ブレンダン商会の完勝
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「圧勝! 圧倒的な勝利だ。今年は俺の推しのブレンダン商会が総合優勝をするぞ! 去年は最終的には6位だったからな。今年こそはいける!」
「それはそうでしょうね。何よあれは。完全に反則でしょう? 2位との差が2周もあるのよ? どういうことなのかは理解が出来るけれど」
「やられましたね。私も梃入れをしたつもりでしたけど、小型化までは思い付きませんでした。軽量化をしたのは良かったとは思いますが、しまったなあ」
今日はレースの2年目、の1回目。遂に俺の車が世に出てきた。小型化し、1台だけ場違いなほど小さい車が走り抜けるのは爽快だったぞ。2周も離してしまったからな。圧倒的な速度というのはこういう事をいうのだ。まあ、今年だけしか通用しないんだけど。
絶対に真似をされるんだから仕方がない。真似は反則ではない。ここからは、如何に動力を強化していくのかの競争になる。商会の力が試されるのだ。
因みに、去年はラウレーリンの推しパーティーが総合優勝を飾った。今年は負ける気がしないけどな。今年の総合優勝は貰ったも同然だろう。
皆が皆、軽量化を計って来たのだ。重いとどうしても魔石の消費量が増える。なので軽くするのは全員やってきたことなんだよ。俺は小型化させてしまったんだけどな。最低限度の大きさしかない。魔石を補充する回数も増えた。
他のパーティーが2回に抑えてきたのに、俺のパーティーは4回も魔石を補充した。それでも2周早くゴールしたんだ。
完全な1人乗りだ。それ以外は安全装置、動力、魔石だけだ。無駄を限りなく省いた形になる。ただ、これでも改善の余地はありそうなんだよな。
小さくし過ぎたのではないかという疑問が出てきた。もう少し大きくして、魔石を積み込む量を増やせば、補給3回で12周走れる気がするんだよな。
これは進言しないといけないだろう。どっちの方が速いのかを試してみて貰わないといけない。試さなければ解らないからな。
レギュレーションは、相手パーティーを過度に妨害しないのみである。それ以外は何でもありなんだよ。だから車体を変えても問題ない。問題ないから今回の勝負が出来たわけだ。来年以降も勝つためには、また何かを考えないといけない。
やはり魔石の補充回数だろうな。そこを改善するには、多少大きくないといけないだろう。今回はこれで勝てたが、来年はこれでは勝てない可能性がある。
「お疲れ様だ! 今日はよくやってくれた! 最高のレースだった! やはり小型化は正解だったな。これで今年の総合優勝は貰ったも同然だな!」
「これで総合優勝を逃すわけがないでしょう? この圧倒的な速度を前にしたら、他の車なんて相手になりませんよ」
「抜き去る瞬間が癖になりそうなくらいですからね。直線での加速が違いますよ。軽いってのはそれだけ良い事なんでしょうね」
現在、皆と分かれてパーティーの所に来ている。どんどんと褒める。今年は勝ち確だからな。後は消化試合になるだろう。2位争いは頑張ってくれとしか言えない。
しかし、これで慢心して良い訳では無い。絶対に真似されるからだな。来年は皆の車が小さくなってくるだろう。それを上回らなければならない。圧倒的に勝つのは無理だが、接戦を物にしないといけなくなってくる。
「だよなあ。来年、来年は他も同じような車になってくるだろうし、想像もつかないことをやってくる可能性もあるんだよな」
「運転に関しては、こっちにアドバンテージがあるだろうが、それでも後半戦には仕上げてくるだろうし、苦戦は必至か」
「ハインリッヒ様、何か案は無いのですか? 去年もそうやって案を出してくれたので、今年は勝てた訳ですし、何か思い付きませんか?」
「流石に毎回毎回案が出てくるとは思わないでくれ。去年のは出来すぎたんだ。ただ、改善をするのであれば、4回の魔石補充を3回に出来ないのか、だよな。どうしても止まる分は時間が勿体ない。ただ、その分車体が大きくなるんだけど……」
「……そればかりは試してみない事には何ともなりませんな。少し大型になるでしょうけど、どっちの方が速いのかは試してみます」
「頼む。ギリギリを攻めるのはまだ良い。それは再来年でも構わないと思っている。まずは魔石の補充を3回に減らせる車を作ってみよう」
「今のままが良いのか、3回の方が良いのかはこっちで試します。資金にはまだまだ余裕がありますし、問題にはならないですね。やはり塩の貿易がもの凄く儲かりますからね。敵国には悪いですが、塩で儲けさせて貰ってますよ」
「塩はどうしても必要な物だからな。値段がマクラーレン侯爵家がもの凄く安いってだけで、他の貴族家は普通の値段だからな」
「最近はミッチェルハーロウ公爵派閥全体が安くなってきましたけどね。競争相手ですし、なかなかに難儀なんですよ。まあ、こっちの主戦場は外国なんですけどね」
「他の家の妨害は止めてくれよ。こっちは侯爵家なんだ。下の貴族家を邪魔したって実績は必要ないからな。派閥内の競争はしなくてもいい」
「解ってますよ。派閥内貴族家に売る場合、派閥外貴族家に売る場合、国外に売る場合で協定を結んでいますからね。がっぽりと儲けてますんで」
「なるほどな。価格決定権はあるか。大量生産をしているのはミッチェルハーロウ公爵派閥だけだからな。この調子でどんどんと儲けて車に投資してくれよ。将来的には車を平民にも普及させたいんだけどな」
「車を平民に持たせて何をするんですか? 平民は普通町を移動しませんよ? 冒険者なら移動はしますけど……」
「いや、商会や商人に使ってもらうんだよ。お前たちにも関係してくる話だぞ? 今は歩きか、最近は馬車か?」
「うちは馬車を買いました。国外には馬車で向かってます。流石に歩くよりも速いんで重宝してますよ。単純な維持費もかかりますけど、それ以上に儲けられるのであれば、こちらとしても文句は言いませんしね。儲けが出ないのであれば、使いませんよ」
「それを全部車に置き換えていきたい訳だ。荷台付きの車を作れればいいなと考えているんだよ。そうしたら、魔石の分だけ走れるだろう? 魔石を大量に載せて、荷物も沢山載せて、今までの10倍以上で移動する。儲からない訳がないだろう?」
「……儲かるでしょうが、流石に塩だけでは何とも。塩を買いに来る商人も限度ってものがありますし、今よりも多くの塩を運んでも、儲かるかは解りませんな」
「あー、そうか。いくらなんでも量が多すぎたら値段が下がるか。ポーションとは訳が違うからな。うーん、他の売り物か。こっちでも何か考えてみよう」
「いやいやいや、流石にそこはこっちで考えますって。何しろ、寄子に面白い家があるらしいじゃあないですか。牛の乳から何か特殊な物を作るんですって聞いたんですが、それが珍しいし美味いしで良い事づくめと聞いたんですが?」
「ああ、ブラウンスミス準男爵家だな。そこに当たってみると良い。詳しくは言わんが、商品が買えるはずだ」
「それだけでも十分ですわ。そこに行けば新商品を作り出すことが出来るかもしれないんですから、行くしかないでしょうなあ」
あそこには確かに色々とあるぞ。特にヨーグルトなんかがおススメだ。物珍しさで売れる可能性はあるからな。
何で作れているのかがよく解らないんだけど、美味しいから大丈夫だ。それも含めて商売道具にしてくれればいい。儲けてくれよ。勝つために。




