今年も年始のレースを見に行った
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「まあ、そうなるよな。俺だってそうするし。それでも何とか3位か。運転技術で何とかなるんじゃないかと思っていたんだけど、きっちりと仕上げてきているな」
「当然よね。去年総合優勝をした所との違いを埋めるのは。今年は上手くいく訳がないじゃない。こっちだって対策しない訳がないのよ?」
「解っているけど、慣れてない車でってなると、こっちに有利かとも思ったんだけどな。思った以上に練習を積んでいる。今年もって思ってたんだけど」
「残念だけど見通しが甘いわね。勝負事に絶対は無いもの。今回は思ったようにはいかないと思うわよ? でも、今回の1位もちょっとおかしかったのよね」
「そうなんだよな。今回の1位は、圧倒的とまでは言わないけど、2位と大きな差があったし、それを見極めないといけないのかな。何が違うのかが解らないけど」
年始の恒例行事。車のレースを見に来ている。今回は3位だった。去年総合優勝を飾ったのだが、完全に対策をされた感じである。対策してくるのは解るんだけど、早すぎるんだよな。もうちょっと余韻に浸ってたかったのに。
初めは年に3回くらい来たかったんだけど、1回しか来れないんだよな。思った以上に内政が追いつかないのだ。文官不足が余程効いている。もっと文官を雇わなければいけないのは解っているんだけど、それができない状況にある。
王都の文官学校からも何人か引き抜いているんだけど、それらは新領地に送り出しているからな。新領地の方が内政でやる事が多いし、そっちも人材不足だ。
文官の子供や、村長の子供を文官学校に送り込んでは居るんだけど、文官として育つまでに時間がかかるんだよな。1年や2年で結果を出すような奴は試験に通ってしまうし。
もっと余裕を持った領地運営をしたいんだけど、今のミッチェルハーロウ公爵派閥で余裕のある内政をしている家はない。
それも当然なんだよな。領地が増えたんだから。大体の貴族家が領地が倍になったのである。文官の数なんて足りているわけがない。マクラーレン侯爵家が例外ではないのだ。皆が皆、困っていることなんだよ。
特にミッチェルハーロウ公爵家、バズビーテイラー辺境伯家、マクファウスト侯爵家、マリンネグロ侯爵家は大変だよな。領地の範囲的に。
戦争で勝った時の領地も運営しないといけないんだから、まあ酷いことになっているはずだ。マクラーレン侯爵家はまだマシな方なんだよ。
とはいえ、偶にはこうしてレースを見に来るくらいの余裕がないと色々と爆発してしまうので、こうして見に来ている訳なんだけど。
今回のレースはちょっとおかしかったんだよな。1位が終始1位をキープしていたんだけど、なんと言うか、余力を残していたようにも見えるんだよな。
普通は全力を持って当たらないといけない。それが普通なんだけど、手を抜いた? 明らかに早すぎると問題だから、手を抜いて誤認させようとしているのか?
それでも1位なんだけど。手を抜かれての1位であれば、本当にやばいんだよな。毎回総合優勝を取るという事なんだから。阻止しないといけないのは確かなんだろうけど、それが何なのかが解らないんだよな。
見た目は特におかしいとは感じなかった。外観が特殊であれば、俺だって気が付くはずなんだよ。それが外観は特に変わった様子が無かった。
そうなると、考えられるのは1つしかない。動力が違うという事なんだよ。何かしらの効率化を成功させた可能性がある。
それが何なのかが解らないから困るんだけど。何を改良したんだ? 動力は魔道具だから、その辺の職人連中が何をしたのかだよな。
そんな訳で、いつも通りブレンダン商会の所にやってきているんだけど、彼らの認識も同じような感じだった。手を抜かれている。レースは茶番だと言っているような気がする。1位の車との差が大きかったような気がしているんだ。
「でも、結局は動力以外に考えられないんだよな。動力の効率化に成功したんだろうとは思うんだけど、何をしたのかまでは解らない」
「解る事と言やあ、こっちは魔石の補充を3回に減らしたのに対して、1位の奴は4回補充をしてたって所だろうな」
「4回の補充を必要としているのか、まだまだ効率化の余地が残っているのかで大きな差が出てくるぞ。こっちも何かを考えねえと」
「動力は魔道具だ。魔道具職人の意見を聞きたい。今の動力を効率化、強化しようと思うとどうなる? 同じ大きさで出来るものなのか?」
「そりゃあ出来ないことは無いだろうが、魔石の消費量が増えるし、何よりもあそこまでの効率化をしようと思えば、そもそも材料から変えないと殆ど無理だろうとは思う。何が原因なのかが解らねえ以上は今の動力の方が良いとは思うんだが……」
「後は、考えられるのは、実は動力が少し大きくて、車の大きさを変えなかったから魔石の補充が増えたって考えもある。あるが……」
「違うだろうな。それなら余力を残して走った意味が解らん。いや、余力なんて残せないだろう。やっぱ根本から違うんだろうな」
「てぇなると素材が違う。それが一番考えられることなんだろうが、動力に必要な素材って何がある? 結局は回転させるのが目的だろう?」
「だな。今の所直接回転させる方が効率が良いんだ。そりゃあ色んな仕組みを使えば、もっと効率よく出来るんだろうが……」
「色んな仕組みとはどのような事なんだ? 回転させて車輪を回すのが効率的なんじゃないのか? 詳しい事までは解らないが」
「あー……。なんと言うか、色んなかみ合わせがあるんだよ。それを弄ると、初速が速くなったり、最高速度が上がったりするんだよな。ただ、それも長所を述べているだけであって、短所も勿論だがある」
「初速が速いのは最高速度が出なくて、最高速度が出るのは初速が遅いって欠点がある。だから、どれも中間と言うか、具合が良いものを使っていると思うんだよな」
「結局は長所を併せ持った方が強いんだけどな。無理とは言わねえけどよ。でもそれをするならもっと大型の動力が必要になるぞ? 色々とかみあわせを変えながら走るってのも出来るが、大きさが倍になると思ってくれればいい」
「大きさが大きくなれば、重くもなる。その分魔石の消費量も増える。あんな感じにはならないとは思うんだがな」
「よく解らないが、それは魔道具が自分で判断して噛み合わせを変えないといけないのだろうか? 手動では変えられないのか?」
「手動か? 手動なら出来るんじゃないか? ……おい。おいおいおい。そうだ! そうだよ! 手動で変えてやりゃあ良いんだよ。運転手が変えたいときに変えりゃあいいんだ!」
「なる程な! それなら大きさも何とかなる。でかしたぞ兵士よ! その方法ならいける! 試してみる価値は大いにあり得る!」
「多少大きくなるだろうが、どうする? 車体も大きくした方が良いか?」
「魔石の補充の回数は減らすべきだ。1位の車との差を詰めるのであれば、来年になる。その時に全力で走った場合、補充回数がカギになる」
なんだかよく解らないが、兵士の発言で大きく流れが変わった。何の話をしているのかはよく解らないが、いい方向に向かいのであれば、良いんじゃないのか?
難しい話は専門家に任せるべきだ。俺だって考えたけど、解らない事もあるんだよ。と言うか、解らない事の方が多いんだ。とりあえず、研究だよな。




