ひたすらに準備をする
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猶予がないって事で、各都市町には通達を送り、兵士の予定人数の確保を命じた。訓練次第では間に合わない可能性もあるからな。
勿論、冒険者も大量に雇うつもりだぞ? 死者を0にするのは厳しいだろうが、最低限度の死者数で何とかしたい所。致命傷なら治せるが、即死は無理だ。
いくらアムリタが優秀であっても、死んだ人間を生き返らせることは不可能だ。S品質になってもそれは変わらないはずだ。まだS品質が作れていないが、その内実験をしたいと思っている。無駄だとは思うが、死者蘇生も試すつもりだ。
そして、寄子を集めた夜会も開催することになった。11月24日にはやる予定である。今から準備し始めても十分に間に合う予定だからな。
そこで、ポーションの作成方法と、素材の育て方を伝授することになる。技師を何人か連れていってもらって、施設を作り、自分たちでポーションを作って貰う。
資金源にはなるだろうし、十分な数を確保できるとは思うが、支援はこちらもしっかりと行っていくので、頑張って貰いたい所。
それらを蓄えて、3年後に備えないといけないんだから、頑張って貰いたいんだけど、何処まで出来るのだろうか。最低限度の兵力を出すにしても、準男爵程度では1000も出せれば多い方だとは思うのだが。むしろそこまで出せたら凄い方だと思う。
どんな魔物が出てくるのかは解らない。恐らくだが、混成軍団だと思うんだよ。色んな魔境が繋がっているのが大魔境なんだから。
1500年前の再来なのか、それとも小規模なものなのか。それは解らないが、勇者が複数人出ていることから、大変な目に合うのは確定なんだよ。
準備は怠らない。冒険者にも触れは出した。3年後に戦う覚悟があるのであれば、戦ってくれと。強制ではないからな。流石に強制は出来ない。
ただ、来なかった場合も、人間の全滅はあり得るからというのは伝えさせて貰ったし、スタンピードが無くなる訳でもないという事も伝えた。後は何方を取るのかだ。実質2択なんだよ。来ると解っている方に行くか、残って来るか解らない方に備えるか。
日和見は出来ないだろう。冒険者も生活がかかっているんだから、何方かには参加せざるを得ない。死ぬ覚悟もしてもらわないといけないのだ。
「さて、やることはやったが、クラーク。5万人まで一気に雇用するが、準備は出来ているか? リストの再調整をしていたと思うが?」
「はい父上。候補者も既に見繕ってあります。後は結果を報告するだけになります。一応ですが文官に確認をしてもらったら、一気に雇用します。それでよかったですよね?」
「ああ、十分だ。5万人の兵士が居て、それに付随する冒険者がいて。兵士長もいる。そう言えば、クラークは兵士長を選んだのか?」
「そうですね。僕が選んだのは3人です。まだまだ若く、これから活躍が見込めそうで、リーダーシップのある人を選びました」
「よし。それなら3年後には使えるようになって貰わないと困るな。兵士長に伝えて、俺が選んだ兵士長から色々と勉強させよう。その方が3年後には使えるようになっているだろうと思う。まあ、スタンピードに何回か出たら、適性も解ると思うしな」
「解りました。編成を弄って、兵士長が教育課程に入れるようにします。少し調整するのに時間を貰いますけど、良いですか?」
「ああ、大丈夫だ。まだ時間があるから心配するな。時間的に余裕が無いのであれば急げというが、3年もあるんだ。だから大丈夫だよ」
まあ、本当に3年なのかは怪しい所ではあるんだけど。あくまでも勇者の未来予知だ。外れることは無いんだが、遅れることはあるとの事。最悪の未来では3年後と言うだけなんだよ。兄さんやフランチェスカが負けるとは思えないしな。
特にフランチェスカが負ける未来が見えない。何であんなに強いのかが解らないくらいには強いからな。気を使いこなせれば、あのくらいは出来るのかもしれない。
今の所、気を使える兵士は500人を超えた所なんだよ。使えるレベルになったと言われると100人も居ないんだけどな。
戦闘しながら気を練る事が難しいらしい。特に活気を出すことが自然と出来るようになるには、何年もの時間が必要だと言われてしまった。
それでも5万人の内、500人程度はその程度までは仕上げていきたいと思っている。悪魔を抑え込むのには有用だからな。
出来る出来ないではなくて、やるのだ。やらなければ負けると言うだけなんだよ。必ず勝つために、最善を尽くすんだ。
ラウレーリンやロレシオも色々と頑張ってくれている。こっちも頑張って揃えるものは揃えておかないといけない。
「ラッテ、物資の集積状況はどうなっている? 補給物資は必ず必要になってくる。その確保の状況はどうなっているんだ?」
「えっと。ポーション各種については、専用のマジックバッグに保管、管理をしています。現在、多いもので20兆個あります。少ないのはアムリタとソーマですね。特にソーマが少なく、100万個があるだけです。アムリタはそれの50倍はあるんですが」
「ソーマは最悪少なくても大丈夫だ。エリクシールで代用が可能だ。ただ、アムリタの在庫をもっと増やすべきだな。そっちの増産を頼む」
「そうすると、ソーマ酒が作れないと怒りそうな人が居るんですけど、それは良いんですか? あまりにも減らし過ぎると文句を言われると思いますが」
「ソーマ酒にする分だけでいい。その他はエリクシールで我慢してもらう。元々そこまでの物が必要なのかという疑問があるんだ。余裕があれば作りたいが、余裕がないからな。アムリタを優先的に生産してくれ」
「解りました。生産調整の方は任されますが、素材の確保の状況はどうなっていますか? 足りるんでしょうか?」
「足りないだろうと思われる。故に冒険者にも採取依頼を出す。素材はあるだけ使うからな。余らせたって意味がないんだ。全てポーションにしてしまう。それでも足りないだろうから、採取依頼の金額を倍にしてしまえばいい」
予算ならあるからな。どんどんと採取依頼もしていくぞ。素材は無駄なく全て使い切る感じでいいんだよ。簡単な事では無いが、生産調整もする必要が無いのが有難いな。マジックバッグで保管しておけば良いだけの話なんだし。
素材不足でなんだかんだとなる事は殆どない筈なんだけどな。むしろ使い切れるのかというくらいには生産している筈なんだよ。
調整をしているから、そこまでは余っていないはずなんだけど、一番の問題はキュールの葉なんだよな。あれは雑草だから生産するしないの話では無いんだよな。
1時間もあれば育ってくるとは言え、雑草を育てるのは割と難しい。狙ってスキルを使わないと育たないのだ。
難易度的には最底辺なんだけど、雑草を育てようと思わないと育たないのがネックなんだよな。熟練の農家系統の職業の人からすれば、簡単な事なのかもしれないけど、雑草を育てようとは普通思わないだろうからな。
そんな訳だ。準備は始めている。兵士の訓練も何処まで間に合うのかだよな。最低でも魔境での狩りは経験させないといけないし。
兵数も質も求められる。絶対は無いんだ。心してかからないといけない。無茶でも何でも通していかないといけないからな。
後はやれることをやって、ひたすらに頑張るだけである。メインになるのは兵士や冒険者なんだけどな。俺も後方支援に回るから。




