表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

406/406

星は2度落ちる

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「……ああ、ラウレーリンか。どうかしたのか?」


「!? ……ハインリッヒ、何も覚えてないのね?」


「何も覚えてない? どういうことだ?」


「畑で倒れていたそうよ。……正直な所、もう長くはないそうね。医者にも見せたけれど、悪い所はないそうよ。本当に寿命なのね。というよりも、もう目を覚まさないって言われていたのよ?」


「そう、か。じゃあ、これが最後になるのか。……65歳まで生きたけど、大した事をやれたって思いは、あるな。平民から始まって、ここまで来たんだから」


「そうね。もう十分よ。ゆっくりと休みなさいな。後は孫たちが何とかしてくれるわ」


 そうだな。2度目の人生、ここまで生きただけでも凄いと思う。ここまでやれたんだ。悔いは、多少はあるけど、それでもやってやったって感じがある。


 錬金術も昔以上に発展出来たって思いがある。昔はエリクサーとエリクシールで止まっていたんだからな。その先を作れたってのは大きいだろう。


 誰も出来なかったことをやってのけたんだ。これ以上に何を望むのか。出来なかったこともあるけど、それでも、十分に生きたと思う。


 曾孫の顔は見たんだったか? ……忘れてしまった。駄目だな。完全にボケが始まって来てたのか。ああ、ついにここまで来てしまったんだな。


 長くはない、か。これもまた人生だよな。2度目なんだけど。不思議と、死ぬのが怖くはない。やり遂げたことが大きいからだろうな。


「ラウレーリン、そろそろ、寝る事にするよ。今まで無理をかけた。ありがとう」


「お礼をいうのはこちらの方よ。もう少しこっちでやり残したことがあるけれど、直にそちらに行くわ。待っていてというのも何だけれど、待っていてくれるわよね?」


「当然だろう? ずっと待っているよ。ずっと。でも、そうだな。なるべく遅く来てくれ。その方がいいな」


「ええ、待たせるくらいが丁度いいわね。でも、目立つ格好で居てくれないと解らないわ」


「ああ、何とか目立っているようにはしているよ。そして、探してくれ」


 無茶を言う。目立ってくれと言っても、何をどうしたら良いのかが解らない。何か目印が必要だろうな。何がいいだろうか。


「そうだな。ユグドラシルの下で待っていることにしよう。そうしたら間違えないだろう?」


「そうね。一番大きな物が良いわ。その方が見つけやすそうだもの」


「解った。……それじゃあ、またな。待ってるから、なるべく遅く来てくれ」


「ええ」


 2度も人生を過ごしたのは、俺くらいだろうな。でも、いい人生だった。でも、そうだな。もう少しだけ、ラウレーリンの顔を見ていたかったな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
完結まで一気に読ませてていただきました。 ポーションの開発がどんどん大きくなって、これ以上やること無いんじゃないか?と思ってたら貴族としてのお仕事がどんどん増えて行くのが楽しかったです。特にレース周り…
書籍販売おめでとうございます。購入しました。ハインリッヒが想像よりかわいくてびっくりしました笑
完結おめでとうございました ハインリッヒはかなり愛されてたんですね、本人的に大往生を自覚しているのなら幸せな人生ですよね。多分曾孫どころか玄孫もいるだろうし、その次はわからないけど子孫で100人は超え…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ