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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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勝った先にあるもの

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 確実にこうだとは言えないが、悪魔の数が減って来たと思っている。あくまでも感覚的な話ではあるんだが、徐々に悪魔の討伐数が減っている。今の所、89体の悪魔を倒しているんだが、徐々に嫌な空気の場所が減ってきているようにも感じる。


 嫌な空気も、重くなっている訳では無いらしいし、強い悪魔はここに見切りを付けたのではないかと思う。ここにいくら悪魔と魔物を投入しても意味がないと悟られたか?


 一応だが、バズビーテイラー辺境伯家の領地全体に話を聞いたんだけど、やっぱり悪魔の討伐例は減っている。……まあ、他の所では追い払うのが精々って場所が多いんだけど。


 魔物の数は相変わらずなんだけどな。徐々に増えていっている。もう200億を超えた時点で数えるのを止めてしまっているんだ。馬鹿げた数字になって来ているのは確かなんだけど、この間もずっと士気を維持するのに大変なんだよ。


 ウェンリー兵士長が、色々と補給物資に気を使ってくれているお陰で、兵士と冒険者の士気も高いままに維持できているんだけど、どうなんだろうな。


 士気が高いままに、気が緩む可能性もあるんだよ。悪魔からの脅威が少なくなってきているから、余計にそう感じるのかもしれないけど、気を緩めるのは違うんだよな。


 まだまだ始まって半年。気を緩めるには早過ぎる。最低でも後2年は戦わないといけないと思っているからな。


「報告! 魔物の質が上がりました! 現在は中級冒険者が相手にする魔物が増えてきています。そして、混成軍になってきました」


「混成軍か。面倒だな。一気に殲滅したいとは思うが、混成軍となると難しい。単一であれば簡単なんだけどな。うーん。どうしたものか」


「とりあえずは現状維持で問題ないのではないですか? 混成軍とは言え中級冒険者程度のレベルの魔物が混ざったところででしょう。こちらの戦力とは差が大きいと思いますが。伊達に上級、超級、猛者をやっていませんよ」


「ただ、混成軍という所が引っかかるよな。初級冒険者レベルの魔物と中級冒険者レベルの魔物と混じっているという事は、悪魔も編成を替えてきたのか?」


「その可能性は多いにありますね。無駄に下級の悪魔を使い過ぎたってのもあるんじゃないでしょうか? 足止めにもある程度の悪魔が出張っているのではないですかね?」


「現状、そうなる可能性が高いのか。となると、悪魔側も本格的な攻勢には出てこない可能性がある。こちら側を捨てに来たって事もあるかもしれない」


「でしょうね。攻め落とすのであればここで猛者級の魔物を投入してきてもおかしくはない。しかし、今は現状維持を狙っているようにも見える」


「結論はどうであれ、魔物を討伐することには変わりがない。伝令、魔物を討伐する速度を上げられるのか、クラークに言ってみてくれ。魔物の消耗が激しければ、ここに魔物が集中する可能性もある。他の戦線を助けるにはその方法が一番だろう」


「解りました。クラーク様に確認を取ります。無理であれば再び伝令に戻ってきますが、それでよろしいでしょうか?」


「ああ、それでいい。出来るのであれば伝令は必要ないとも伝えてくれ。何処まで効果が出るのかは解らないが、やってやれない事も無いはずだ」


 うーむ。混成軍か。悪魔が嗾けられる魔物が増えたのが、何を意味するのかだよな。魔物が減ってきて送り込む魔物が居なくなってきたのか、上位の悪魔が嗾けているのか。それの判断がつかない。それについて知っていそうな人が居ないからな。


 まあ、数で勝負をして来るのであれば、それを殲滅してやればいい。簡単な事だ。難しいことはまだまだしなくても大丈夫だ。


 本当に何を考えているのかが解らないから、場当たり的な事しか出来ないのだが、現状悪魔側はこちらを攻めあぐねていると思われる。


 そして、本気で落とそうとも思っていないんだろうな。……これが過去に起きた、1500年前に起きたあれの再来なら、落とせそうな所から落とすだろうからな。


 俺ならそうする。わざわざ守りの堅い所に軍を突撃させる事は無いと考える。守りの薄い所から攻めて、全体の戦線を崩してから色々とするだろうと思うんだよな。


 この状況だと、こっちの戦力の足止めをするのが正解だと思うんだが、悪魔側がどうやって考えているのかが解らないからなあ。こっちの判断としてはそうだろうと言う事でしかない。


「報告! 街道より交戦した悪魔が、今までよりも強かったような気がするとのことです。倒せてしまったので、詳細については判断できないとのことですが、今までよりも強かった可能性があるとのことでした!」


「という事は、準男爵を使い切ったのか? 男爵を出してきたという判断で良いのだろうか。悪魔に貴族階級を当てはめても良いのかが解らないが」


「考えるのであれば、当てはめるべきだと思うが。悪魔の強さの尺度が無いのだ。簡易的に貴族様の階級と同じにしておけば、不都合は無いはず」


「これを不敬だと捉えられるかどうかが問題になりそうですが、ハインリッヒ様としてはどのように感じますか?」


「そうだな……。この場だけに止めておくのであれば良いと思う。現状、悪魔の強さをどう表せばいいのかが解らない以上は、何かに例える必要があるだろう」


「冒険者の階級でも良さそうですけど、それだと強さが問題ですか。雑魚級で倒せる悪魔を雑魚級と表現しないと判別が難しい」


「そうだな。ここで使うだけに止めておけば、貴族様からも文句は言われないだろう。……言われませんよね?」


「そんな事で文句を言っても仕方がないだろうからな。言うのであれば、負けた側の貴族家が言うだけだ。勝った貴族家はそんな事は気にしないと思われる。俺も言えたものではないんだが、案外、貴族とはそんなものだ」


「では、とりあえずの指標として、貴族様の階級を悪魔の階級と言う事にしておくとしまして、準男爵家が終わったという判断ですが、それは本当でしょうか? 私としては、足止めに使う魔物が少なくなってきたために、それを嗾けられる悪魔が使われたと思っているのですが」


「それはあり得ると思う。悪魔ももっと居ると想定した方が良いと思われる。それだけしかいないと想定して、後から追加で出てこられても困るし」


「それよりも大魔境の魔物が減ったと思う方が自然でしょうね。……でも、減り過ぎると、スタンピードを起こしませんか? 普通の魔境では、確か災害などで異常に減った個体数を元に戻そうとしてスタンピードが起きるという仮説を立てていませんでしたか?」


「……その可能性は多いにあり得る。だが、大魔境の何処に居るのかで話は変わってくると思われる。俺もそれを懸念したが、増えても魔物同士で殺し合うか、悪魔が利用してくるのかの何方かで収まると思っている」


「成る程……。悪魔が嗾ける魔物が増えるだけで、大規模なスタンピードが起きる可能性があるとは言えないって事ですか」


「ああ。だが、逆に考える事も出来る。1500年前に起きた魔物の大氾濫が、悪魔に勝った後に引き起こされたものであったのであれば、悪魔に勝ってからが本番とも言える」


 そうなんだよな。その可能性は大いにあり得るんだよ。1500年前、何で滅びかけたんだよって話もあるんだけど、悪魔が生まれたのが一因としてあると思うんだよな。


 で、悪魔には何とか勝てたんだけど、その後のスタンピードが大規模過ぎて更に人間側が負けたって可能性はあり得るんだよな。


 悪魔で3割くらい負けて、その後のスタンピードに7割くらい負けた。その可能性もあり得ると思う訳だ。確証は無いし、本当なのかも解らないけど。


 その時点で職業がどうなっていたとか、勇者がどうのこうのって話は解らないんだよな。どれが正解なのかは、生きた人が居ない以上は解らないんだし。

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