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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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レースと投資と

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 アルローゼンでも大規模な商人は居る。と言うか、大分昔に商人を増やしたからな。大規模な商人もいるようになっているんだよ。


 その中でも特に大きな15の商会に車のレースの話を持っていき、承諾を得てきた。これで最低限15台でのレースが可能になる。


 噂は大々的に流してもらっている。初開催は2年後だ。そこに合わせて車を作って貰うのだ。まあ、初めは皆似たような車になるとは思うんだけど、次の年からは全然違う見た目に変わっていることだろう。絶対に壊れる筈だし。


 だから車も5台は用意しておいてくれと頼んできた。そして、これを機に投資という事を教えて回ってきた。これはラウレーリンの入れ知恵なんだが、どうもアルローゼンの商人はまだ出来たばかりの所が多くて、投資をしていないらしい。


 投資とは、絶対に必要になってくるお金を誰かに貸すことである。例えば、宿屋をやりたいとしよう。土地を買うお金はあるが、建物を建てるお金がない。そうすると宿屋が出来ない。


 だから、そういう人を見つけた場合、投資をするのだ。白金貨5枚を貸す代わりに、10年後に白金貨8枚にして返してくれという奴である。まあ、これだけ聞くと、ただの金貸しなんだが、ここからが投資の面白い所。


 5年で白金貨8枚を稼げてしまったとしよう。そうすると、お金を返す方が良いのか、宿屋を大きくして更に儲けた方が良いのかの選択肢が出来る。そういった場合、追加で白金貨10枚を貸すから、更に大きくして、白金貨21枚で返してくれと言う事が出来る。


 つまり、事業が成功すれば、どんどんと返って来るお金が増えるのだ。そして、契約次第では、白金貨1枚を払う事で、全ての支払いを2年延長することが出来るという風にしておけば、延長して更なる投資をしてもらった方が得に見えてくる場合もある。


 そうした感じで、お金を貸すから事業を育ててねって言う事が出来る訳だ。勿論、失敗したら投資分の金は返ってこない。それは自己責任の領分だ。


 お金を遊ばせておく理由はない。ならば大きくしてもらえるところに貸して、もっと多くのお金にして返してもらう方が良い。金貸しと違うのは、お金を取り立てない事だ。


 それは徹底させる。自分の部下に、これからこの事業が来るからと言い、投資をして事業を起こさせて、成功したら資金を回収する。そんな手法も取れるのだ。


 成功したら大儲け、失敗したら大負け。結局は賭けなんだけど、それは時代の流れを読むことで何とか勝とうとするのか、沢山に賭けて少数で回収するのかは、自分で選べばいい。


 金貸しは駄目だけどな。金を取り立てることは許されない。あくまでも将来性を見込んでの融資なんだ。貸した金が返ってこない事もちゃんと視野に入れておかないといけない。その時は、未来を見る目がなかったと諦めるしかないのだ。


 リスクしかないように思えるが、今後アルローゼンが、マクラーレン侯爵家が発展していくためにも必要な事なんだよ。


 当然だが、マクラーレン侯爵家も投資競争に参加する。まあ、堅実な投資は絶対にしてはいけないという暗黙のルールがあるんだが。


 堅実に儲かる投資は商人たちにやらせるのだ。そっちの方がどのように転んでも得だからな。マクラーレン侯爵家が投資するのは、見込みがほぼない所だ。そういう所を選んで投資する。例えば、初心者冒険者で、職業が戦闘系で無い人たちに投資をするとかな。


 普通は大成しないんだよ。でも、万が一があり得るのが冒険者の界隈だ。職業がどうであれ、才能がある人は一定数居るのだ。


 逆に、職業は良いものを貰ったが、大成しない者たちもいる。魔境に10日に1回しか潜らない様な冒険者はそこそこで終わる事が多いのだ。


 そういう冒険者に投資をするのが一番簡単なのだ。という訳で、投資を教えてきたのだ。マクラーレン侯爵家にとられる前に投資しておけよとは言ってある。まあ、将来性がある冒険者には投資しないのがマクラーレン侯爵家なんだけど。


 投資をするという事を商人に教え込むのには苦労はしなかったけどな。堅実に増やすだけが良い事ではない。偶にはギャンブルをする必要があるのだ。


 よくあるのが、食料品を扱う商人が食事処をやるという感じだな。店が繁盛すると、食料品が売れるからな。そういう所を育てていけば、将来的にもっと儲かる様になるんだと教えて回ったんだ。


 と言うか、投資なんてものはするのが当たり前だと思っていた俺からすると、不思議でしか無かったんだけどな。昔もそんな事はよくあったし。


 錬金術師だと、冒険者から投資されることもよくあったぞ。その代わり、ノルマが出来て、月に何本のポーションを納品とか言うのがあったんだよな。確実に売れるから、錬金術店も投資話は受けた方が得なんだけど。


 堅実にやるだけが商売ではないのだ。商売が出来る土台を作る所から始めるのもまた商売なのだよ。その辺を解って貰えればいいかな。


 そして、本題のレースの件についてだな。そこに投資をしろという訳だ。簡単に言えば、鍛冶師や魔道具師を囲って育てろよという話である。


 車の作成に使われている技術は、割と凄いものが多くある。それを使っても良いし、なんなら改良しろよと言ってきたわけだ。


 しかも、レースで総合優勝すると、大きなお金がパーティーに入ってくる。それを商会がどれだけ貰うのかは、自分たちで決めても良いのだ。


 レースは楽しく儲ける場にするのだ。当然だが、レースの日は観客が見込まれる。物珍しさに初めは結構な客が来るだろう。


 特に冒険者は娯楽に飢えていることもあって、結構来てくれると思っている。そこで何をすればお金が儲けられるのかは、考えれば解るだろう?


 因みにだが、賭けを商人が胴元になってやることは禁止していない。それが儲かると思えばやっても構わないのだ。八百長? 出来るだろうな。それもやり方の1つだろう。そこは否定しないし、商人同士で談合しても構わない。


 けれど、そういう事をすると、絶対に抜け駆けするパーティーが現れるからな。俺は談合を禁止するし。してもいいけど、破る事を推奨する。恐らくだが、ラウレーリンも同じことをやらかすだろうな。ああ見えてやる時は本気だからな。


 他の貴族家からも観戦に来てくれると嬉しいんだけど、そんな余裕がある平民が多くはないだろうな。観戦料? 勿論だが無料開放するつもりだ。


 マクラーレン侯爵家が儲ける必要は無いのだよ。むしろ損をしたいのだ。正直な所、税金を回収し過ぎなので、還元したいのである。


 商人が儲かるのか、民間人が儲かるのかはやってみないと解らない。結局はマクラーレン侯爵家が儲かる可能性もあるんだが、それはできるだけ避けたいと思っている。税金はあっても困らないんだけど、必要以上にとり過ぎるのも問題なんだよ。


 冒険者も息抜きは必要だしな。24回もレースがあるんだから、2,3回見に来ても儲けは十分にあるんだから。


 娯楽を用意するのは難しいんだぞ。大々的にやるなんてことは滅多にないんだから。アルローゼンでは割とお祭りばかりやっているけどさ。


 こういうのも良いと思うんだよ。俺たちが何とかして作った車を使いたいってのもあるんだけどな。せっかく作ったんだから、大々的に使ってやろう。できれば、楽しい方が良い。故に競わせるのだ。本気でやって貰った方が面白いし。


 八百長試合なんて見ても楽しくない。勝つときは全力である。思い付いた事もどんどん推しのパーティーに伝えていくからな。


 負けが込んで来たら、何かを考えないといけないだろう。毎回最下位とかは嫌だからな。15位まであるんだ。毎回毎回5位以内には入って欲しいと思う。


 勿論狙うのは総合優勝だ。1回の優勝よりも総合優勝を狙っていくぞ。まあ、まずはルールを作る所からだ。忙しくなってくるぞ。

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