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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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今年もレースを見に来た

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「おかしくないかしら? 前回よりも差が開いているように感じるのだけれど。あれは誰が応援している商会なのかしら?」


「ウェンリー兵士長だな。今日は呼んでないが、そうだったはず。あれは、何でなんだろうな。圧倒的に速いのは何でなんだろうか」


「そうよね。圧倒的だもの。もう少し接戦になってもおかしくはないと思うのだけれど、2位との差が大きすぎるわ。去年との差も大きそうね。何をどうしたらあそこまでの加速が維持できるのかしら? 他の車と大差がないようにも思うのだけれど」


「うーん。内部の話だから、理屈は解らないでもないんだよな。てことは、数が多いって事なんだろうけど、それだと運転手に負担がかかるというか、考える事が多くなるというか」


「……そういえば、ハインリッヒの商会も2位なのよね。3位とも結構差があるし、何かを知っているのでしょうけれど、運転手に負担がかかるのかしら?」


「……まあ、な。でも、その部分を細分化すると、運転手の負担がかかる。確かに速くはなるんだけど、それでも操作が難しくなるからな。それだけの訓練を積まないと無理なんだよ。まあ、問題はそれだけじゃないんだけど」


 そうなんだよな。俺達が作っている車は3つの速度を切り替えられる様になっている。加速が出やすいが最高速度が出ないもの。その逆と中間の3つを切り替えて走っている。


 それがあるのとないのでは、速度にかなりの差が出てくる。問題はそれを何処まで多くするのかなんだよな。俺達は3つしかないけど、1位の商会はもっとある様な感じがするんだよな。それだけ、切り替え回数が多くなるんだよ。


 その操作の分だけ、運転手の判断力と思考を使わないといけないからな。出来るだけ簡素にした方が良いんじゃないかと思っていたんだけど、そうでもなさそうなんだよな。


 現に、1位とは大きな差が出来ている。2位には成れるんだけど、1位には届かなさそうなんだよな。これは梃入れの必要があると思う。


「それで? 何処まで公開できるのかしら? ここまで差が出てきてしまうと、賭けが成立しなくなるもの。面白くするためには情報の共有が必要でしょう?」


「……言いたいことは解るけど、全部の商会に伝えないと駄目だからな? 情報の独占は駄目だとは思うぞ」


「当たり前よね。ある程度は考えて貰わないと進歩がないもの。でも、これだけだと1強で面白くも無いじゃない」


「それは、まあ、解るけどさ。それじゃあ簡単にだぞ? 俺達も全部を教えることは出来ないからさ。こっちでも色々と考えているんだし」


「当然ね。自分の商会が不利になる情報を渡せって言っているんだから、それなりの報酬は与えるつもりよ?」


「そうか。まあ、いいか。1位がどうしているのかまでは解らないけど、俺達は動力から車輪に伝わる力を変えている。それでいいか?」


「……意味が解らないから、もう少しかみ砕いて欲しいわね。貴方たちも聞いておきなさい。そして、自分の商会にちゃんと伝える事。そうしないと、今のままではレースがレースとしての存在意義を失う事になるわ」


「うーん。そうだな。動力から車輪に伝える力を切り替えているんだよ。例えば加速するけど最高速度は速くない物と、最高速度は速いけど加速に時間がかかる物を切り替えている。それは運転手の方で切り替えるようにしてある」


「……成る程ね。それで差が大きくなるのね。2台だけ速くスタートを切るから、何かがおかしいとは思っていたのだけれど、そこで差が出来るのね」


「出るんだよな、これが。結局はどっちつかずになるからさ。それじゃあ切り替えた方が良いだろうって事で切り替えている。その分判断力も必要になるし、運転手には負担になるんだけど、それの方が結果的には速いんだよな」


「そんな事をしていたのね。確かに技量は求められることになりそうだけれど、結果は見ての通りという訳ね。そんな事は考えてなかったわ」


「父上、それでも1位との差が生まれてしまうのは何故なんでしょうか? 原因が解っているのであれば教えて欲しいです」


「うーん。1位との差か。基本的には同じだと思うんだ。運転手の技量もあるんだろうが、切り替えが多いんだろうな。俺はそう考えている」


「という事は、ハインリッヒ様の車は切り替えが2つではないと言う事になりますわね。一体幾つの切り替えを行っているのですか?」


「……俺の所は3段階だ。それでも十分だとは思っていたんだけど、1位との差を見るに、もう少し細かく段階を踏む方が良いんだろうな」


「けれど、段階を替えすぎるのも問題でしょうね。その分技量が求められるし、それで手間取ると却って遅くなる可能性があるもの」


「そうなんだよな。だからこそ3段階にしていたんだけど、結果は見ての通りだ。まだ増やした方が良いんだろうな。別の可能性も無いとは言えないんだけど」


 あくまでも予想だからな。まだまだ車に関しては研究をしていかないといけないと思っている。普通に使う分にももう少し研究をしてからだよな。


 将来的には、新領地の方で車を使いたいと思っているんだよ。その為に道幅もかなり広くしてあるんだし。この近辺で使うのは無理だとしても、新領地内だけでも使えたらとは思っているんだ。移動時間が格段に短くなるからな。


 画期的な物だと思うし、使っていかないと勿体ないとは思うんだけど、道がな。これだけ平らな道を作るにも技術が必要なんだよ。コンクリートを平らにするのは、結構難しいんだよな。色々と試行錯誤を繰り返していたからな。


 だから、思い切って全部の道路をコンクリートにしている訳なんだけど、何年かかるのか。それが問題だよな。結構時間がかかるんだよ。


 平らにするのにも技術が必要だし、色々と専門的な事をやっているんだよ。……旧アワーバック伯爵領と旧王領は石畳で作ってあるんだけど。


「でも、これで来年からはいいレースが出来そうね。少なくとも独走を許すような事にはならないと思うわよ」


「ですね。私の商会でも色々と考えて貰います。そして、今度こそ1位を取らせてもらいます。父上には悪いですが」


「解らないけど、父上はまだ何かを隠しているんじゃないかとは思っているんですが、気のせいでしょうか? 全部を話してくれたとは思いません」


「いやいや、全部話したからな? 後解っていることは特にはない。動力も特殊な物を使っている訳では無いし、他の事に関しても殆ど何も変わってないんだよ。これで知っていることは全部話したつもりだぞ?」


「そうかしら? 1つか2つは黙っているのではないかしら? まあ、来年には解るんでしょうけれど。勝負になるといいわね」


 勝負にならないとなると、1位の車に何をしたのかを問わないといけないことになるんだよな。絶対に何かをしているとは言い切れないんだよな。現状、解らないことが多いと言うだけで。魔石の補充の回数が多いってだけなんだよな。


 俺の商会は3回補充をするんだけど、1位の商会は4回補充をするんだよな。補充の回数が少ない方が有利なんだけど、何かあるのかね?


 その辺は考えてみないと解らないか。今日も車談議に行きますかね。そこで何かしらの技術革新が出てくれば、来年こそは1位に成れるだろう。


 ウェンリー兵士長をだし抜かないといけないんだけど、難しいと思うんだよな。どうやったらだし抜けるのか。それを考えないといけない。

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― 新着の感想 ―
ギアを増やしてスタートやカーブの立ち上がり速度を上げてるにしてもコースは単純なグラウンドタイプですし、なにかターボ的なものも付いてるのかな?空力性能かも。
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