王族が欲しいと思っている情報
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
「この策について、詳しく教えて欲しいのですが。ハインリッヒ様が発案し、部下が改良して採用したと聞いています。教えて貰っても?」
「いや、確かに発端は俺だが、骨組みを作ったのはウェンリー兵士長という軍の人間だ。採用したのは俺だけど、どうかしたのか?」
「ええ、なかなかに悪辣な方法でしたので、どうしてそうなったのかを聞きたくて、ですわね。この策が成功したら、立ち行かなくなる貴族家も多くなりそうです。というよりも、既に傾き始めている貴族家がある事は知っていますか?」
「ん? 確かに子爵家や男爵家、準男爵家を狙い撃ちにする策だが、既に傾くまでに至った貴族家があるのか?」
「そうですわね。準男爵家の町が壊滅したという情報をもっていますわ。賊に荒らされた訳でもなく、住民が減り続け、食料が滞り、皆が何処かに去ってしまったという場所があるんですの。どう考えてもこの策が原因ですわね」
「上手くいきすぎだろ。そうなる前に貴族家が色んな事に対して規制をするなり何なりとしないといけないはずなんだけどな」
「それが後手に回っているみたいですわね。わたくしの情報網では、既に5つの貴族家で、6つの町が崩壊したと情報を得ています」
「対処に遅れ過ぎだろう? どうしてそうなるまで放っておいたんだよ……。2,3回成功したら良いだろうと思っていたんだけど、まだまだ出来ているのか」
「ええ、これを考えた人はなかなかに素晴らしい頭脳をしていますね。ここまで綺麗に落とし込み、簡単に実行できるようにしてあるんですもの」
「確かに実行は簡単だよな。しかも商人がすることだから、偽装も出来ているし。知らない内に盗賊が増えて、知らない内に盗賊が消滅するという作戦なんだけどな」
「住民の移動が頻繁に起こっていますの。これはとんでもない事でしてよ。王族の方でも、似たような作戦を取らせてもらっていいでしょうか? これを隣国であるシュトナイザリオン王国に仕掛けますわ。そして、内部から崩壊させていきますの」
「あー。そういう事か。俺は構わないぞ。離間工作の一環でという事なんだろう? 向こうから攻めて来ても困るし、そういう事はやっておくべきだろうな」
「ありがとうございます。それでは、これをミッチェルハーロウ公爵派閥と王族でやらせてもらいますね」
「ああ。それと、塩に関してはこっちでもやっているとは思うんだけど、そっちの進捗の方は確認しているのか?」
「ええ、そちらも確認させてもらっています。そちらもなかなかに考えられている策ですわね。塩の供給を握っているのは貴族家ですし、塩が余るなんてことは殆どありませんから。安い塩が大量に入ってきているという事で、一部の貴族家が混乱しているようですね」
「資金源潰しと、戦略物資である塩を他国に依存させることで、内部崩壊を企んでいた訳なんだけど、そっちも上手くいっているみたいで何よりだな」
「ええ、素晴らしい着眼点だと思います。ただ、それをするにしても、塩の供給量を増やさなければならないという難問がありますけれど」
「それについては、偶然解決出来たからな。今も塩は余っているし、大量に生産するのも簡単だからな。増やそうと思えばまだまだ増やせるし」
「魔石の在庫も余っていますし、簡単に増設出来ますものね。それに、フライングフィッシュも討伐するという考えはありませんでしたわ」
「まあ、海の魔物については、討伐しなくても影響が出ないからな。ただ、食料になれば良いかと思って討伐をさせているだけだし」
「怪我の危険性が高くて、なかなかに面倒な魔物なのですがね。マクラーレン侯爵家の冒険者は軽々と倒しているようですが。ポーションがある事もそうですけれど、他に何か秘策みたいなものはあるのですか?」
「いや、秘策って程の事でもないかな。単純に回収する人と、盾で守る人を分けただけだよ。攻撃する必要が殆どないんだから、盾さえ上手く使えれば、雑魚級冒険者でも倒せるんだよ」
「……本当に単純な事なのですね。これも王領でも真似させて貰ってもよろしいですか? 王領の食料事情については、ご存じですよね?」
「どんどんと真似してくれ。ポーションも買ってくれているみたいだし、こっちとしては何も問題ないかな。食料事情は詳しくないけど、知っているのは知っている。現状、ミッチェルハーロウ公爵派閥から、大量に食料品を買い込んでいるよね?」
「ありがとうございます。ええ、食料品については、人口増加に耐えられないほどの生産量しかなくてですね。今でもスラムの人間が増え続けていますの」
「普通はそこまで増えないんだけど、王領の方では、鍛冶師系統や錬金術師系統、鉱山冒険者系統を排出したら、お金が貰えるんだったか?」
「そうですわね。どうしても足りませんから。特に金属が足りません。ミッチェルハーロウ公爵派閥が大量に魔物を狩り始めたせいもありまして、資金が全然足りませんの」
「あー。王都からお金を引っ張り出しているからな。やっぱりお金が足りなくなってくるよな。ポーションも必要だし」
「ええ、そうですわね。その政策もあり、食料品やポーション、金属。色々なものが王都には足りなくなっているのです。そして、人口だけが増えるのですわ」
「人口はミッチェルハーロウ公爵派閥の新領地でも受け入れるからさ。マクラーレン侯爵家も沢山の移民を募集しているし。その辺はラウレーリンと交渉してくれ。まだまだ人口が欲しいと思っていたんだよ」
「解りましたわ。そちらはマクラーレン侯爵と話をさせて貰います。ですが、策の方はこちらでもやらせてもらいますわ。ありがとうございました」
「いやいや、こんな策程度ならどんどんと使ってくれて構わんよ。でも、この策を使ったら人口が増える可能性があるんだけど、大丈夫なのか? 金もかかるし」
「それについては、本格的にミッチェルハーロウ公爵派閥に移民を受け入れていただくことになります。流石にこれ以上の人口を抱え込めるだけの余裕は王領にはありませんから。必要な人材を登用したら、ミッチェルハーロウ公爵派閥に流すことになりますわ」
「まあ、そうなるんだろうな。仕方がないか。でも、人口が増えるのは良い事だよな。開拓が全然追いついていないから、人口は欲しいんだよ」
「ええ、その件に関しましては期待しております。大魔境を再び開拓するのも良いですしね。もう暫くは無理でしょうけれど」
無理だろうな。人口が増えないと開拓が出来ない。人口が増えなければ、開拓する意味がないとも言えるんだけど。人口が増えないのに、土地だけ増えても仕方がないんだよな。何に使うんだって話でもあるんだから。
人口が増え続けているからこそ、土地も欲しいのであって。土地が欲しいから開拓しました。でも、土地を使う人が居ません。そのまま放置したら魔境に還りましたでは本当に意味がない。何のために物資や人足を集めたと思っているのか。
王族に情報を持っていくのは良いんだけど、食料問題もお金の問題もどうするんだよ。一番はお金の問題なんだよな。金属を加工する人間が足りないんだよ。
流石に通貨を俺たちが作る訳にもいかないしな。見分ける方法はあるとは言われているんだけど。どうやってなのかは、知らないんだよな。
やっていることは、金属を複数配合することなんだけど、見分け方までは知らない。天秤で1枚1枚やるんだろうか。それは手間じゃないか?
何か方法があるんだろうけど、知らなくても問題ないからな。俺たちは俺たちが出来ることをやらないといけない。俺たちがやるのは、内政だよな。




