ファビオ旧王領へ行く
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
「ファビオには旧王領の領地に行ってもらうわ。なんだかんだと内政は出来るもの。確職前で不安な所もあるかもしれないけれど、内政が回らない方が不味いわね」
「それもあるんだよな。流石にロレシオとクラークを行かせる訳にはいかないし。フランチェスカは出ていってしまったからな」
「女性は基本的に結婚で外に出ていくのよ。当てにしては駄目ね。それについてはエレオノーラもそうだけれど、確職したら婚約者の所に向かわせるつもりよ」
「ファビオも中々に出来るし、問題ないとは思うんだけどな。それでもまだまだ心配な所があるんだよ。でも、経験はやってみないとついてこないしな」
「ええ、やってみない事には何事も始まらないの。ファビオも頑張っているのは解っている。けれど、これ以上領都で教える事が無いのよね。新領地の方でしっかりとやってきたから、ここでの仕事も出来ていたし。後は本当に大変な所でどれだけ出来るのかね」
「向こうは割と深刻って話だよな。新領地が一番マシなのか? バズビーテイラー辺境伯家から支援というか、人材は残してもらっていたからな」
「そうね。旧王領が一番不味いわね。その次に旧アワーバック伯爵領かしら? そっちは統治する人間が何人か欲しいのよね。まだ貴族家が変わった影響というか、方針の違いを飲み込めていないのよ。旧王領よりもそれが酷いのよね」
「旧王領は良くも悪くも放置って感じだったんだろう? それなら仕方がないんじゃないかな。広さはそこまでないんだろうけど、何もかも違う領地になったんだから」
そうなのだ。領地を得た経緯もあるんだけど、統治に一番苦労しているのが旧アワーバック伯爵領なのだ。安定しているとはいえ、内部に不満が貯まっているように感じる。
とはいえ、平民が反抗してくるわけでもないんだけど、微妙なんだよな。ファビオはそっちに行かせた方が良いんじゃないかとも思ったんだけど、理由もあるんだよ。
旧王領の方が色々と行き届いていないらしいんだよ。今の代官も優秀なんだけど、何か隠しているものがある感じがするんだそうだ。
その辺はよく解らないんだけど、職業的な何かを感じ取っているんだろうか。ファビオを急がせる理由にも使われているし。
大きく指揮を執れる人材を送り込まないといけないんだよな。それがファビオだ。内政手腕は豪快なタイプで、結構な勢いのある内政をするんだよ。書類仕事も出来るけど、リーダーシップを発揮できるタイプなんだよな。
それで梃入れしようとしている訳なんだけど、正直、旧アワーバック伯爵領の方に行かせなくても良いのかって感じがする。
結局は、旧王領の主力産品は塩な訳だ。それがしっかりと生産をされていれば問題ない様な気がするんだよな。
それすら危ういのであれば、問題が出てくるんだけど、塩は順調に生産をされている。問題は無い様に思うんだけど、ラウレーリンが言っているからな。
「それで、ファビオに向かわせるのは良いけど、具体的には何を警戒しているんだ? 特に問題ない様な気がしているんだけど?」
「そうね。多少なら問題無いのだけれど、塩を横流ししている輩が居るみたいなのよね。生産量と魔石の消費量が少し合わないの。魔石の誤差って事もあるんだけれど、ある日から突然不思議なことに毎月同じ感じで変わったのよね。何かあるとは思うのよ」
「あー、旧王領の代官はそのまま使ってたんだったか。それが原因か? それ以外の原因って思い付かないんだけど」
「そうね。そこが原因でしょう。ファビオを向かわせて止めるのであればそれでもいいわ。止めなかった場合はしっかりと処理しましょう。生かしておいても、逆恨みされるのが落ちなんだから、兵士たちに使わせるといいわね」
「うーん。単独犯なのか、複数犯なのか。微妙な所だと思うんだけど、どう考えているんだ? 単独ならまだ解りやすいとは思うけど」
「単独犯ね。複数ではないわ。複数ならこんなに数字が揃わないもの。個々人が好きなようにやるだろうから、数字が変動するはずよ」
「数字が動かないから違和感が凄いって訳なんだな。解った。でも、旧アワーバック伯爵領にも人が欲しいからな?」
「解っているわよ。そっちにはブルースとルイスを送り込む予定で居るわ。その頃にはもう少し安定しているとは思うけれど」
「ん? 2人を送り込むのか? てっきりブルースだけだと思っていたんだけど。ルイスまで送り込む必要があるのか?」
「あるわね。何方かにはレースの方を管理してもらわないといけないもの。それも重要な仕事よ。大型の娯楽施設なんてそこにしかないんだから、そこにも人を配置する必要があるの。テイラーとマリオに新領地に行ってもらえばいいわね」
「成る程なあ。何とか人員は足りそうな感じなんだな。でも、それでも色々と足りないんだろう? どうしていく予定なんだ?」
「私たちの代はこのままね。次の世代がもっと大きくしていくでしょうから。何でもかんでもこっちで出来るわけではないのよ」
「そりゃそうか。ラウレーリンに頑張って貰うしか出来ることはないからな。俺が頑張れることってそうそう無いし」
「そうね。ハインリッヒも子供を産めたらもっと増やしても良かったのだけれど。そんな事は不可能ですもの」
「男が出産するとか世界が変わり過ぎるからな。そんな世界にならないで欲しいとは思うけど。まあ、男が楽をしているというのは否定しないけどな。負担は女性の方が大きいよな。俺にはあの痛そうな声を聞いているだけで無理だから」
「痛いなんてものじゃないわよ? でも、それでもいいものだと思うのよ。必要だからこれだけの子供を作った訳だし。でも、ハインリッヒが望めば、もっと別の可能性もあったのよ。それをハインリッヒは拒否したけれど」
「あれ? 俺がそんな選択肢を与えられた記憶が無いんだけど。もっと別の可能性があったのか? もっと子供が増えていた?」
「ええ、増えていたわよ。その選択肢を取らなかったのか、自分の事だと解らなかったのかは知らないけど、貴方は選択しているのよ。自分で認識していないだけで、はっきりと拒否の姿勢だったもの。肯定されても、色々と調整が必要だったけれど」
ん? 子供が増える選択肢なんてあったのか? でも、その選択肢を突きつけられたとして、俺が判断できるという訳でもない。保留にしそうな気がするが。
子供が増えた選択肢って何なんだろうな? 養子か? でもそれでもあんまりな気がするんだよな。養子を取るという事は、何処かから子供を貰って来ないといけない訳で。それが単純に子供を増やすってなると、うーん?
「解らないなら解らないでいいのよ。別にそんな事に拘る必要も無いのだから。今後の事は、ロレシオに任せておけば良いのよ」
「それは、そうなんだろうけど。そろそろ引退だからって、全てを任せるようになる訳じゃないだろう? 色々とやらないといけないことはあるだろうし」
「そうね。任せっきりという事にはならないわね。こっちでもある程度動かないといけないでしょうけれど、頻度は落ちるわね」
そりゃあな。頻度が変わらないとは思わない。主が違うようになるんだからな。俺も軍事関係の仕事をクラークに引き継いでいる最中だし。
クラークも順調に仕事を覚えていっているし、問題ないかな。後は現地での指揮をどうするのかだけだろう。それは経験だからな。




