あれが倒れた後に
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訳の解らない内にあれが倒されて、魔物を処理して今に至る。終わってみれば被害はなく、重苦しい空気も無くなっている。
あれは一体何だったのだろうか。よく解っていないが、とても不味いものに感じた。あれは、魔物と言っても良いものなのかどうかだな。
単純に魔物と言っても駄目な気がする。別のものとしておいた方が良いと思うんだよ。特にあれがこんな所で出てくるなんて想定外だ。ここでは冒険爵を狙えるような魔物は見つかっていない。なのにあの強さの何かが出てくるってだけでも大変なのだ。対策を練らないといけない。まずは、解っていることから片付けるか。
「兄さん、久しぶり。そしてお疲れ。まあ、言いたいことは沢山あるんだけど、とりあえず領主館まで来てもらうから。事情は話してもらわないといけないし」
「あー。やっぱりか? 話さないといけないよな。でもまあ、何処まで信じて貰えるのかは解らないが、もう暫くはこの辺にあれが出てくることは無いぞ? ……そうだな。遠くでなら2年後に出てくるかもしれないが、それには俺が関わらなくても大丈夫そうだしな」
「2年後? そんな事まで解っているの?」
「あー、それも言いにくいんだけど、そういうスキルがあるってだけだな。自分で見たい時と、勝手に見せてくるときがあるんだが、俺には未来予知ってスキルがある。それで色々と見ているんだよ」
「……えっと、そのスキルは反則じゃないか? 強すぎるだろ」
「ああ、やべえな。だが、確定された未来じゃないって所だよな。未来は変えられる。未来予知はあくまでもこのまま行けばこうなるってのを見せているだけなんだ。それとは別の行動をとれば、未来が変わるなんてことはよくある事だ」
「それだけでも驚きなんだけど、一体何の職業に就いたらそんなスキルが手に入るんだよ。ちょっとどころではなく強すぎるだろ」
「いやー、それがこのスキルは職業が関係なくてさ。この剣、聖剣らしいんだけど、これを貰った時にスキルが増えたんだよな。だから、職業とか関係ないんだよ。俺の職業的に剣になっただけで、他の武器もあると思うぞ?」
「そうなのか? ん? 職業的に剣になった? 待ってくれ。それは、何時、何処で、誰から貰ったんだ? 作って貰ったじゃなくて貰ったなんだよな?」
「そうだな。貰ったのは10年くらい前だ。大魔境の開拓に行っている時だからその位だと思うんだけど、詳しい事までは忘れた。場所は俺の住んでいた宿だ。そこで、神様から貰った。だから初めから剣の形をしていたんだよ。でも、俺じゃなかったら槍でも斧でも弓でもあったと思うぞ? なんて言うか、俺のために作られた武器って感じなんだよな」
「ちょっと待って。え? 神様から貰った? どういうことだ?」
「んー、なんて言えばいいのか。あー、あれだな。確職の時に似てるな。確職の時は話せないけど、この時は話せたんだよ。何年か後に大きな災いがどうのこうのって難しい事を言われたんだけど、とにかく、選ばれたらしいんだよ。で、俺はそれに対処しないといけない訳だ。まあ、遠すぎたら俺とは別の奴が倒すんだろうけど、……何でか知らないが、お前の娘? だけでも勝てたような未来も見えてたんだよな。苦戦はしたし、その分何人かが死んでいたとは思うんだけど。マジでお前の娘って何もんだよ。あれは強すぎるだろ?」
「それは俺にも解らん。フランチェスカがあそこまで戦えるとは思ってもみなかったしな。確かに武術では勝ったことが無いんだけど、ここまで強いとは思わなかった」
「はっきり言って異常だぞ? 何の職業かは知らねえが、あれを相手に勝てるってのがまずおかしいんだ。普通は聖剣が必要なんだよ。そう聞いているんだが、あれ相手に勝てる奴が居るとは思ってもみなかった。お前の娘はやばいな。将来性があり過ぎるだろ」
「いや、フランチェスカはまだ確職してないぞ? 何であんなに戦えるのかは知らないが、まだ1年早い。あれでも14歳だ」
「……おい。俺よりも余程おかしくねえか? あれは神様が俺に聖剣を渡さないといけなかったくらいにはやばい奴なんだぞ? それも聖剣なしに倒せるとか、どういうことだ?」
「解らん。その辺はフランチェスカに聞いてみない事には解らん。普通に戦えるとは思ってもみなかったしな。普通の魔物であれば何とかなったんだろうけど」
解らないんだよな。フランチェスカがあんなに強い理由が解らないんだよ。小さい頃から武術は確かに強かった。俺がまったく相手にならないくらいには強かったんだよな。
ラウレーリンにも体格差があるのに勝てるくらいにはやばかったんだが、まさかここまでとは思ってもみなかったし、その聖剣なしであれに勝てる可能性があったってだけでも大概におかしいとは思うんだけどな?
あるとすれば、王都で何かがあったのか、って所が妥当なところだとは思う。マクラーレン侯爵家では特に何もな。
それか、神様から特別な何かを貰った可能性があるという事か。兄さんが貰ったのと同じような何かを貰った可能性がある。その辺は聞いてみないと解らないな。
今は皆と一緒に魔物の処理をしているんだけど、帰る時にでも聞いてみないといけないだろう。何がどうなったらあそこまで戦えるのか。その理由を聞いてみないといけないな。
「でもまあ、無事でよかった。でも兄さんには本当に領主館まで来てもらわないといけないからな。それで色々と説明をしてもらわないと困る。今後の事もあるだろうし」
「それについては仕方がないよな。それは覚悟してる。ただ言えるのは、俺は勇者でも何でもないって所だよな。俺は冒険者だし、冒険爵を貰った猛者級の冒険者ってだけなんだよな。勇者級にはなってないんだよ。どうやってなるのかは知らないけど」
「俺も知らない。ただ、ラウレーリンならその辺りの事は知っていると思うんだよな。そのことについても話をしてみないといけないだろうな」
「はあー。貴族様と話すのは面倒なんだよな。畏まらないといけないんだろ? 俺はそんなこと出来ないってのに」
「あのさ、俺も一応だけど貴族になったんだよ。で、ラウレーリンは俺の嫁さんだ。兄さんは義兄って事になるんだよ。楽にしてても良いと思うぞ?」
「あー、そういやお前も貴族になったんだったな。……昔っからお前も変だったよな。俺よりも教会の勉強を早く終わらせたしよ。なんか変な事もやってただろ?」
「まあ、な? でもあれは、色々とやってみたかったこともあったからさ。その為に頑張ったというか、なんと言うか」
「俺からしたら、お前の娘と大差ないんだけどな? お前の娘も勉強が一瞬で終わる様な異常があったんじゃねえのか?」
「いや? フランチェスカは勉強にかなりの時間がかかった方だ。長男や次男よりも1年以上教えるのが早かったが、覚えたのは早くならなかったな。むしろ3男の方が割と早く覚えた方だ。ただ、武術に関しては昔っから強かったが」
「解らねえな。それだけ素養があったのか? にしても強すぎんだろ。はっきり言って異常だぞ?」
「だよな。それはそう思う。ちょっと本人に聞いてみないと解らないことが多くあるからな。聞いてみて、解るようであれば良いんだけどな」
聞いて解るのであれば苦労はしないんだけど、何かあるんだろうか。教育が遅れたから、俺みたいなのではないと思うんだよな。むしろ俺みたいなのだと教育が早く終わるだろうし。
文字とかは変わってなかったからな。あっという間に終わるのであれば、俺と同類の可能性があったんだけど、そうでもなかったみたいだしな。
何はともあれ、これ以上は領都に行ってから考えようか。フランチェスカにも馬車で聞いてみるが、明確な回答は貰えるんだろうか?




