冒険者アントン
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「ぐごぁあああああ!!! これは!? これは聖剣!? まさか勇者か!?」
「勇者ですか!? このような状況で間に合うんですの!?」
「勇者? 知らんな。俺はアントン! 冒険爵を貰った冒険者だ!」
なんかよく解らないが、冒険爵の男が乱入してきた。アントンらしいが、聞いたことがない。……ん? アントン? あれ?
「まさか!? ちょっと待て! アントンって兄さんか!? 爺さんの名前はユルゲンか!?」
「お? てことは、貴族様になったっていう弟かよ! 久しぶりだな、ハインリッヒ。元気そうで何よりだぜ!」
「伯父さまでしたか。私はフランチェスカ=マクラーレン。お父様であるハインリッヒの娘でございます。以後お見知りおきを」
「おう! てか、娘に戦わせてるんじゃねえよ! お前が気張らないでどうするんだっての!」
「いや、流石に無理だから! 俺は冒険者じゃないんだって!」
「ったく、しょうがねえな。ここは兄貴に任せておけ。何とかしてやるからよ!」
「クソが! ここにきて勇者だと!? そんな都合のいい話があるか!」
「だから勇者じゃねえって言っているだろう? 俺は冒険者だっての」
「ちぃ! 傷の治りが遅い! まさか聖剣を持ってこられるとは。折角復活したばかりだというのに。クソがクソがクソが! クソがぁああああ!!!」
「そんなもん効くか! そぉおらぁあああ!!!」
「隙ありですわ! せいやぁああ!!!」
なんか、よく解らないけど、兄さんが2つの剣を振り回している。1つは爺さんが兄さんに贈った魔剣だな。もう1つは、何処かで手に入れたんだろうな。それを使っている。
ただ、何だあれ。滅茶苦茶強いんだけど。兄さんも冒険者になるって言って出ていったっきり遂に戻ってこなかったけど、知らない内に冒険爵になってたんだな。マクファウスト侯爵領に居たんだと思うんだけど、そうか。
何でか知らないけど、出鱈目に強いんだ。フランチェスカも大概におかしな動きをしているんだけど、それ以上に兄さんの方がおかしい。明らかにおかしい。攻撃が来ることが解っているかのように反撃をしている。
さっきまで手傷を負っても、何故か回復していたあれが、中々回復しない。それがあの剣のお陰なんだろうか。聖剣って言っていたけど。
しかし、好材料なのは良い事だ。兄さんとフランチェスカが抑え込んで、いや優勢に立ち回っているお陰で、兵士たちの攻撃にまで対処が追いついていない。
これなら、これなら時間を掛ければやれる。このまま戦えば勝てる。訳の分からないあれを倒す事が出来る。
あれは何かは解らないが、非常に不味いものだ。逃がしたら大変な事になる。この場で倒さなければならない。しかし、あれで全力なのか? まだ何か隠しているんじゃないだろうな。
「クソが! クソがクソがクソが! 私が負けるなどあり得ん! あり得んのだ!」
「知るか! とっととくたばりやがれ!」
「そうですわ! さっさと沈んでくださいな!」
「かくなるうえは! かくなるうえは!! うぉおおおおお!!! 神よ! 我らが神よ! 私に力を! 全てを薙ぎ払う力をくれぇえええええ!!!」
闇が、膨らんだ? ……不味い。やばい。重圧が、もっと酷くなった。立っているのがやっとだ。何だこれは。ただ、俺にはやらないといけないことがある!
「兵士よ! 冒険者よ! 立て! 奮い立て! そして動け! 諸君らはこの程度の重圧に潰されるわけがない! 奮戦せよ! ここからが本番だ!」
「「「「「「うぉおおおおお!!!」」」」」」
「よく言った! 敵が強かろうが、立ち向かうのが冒険者だ! 負けを考えるな! 理想の勝ちを描きながら足掻きやがれ!」
「強大ですが、やってやれない相手では無いですわ!」
「フハハハハハハ! サッキマデトハ違ウゾ! コレガ我ガ本気ダ! 負ケラレンノダ!」
クソ! 圧がやばい。一体なんなんだよあれは。負けてはいない。まだまだやれるし、兄さんもフランチェスカも戦えている。少しでも多くの傷を付けることが大切だ。兵士も致命傷を避けてくれている。何とかなる。何とかなるんだ。
「少しでも手傷を負ったら回復だ! 回復を優先しろ! まだいけるで行動するな! 万全の状態で戦う事を意識しろ! ポーションを頼れ!」
そうだ。もっとポーションを頼ってくれ。少しでも体力や力を強化して戦ってくれ。そうしないと勝てない。相手がそれだけ出鱈目なんだ。
全力を出し切ってもなお勝てるかどうか解らない相手だ。それでも戦う。こいつが野放しになるのは本当に拙いからだ。ここで倒し切る。殺し切る。
「なんだなんだ! 姪っ子もやるじゃねえか! でもよぉ! 本気はそんなもんじゃねえんだろ? 出し惜しみは無しにしようぜ! とっととケリを付けないとなぁ!」
「伯父さまも素晴らしいですわね! ……20秒ほど時間を頂けるかしら?」
「おう! その位なら大丈夫だ! ちょっとくらいは耐えてみせらぁ!」
「では少し下がります!」
「タイマンだぞこらぁ! 防げるなら防いでみやがれ! うぉおおおおらぁああああ!!!」
「グォオオオオ!!! マダダ! マダ負ケラレン! グァアアアアアア!!!」
「……聖なる力よ、我が主神よ、我が目の前の敵を滅ぼさんとする聖なる力を、両拳に宿したまえ。魔を払う力よ、悪を砕く拳よ、我は拳聖、今ここに顕現せん! はぁぁああああああ!!!」
「ガァアアアア!!! ナンダ! ナンダコノ力ハ!!! コムスメェ! ナニヲシヤガッタ!」
「おぉお。やべえな。マジでやべえな。姪っ子がこんなに強いとはなあ。何にしてもこれで終わらせるぞ! 畳みかけろ!!!」
「兵士の皆様は私たちのフォローを! 隙を作ってくださいまし!」
「聞いたかお前ら! 姫様からの注文だ!」
「難しすぎんぞ!」
「踏み込み過ぎるなよ! マジで殺されんぞ!」
「クソガ! クソガクソガクソガ! 私ガ! コノ私ガ! コノヨウナ有象無象ニ! 雑兵ニ! 負ケルワケガナイノダァアアアア!!!」
「知るか! お前はここで負けるんだよ! 俺にはちゃんとそう見えている! ここでお前を滅ぼさないといけないんだよ! お前ら! スキルを連打しろよ! 出し惜しみは無しだ!」
「任せろ! うぉおおおお!!!」
「訓練を思い出せ! 合わせろよ!」
「はぁあああああ!!!」
「姫様! 行ってください!」
「大きな隙ですわ! ここで決めますわよ! トリは任せますわ! はぁあああ!!!」
「グゴォアァアアアアアア!!! 腕ガ! 私ノ腕ガァアアアアア!!!」
「死に晒せぇええええ! そぉおらぁあああ!!!」
「クソガ……。コンナ、コンナ所デ。神ヨ、オ許シクダサイ……」
「勝ったぞこらぁあああ!!!」
「勝ちましたわ! 勝鬨を上げるのですわ!」
「「「「「「うぉおおおおおおおお!!!!!」」」」」」
「勝鬨は良いんだけど! 魔物! 魔物も大軍で来ているから! そっちの対処は終わってないから! そっちを何とかしてくれ! まだ戦いは終わってないぞ!」
「おっと。そうだったそうだった。それじゃあ姪っ子よ、どっちが多く狩れるか勝負しないか? そこまで強えんなら、魔物くらいはやれるだろう?」
「ええ、ご一緒させていただきましょう。兵士の皆さまはどうされますか? 棄権しても構いませんわよ?」
「姫様に言われちゃあ仕方がねえよな。俺も参加するぜ!」
「姫様に勝てる気がしねえが、魔物も殲滅しないといけないしな!」
「不正は無しだ! 誰が一番なのか決めるぜ! それじゃあ、スタートだ!」
「「「「「「おお!!!」」」」」」
まだ終わってないんだよ。なんかいい感じに終わった感が出ているんだけど、魔物が来ているから、そっちの対処もしてもらわないといけないんだよな。
でも、兄さんが乱入してくるとは。冒険者になるって出て行ったから、何処かには居るんだろうと思っていたんだけど、まさかこんな所で再会するとは。しかし、あれは一体何だったんだ?




