とは、都市の維持管理だけではございません。都市の運営にも関わってくることなのです」
「まあ、運営はするよな。それは解る。ポーションもその一環だというのか? 俺じゃなくても出来る奴は沢山いるだろう? 今後も沢山育てる予定だし」
「そうですが、先駆者として、先頭に立つのもまた貴族の務めなのです。ハインリッヒには是非とも、ポーションを作るという先駆者になって貰いたいのですわ」
「というと、俺が貴族になる理由って言うのは、本当にポーション関係の話だけで決まった話なのか? もっと壮大な何かがある訳でもなく、単純にポーションが作れるからだと?」
「錬金術師に確職している訳でもないのに、ポーションを作れるというだけでも異常な事なのだと理解してくださいまし。それにここまでの大量生産は錬金術師でも無理ですのよ?」
「あー、錬金術師としての認識の違いだな。錬金術師は大量生産こそが本当の価値だと思っているからな。なるべく沢山のポーションを作るのが、錬金術師としての仕事だと思っている」
「……本当に認識が違いますわよ。錬金術師と言うのは、限られた素材で、限られた範囲のポーションを作る事が最善と言われていますからね。ハインリッヒの考え方の方が異常なのです」
確職した錬金術師は、大量生産に向かないのかねえ。魔道具があるんだから、そんなことは無いと思っているんだが、常識は違うんだろうな。どう違うのかは知らないが。
それにしても、ポーションを作っているだけで、貴族に成れると言うのも、不思議な感覚だよな。普通にポーションを作っているだけなんだし。素材を作る事も普通だよな。
それが、貴族としての成果になってしまう今がおかしいのであって、貴族は色々とサボり過ぎだと思うんだよ。もうちょっと研究にも金をかけろよな。そうすれば、ポーション不足なんて無かっただろ。




